ミハエル・ギャレット

2017年8月10日 (木) 06:39時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版
ミハエル・ギャレット
外国語表記 Michael Garrett
登場作品 ガン×ソード
声優 保志総一朗
種族 人間(惑星El)
性別
所属 カギ爪の男の集団
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概要

カギ爪の男の集団における新生オリジナル7の一員であり、そのオリジナル7のヨロイの一つであるサウダーデ・オブ・サンデイに乗る。

ウェンディ・ギャレットの兄。両親の死後は伯父の元で暮らし、伯父の死後も二人で助け合って暮らしていたが、物語開始前に野盗ラッキーバンチによって誘拐され、かねてより彼の電気体質に目をかけていたカギ爪の男と出会う。結果、彼の思想に共鳴したことによってオリジナル7として彼の夢の為に戦うことになる。

誠実で優しい性格で、カギ爪の男を始めヨロイ乗りの師であるガドヴェド・ガオードや姉的存在だったファサリナらの信頼は厚い。

妹想いで優しく、生真面目で責任感の強い青年だが、反面、精神的な脆さと未熟さを併せ持つ故に、カギ爪の男の思想が正しいのか苦悩する事も多い。最終的にはファサリナの行動により迷いを捨てるが、逆に長い旅で精神的に成長し、自らのやるべき事を見つけた妹のウェンディと心ならずも対決することになる。

作中で彼が述べた通り、暴力がはびこる惑星EIの状況を考えればカギ爪の男の目的に邁進したのも自分なりに母星の状況を憂い、純粋に自分の持つ能力を世界のために役立てたいと思ったが故の結果であり、ある意味復讐一辺倒のヴァンよりも志ある行動だったとも言える。しかし、ミハエルはカギ爪の男の言葉を受け入れただけだったのに対してウェンディは自分の足で多くのものを見てきたことが大きな違いとなり、彼女に否定される事となる。

最後はファサリナと共に瓦礫の下に埋もれるが、死亡したかどうかは定かではない。

ちなみに名前を略すと「みぎゃー」。でも略さないで欲しいらしい。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
基本的に原作通り。フラグを立てれば、原作シナリオ終了後にファサリナと共に仲間に。キラとの夢の共演は必見である。ちなみに原作では出来なかったエルドラソウルプリシラと戦闘できる。なおネロ達にウェンディには勇敢に戦って死んだと伝えてやると言われ、「勝手に殺すな!」と突っ込みを入れる。仲間になった場合、EDではファサリナと共に旅に出たようである。

パイロットステータス設定の傾向

精神コマンド

K
加速集中直感熱血気合直撃

特殊技能(特殊スキル)

K
斬り払い撃ち落としカウンター底力L7援護攻撃L1援護防御L1アタックコンボL2

人間関係

ウェンディ・ギャレット
妹。両親を失った後は彼女の面倒を見てきており、カギ爪の男の集団に入った後も密かに送金する等、妹想い兄であったが、最終的に彼女と対立し、銃口を向ける。
ヴァン
妹をたぶらかしたと思い込んで彼に強い憎悪を抱き、宇宙にて激闘を繰り広げて最終的には互いに馬鹿と罵倒し合う。
ファサリナ
カギ爪の男の集団における仲間で、ミハエルにとっては強い信頼関係にある姉的存在であったが終盤は彼女と驚愕の行動をする事になり、関係性もやや違ってくる。
カギ爪の男
彼の思想に共感し同志となったが、中盤までは迷いを捨てきれずにいた。最終的には信じ切ったかに見えたが…。
ガドヴェド・ガオード
ヨロイ乗りの師として尊敬しており、彼からも認められていた。
カロッサ
カギ爪の男から信頼されている故に彼から敵視される。
メリッサ
兄のカロッサとは違って彼女からは慕われているが、カロッサのミハエルへの敵愾心の一因となってしまっている。
カメオ
ウェンディにあげたペットで、自分の代りに妹を守るように頼む。それ故、後に自らが妹に銃を向けた際には彼に止められる事となる。
ザピロ・ムッターカ
自身の搭乗機となるサウダーデの調整担当。その縁から互いに信頼しあう仲であり、妹ウェンディへの送金も彼に頼んでいた。しかし反乱を起こした彼から協力を求められることになり、送金をカギ爪の男や他のメンバーに頼まなかった事を突かれて自身がカギ爪の男に完全に心酔している訳ではない事に気付いて苦悩するが、結局は彼を撃つことになる。

他作品との人間関係

キラ・ヤマト
「機体のデザインが似ている」、「声優が保志氏」という共通性からファンからよく話題にされているが、Kにてとうとう共演。
シナリオライターもそれを意識しているのか、ミハエルからはキラを他人とは思えないと評されている。
シン・アスカ
Kにて妹のウェンディに対する仕打ちを彼から強く非難される。境遇的にはキラよりもむしろ彼の方に共通点が多いが、最大の違いとしてシンはを失っている事もあってか、妹を悲しませるミハエルに対して激しい怒りを見せる。仲間になる際には彼に「二度と妹を泣かせるなよ」と声をかけられており、ミハエルも彼の言葉には素直に頷いている。
司馬宙
Kにてウェンディに対する仕打ちを彼にも強く非難されており、シンと一緒に「兄」としての怒りをぶつけてくる。
シェルディア・ルージュ
彼女の妹のレムがガズムに憑依されていることを知り、彼女の境遇に同情すると共に、レムの救出に闘志を燃やす。

名台詞

「なぜ、なぜ未来に目を向けない! なぜ過去を捨てされない! それこそ旧時代の悪しき恩讐だ!」
ヴァンとミハエルが対決した時の論戦の一部で、復讐という「過去」に生きるヴァンに対して「未来」に邁進するミハエルを表した台詞。ただしここの応酬ではミハエルの物言いが少し生硬で、カギ爪の男から教えられたことをただ繰り返しているという感もある(メタ的に言えば、ガンダム的なやりとりのパロディともいえる)。また、ミハエル自身も妹であるウェンディに密かに送金してたりと、完全に過去を捨て去れていなかったが。
「ウェンディ…お前が正しいのかもしれない…でも僕が選んだ道も正しいと思うんだ…計画は無くなっても、僕は僕の道を進みたい。だから…お前はお前の道を…お前に…持っていてほしいんだ」
ミハエルが計画続行不可能になった後、目を覚ましたウェンディに言った別れの言葉。この台詞が彼とウェンディの交わした最後の言葉になる。
「僕はミハエル。ミハエル・ギャレットです。略して『ミギャー』!と言いますが、お願いだから略さないでください」
『ガン×ソードさん』初登場時の台詞。

スパロボシリーズの名台詞

戦闘台詞

「何なんだ!お前は!!」
「私の真似をしているつもりか!!」
Kでキラと戦わせると言う特殊戦闘台詞。対峙した者の声がミハエルとよく似ている事を考えると、そう言いたくなる事も無理はない…。ちなみに前者の台詞はシンの台詞を意識している。
「不思議だ…あなたは他人な気がしない…」
仲間になった後のキラへの援護台詞。やはりそう感じてしまうのか…。

インターミッション

「同志の計画が実行されれば、世界中の人が幸せになれるんだぞ!お前達はなぜ邪魔をする!」
「それがお前の理想か!?そんな事を言っているから世界から争いがなくならない!私の言葉を聞け!同志の考えは絶対なのだ!」
「聞きわけのない奴め…!これ以上同士の邪魔をするなら私がお前を消す!」
第27話(アークエンジェルルート)「幸せへのカウントダウン」におけるキラとの戦闘前会話。ヴァンとの戦闘前会話よりも長い会話。以前からファンに望まれ、遂に実現した対決である。キラにはカギ爪の男の思想を真っ向から否定されてしまう事に。
「な、なんだ!?奴らの力は…!」
第27話(アークエンジェルルート)「幸せへのカウントダウン」より。妹を蔑ろにするミハエルに対して怒りを露にするシンと宙に戸惑う。
「他人のお前に、そんな事を言われる覚えはない!」
「…な、何を言ってるんだ?そんなのは余計なお世話だ!」
第32話「リセットされる世界・前編」におけるシンとの戦闘前会話。中盤と同じくシンにウェンディに対する態度を咎められ、更にミハエルはシンの事情を知らないとはいえ、妹を失っている彼に「世の中には、妹と会いたくたって、二度と会えない奴だっているんだ!生きてるうちは妹に優しくしてやれ!」と言われて戸惑うも、「余計なお世話だ!」と突っぱねてしまった事でシンの更なる激怒を招いてしまう。
「ウェンディが言った事、命を賭して自分の目で確かめてみたい…!それが同志のためにもなる…」
「勘違いするな。世界から争いをなくしたいという同志の考えは間違ってなかったと思ってる。私はそれを自分なりのやり方で実現したい。それだけだ」
Kの終盤に仲間になる際の台詞。
「………私の道は私だけが歩く道ではない、か…」
Kの終盤に仲間になる際、「道を違えたらまた敵になるかもしれない」と言ったところ、キラに「僕達と同じ道を歩く事もできるはず」と諭されて。
「妹の体を乗っ取られたシェルディアさんのつらい気持ちは察するに余りある…!今すぐその体から出て行け!」
「ならば力ずくで追い出してみせる!」
第32話「リセットされる世界・前編」におけるレムに憑依したガズムとの戦闘前会話。

搭乗機体

サウダーデ・オブ・サンデイ

余談

  • 放映当時からサウダーデのデザインや中の人が同じと言うことで、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのキラ・ヤマトとの類似性がよく指摘されているが、もう一人の主人公シン・アスカともいくつかの共通点があり、キラとシンを足して半分に割ったようなキャラクターともいえる。彼らとの共演は初参戦のスーパーロボット大戦Kで実現した。
  • 尚、彼の声優である保志総一朗は後年、『マクロスF』にて、ミハエルと属性が酷似(ヒロインの兄。敵のエース。)したキャラクターであるブレラ・スターンを演じている。
  • 色々と解釈が可能な退場の仕方をしたが、後の監督と脚本に対する対談では、監督は「あれは生きてるんだよね?」という質問に対し、脚本は「崩落で死んだと思います」と、バッサリ言ってしまっている。