スフィア搭載機(Machine with a Sphere)とは、Zシリーズに登場するオリジナルメカのうち、スフィアを搭載した機体を指す用語。
概要
単にスフィアを搭載・装備しているだけではなく、スフィア・リアクターがパイロットであることが条件。
シュロウガはふたつのスフィアを搭載しているが、アサキムがリアクターではないため厳密にはこの括りには入らない。入るのはリアクターとなった事で変化したシュロウガ・シンが該当する。
機体によっては有機化を起こしていることも多い。また、搭載したスフィアの星座が外見や名前のモデルとなっているのも特徴。
スフィアは基本的に胸部中央に配置されるが、人型ではない尸逝天や戦艦であるプレイアデス・タウラなど例外も多い。既にリアクターが存在する場合、そうでない人間が搭乗した場合は当然本領を発揮できないが、感情が合致した場合はある程度の力を引き出すことが可能。
機体の特徴としては、次元力を引き出す事によって無尽蔵にエネルギーを引き出し、物理的限界を凌駕したレベルで機体の再生や、パワー、耐久性を大幅に強化する事が可能。次元力を用いた事象制御により、機体がもつ機能を拡張する事や様々な特殊な力を引き出すことも可能となる。反面、リアクターの精神状態によってスフィアから引き出せる力が左右されるため、リアクターの迷いや動揺、相性の悪いスフィアの干渉で大幅に弱体化するリスクも孕んでいる。
スフィアそのものは次元力を引き出すエンジンであり、真理を掴めば誰にでも同様のことが出来るという点から見ると、理屈の上では弱体化のリスクを負っている分劣っているとも言える。
また、地球あるいはそれに相当する別世界の星の機体の場合、最強技の名前に定冠詞がつくという法則がある。
なおプレイヤーの間では「スフィア・リアクターが乗るマシン」を意味する「リアクト・マシン」という呼称が使われる事が多いが、これは公式では一切用いられていない、所謂俗語である。
該当機体
- バルゴラ・グローリー(S)
- 「悲しみの乙女」の搭載機。連邦軍が開発した機体で、正確には専用武装のガナリー・カーバーに搭載されている。
- ガンレオン
- 「傷だらけの獅子」の搭載機。ビーター・サービスの商売道具兼家。スフィアの力に通常の燃料(恐らくガソリン)を併用して動く。
- リ・ブラスタ(T)
- 「揺れる天秤」の搭載機。出力調整のためにCDSが組み込まれている。SPIGOTによって機械的に力を引き出しているためか、機体の有機化が起きていない。搭載機の中で、意外にも最も小さい機体。
- アリエティス
- 「偽りの黒羊」の搭載機。スフィア自身の意志によって作られた器であり、恐らくゼル・ビレニウムのイミテーション。
- 聖王機ジ・インサー
- 「尽きぬ水瓶」の搭載機。代々の聖王が受け継いできた王の証だが、初代とユーサーしか本領を発揮できていない。
- ジェミニア
- 「いがみ合う双子」の搭載機だった機体。上半身を中心に有機化している。時獄戦役でジェニオンに奪取された。
- ジェニオン
- 「いがみ合う双子」の搭載機。ジェミニアからスフィアを奪うためのイミテーション機。リアクターのサードステージへの覚醒と同時に、スフィア搭載機として完成した形態であるジェミ二オン・レイとして覚醒した。
- 尸逝天
- 「沈黙の巨蟹」の宿主。代々の鬼宿の総領に受け継がれる由緒正しい生物の死骸。スフィアは背中の瘤辺りに寄生している。
- 一応は生物であるためある意味、ヴィルダーク同様搭載機ではない。
- アン・アーレス
- 「怨嗟の魔蠍」の搭載機。有機化の影響で頭部の左半分から結晶体が突き出ている。
- プレイアデス・タウラ
- 「欲深な金牛」の搭載機。サイデリアルのフラグシップにして搭載機としては唯一と言える戦艦。スフィアは艦首に搭載されている。
- 次元将ヴィルダーク(次元将形態)
- 「立ち上がる射手」の宿主である次元将ヴィルダークの戦闘形態。御使いを打倒する為、より強い力を求めた末に、不屈の意志で御使いと戦っていた「立ち上がる射手」のスフィア・リアクターを討ち、スフィアとリアクターの資格を得た。
- ちなみにこれは機動兵器ではなくヴィルダーク自身なので、厳密に言えばスフィア搭載機ではない。
- シュロウガ・シン
- 「夢見る双魚」の搭載機。後に、他のリアクターから「知りたがる山羊」「偽りの黒羊」「尽きぬ水瓶」を奪う。天獄篇にてアサキムがそれぞれのスフィアのリアクターへと覚醒する事で、シュロウガ・シンに変貌する。
- その正体はスフィアのルーツたる「至高神ソル」の並行存在。