シュラン・オペル
シュラン・オペル(Shuran Opel)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:松本吉朗(※)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:20歳代
- 所属:カイメラ隊
- 階級:カイメラ隊二番隊隊長(大尉)
カイメラ隊の二番隊隊長。情報工作を主な仕事とし、UNの情報を操作してZEUTHの同士討ちを起こさせた張本人。戦闘においては蛇を模した機体カオス・アングイスに搭乗して戦う。
眼鏡をかけた外観からも分かるとおり冷静沈着な性格で、感情に流される事を嫌う。情報戦を趣味として、相手がもがき苦しむ面を楽しんでいる。乗機の特徴と合わせて同僚のツィーネ・エスピオからは「露悪趣味」の烙印を押されている(口には出さないが)。
同僚であるレーベンの直情的な性格を軽蔑するような発言が見られたが、心の底ではそのレーベンの人柄に惹かれており、ZEUTHとの決戦において彼の死をきっかけにその想いを爆発させ、そして同時に今までの冷静さが自分の中の諦めを隠すためのポーズだというのも暴露する。普段は冷静沈着を装いながらも、本当は繊細な弱い心の持ち主であったのかもしれない。
最期は、レーベンへの想いを口にしながら散っていったが、シュランが先に倒された場合はレーベンを愚弄していた部分も爆発させてしまう。また、レーベンが先に死亡した場合は、心の支えとなっていた彼を失ったショックからか、殆ど死に場所を求めるかのような有様となっている。
敵として出てきた当初は、レーベンに比べると普通の悪役といった感じで印象にも残らないのだが、前述のイベントによって一気にプレイヤーを唖然とさせた。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦Z
- 最初の頃は各地平定に力を注いでいた。レーベンと共にZEUTHに戦線布告し、遂に敵対関係となる。乗機のカオス・アングイスと隊長効果に「射撃武器の攻撃力+10%」を持ち、カイメラでは一番手ごわい相手。最終決戦時にレーベンから倒すと悲しみの精神コマンドを使用してくる。
- スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
- レーベンと共に013特命部隊に配備され、シュロウガと対峙する。レーベンと共に行動できることが嬉しいらしく、事の黒幕である黒のカリスマに感謝していた。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
そんなに高い能力ではないが、カオス・アングイスの凶悪過ぎるMAP兵器がそれを補って余りある。突出して高い能力も、低い能力もない、「可もなく不可も無く」と言った無難なバランスに収まっている。ZSPDではその「ナノ・ポイズン・ブレイク」が使えないため、遠距離からの全体攻撃が仕事となる。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
小隊長能力(隊長効果)
- 射撃攻撃のダメージ+10%、クリティカル率+10%
- 射撃系のパイロットとしてはわりとメジャーなタイプの能力。順当に強い。
パイロットBGM
- 「邪の道は蛇」
- 専用戦闘BGM。イントロはカイメラ共通。
人間関係
- レーベン・ゲネラール
- カイメラ隊一番隊隊長。同僚で親友と思われているが、彼はそれを嫌っていた。しかし、その一方で彼の生き方に強く惹かれていた。
- ツィーネ・エスピオ
- カイメラ隊三番隊隊長。彼の趣味を嫌っていた。なお黒のカリスマと共に連れ添っていた。
- エーデル・ベルナル
- 上司。実力を発揮できる場を与えられていたため、彼女には感謝していた。
- ジエー・ベイベル
- カイメラ隊の技術顧問。
- 黒のカリスマ
- 彼の情報戦を支えた人物。しかし、その正体は……。
- アサキム・ドーウィン
- 目的を同じくする協力者であり、少なからずカイメラの戦力や技術を引き渡した様子である。
- ランド・トラビス
- 彼の暑苦しさには流されている様子。
- セツコ・オハラ
- アサキムから事を聞かされたようで、興味を持っている様子。
版権作品との人間関係
- ティファ・アディール
- レーベンの死によって爆発したシュランの感情を、真っ先に感受する。
- シン・アスカ
- レーベンの死によって感情を爆発させ、「何かに縋らないと生きていけない」自身の弱い本性を露にしたシュランの姿にかつての自分の姿を重ねた。
- 神勝平
- シュランの本性にドン引きしまくっており、シュランの戦死時には「最期まで気持ち悪い奴だったな…」とコメント。
- クワトロ・バジーナ
- シュランの戦死時にドン引きしていた周囲と異なり、シュランが内に抱えていた苦悩等について、少なからず理解を示していた。
名台詞
- 「蛇蝎の如く……それが私だ」
- 戦闘開始台詞。自信持って言う台詞ではないだろうが。
- 「私はレーベンと違う…感情に溺れる事はない…」
「レーベン……君なら、こういう時は何と言うのだろうな……」 - 戦闘時の台詞。しかし、裏表問わずとにかくレーベンの名を出してくる事が多い。
- 「苦しみは、なるべく与えないでやろう」「葬送の旋律を奏でよう」
- ギガ・ヴァイパー・アブソープ使用時のセリフ。
- 「悲しみか・・・そういった感情に溺れて見たいものだ」
- セツコとの対峙時のセリフ。しかし、レーベンを失うことで悲しみから彼の感情が爆発することとなるが。
- 「無様な男だ……見れば見るほど、暑苦しい」
- ランドとの戦闘台詞。カイメラにとっても暑苦しいらしい。
- レーベン「脱出しろ、シュラン! 後は俺がやる!」
シュラン「…そうやって君は私を見下すのか!?」
レーベン「何を言っている、シュラン!?」
シュラン「私はシュラン・オペルだ! 君ごときの指図は受けない!」
レーベン「どうしたんだ、シュラン! 俺はレーベンだぞ! お前の親友のレーベンだ!」
シュラン「そう思っているのは君だけだ」 - 終盤での最終決戦でシュランが先に倒されたときの会話。レーベンが先に倒された場合と違い、レーベンを愚直していた部分も爆発させており、手を差し伸べてきた彼を突っぱねた。当然、その直後に自身を親友と信じていたレーベンの激怒を招いてしまう。
- 「そうだよ、レーベン…。そうやって君は感情のままに生きてくれ」
「今、わかったよ…。君の愚直さを軽蔑しながら、どうして君から離れられなかったか…」
「僕は君になりたかった…。君の事を軽蔑しながら、僕は君に憧れていた…」 - 上の会話の後にレーベンが激怒した直後の台詞。一度はレーベンを否定したものの、内心では彼を軽蔑しながらも直情的な性格に惹かれていたことを死の間際にレーベンに暴露して戦場に散ってしまう。上述でシュランに激怒したレーベンも本心を打ち明けた彼の死を悲しんでいた。
- 「レーベン…ああ…レーベン!!」
「レーベン…僕は戦うよ!僕は君になるんだ!」
「レーベン、君はまぶし過ぎたよ!」
「レーベン…僕は…僕は…君だよ!」
「レーベン…僕は…ずっとずっと…君になりたかった!」
「待っていてレーベン!すぐに君のそばに行くよ!」 - たった1話の短い間で、レーベンに負けるとも劣らないインパクトをプレイヤーに残した。なおこのバージョンでは以上のセリフしか喋らない。
- 「レーベン…これで君に…また会える…」
- 上記の状態で撃墜された時の台詞。
- 「フフフ…アハハハハハハハ! レーベン! 僕は…僕はね! 君になりたかったんだよっ!!」
- 最期のセリフ。どこぞの生体CPUの断末魔にどことなく似ている。
- 「レーベン…君のその純粋さは僕にとって甘い毒だよ…」
- 013特命部隊での戦闘時。都合レーベンと小隊を組む可能性が高い訳だが、いつも一人悶々としているのだろうか…。
- 「我々は軍人です。与えられた命令を遂行する際にその意味を問う必要はありません」
「そうでしょうか? このような先も見えない混沌の世界で意味を求めることこそ無意味です」
「それは果てのない苦行のようなものです。私はそのようなものは否定します」 - ネオとの会話時。軍人としては全く正しい考え方なのだが、後半の台詞を噛み砕くと「己で考えることを放棄した」ということになる。シュランもまた、フランやカイ言う所の「ロスト・シンドローム」に罹患していたのだろうか……。