アルテア
アルテア(Altair)
- 登場作品:GEAR戦士電童
- 声優:中田和宏(現:中多和宏)
- 種族:アルクトス人
- 性別:男
- 誕生日:3月28日
- 役職:親衛隊長
- 称号:黒騎士
- 血液型:A型(RH+)
- 所属:アルクトス王家→ガルファ→GEAR
- 武術:アルクトス流剣術「壱の太刀」
- キャラクターデザイン:久行宏和
アルクトス王家の武人で、ベガの実兄。ガルファ皇帝の反乱に際し、凰牙で鎮圧に動くも返り討ちに遭い敗北。精神コントロールを施されガルファの一員となった。 仮面を被り、親衛隊長・黒騎士としてガルファ皇帝より単独行動を許され、騎士GEAR凰牙でデータウェポン集めを任された。三機将のデータチップ達と共にDW回収を進めていたが、最初にセーブしたバイパーウィップ以降は失敗が続き、GEARの捕獲作戦に便乗する形でブルホーンをセーブしたものの、ベガとの対決の際に彼女に関する記憶が戻る。その記憶は、皇帝によって植え付けられた記憶とは相反するものであったため、混乱を起こして自滅しかかるも、皇帝によってアルデバランへ回収される。
その後、地下王宮にて「諸悪の根源は人間。ベガはその手先とされている」と洗脳内容を変更され、ラゴウ撃破と時期を同じくして螺旋城に戻る。その後はベガを「救出」すべく行動し、アルデバランへ連れ去る。奪還に追って来た電童と対決するも、元々彼をここ良く思っていなかった螺旋城の差し金により、ギガグルメイの砲撃を受け重傷を負う。その直後、ベガが警備機獣に襲われるのを目にして完全に記憶が戻り、洗脳を打ち破って電童に協力。地上に降りた後はギガグルメイを共同で撃破するも、傷のために力尽きてしまった。
その後はGEARに回収され、療養に入ったが、ガルファ時代の知識と経験を生かしたオブザーバーとして活躍。本部襲撃時は因縁の敵・ゼロと身一つで立ち合い、最終決戦ではフェニックスエールの導きで再び凰牙に登場。ベクターゼロを相手に激闘を繰り広げた。
漫画版ではベガとの血縁やアルクトスの設定はなく、完全なガルファの一員。既に六体のデータウェポンを手中に収め、皇帝親衛隊の隊員としていた。予想以上の強さを持つ北斗と銀河に敬意を評し、データウェポンを一組複製し、二人に譲渡して決闘を展開する。だが、電童に敗れたことで一兵卒へ降格させられ、出撃の機会がなくなる。最終決戦直前にはベガを奪取しようと息巻いていたが、共謀して皇帝に反旗を翻したスバルとゼロにより、ゼロ次元なる空間へ追放されてしまった。
元々は地上についたあと死亡する予定だったのが取りやめとなり、その煽りでスバルの設定が没になりかかったがこれも阻止された。これにより、物語後半では凰牙に北斗が搭乗することとなったが、データウェポンの持ち味である「多面活用」を引き出せたために結果としては生存が良好に働き、さらには最終回での名場面に繋がった。なお、この「アルテア死亡」という展開はゲーム版で踏襲されている。
ちなみに酒が苦手。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦R
- 本作中盤ではラウンドナイツに対して、物語開始前の事件を含む地球人が今まで行ってきた所業を痛烈に非難していた。
- スーパーロボット大戦MX
- 中盤で洗脳が解けてその直後にスポット参戦をするがすぐには仲間にはならず正式に加入するのはラスト3話のみ。精神コマンドに鉄壁などは無いもののひらめきと必中を持っている上、気力を上げまくれば凰牙がフェニックスエールに変形でき、武器も非常に強力なのでラスボス戦でも十分に戦うことができる。前述の通り、加入が遅すぎるのが非常に残念である。なお、敵時はファイナルアタック時にカットインがあるが、実は「虹を越えて」では微妙に服が違う。
パイロットステータスの傾向
能力値
MXでは全パイロットでもトップクラスの能力を誇る。格闘・射撃・技量・命中と、大半の能力がトップ5入りを果たす超優秀キャラ。ただ、射撃に関しては活かす機会が全く無いのが残念と言えば残念か。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「W-Infinty」
- 主題歌。
人間関係
- ベガ
- 妹。
- 草薙北斗
- ベガの息子のため、甥にあたる。
- 草薙圭介
- ベガの夫のため、義弟にあたる。
- スバル
- ガルファ時代は兄弟として育てられる。
漫画版ではれっきとした兄弟だが、皇帝に反旗を翻した彼によって抹殺されることに。 - ガルファ皇帝
- 母国を滅ぼした仇敵だが、精神コントロールを受け主君と仰ぐ。
- 螺旋城の主
- 地球侵略に介入したことを不快に思われ、暗殺されそうになる。
漫画版では登場早々に彼を処刑し、螺旋城を有人操作の要塞にする。 - 機将ギガアブゾルート、機将ギガウィッター、機将ギガグルメイ
- 螺旋城の主と同様、不快感を抱かれる。
- ガルファ素体
- 漫画版では将軍たちからの「アルテアが一般兵に降格された」という偽情報を鵜呑みにされ、彼?らから嘲笑される。
- ユーディクス
- 小説版に登場した人物で、二刀流の師匠。
他作品との人間関係
スーパー系
- キラー・ザ・ブッチャー
- Rでは共同戦線を張る。
- デューク・フリード
- MXでのガルファ本星突入時、「贖罪」に固執する余り己の生命を省みないような真似は慎むよう、ロム共々彼から忠告を受けた事で、感謝の意を述べる。
- ロム・ストール
- MXでは洗脳されていた頃は好敵手だった。洗脳が溶けて和解してからも、お互いを認め合う関係である。
- ディオンドラ、デビルサターン6
- MXでは当初、彼らギャンドラーと共闘する形でデータウェポンの捜索を行なっていたが、互いに信頼関係は皆無。
ガンダムシリーズ
- ドモン・カッシュ
- Rでは詭弁の数々を真っ向から彼に非難されるも、当のアルテアは自身も悪と自覚していた。MXではアルテアの仕掛けた罠に嵌り苦汁を舐めさせられる事もあったが、自軍入りを果たしてからは良好な関係を構築している。
- アレンビー・ビアズリー
- さしもの武将アルテアも、MXでは彼女のノーベルガンダムに毒気を抜かれた模様。
- クワトロ・バジーナ
- MXにて洗脳に苦しむアルテアが「妹」と口走った際に、強烈に反応した。
バンプレストオリジナル
名台詞
- 「よき未来…我らとて願ったものは、ただそれだけであったものを。ベガ…」
- 第21話、螺旋城に帰還した時に。
- 「ならば、母に教えられてか…お前達が戦うは『この宇宙の平和の為』、と。故の戦いか、電童!そうまでして戦乱を呼ぶか…そうまでして血を好むか!愚かなる人間ども!!」
「電童が戦えばこの宇宙に未来永劫平和は訪れん。騙されての事とはいえ、己が息子までをもそんな闇へ落とすか…ベガ!」
「ベガはアルクトス星記4085年の戦いの折、生き別れし我が妹。敵にさらわれ、我らガルファこそが宇宙に仇なす者と教えられ、この戦いに身を投じた愚かな妹ぞ」
「その言葉信じ、電童が戦えばもはやこの宇宙、戦乱から救う術はない!ベガをこの様にした者こそが真の敵。これ以上過ちを犯すな、電童…ベガの息子よ、このままではお前達こそが全宇宙に戦乱を呼ぶ真の破壊者になろうぞ!」 - 第23話、電童と対峙した時に。この時、アルテアの脳裏には幼い頃の…いや、ガルファ皇帝から施された偽りの記憶が浮かぶ。彼の一連の台詞を聞き終えた北斗と銀河は動揺、データウェポンとの契約が解除され、アルテアの元に渡ってしまう。
- 「ふっ、そう呼ばれる資格など私にはとうに無いものを…」
- 第25話より。偽りの記憶が解け、真実を悟りベガを救ったアルテア。その際、仮面が砕け散り素顔があらわになる。「兄上」と呼ばれ、自嘲げに微笑む彼の瞳には涙が浮かんでいた…。
スパロボシリーズの名台詞
スパロボシリーズの迷台詞
- 「地球人同士でさえ平和を築けぬものが、宇宙に出て何をする! 無用に戦乱を広げるだけだ。しかも相手が地球人ではないということで、痛む良心もない!」
- R第21話における、地球人批判セリフ。内容は正しくもあるが、現在進行で「無用に戦乱を広げる」ガルファの重鎮に言われたくない。
- 「ならば、お前たちが恐竜帝国やミケーネと戦うときは、ガルファやガイゾックと戦うときはどうだ? 相手が人間でないからと、良心が痛むことなく相手を壊し、殺しているのではないか!? いや、それが正義だと思っているのではないか!?」
- ユリカの反論を受けての更なる地球人批判。複数の原作展開を忠実に再現した結果、人間勢力と人外勢力の扱いが全く違うという矛盾を生じさせており、アルテアの台詞はそこをついている。要するにこの場面のアルテアは、「相手が人間ならば敵であろうと融和するのに、人間でなければそれだけで殺すのか」と言っているのである。
スパロボの在り方そのものに踏み込んだ貴重な台詞なのだが、肝心の発言者・アルテアには「地球の人外勢力」を救う意思は無く、地上人類と一緒くたに滅ぼす腹積もりなのだから、説得力皆無な御託に成り下がっている。つまり上記のセリフと合わせて「確かにその通りだがお前に言われたくはない」。
とはいえ、この場面ではラウンドナイツの面々、ことに原作でも喝破された銀河と北斗には効果覿面であり、唯一言い返せたのはドモンのみであった。
アルテアの名誉の為に付け加えておくと、この時点の彼はガルファ皇帝に偽の記憶を植えつけられている状態であり、更に「R」のガルファ皇帝はデュミナス一派に意図的に狂わされている。大元が正常でない為言っていることが支離滅裂で説得力皆無なのは当然である。さらに言えば、ミケーネや恐竜帝国、ガイゾックなど(いわゆる「スーパー系」の敵)は原作の展開上最初から人類の殲滅が目的(=そもそも相容れる余地がなく、やらねばやられる)なので、必然的に生存競争になる。