大貫善治

2016年4月16日 (土) 21:26時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版

大貫善治(Zenji Onuki)

都立陣代高校の用務員を勤めている壮年の男性。外見こそ冴えないものの温厚な性格をしており、余程の事でない限りは怒らない。その一方で、本気で怒らせるとチェーンソーを振り回して破壊活動を起こす過激な一面を持っており、『ジャック・ニコルソン[1]顔負けの、狂気に満ちた笑顔』とも評される。大事に育てたものに深い愛着を持っており、鯉に「カトリーヌ」、桜の木に「グレース」といった風に洋風の名前を付けることが多い。

普段の身体能力は25年も働いた賜物か筋肉こそ付けていれどごく普通の男性と変わらないが、マジギレした時のそれは(ギャグ補正も相まってか)まるでラムダ・ドライバを発動したかのように物理法則を無視したような動きはするわ、銃弾はおろか手榴弾も効かない(しかも手榴弾は噛み砕いた上に、至近距離で炸裂しても平然としている。なお、噛み砕いても爆発するのか?という疑問が浮かぶが、作画上では砕かれていない方に信管が残っているため矛盾は無い)程の丈夫さを見せつけており、視聴者からも「作中最強の人間」「生体ラムダ・ドライバ」とネタにされている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
初登場作品。NPCではあるが原作通りの活動をしている他、分岐シナリオ「善意のトレスパス」にて原作再現のトラウマイベントが行われた。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
第16話「終わる世界」にて、アマルガムの襲撃に戸惑う陣代高校の関係者の中にいる。本作での出番はここだけ。

人間関係

相良宗介椿一成
15年間も飼っていた鯉の「カトリーヌ」を煮付けにした二人に大きなトラウマを刻んだ。宗介からは、「別の人生を歩んでいれば、史上最強の傭兵として名を残しただろう」と言わしめていた。一方の一成は「今すぐコンクリ積めにして東京湾に沈めるべきだ」と言わしめた(これに対して宗介は「それでも倒せるかどうか…」と返している)。
後にこの二人は性懲りもなくある桜の木を倒してしまうのだが、この木もまた大貫にとっては大事な木であったために…。

他作品との人間関係

流竜馬
第3次Zでは同僚となっているが、彼からはジジイではなく「大貫さん」と呼ばれており、全く頭が上がらない。その理由について「世の中には知らない方がいい事もある」と言っていたが、一度彼を怒らせた時のヤバさを身をもって味わったのだろうか。
MIX
第3次Zでは、大貫の暴走によって破壊された陣代高校の校舎を彼女が自身の能力で修復する羽目に。

名(迷)台詞

「あ~あ…昔はいかった…生徒たちはみな純朴で、夢や希望に溢れていた…物は無くても心は豊かだった…」
「それが今はどうだ…?今日のあの一撃…物が豊かになった代わりに、人の心は荒んでしまった…まったく嘆かわしいことだ…」
椿の一撃を受けて一時期寝たきりになった時に昔のことを思い出すシーン。この台詞のとおり物が豊かになった代わりに昔は健全的だった青少年達が時代の流れと共に「他人を見下す」「欲が深くなっていく」「ちょっとした事でキレる」人間になってしまった事を嘆いている。特に下段の台詞を口走るシーンにおいては、アニメ版では椿が鬼のような形相なるイメージが写っている(しかも背景には「極悪」と書かれていた)。
「い、いったい、なんの真似だ? はっ……! まさか……まさか。動けないのをいいことに、このわたしの熟れた肉体を、力ずくで……!? 枝から落ちる直前の果実、おもうさま味わおうと……!?」
突如服を脱がそうとした宗介と椿に対してあらぬ想像をしてしまう。
当然、二人にそのような気は一切なく、単に怪我の容態を見ようとしただけである。
「いとしいカトリーヌの無念を晴らさなければならない。気の毒だけど、死んでもらうヨ。相良くン、椿くン」
「死ね(ダーイ)」
怒りが頂点に達した時の台詞。温厚な男は一変して狂的な笑いを浮かべながら校舎を破壊し尽くす「狂戦士」と化してしまう…。
第3次Z時獄篇ではこの台詞と共にBGMに「25回目の危機」が流れる。どこぞの100万Gの男を彷彿とさせる演出である。
「えー、わたしがかね? 全っ然覚えとらんなー……」 ※原作小説版
「はて、なんで私がこんなとこに? なんかあったんかいの…」 ※アニメ版
全てが終わった朝、狂戦士は元の温厚な用務員へと戻った。
どうやら暴れだしたことを憶えていなかったようだが、アニメ版では廊下に突き刺さったチェーンソーの刀身に狂戦士の姿が映し出されていた。
「グレースの無念を晴らさねばならない」
「皆殺しだ(キルゼムオール)」
短編7巻「真夜中のレイダース(非アニメ化エピソード)」にて、2年半ほど前に都知事から贈られて植林された桜の木「グレース」をひょんなことから引っこ抜いた宗介と椿、宝石泥棒2人組に対し怒りが頂点に達した時の台詞。
ただしこちらは宗介の武装(グレネードランチャー・50口径ライフル・散弾地雷)と椿の超・究極奥義「心浮漸」を受けて沈黙した。もっとも2人は異口同音に「今度こそ、死ぬかと思った」とゲッソリ。

脚注

  1. アメリカの俳優。主演として出たホラー映画『シャイニング』での「ぶち破られたドアの穴から狂った笑顔の男が覗きこむ」シーンはつとに有名であり、狂気に満ち満ちたジャック・ニコルソンの怪演は必見。青野武氏が吹き替えを行ったこともある。