猛虎装孫権ガンダム

2015年12月26日 (土) 11:47時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版 (→‎機体ボーナス)

猛虎装孫権ガンダム(Moukosou Sonken GUNDAM)

孫一族の次男にして孫権軍の総大将。三候の一人であり、虎暁の魂を継ぐ者。

穏やかで心優しい人物。その性格ゆえに戦うことに乗り気ではなく、弱々しい印象があるが、大切なものを守る為なら勇気を振り絞る。父と兄の跡を継いで、一族の当主となり、成長していく。

董卓軍との戦いの後、鎧を新調し、孫権ガンダムから猛虎装孫権ガンダムとなる。

漫画版

本作の旧シリーズである『BB戦士三国伝』の最終章である戦神決闘編では轟大帝孫権ガンダムとなる。尚、轟大帝のプラモは孫堅ゼフィランサスにすることもできる。

コミックワールド版とケロケロエース版では結末が異なり、コミックワールド版では戦い終えた後、轟の皇帝として即位。ケロケロエース版では劉備、曹操、呂布と共に司馬懿を倒した後、虎となり、天に昇っていったようにも描かれ、エピローグにも姿を見せなかった。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初参戦作品。担当声優の島崎信長氏は今作で版権スパロボ初出演となる(島崎氏は魔装機神IIにて一般兵役として出演している)。
プロローグの赤壁の戦いの場面で初登場し、その後は第6話にて再登場。三侯の中で再登場は最速であり、初めて『UX』の世界の地球人と接触した場面が描かれるSDガンダムが彼(と孫尚香)である。ストーリーでの出番は多く、『鉄のラインバレル』の物語と関わる場面が多い。
序盤は中距離格闘機だが、中盤で天玉鎧が追加され遠近問わず戦えるオールラウンダータイプになる。強力なバリア能力の蒼晄壁を持つ防御重視のユニット。「三侯の魂」で防御も高まり、鉄壁も覚えるためSSサイズなのに堅牢な防御力を発揮できる。攻撃力も回避も高いが、劉備曹操と違い魂を覚えないため最大火力は一歩劣る。
武装の傾向が似ている曹操と組むといいだろう。絡みが多いだけにラインバレルともボーナス面で相性が抜群。孫権の方が射程はやや短いが、ラインバレルに射程ボーナスがあるため気にならなくなるだろう。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

牙王剣
孫権が使う剣…なのだが序盤の孫権の性格もあって、使用頻度はさほど多くない。最初は孫策が使用していた。
猛虎装となってからは「真牙王剣」に新調している。
モチーフはステイメンのフォールディングバズーカ。
虎錠刀
孫家に代々伝わる、三候の一人「虎暁」の魂が宿ると言われる剣。孫堅、孫策と引き継がれ、最終的に孫権の手に渡った。
元ネタは孫権の父・孫堅が演義において使っていたと言われる「古錠刀」。
蒼晄楯
背中の武具が合体した楯。
フォールディングシールドをモチーフしている。

必殺技

双虎破刃
孫権の奥義。牙王剣に腰部に付いてる蒼い刃を合体させた蒼晄刃を、遠隔操作で自在に飛ばし敵を切り裂く技。
実はBBWでは一度も使っていない。その為かUXでも使用不可。
猛虎獣烈覇
孫家に伝わる奥義。虎型の覇気を飛ばす。
王虎轟獣撃
天玉鎧・弩虎と合体し、虎の形を模した覇気をまとい、敵に向かって突撃する。
技の名前は、原作漫画版に登場した轟大帝孫権ガンダムが変形した獣神形態における必殺技を元にしている。
天玉鎧のモチーフはオーキス。纏った姿はガンダム試作3号機
玉璽は本武装を使用する時のみ弩虎と合体しており、後述の合体攻撃時には出ていなかったりする。
蒼晄壁
蒼晄楯から蒼い覇気を放ち敵の攻撃を防ぐ。
Iフィールドをモチーフしている。

合体攻撃

三侯天玉鎧
劉備曹操と共に放つ奥義。神話の三侯の魂に呼応し、蒼龍・弩虎・炎鳳の三形態全ての天玉鎧を一斉に召喚・装着、その力を結集して攻撃をかける。
四神天玉鎧
上記の技に呂布を加えた4人で放つ最終奥義。神話の四英雄の魂に呼応し、蒼龍・弩虎・炎鳳・真武の四形態全ての天玉鎧を一斉に召喚・装着、その力を結集して攻撃をかける。

特殊能力

HP回復L1
三国伝武将の標準装備。ターン毎にHPが回復する。
EN回復L1
同じく標準装備。ターン毎にENが回復する。
剣装備
同じく標準装備。
蒼晄壁
全属性のダメージを3000まで無効化するバリア。EN消費10。

移動タイプ

サイズ

SS

機体ボーナス

UX
  • 初期段階:装甲値+100 格闘武器+100
  • 第二段階:装甲値+125 格闘武器+150 EN+50
  • 第三段階:装甲値+150 格闘武器+200 EN+75
  • 最終段階:装甲値+200 格闘武器+300 EN+100 スペック低下無効
守りを重視するだけに装甲が上がるが、格闘武器ボーナスも最大まで上がるため攻撃力は高い。ENボーナスでENの回復量を上げれるのも強み。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

三候の中では一番攻撃面が低いが、反対に防御に優れる。

精神コマンド

UX
本編
集中 直感 闘志 鉄壁 勇気
劉備・曹操と比べると防御寄りの精神コマンド。最後に覚えるのは彼らしく「勇気」。
因みに「勇気」は「王虎轟獣撃」が使用可能になるまで習得できないが、該当イベントをクリアするとレベルに関係なく取得するため、レベルが低い場合は精神コマンドの4つ目だけが空いているという奇妙な状態になることも。
キャンペーンマップ16
不屈 集中 闘志 鉄壁 勇気
よりによって「直感」を失っており、キバ以外の相手には手も足も出ない……。

特殊技能(特殊スキル)

UX
三侯の魂底力L8、援護攻撃L1、援護防御L2、ガード全体攻撃L1、指揮L2
全体的に防御的で、蒼晄壁と相まってかなり頑丈。ただ、サイズ差ゆえにボスの攻撃は受けきれないことも多いので、援護役にするなら育成は怠りなく。
「三候の魂」があるので火力もそれなり。

人間関係

孫堅ゼフィランサス
父。家老の長沙四騎衆との絆の証として共通の赤いマフラーをしている。死に際には我が子たち一人一人に声をかけ、孫権には「真の勇気が眠っている」と告げた。長の座と形見となった虎錠刀とマフラーは孫策→孫権に受け継がれていった。
孫策サイサリス
兄。孫権とは対照的の武闘派。父・孫堅の死後は遺言通りに跡を継いで当主となる。死に際には孫権に「人々を癒す月になれ」と告げた。
孫尚香ガーベラ
妹。普段は振り回されているが、妹の危機を何度も救った。
黄蓋グフ、程普ジムカスタム、韓当ジムキャノンII、祖茂パワードジム
孫堅の時代より孫一族を支えてきた長沙四騎衆。リーダー格の黄蓋は虎錠刀の管理も務めている。黄蓋は孫一族からは「じい」と呼ばれており、孫権の成長を誰よりも期待している。赤壁の戦いで戦死した。なお、黄蓋以外の四騎衆は一度も台詞がなかった。
周瑜ヒャクシキ
軍師。兄・孫策の幼なじみにして親友。
陸遜ゼータプラス
周瑜の弟子。妹・孫尚香のお目付け役でもある。
太史慈ドム
武将。兄・孫策との戦いの末、彼の軍に加わった。
呂蒙ディジェ、甘寧ケンプファー
江東強襲水軍。元は憧れの孫策が亡くなったことで荒れていた水族だったが、孫権に止められる。その戦いで孫権のことを認め、彼を鍛えるという名目で孫権軍に加わる。
鄧当ジム
長沙軍の隊長。荊州水軍から追放された呂蒙を見出し、傭兵として雇った。アニメ版には未登場。
周泰ガンダム、丁奉ガンダム、凌統ガンダム
三国伝外伝・武勇激闘録に登場した武将2人と参謀。
劉備ガンダム
同じ三候。一対一で戦った末、曹操軍と戦う為の同盟が成立した。
曹操ガンダム
同じ三候。赤壁の戦いにおいて対決。
呂布トールギス
父と兄の仇。孫策を討たれた直後、仇を討とうとするが、呂布には相手にされなかった。
袁術ズサ
袁術軍の長。父と兄を「無駄死」と愚弄したことに怒り、天玉鎧を降臨させて討つ。
貂蝉キュベレイ
UXでは呂布にトドメを刺そうとした所で、彼女に呂布を庇われ結果的に貂蝉を斬ってしまう。その光景に孫権は絶叫を上げるしかなかった。

他作品との人間関係

早瀬浩一
UXでは「UX」の地球に転移した後、JUDAが浩一のファクターとしての実力を確かめるべく放ったヒトガタから彼を助けたところで出会い、何かと関わる場面が多く、やがて戦友の間柄となっていく。
森次玲二
UXでは「UX」の地球に転移した後、JUDA本社にて彼からこの世界の『三国志』の存在を聞かされることに。
山下サトル
UXでは自分達の世界とそれまでの経緯を語る孫権たちに『三国志』そのものであると告げ、目を輝かせる。また、孫権たちにこの世界の三国志を読むことを勧める。
石神邦生
UXでは「UX」の世界に転移した自分たちを受け入れてくれた恩人で、彼に深い感謝の念を抱いている。
石神がUXに降りかかる様々な悲劇の「運命」や「事象」を知りながらもその態度を崩さず、真意や答えをもはぐらかした際には、怒りの感情と共に問い詰めてしまう場面もあった。彼が落命した場合には、孫権も悲痛な面持ちを浮かべていた。
真壁一騎
UXでは人類同士で戦う事への悩みを抱く一騎に対し、かつて自身も戦う事への迷いを抱いていた事を打ち明け、彼を諭し、勇気づける。
イルボラ・サロ
UXでは時として意見が食い違う事こそあれど、イルボラの事を共に戦う仲間として信頼しており、彼がザ・ブーム側に寝返った際には孫権も動揺を隠せなかった。
菅原マサキ
UXではマサキとの初戦にて、浩一を援護して対グラン・ネイドル戦の形勢逆転のきっかけを作る。加藤機関が仲間になった後は、すぐにアルティメット・クロスに馴染めないでいる彼を気遣い、声をかける。
早乙女アルト
UXではアルカトラズ刑務所に収監されたシェリルを彼(と曹操)と共に救出する。
シェリル・ノーム
UXではアルカトラズ刑務所孫権に収監された彼女を曹操とアルトと共に救出する。
キバ
UXでは彼に「根性なし」と侮られるが、孫権は欲望のままに戦いを求めるキバを呂布の同類と断じ、敵愾心を露にする。

名台詞

「ねぇ…どうしても戦わなきゃ駄目? 俺は後ろで応援してるってのはどうかな…」
BBW初登場時の孫権の台詞。この頃は勇気という言葉とは無縁としか言いようが無いほど臆病な性格だった。
「信じる者の為に戦う! これが俺の真の勇気だ!」
父と兄を失った後の彼の台詞。
「許さない…、許さない! 何時まで経っても三璃紗に平和が来ないのは…袁術! お前のような奴がいるからだあぁぁっ!!」
孫堅と孫策を「無駄死」と嘲った袁術に対して、孫権は怒りの咆哮を上げる。
彼の意志に応えるかのように袁術が手にした玉璽は孫権の下に渡り――それを触媒として天玉鎧の一つ「弩虎」が天から君臨した…。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「こんな大きな機械に人間が乗って戦っているのか!? この世界は一体どうなっているんだ!?」
UX初登場シナリオとなる第6話「クロガネと少年と正義の味方」での戦闘前会話。SDガンダム達の世界は基本的に巨大人型兵器は伝説の存在とされているため、驚愕するのもやむを得ない…のだが、生きたガンダムとも言える彼らが言うとどうしてもシュールに感じてしまう
余談だが、ゲーム『SDガンダム GGENERATION WORLD』では孫権もパイロットとして参戦しているので、人型兵器に乗って戦うことが出来たりする。
「戦いを恐れて、何が悪い…!」
「恐怖に打ち克つために…自分を奮い立たせることの、どこがくだらない!?」
マサキ「フ…そうやって貴様も、戦いの恐怖から目をそらしてきたのか?」
「違うッ! 目をそらしてきたんじゃない!」
「受け止めたんだ! 大切な家族を…守るためにッ!」
UX第18話にて、戦いの中で人を傷つけることへの恐怖心をマサキに指摘され動揺する浩一を、グラン・ネイドルの攻撃から蒼晄壁で庇いながら言い放った台詞。呂布の攻撃から孫権を庇って戦死した長兄・孫策の台詞を彷彿とさせる。
「そんな理想はクソくらえだ!!」
UXにて、曹操の「犠牲無くして、理想は為し得ぬ!」という言葉に対して反論する。
「罪もないバジュラたちを操り、女王を弄ぶ外道どもめ!!」
UX第50話にて。悪あがきを続ける電脳貴族に対し。
「ぐわあああぁぁっ! 俺は始皇帝かあぁぁぁーっ!」
UXの中断メッセージにて、孫尚香のスイーツを食べた際に腹を下して、水銀が入っていた事を知らされた際のツッコミ。
実際に水銀を服用すると腹を下すだけでは済まされないので絶対に真似をしないように。ちなみに始皇帝云々は、彼が不老不死の霊薬として水銀入りの薬を服用していたとされた事から。
なお、このやり取りを見るに、三璃紗の人々もまた我々人類と同じく食事をする模様。しかしながら、彼等(SDガンダム外伝に登場するMS族にも言える事であるが)は、飲食物をどのようにして摂取するのか気になるところである

メモ

  • 孫権は中国後漢末から三国時代の将。呉の皇帝。字は仲謀。諡号は大皇帝。(182~252)
  • 「江東の虎」孫堅の次男であり、「江東の小覇王」孫策の同母弟。僅か19歳にして、早世した兄・孫策の後を継ぎ孫家の君主となる。曹操軍の南方侵攻の際には張昭をはじめ多くの幕僚が曹操への帰順を訴える中、周瑜や魯粛たち抗戦派の意見を受け入れ、劉備と結び曹操軍との開戦を決断し、赤壁の戦いにて曹操軍を最終的には撤退させることに成功する。その後は、魏・蜀との戦や同盟をうまくこなしながら、呉の孫家政権を維持し続け、最終的に皇帝となった。
  • 兄である孫策からは「兵を使って天下を争う事に関しては、お前は俺には及ばない。才能ある人物を重用して国を治める事に関しては、俺はお前には及ばない」と賞され、事実才能有る家臣や将校を上手く使って善く呉を治めた。
    • しかし晩年は後継者問題を起こし、陸遜などの忠臣を追放や死に至らしめてしまい、(有能な武将が悉く短命だった事もあるが)政権に揺らぎを見せてしまう事となり、孫呉は皮肉にも孫権自身が遺した禍根もあり、やがて内部からの弱体化の一途をたどる事となり、呉は最終的には孫権の孫であり、孫呉最悪の暴君・孫皓の代に晋に降伏、滅亡することになる。若い頃の名君ぶりと比較して「耄碌した」「老害」などと言われる事もあり、晩節を汚した皇帝である。
  • 『三国志演義』では蒼い目をした人相で描かれ、「碧眼児」と称される。
  • 周瑜の葬儀費を全額自費提供や病に伏せた呂蒙などを自ら尋ねるなど思慮深い面を持つ人物である反面、時として感情のままに行動する激情家の一面をも併せ持っていた。
    • また、無類の酒好きであると共にその酒癖が非常に悪かったことでも有名で、正史でもそれに纏わる様々な逸話が伝えられている。