ジオン公国(The Principality of Zeon)
『機動戦士ガンダム』を始めとする、一年戦争を舞台としたガンダムシリーズの敵勢力。
ジオン・ズム・ダイクンを中心に設立した「ジオン共和国」を、ダイクンの死後デギン・ソド・ザビが反対派を一掃した上で独裁政治体制をしき、「ジオン公国」として名称変更し、自らを「公王」として君臨した。
その後デギンの長男ギレンが権力を掌握、後に一年戦争と呼ばれる地球連邦との戦争を開始した。しかし戦況は思わしくなく、ア・バオア・クー攻防戦までに支配者ザビ家の主だった人物が死亡したため、地球連邦に屈することになった。
戦後、ジオン公国は再び共和制に移行するも、デラーズ・フリートやネオ・ジオンなど、旧公国の再興を掲げる勢力は後を絶たず、連邦軍はそれらの掃討に追われることになる。
そして宇宙世紀0100年、ジオン共和国の自治権は地球連邦政府に返還され、これを持ってジオンは事実上消滅する事となった。
しかし、ジオン残党はまだ残っており、『機動戦士ガンダム F90』と『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』(SRW未参戦)にて、オールズモビル(火星独立ジオン軍)と結成。0120年から0122年の2年間に連邦軍と対立するが、結果的に鎮圧され、ジオンは完全に消滅した。
なお、宇宙世紀0153年にはザンスカール帝国の影響が全くないため、すっかり片田舎となっている。
人物
関連地名
関連組織
登場作品と役柄
基本的に一年戦争時のジオンをある程度忠実に再現したのは第3次とGC・XOぐらい。大抵は残党としてネオ・ジオンやデラーズ・フリートなどの後身の組織に人員や機体が所属している。
COMPACTでは、「初代ガンダムにおける一年戦争がメガノイド戦役、Ζにおけるグリプス戦役が一年戦争前半」という世界観であるため、特殊な扱いがなされている。
本編前はコロニー国家のひとつとして、地球連邦と手を結びムゲ帝国やメガノイドに対抗した。終戦から一年後、地球連邦と「一年戦争」を勃発させたが、ゲーム本編中にギレン・ザビとキシリア・ザビがシャア・アズナブルに暗殺され、ハマーン・カーンによってネオ・ジオンとして再編される。なお、上記の世界観ゆえネオ・ジオンやデラーズ・フリートなどの原作における後身組織の人材・機体が「ジオンの人材・機体」として名を馳せている。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- ジオン公国の名称は登場しないが、本作ではギレンがDC総帥で、ザビ家がDCの実権を掌握している為、DCが原作におけるジオン公国の役割を担う。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- 本編前から序盤における敵国。舞台がバイストン・ウェルから地上に移った後で、ネオ・ジオンに再編される。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 出雲銀河の父が取材した国として名前のみ登場する(ただしジオン共和国の方)。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 直接は登場しないが、ストーリーに「かつてコロニーの1つが『公国』を名乗って戦争を起こした」という記述がある。また、デプレが「かつてのジオン軍でもできなかった事を…」と発言している。
- スーパーロボット大戦GC(XO)
- 一年戦争を前半部の舞台としているため、結構忠実に再現されている。また、今作ではギガノス帝国と同盟を結んでおり、後半では星間連合とも手を組む。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- ホワイトベースのサイド7出航から一年戦争終盤まで断片的に描かれるが、コネクト・フォースの方針で民間人に被害が及ばない限り、連邦とジオンの戦争には不介入のため、連邦組の別行動時のイベントが多い。中盤キシリア派がコネクト・フォース側に着いたり、ネオジオン(ZZ)と協力したり、オリジナル展開も多い。本作の敵部隊の中では最多の名有パイロット数で人材だけは豊富。また、他作品からブシドーとゼクスもキシリア派に参加している。
補足
ジオン共和国の自治権返還に関して、小説『機動戦士ガンダムUC』ではUC0096年時点で既定されていた事項であるのに対し、漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』ではUC0099年時におけるネオ・ジオンおよびヌーベルエゥーゴ共同軍の武装蜂起事件における責任を取らされる形で施行されたという相違点がある。