南極条約(Antarctic Treaty)

現実においては南極大陸の平和的利用を目的として制定された「軍事利用の禁止」や「領有権主張の凍結」などを定めた条約のことを指す。

SRWシリーズではほぼ全ての場合において『機動戦士ガンダム』にて、一年戦争時に南極にて地球連邦政府ジオン公国の間で結ばれた条約を指して用いられる。

内容としては「核兵器コロニー落としを初めとした大量殺戮兵器の使用禁止」「サイド6を初めとした中立地域の承認」「捕虜の扱い」諸々であったが、一年戦争中のオデッサ作戦にてジオン軍マ・クベが水爆を使用する等、条約違反も見受けられた。

あくまで戦時条約であり、一年戦争終結時点で失効している。その為、後に連邦軍が開発したガンダム試作2号機は厳密には条約違反という訳ではない(また、「使用」は明確に禁止されているものの「保持」「開発」については明言されていない)。ただし「終戦はジオン公国とは関係ないジオン共和国が勝手に結んだもので、未だ一年戦争は継続中」と勝手に主張するデラーズ・フリートは条約違反を主張、連邦を糾弾する演説を行っている。しかしながら、その後にデラーズ・フリートは明確な条約違反である核兵器の使用、コロニー落としを行っている。

南極条約の内容は後の時代にも暗黙の了解(慣習法)として広く認識されて禁忌扱いされているらしく、50年近く経過した『機動戦士クロスボーン・ガンダム』においても核兵器を持ちだした木星帝国に対して連邦軍の軍人が南極条約違反だと非難する場面がある。

なおアニメ本編中で初めて言及されたのは、『機動戦士ガンダム』第16話におけるブライト・ノアコズン・グラハムの会話であり、この時点では捕虜に対する扱いについての話題だった。

登場作品

第3次スーパーロボット大戦
ロンド・ベル隊の捕虜となったキャラ・スーンが口にした。内容は原作におけるコズンの台詞と同様のもの。
スーパーロボット大戦A
ガンダム試作2号機が核を装備している事について、ブライトが南極条約を理由に三輪を非難している。