イドゥン(Idun)
知能を有し、他のフェストゥムを束ねる司令塔の役割を果たすマスター型と呼ばれるフェストゥムの一体。竜宮島とは別の人工島の少年型コアと融合したことで、普段は青年男性の姿をとるようになる。 もう一体のマスター型であるミョルニアと異なり、あくまで人類を同化か殲滅の対象としてしか見ていない。
「情報」の概念を理解したことで、人類軍士官に化けてモルドヴァ基地に潜入し、新型ファフナーの情報を収集していた。その過程でマークニヒトと狩谷由紀恵を同化した際、彼女の抱いたフェストゥムへの強い憎しみと絶望に影響を受けて「憎しみ」を理解し、人類に対する憎悪の感情に染まったことで、人類との全面対決を望むようになる。
蒼穹作戦では、拉致した皆城総士から戦術を強引に引き出し、アルヴィスと人類軍相手に優位に立つものの、作戦の意図――消耗戦を理解しなかった為に気付かぬうちに消耗を強いられ、緩慢と死に至る「痛み」と死への「恐怖」を知ってしまった事で敗北を喫する。
北極のミールの死によってフェストゥムから切り離され完全に個を確立してしまうが、なおも一騎や総士を同化し、無の世界に引きずり込もうとする。しかし、春日井甲洋の助けもあって「存在すること」を選んだ一騎達の意思に敗れ、マークザインに同化されて消滅する末路を辿った。
なお、「イドゥン」という名は原作の作中では一度も呼ばれていない。これはTVアニメのエンディングロールにキャスト名が必要だったために便宜的に付けられたもので、彼自身は自分の名前という概念を持っておらず、人間達もイドゥンに対して特別なコードネームの類は付けなかった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 初登場作品。戦闘では殆どの攻撃でイドゥンのカットインが入る。
- スーパーロボット大戦UX
- スフィンクス型フェストゥムの際には共通の問いしか言わないが、マークニヒト搭乗時の台詞はKよりも多く、反撃不能などの状態も冷静に理解する。HP減少されても無機質かつ無感情のままだが、『蒼穹-そら-』終盤では動揺する。
- 能力と読心レベルが強く、TV版マークニヒトは敵味方識別可能のマップ兵器を持つ、ファフナー系ラスボスの一人に相応しい強敵。
- 今作では本作TV版マークニヒトのHPは80000しかない上イドゥンに底力がないので短期間で倒せるが、イドゥンがマークニヒトに乗るステージは必ず敗北条件にターン経過があるため、そもそも短期間で倒さないとクリアできない。『蒼穹-そら-』終盤ではフェイのイベントで気力がリセットされているので、さっさと落としてしまおう。
- なお、初登場時並びに最終決戦ではスキルパーツ「少年冒険キング」を落とすが、彼なりに「情報」を収集する一環で読んでたのだろうか?
装備・機能
「イドゥン・スフィンクス型」としての物を記載。
武装・必殺攻撃
- ワーム・スフィアー
- ワーム・スフィアー
- アーム・ラッシュ
パイロットステータスの傾向
リアル系ラスボスらしく、スキル補正による命中・回避率が非常に高い。マップ兵器を使用する前に勝負をかけよう。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- ミョルニア
- 同じフェストゥムであるが、異分子として排除しようとする。
- 皆城総士
- イドゥンが「アルヴィスの子」と呼ぶ者の一人。「作戦」を理解し、人類との最終決戦に備えてジークフリードシステムもろとも彼を拉致する。
- 狩谷由紀恵
- 同化した彼女を操りミツヒロを殺害させた事が、イドゥンに「憎しみ」を理解させる発端となった。
- ミツヒロ・バートランド
- 由紀恵を操り彼を殺害した。
- ヘスター・ギャロップ
- 漫画版ではモルドヴァ基地を脱出した彼女をミツヒロと共に殺害している。