ネルフ(NERV)
『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する組織。
箱根付近に建設中の第3新東京市に本部を置く、国連所属の特務機関。対使徒用の決戦兵器である人造人間『エヴァンゲリオン』を極秘裏に開発、配備していた。
対外的にはサードインパクトを防ぐ為、使徒の調査、研究、殲滅を遂行する為の組織と説明されている。国連所属による様々な特別な権限を利用しての単独での指事や行使を行うが、A-801(ネルフの持つ権限が実質的に権利剥奪される)が発動すると組織はおろか所属職員の生命にまで危機に陥る。
しかし、司令官の碇ゲンドウは、ネルフの組織そのものを事実上私物化している為に、全ての使徒を殲滅後、ネルフはゼーレを敵に回す事になってしまう。MAGIのハッキングによる制圧作戦を阻止した後、戦略自衛隊による制圧行動を受ける事になるが、ネルフには殺人はおろか対人戦闘にすら不慣れな者が多い為、戦闘のプロである戦略自衛隊の圧倒的な戦闘力に敵うはずも無く、職員達は次々と機関銃で撃ち殺されたり、火炎放射で焼き殺されていき、投降すらも認められなかった。最終的にネルフの職員達は、ゲンドウの個人的エゴの為に犠牲になってしまったと言っても、過言ではない。
なお、TV版最終話に描かれた「一つの可能性の世界」でのシンジ達が通う中学校は「ネルフ中学校」となっている。
スパロボシリーズにおいて
スパロボではゲンドウが秘密を教えず、EVAを派遣したりと謎の部分が多いが、終盤にその行動理念がわかるというのが大半。劇場版準拠で2度襲われているが、モビルスーツやメタルアーマーなど、明らかに原作より強い相手であるなど、結構悲惨な目に遭っている。登場作によっては、主要メンバーは生き残る事があっても、その他多くはいずれも特殊歩兵部隊の襲撃を受けている為におそらく原作通りに死亡していると思われ、余計に気の毒な話である。
登場作品
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦F
- 初登場作品。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 主要メンバーの多くがロンド・ベル出向となったため寂しくなる(冬月コウゾウ談)。隠しシナリオでは再生した使徒軍団に襲い掛かられる。正規エンディングでは人類補完計画を嫌った加持リョウジにより自爆、消滅させられた。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 映画版の展開が初めて導入されたため、原作同様に襲撃を受ける。しかし、攻撃をするのはゼーレの子飼いとなったティターンズとなっており、特殊工作員による白兵戦のみならず、モビルスーツやMDシステムを搭載したガンダムMk-IIが相手という、圧倒的不利な状態となっている。生き延びた主要メンバーの一部は冬月を除き、ヱクセリヲンに乗艦することに。
- EDにてゲンドウは行方不明、EVAも太陽へと投棄される事になり、組織も解散となったが……
- 第3次スーパーロボット大戦α
- αで事実上解散していたが、突如復活したゲンドウの命により主要メンバーはイカロス基地に出向となる。今作では前作の使徒が一部復活。その後劇場版後半が再現。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 新劇場版の設定で登場。今作では世界ごと転移してきたのだが、数ヶ月で相当の権力を握るに到っている。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 新劇場版設定で登場したが、第8の使徒消滅後、高蓋然性世界の存在により人類補完計画の続行が不可能であるため、NERVで事実上解散したEVA各機をLOTUSに出向させる。
Scramble Commanderシリーズ
- スーパーロボット大戦Scramble Commander
- 珍しくEVAがあちこちに出向してまわるため、出番はあまりない。戦場になる事は皆無である。
単独作品
- スーパーロボット大戦MX
- 原作をほとんど再現しているが、オリジナル設定で欠番の使徒がいることが判明(他作品でも一部の使徒が登場していない展開はあるが…)。なお、今作でここを襲撃するのはドラグーン部隊が中心であるのだが、雷のオムザックが主力となっている上に、それを指揮するのがよりにもよって三輪長官という最悪な展開。
- ネルフのメンバー達はゲンドウとリツコ以外は終盤で無事に保護された事で死亡しないが、あくまでも主要メンバーのみである為、その他多くはやはり殺されてしまったと思われる。