ロストバレル
ロストバレル(LOST BARREL)
- 登場作品:鉄のラインバレル(原作漫画版)
- 分類:マキナ・バレルシリーズ
- 頭頂高:20.2m
- 全高:22m
- 重量:53.3t
- 動力:電力
- 装甲材質:ニューロカーボン・ナノセラミック
- MMI:電脳
- 開発者:城崎天児
- 製作:ムラマツ重工
- 所属:加藤機関⇒某組織⇒単独行動
- 意匠:左二つ巴
- ファクター:沢渡拓郎
- メカニックデザイン:清水栄一
シャングリラ第三艦橋に封印されていた11体目のマキナ。城崎天児の手によって世界で初めて完成した大型マキナであり、全てのマキナのベースとなった存在。
外見は漆黒のラインバレルと言った印象だが、肩部などはプロトタイプやヴァーダントに近く、頭部のデザインはラインバレルに近くはあるが、顎が張り出しているなど若干アンバランスな造りになっている。
基本スペックはラインバレルと同等であるが、「マキナ殺し」として開発された同型機とは異なり、修復力・攻撃力はあくまで通常のマキナの域を出ず、オーバーライドも使用不可能。しかし、試作一号機であるがゆえ実験的な部分もかなり多く持っており、一部の性能は浩一そのものとなった現状のラインバレルをも凌ぐ。
主な武装は両脇にマウントされたビームソード。これはエグゼキューターの原型となった装備である。その本体であるテールスタビライザーには、開発元と思しき「ムラマツエンジニアリング」というローマ字表記が確認できる。
また、人型のマキナ(ヒトマキナ除く)でありながら単独で飛行可能で、20巻のイラストに北欧まで辿り着いている光景がある。
経緯は不明ながらシャングリラの第三艦橋に在るハンガーにファクター不在のまま死蔵されていた。これは、真のオーバーライドのトリガーである「全マキナへのファクター生成」を防ぐための手段である。
加藤機関が本格的に動き始めて以降、「マキナ狩り」以降に残ったマキナは久嵩のシャングリラ、当時はまだ「やり直された」世界に転移していなかったラインバレル、富士樹海に転送されたヴァーダント、石神が持ち出した2機、島根の黄泉平坂に眠っていたペインキラー、加藤機関が所有していたプリテンダーとアパレシオンとマサキのグラン・ネイドル、石神のジュダ、阿戸炉村に座していた宗美のタリスマン、そしてこのロストバレルの12機となっていた。この内プリテンダーは「想像力喪失を防ぐ」ための一環としてキリヤマ重工に譲渡され英治がファクターとなったため、ファクター不在のマキナはロストバレルのみとなっていた。
このため、久嵩はロストバレルを破壊するコトも出来ず[1]、シャングリラに封印するしか出来なかった。しかし、後に石神の策によって沢渡をファクターとして起動、ヒトマキナ襲来時に戦線を離脱して消息を絶った。
3年後を描いた最終章では、東欧を拠点とする地下組織の戦力となっており、沢渡を訪ねた[2]美海を殺害、ペインキラーの随伴機を奪取している[3]。
そして、デウスエクスマキナ攻略のためオーバーライドを行おうとしたラインバレルの背後にいきなり現れ、不意打ちを食らわせた。
なお正式な名称は存在せず、ラインバレルの存在が確認された後に久嵩によって「ロストバレル」と通称されている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- ユニットアイコンのみの登場。このため登場するマキナでは唯一戦うコトが出来ない。しかも、原作と違いデウス戦が決着するため、それに伴いこの機体も割を食う形で以後登場しなくなる。
- エンディングでは新型サイコギア隊と海動&真上、さらには加藤機関の面々にまで追われている。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- ユニットとして登場。実質的な初登場作品。
装備・機能
武装・必殺武器
- ビームソード
- 確認されている唯一の武器。両脇にある柄は単なる出力機であり、テールスタビライザーが本体である。そのためテールスタビライザーと有線で接続されている。