ハロ
ハロ(Hallo)
『ガンダムシリーズ』全般を通して登場するAIモジュール。大きさはサッカーボールぐらいで基本は緑色。ガンダムシリーズのマスコットキャラクターとしてアニメ以外でも様々な媒体に登場しており、ハロを模したグッズも実際に発売されている。
なお、本項ではスパロボに未参戦の作品のハロについての扱いは割愛する。
機動戦士ガンダム
『機動戦士ガンダム』ではアムロ・レイが作成し、フラウ・ボゥにプレゼントしている。ホワイトベースでは、カツ、レツ、キッカの良い遊び相手になっていた。
機動戦士Ζガンダム、機動戦士ガンダムΖΖ
- 声優:荘真由美(TV版)、新井里美(劇場版Ζ)
『機動戦士Ζガンダム』の時代には、市販化され、一年戦争の英雄であるアムロやブライトの名がインプットされていた。初代と異なり手足はない。
カミーユが拾って修理したのもこのタイプ。ちなみにハロの修理作業に没頭してミーティングに遅れたカミーユはウォン・リーの修正を受ける羽目に。アーガマでは、シンタとクムの遊び相手になっていた。『機動戦士ガンダムΖΖ』にも引き続き登場。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
本作では“3代目”をアムロが作成し、ハサウェイにプレゼントしている。だが、ハサウェイがラー・カイラムから抜け出した後、ブリッジに取り残されてしまった。
機動戦士ガンダムUC
- 声優:広橋涼
バナージが5歳の誕生日に父親のカーディアスから送られた。作中には「1年経たずしてブームは過ぎ去り、製造元もアフターサービスを中止した」とあり、バナージは独自の改造を施して持ち歩いている。
バナージの年齢から逆算すると、このハロは上述のカミーユが修理した物と同タイプになる。
機動戦士Vガンダム
- 声優:松本梨香
『機動戦士Vガンダム』ではウッソのパートナーとして登場する。かなりの高性能で、モビルスーツに直結してビームライフルの照準をあわせるなど「戦闘に関係する機能」を備えている。記録した映像をバルーンに映し出す機能なども持つ。ちなみに2代目同様の手足が無いタイプ。
機動戦士ガンダムSEED
『機動戦士ガンダムSEED』では、アスランが大量に作り、ラクスにプレゼントしている。
∀ガンダムを模したと思われるヒゲ付きのハロ(ただしヒゲはペイント)や、ラクスのお気に入りの『ピンクちゃん』等が登場する。ピンクのハロは電子ロックの開錠機能が備わっていて、アークエンジェルでは軟禁中の部屋からラクスと共に無断外出していた事もあった。ちなみに、他のハロ達にも何らかの機能が備わっているらしい。なお、大きさは初代の4分の1程度となっている。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- 声優:折笠富美子(赤)、三石琴乃(ピンク)
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ミーア・キャンベルが赤いハロを所持。こちらは英語をしゃべっていた。キラのものとおぼしきノートパソコンにもハロのスクリーンセーバーが使用されている。また、ラクスのピンクハロも再登場。改良が加えられたらしく、特殊部隊の侵入の察知やラクスへの狙撃の察知、フリーダムの格納庫への扉を開ける為の鍵を持っているといった、以前より高度な機能が備わった。また、言語のレパートリーも若干だが増やされた。
機動戦士ガンダム00
- 声優:小笠原亜里沙(オレンジ)、入野自由(紫)、高山みなみ(赤)、佐藤有世(青)
ソレスタルビーイングが所有するサポートメカ。情報収集やメカニックなど補助を担当している。また、これまでのハロと違い蓋を足としたものではない立派な足が付いているのも特徴。劇中で有名なのはロックオン・ストラトスが所有するオレンジハロで、『機動戦士Vガンダム』のハロと同じ役割。ちなみに紫ハロ(HARO)のみ目付きが釣り目になっており若干悪目な印象。また劇中から80年前の世界から既に存在が確認されている。
劇場版では、ガンダムサバーニャ用に青ハロが増設された。
その他
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』では、ベラ・ロナが飼っている同名のオウムが登場、ガンダムシリーズの名台詞を連発していた。つまり、何者か(恐らくはベラ)がガンダムシリーズの名台詞を教え込んでいたという事になる。 『機動戦士クロスボーン・ガンダム』ゴーストではフォントが製作したAIハロロが登場する。その姿は美少女化したハロである。
登場作品と役柄
基本的にシナリオに絡む事は少ないが、原作でマスコット以上の活躍を見せる場面があった『機動戦士ガンダムSEED』のシナリオが再現される場合などは、ちゃんとシナリオでも見せ場がある。シナリオにおける主な役割は、機械いじりが好きなキャラクターとアムロ or アスランを会話させる事にある。強化パーツとしてのハロはこちらを参照。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 終了画面でお疲れと言ってくれるが、アル同様本編には出ない。しかし、人工知能のグラフィックがなぜかハロになっており、機械獣やメカザウルスと戦うとしばしばお目にかかる。
- スーパーロボット大戦EX
- 本編には出ないが、第3次同様、人工知能のグラフィックがハロになっている。また、スーパーファミコン専用マウスを使った場合、ハロを転がすお遊びが可能。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 人工知能としては登場しなくなったが、精神コマンド脱力使用時のエフェクトとして登場。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 更に、メモリーカードのセーブデータブロックアイコンとしても登場。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 強化パーツとして初採用。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- 強化パーツとして登場する。なお、本編にはウッソのサブパイロットとしても登場する(声にエコーがかかっており、当時と雰囲気は異なる)。非常に優秀な支援系の精神コマンドを持つが、SPが少ないのが難点。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 強化パーツとして登場する。αと同じく、本編にはウッソのサブパイロットとして登場する。ハロの精神のために修理しても、経験値がもらえるのはウッソだけなので注意。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 強化パーツとして登場する。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 強化パーツとして登場する。なお、このハロとは別に、ガンダムSEEDの『ピンクハロ』も登場する。こちらはハロを一回り落とした性能である。また、ラクスの顔グラフィックの1つにピンク色のハロを手にしたものがある。
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 『ガンダム00』設定で登場。久々にサブパイロットとして使えるようになった。強化パーツとしても登場するが、ロックオンが離脱した際に、エースになっていると強化パーツのハロが手に入る。つまり、ロックオンのハロは強化パーツになってしまったと言う事に…(声優の小笠原氏は、同じく演じるソーマと共に声付きで登場し、この作品からスパロボ初参加となった)。また、ネーナのHAROは敵サブパイロットとして登場(声優の入野氏は、この作品からスパロボ初参加)。ちなみに、破界篇・再世篇ともに最初に手に入る強化パーツとしてのハロはなぜかテロリストが持っており、ジェノサイドロンに積んでいる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 赤ハロは掛け合い要因。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- UX同様に青ハロが登場するが、第2次Zのハロの精神コマンドを半分に分けているためオレンジの方が構成上主に使われる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦D
- 強化パーツとして登場する。本編にはウッソのサブパイロットとして登場する。今回はある場面で映像記録の能力が活用され、男性陣・女性陣それぞれの結束を深める結果となった。勿論、男性陣と女性陣の間の溝も深まったが。
- スーパーロボット大戦UX
- 『劇場版00』設定で登場。原作に合わせて新たに青ハロがガンダムサバーニャのサブパイロットとなった。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 「Vガンダム」版のハロがキャラクターデータに登録されているが、本編には出てこない。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 強化パーツとして登場する。
関連作品
- ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス
- ゼウスの総司令であるネットワークコンピューター「ハロ9000」が通信時にハロの姿で現れる。…当のハロ本人はなんとアムロの家の犬小屋にいる。
パイロットステータスの傾向
現時点でサブパイロットとしての能力を有しているハロは『Vガンダム』モデルと『ガンダム00』モデルのみ。
精神コマンド
Vガンダム準拠
ガンダム00準拠
名台詞
スパロボのゲーム内では、ハロのセリフは全てカタカナ表記。それがマスコットキャラとしての愛嬌を生んでいる。
機動戦士ガンダム
- 「アムロ、ゲンキカ? アムロ、ゲンキカ?」
- アムロが所持するハロの元気付けのセリフ。
機動戦士Vガンダム
- 「ウッソ、ガンバル! ガンバル!」
- ウッソが左腕が感電して抜けない局面を、ハロは口で丸かじりして助け出すが殉職……しかし、勿論メカなので復活。ちなみに故・逢坂浩司氏の忘れられないシーンである。
- 「ヤベエゼアニキ」
- ウッソが敵艦潜入する際のセリフ。復活後は妙な言葉を覚えている。Dでは、女性陣の映像鑑賞会が見つかった際にも発言。
- 「オー、ニアミスノ敵ダ!」
- エンジェル・ハイロゥでの最終決戦時、カテジナと対峙して。
機動戦士ガンダムSEED
- 「テヤンディ、テヤンディ」
- ピンクハロを象徴する台詞。
- 「オマエモナー」
- ピンクハロが時折発する台詞。某ネット掲示板のアスキーアートで使われる台詞と同じことに驚いた視聴者多数。
- 「ミトメタクナーイ、ミトメタクナーイ」
- さながらシャアのセリフ。
機動戦士ガンダム00
- 「ミンナ、ナカヨク!ナカヨク!ナカヨク!」
「アー!」 - 険悪な様子の刹那とティエリアに対してこう呼び掛けるも、直後に波にさらわれた。
- 「ニイサン、ニイサン」
- 紫ハロ(HARO)と再会し歓喜した様子を見せるオレンジハロ。しかし、当の『兄さん』は弟の事を知らず、あっさりと払いのけてしまう。その後も『兄さん』の事を気にかけていた。
- 「ロックオン!ロックオン!ロックオン!ロックオン!……」
- 大破したデュナメスがプトレマイオスに帰還し、「全員無事だった」と喜ぶクルー達だったが、直後にデュナメスから届いた通信は、亡き主の名をひたすら呼び続けるハロの音声であった……。
- 「ロックオン、イキテタ!イキテタ!」
- ライルと初対面した際の台詞。ハロでもニールとライルの区別はつかないらしい。
- 「アアアアァァァ……」
- トレミーが大気圏を離脱する際の断末魔(?)。この時トレミーは上昇のためにほぼ垂直になっていたため、たまたま廊下にいたであろうハロはなす術もなく転がって行くのだった…。
- 「ネライウツゼ!ネライウツゼ!」
- ライルの初実戦時に「こういう時、兄さんならなんて言ってた?」と尋ねられて。
- ライルとニールでは「狙い撃つぜ」の言い方に差異があるのは、これが理由の一つかもしれない。(ハロの発音では細かなイントネーションまでは伝わらない為)
スパロボシリーズの名台詞
- 「ガォォォォォン!!」
- 正確にはハロの台詞ではなく、本来は機械獣やメカザウルスの鳴き声であるが、第3次、EXではそれらに搭載されている人工知能の顔アイコンがハロだったため、こちらにも分類。シュール……
機動戦士Vガンダム
強化パーツとしてのハロ
強化パーツとして登場する事もあり、基本的にはこちらの出番が多い。強化パーツの性能としては、運動、命中、移動、射程など複数の要素を一度に強化する非常に強力なものであり、リアル系のエース機に装備させるか真・ゲッター1やマジンカイザーなどの強力なスーパー系の能力の底上げなどに使うのが定石。機体の機動性を全般的にあげるイメージは『機動戦士Vガンダム』でのハロの活躍をモチーフにしていることが伺える。どのスパロボでも入手困難なレアパーツであり、主にハマーンなどのリアル系のボスクラスのパイロットを倒すと入手できる。彼女達が機体にハロを乗せている姿や、どうやってハロを入手したか等を想像するのは野暮というものである。
- CB
- 移動力+2、運動性+15、限界反応+20
- 強化パーツとして初採用。
- α
- 移動力+2、運動性+20、限界反応+30
- 旧シリーズと効果は同様だが、効果が底上げされている。
- α外伝
- 移動力+2、運動性+25、限界反応+35、全ての武器の命中率+25%
- 命中に運動性が反映されるという概念が廃止された為か、武器の命中率を上げる効果が新たに追加された。
- 第2次α、第3次α
- 移動力+2、運動性+25、全ての武器の命中率+20%、マップ兵器及び射程1以外の武器の射程+1
- 武器の命中補正は下がってしまったが。武器の射程を延ばす効果も追加され、ますます強力になった。また、移動力が上がるので、小隊の移動力を上げるのに役に立つ。
- D
- 運動性+20、全ての武器の命中率+25%、マップ兵器及び射程1以外の武器の射程+2
- 武器の射程を+2するという珍しい効果がある反面、移動力が伸びないという珍しい仕様になっている。
- Zシリーズ
- 移動力+2、運動性・照準値+25、マップ兵器及び射程1以外の武器の射程+1
- 現時点では全作品共通の効果。運動性、照準値はそれぞれ個別の強化パーツより効果が上でこれ以上の効果を持つのは『鋼の魂』のみ。
- OE
- 全能力+100 HP+600 EN+120
- 5章クリア後に解禁。効果は非常に強力だが、それだけに必要素材が「ケロボール」「擬似太陽炉」「ゼロシステム」とそれぞれ金色レアパーツ揃いのため、トレードショップで手に入れるまでが大変険しい道程となっている。
余談
- 『機動戦士ガンダムUC』の原作者である福井晴敏氏は2002年に雑誌『ガンダムエース』編集部から連載依頼があった際に、当初は『UC』ではなく、「ある商社マンがハロを商品化させようとアムロにコンタクトを取ろうとするコメディ」を書こうとしていた。が、関係者から「真面目にやってくれ」と一蹴され没になったという小話がUCブルーレイ1巻の小冊子にて語られている。
- さらに余談だが現在の設定でのハロは『既に市販されていたものをアムロが改造し、その後『Z』の時代に開発会社がアムロに許可を取り再販したもの(漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』や『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』で触れられている)』となっている。福井氏がその事を知っていたのかどうかは不明。
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