攻略本

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攻略本(Strategy Guide)

一般的に『ゲーム』における解決本として知られる。特にゲーム業界では重要な位置付けで、開発・販売元からの協力提供により販売される。

基本的に本そのものはゲーム発売前とゲーム発売後というケースがあるが、前者がお手本要素に対し、後者は完全な解決要素である。特にスーパーロボット大戦シリーズ(スパロボ)における攻略本は他社が挙って出すほどで、一時期10社程度参加するほどの全盛を誇った。

しかし攻略本の価格上昇や、インターネットの一般普及によって簡単に追記・修正が可能且つ無料で利用できる攻略サイトの影響等により、現在攻略本は減少の一途を辿っている。2011年唯一発売されたスパロボ『第2次スーパーロボット大戦Z破界篇』では2社(メディアワークスとエンターブレイン、両者は合併・提携関係)まで激減し、2012年1月発売『スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD』においてはエンターブレインただ1社のみとなった。

一部の難解な「隠し要素」は現在でも攻略本頼りなのが現状である。攻略本の売上にはゲーム自体の難易度や隠し要素の数なども関わっており、『スーパーロボット大戦MX』では難易度が低く隠し要素が殆どなかったため攻略本の売上が芳しくなかったという話が残っている。

近年の傾向として、ハードの高性能化や技術の向上によって、スパロボに限らず1本のゲームそのもののボリュームが大きくなり、相対的に攻略本の情報量も多くなったことにより、一冊一冊が分厚く、そして高額になっている傾向がある(参考までに、エンターブレイン刊行の『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇パーフェクトバイブル』は1冊あたり500ページ超の大ボリュームで、価格も1800円(税別)である)。

また、近年の攻略本はいかにも「データベース」というような、良く言えば質実剛健、悪く言えば無味乾燥な攻略文やデータが多いが、かつての攻略本氾濫期にはかなり砕けた作りの攻略本や、多分に毒のある表現を多用する攻略本も少なくなかった。
例として、ワザン・ルーンのパイロットデータの個別記事に「葵豹馬で始まって、ワザン・ルーンで終わるのもいつの間にか恒例になった」などと「攻略」っぽいことが全く書かれていなかったり、あるいは味方の二軍落ちパイロットや機体に対し、「一応仲間になるくらいの認識でいい」「説明するのに困るくらい弱い」「無理を承知で誉めるのも疲れるので、はっきり使えないと断言」など、(能力的にはたしかに間違ってはいないのだが)あまりにも辛辣で毒の強いコメントが多数見受けられた。

攻略サイトへの情報源はユーザーによる手探り情報のみであるのに対し、攻略本は開発元からの完全情報提供という差があり、現在では未公開イラスト(設定画・ラフ含む)、開発者インタビューや裏話といった資料的価値に重みを置くものが増えている。

スパロボの攻略本以外に目を向けるとゲームで利用可能なCD(DVD)やプロダクトコード等を特典として同梱する本や、高級な紙質や大判サイズを採用して公式イラスト・開発スタッフや声優インタビュー等の収録に特化したビジュアルファンブック形式の本も一般的になっている。

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