回避
敵の攻撃を避け、ダメージを受けないようにすること。
概略
敵の攻撃に当たり続ければ最後には撃墜され、自軍戦力の低下に繋がるため、回避は重要な行動。装甲の薄い機体は一撃受けただけで撃墜されてしまうことも珍しくない為、敵の攻撃は回避することが前提となる。さらに近年は、敵の攻撃にも特殊効果が付与されることが多いため、事前の対策はほぼ必須と言える。
しかし、気力の概念があるスパロボでは単純に「回避=善」とは言い切れない。装甲が厚く、必殺武器や強力な特殊技能・特殊能力の必要気力が高い場合は、あえて攻撃を食らい気力を上げた方が良いことがある。 もっとも、現在では回避で気力の上がる(またはダメージを受けると気力が下がる)性格や、養成で付与される「気力+回避」などの特殊技能もあるので一概に言い切れないのだが。
回避(能力)
敵の攻撃を回避する能力。スパロボでは回避に絡むパラメータが複数あり、その全てが加味された上で総合的な回避力が決定される。計算式は非常に複雑。
回避が高い主なパイロット
リアル系主人公格が高い傾向にある。
- アムロ・レイ等ニュータイプガンダム系主人公
- アムロを筆頭にカミーユ、ジュドー、クワトロ、シーブック、ウッソなどは非常に高い。さらにNTの補正がかかる。
- キラ・ヤマト等ガンダムSEED系主人公
- キラ、アスラン、シン等は非常に回避が高い。シリーズによっては、コーディネイターの効果によりさらに能力が上昇する。
- ショウ・ザマ
- ダンバイン系のエース。さらに聖戦士の補正がつく。
- アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
- レイズナー系のエース。レイズナーに乗れる唯一のパイロットでもあり、V-MAXを発動すれば安定した回避力を誇る。
- 一条輝等バルキリーパイロット
- 輝、フォッカー、マックス、イサム、ガルド、バサラ等、最高クラスの回避値を持つ。
- テンカワ・アキト等エステバリスバイロット
- エステバリスが回避力重視に路線変更後から、アキト、ガイ、リョーコ、ヒカル、イズミ、アカツキ等の回避力が高い。
回避率に影響する主な要素
ユニット側のステータス
- 回避
- パイロットの回避力。
- 運動性
- 機体の機動力と追従性の良さ。
- 地形適応
- 空・陸・海・宇宙の適応力で、自分が得意な地形にいると回避力がアップする。「A」を基準として、機体とパイロットの地形適応が「S」の場合は上昇、「B」以下ならば下がる。武器の適応は影響しないことが多い。
- サイズ
- 敵機から攻撃された際、自機のサイズが小さいほど敵機の最終命中率にマイナス補正がかかって避けやすくなり、逆に大きいとプラス補正がかかって避けづらくなる。「M」を基準として、小さい順に「SS」>「S」>「M」>「L」>「2L(LL)」>「3L」。ただし作品によってはサイズが小さいと最終与被ダメージで不利になるので、「サイズ差補正無視」の「特殊技能」や、武器の追加効果が欲しい。
外部的な影響
- 地形効果
- 森林や軍事基地などマップの一部地形で待機すると、回避率ボーナスが得られる。
- 距離補正
- 敵機と自機の距離が離れているほど、敵機の攻撃命中率が下がって回避しやすくなる。ただし、自機の攻撃も当てづらくなる。
過去作品のみで影響
最終回避率
攻撃命中率は0%~100%の間で表示されているが、計算上は0%以下や100%以上まで計算されている。反撃コマンドで回避を選ぶとそれがよくわかる。内部の敵機の命中率計算が110%の場合、命中率を99%以下にするには回避を11%以上上げなければならないことになる。
しかし一部の精神コマンドや特殊技能・特殊能力などには『最終回避率』を上昇させるものがある。これは、回避率の計算式の最後に固定の回避値を加算するというもの。分かりやすく言うと、表記上の敵機の命中率をそのまま変動させる(同じように『最終命中率』も存在している)。
仮にこちらの最終回避率が30%あった場合、敵機の計算上の命中率が131%以上あったとしても、敵側に最終命中率補正があるかこちらの最終回避率が下がらない限り、命中率70%から上回ることはないことになる。
回避率を上昇させる手段
自機の回避率を上げる他、敵機の命中率を下げる要素も含んでいる。
精神コマンド
基本中の基本だが、SPを消費する上に一時的にしか効果がない。
- ひらめき
- 一度だけ、自分に仕掛けられた敵の攻撃を必ず回避する。OEでは別の仕様に変更されているので注意。
- 見切り、直感、愛、奇跡、奇襲
- ひらめきの効果を含む複合系コマンド。
- 集中
- 最終回避率と最終命中率を30%アップ。ただし、Kのように最終補正にならない場合も。
- かく乱
- 敵ユニット全体の命中率を半減する。
パイロットの回避値や、機体の運動性を上げる
- スキルパーツ
- XO以前は強化パーツのパイロット版だったが、W以後は消費型になった。消費型の回避アップはA PORTABLEで初登場。
- パイロット養成
- PPやBPに余裕がある場合は、底上げを狙ってもいい。
- 強化パーツ
- 装備中のみ有効。主に命中との複合型もあるが、単純に回避率のみ底上げするパーツがある。
- 運動性の改造
- 資金が掛かるのが難点。
- 機体フル改造ボーナス
- 更に機体の運動性を上げられる。
特殊技能による補正
見切り、底力など。または天性能力としてニュータイプや強化人間、超能力などの技能を持つキャラクターは欲しい。一番有効なのは指揮官を持つパイロットの乗るユニットの同伴。
特殊能力による補正
ジャミング機能や、EWACなどを持つユニットの同伴で底上げを狙う。また分身系の能力があれば表示以上の回避率になる。
その他
- 小隊長能力(隊長効果)
- 一部のキャラで回避率アップ効果を持つものが存在。
- 信頼補正
- 一部の作品では特定の味方同士が隣接すると、回避率に補正がかかる。
- 乗り換え(Jのみ)
- カティア・グリニャールを主人公機のサブパイロットにすると、運動性が+10。
- トライ・フォーメーション(Zのみ)
- 小隊全体の回避率が+20%。
自機の回避率が下がる要素
回避(反撃行動)
敵から攻撃を受けた際に選択可能なコマンドのひとつ。回避行動を取り、敵の最終命中率を半減する(ただしNEO・OEでは-30%で、最終補正ではない)。反撃は不可能で、もし被弾した場合はダメージをそのまま受けてしまう。
なおマップ兵器で攻撃された全ての機体や、コンボやダブルアタックで狙われた2機目以降の機体などは、反撃行動自体を取れない。