GNMA-Y0002V ガデラーザ
- 登場作品:劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-
- 分類:モビルアーマー
- 型式番号:GNMA-Y0002V
- 全高:302m
- 重量:86t
- 動力・推進機関 :GNドライヴ[Τ]×7基(3基直列型×2+1基)
- エネルギー:GN粒子
- 装甲材質:Eカーボン
- 所属:地球連邦平和維持軍
- 主なパイロット:デカルト・シャーマン
- メカニックデザイン:鷲尾直広
地球連邦軍がイノベイター専用機として建造したモビルアーマー。
GN-X IVと同様、ソレスタルビーイング号で得られた技術が多数投入されている。機体名や型式番号がイノベイド達の開発したMAとMSを踏襲しており、さらにレグナントの発展機でもある。本機に7基の擬似GNドライヴを搭載されている(内訳は3基直列型擬似GNドライブを二つと保険としての通常擬似GNドライブ1基。総数だけならば一期に出てきたアルヴァトーレと同等だが、その出力は諸々の技術向上も含めて遥かに上)。そのためか、約300mもある巨体から想像がつかない程の高機動性能に、圧倒的火力で敵を一方的に殲滅するという性能を実現した。連邦軍の技術士官によると「ガデラーザの戦力は、モビルスーツ5個小隊に匹敵する」という(設定資料によるとダブルオークアンタの並んで当時最強の機体と言う評価になっている)。
なお、あまりにも巨大なサイズゆえに艦内には入れないため、移送や補給時には専ら母艦の下部に係留される形を取る。作中時点で連邦軍が擁していたイノベイターはデカルト・シャーマンただ一人である為、実質彼の専用機となっている。
劇中ではELSの憑依した木星探査船エウロパを撃墜する等の戦果を挙げたが、最後は襲来するELSの猛攻に抗えず、搭乗していたデカルト共々侵食される末路を辿った。
劇場版後の世界を描いた外伝では、少なくとも同系機が2機生産され、人工イノベイターなるパイロットによって運用されている。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦UX
- 第20話並びに第34話(バジュラ掃討作戦ルート)にユニットアイコンのみ登場。最後は原作通りELSに融合された。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- イベント「君を見つめて」で初登場。本作用に機体グラフィックが書き下ろされている。
装備・機能
武装・必殺武器
- GNブラスター
- ガデラーザの機首にある大型の主砲。砲撃後に強制的に排熱処理が行われるのが特徴である。劇中では、これで木星探査船エウロパを粉砕した(ちなみに、ラファエルは擬似GNドライブ3基分のトランザムの最大火力でエウロパを破壊している)。
- GNファング
- 擬似太陽炉を搭載したMSサイズの大型GNファング14機および小型GNファング140機を内蔵。計154機のGNファングをデカルトは脳量子波で巧みにコントロールする。なお、大型GNファングの操作性は擬似GNドライブの搭載により普通のMSを操縦しているのと大差無い難易度になっており、これだけのファングとガデラーザ本体を自在に操るイノベイターの能力の凄まじさを物語る。
- GNミサイル
- 一度に256発ものGNミサイルを発射する。機体サイズに比例し、ミサイル自体のサイズや搭載数もかなり多い。劇中では、これでELSの大群を撃破している。
- 隠し腕
- 合計4本ある隠し腕の先端にはビーム砲(威力はGNバズーカに匹敵)があり、大型ビームサーベルを発生させることもできる。
対決・名場面
- 木星探査船エウロパ破壊任務
- デカルトはガデラーザのGNファングを射出させて、GN-X IV数機の砲撃では傷付けることさえできなかったエウロパを内部から破壊していく。そして、トドメのGNブラスターでエウロパを木っ端みじんにするのであった。
- 地球への落下コースをたどる木星探査船エウロパを破壊した戦果により、日頃モルモット扱いだったデカルトは階級どおりの大尉として待遇が改善された。
- 対ELS戦
- 火星宙域に出現したELSの大群は地球連邦軍艦隊を次々と呑みこんでいき、残されたのはガデラーザ一機だけとなる。
- デカルトはガデラーザのあらん限りの火力でELSの殲滅を図るが、デカルトの脳量子波に引かれてくる膨大な量のELSに対しては焼け石に水だった。
- 最後は大型のELSにガデラーザが捕捉されてしまう。デカルトは悲鳴を上げながら、ガデラーザと共にELSに取り込まれてしまう。
関連機体
余談
- ガデラーザとELSの戦闘シーンは、長崎健司副監督(後年『ガンダムビルドファイターズ』(SRW未登場)を手掛ける)が演出を担当している。
- また、水島精二監督によるとガデラーザの戦闘場面は当初の予定では短いものだったという。しかし、水島監督は長崎副監督の熱意を理解し、予定よりかなり長めに設定したという逸話がある。