カズマ・アーディガン
カズマ・アーディガン(Kazuma Ardygun)
- 登場作品:スーパーロボット大戦W
- 声優:---
- 種族:地球人
- 性別:男
- 所属
- (第1部)ヴァルストークファミリー→ヴェルター
- (第2部)サーペントテール→ヴァルストークファミリー→ノイ・ヴェルター→ヴァルストークファミリー
- 年齢:16歳(第1部)→17歳(第2部)
- キャラクターデザイン:糸井美帆
『スーパーロボット大戦W』の主人公。トレイラー一家であるアーディガンファミリーの長男。可変型戦闘機ヴァルホークのメインパイロットを務める。普段のファミリー内では、航海日誌の記入を担当している。
性格は良くも悪くも熱血漢。直感的な判断力・決断力に優れている一方、細かいことを深く考えるのは苦手。とはいえ、耳にした話を総合して的確な推論を導き出すこともあり、大雑把な単純馬鹿というわけでもない。意外に執念深い面も持ち、自分にとって気に入らない者に対しては、味方であったとしても毒づいたりすることもある。
トレイラーとして優秀な父ブレスを持つが故に、自分のパイロットとしての力量不足、人間としての器の小ささに強い劣等感を感じていた。それ故に無茶な行動を起こして、苦手なブレスの拳骨を喰らったりすることもある。トレイラー稼業の中で様々な人物との出会いや出来事を経験し、ヴェルターに加入することになってからは、パイロットとしても人間としても徐々に成長していく。またアリア・アドヴァンスとの出会いなどを経て、ヴァルホークやヴァルストークの謎へも足を踏み入れ始めていた。
しかし『聖バレンタインの光』でブレスを失ってしまってからは、大切な人を守れなかったとの自責の念から行方をくらます。やがて『カイト』という偽名を名乗って傭兵となるが、戦いからは逃げるかのように遠ざかっていく。
だが任務中にヴァルストークファミリー一行と再会し、紆余屈折を経てそれぞれの思いと本音をぶつけ合ったことで自分のやるべきことを見出し、再びヴァルストークへと舞い戻った。以後はノイ・ヴェルターの一員としてかつての(あるいは新たなる)仲間たちと共に戦いながら、アリア達の『ザ・データベース』とヴァルストークファミリーを繋ぐ因縁を追っていくことになる。
航海日誌をほぼ欠かさずに書いている割には、しばしば意味の通らない文法ミスを犯す(「顔面にボディーブローをお見舞いしてやるぜ!!」など。ただし、この発言は腹に顔がある暗黒大将軍に対するものなので、あながち間違ってはいない)。加えてネーミングや、物事を形容する際のセンスも壊滅的。また下品な言葉を非常に苦手としており、マオが過激なセリフを口走った際には泣きそうになっていた。
色恋沙汰に興味のある年頃らしく彼女を作りたがっていたが、本編中で相手が見つかることはなかった。恋愛面では恵まれてはいなかったものの、逆に人間的・家族的・シナリオ的・ゲーム的にはかなり恵まれていた主人公と言える。また、全編を通してやたらと周囲にからかわれたり、一人だけ損な目に遭ったりと、何かと三枚目な役回りも多いが、良くも悪くも年頃の少年らしいその姿が、親しみやすさを生み出している。
なお、恋愛面では不遇だったが、誰とでもすぐに打ち解けることが出来る性格からか、同年代を中心に「友達」と呼べる存在は多い。
『W』のエンディングでは、30年後に出版された彼の著書『トレイラーの真実 ~トンビがクルリと輪を書いた~』の一文が引用されている。攻略本にて、この書が『W』本編の未来である連合宇宙暦130年代にはベストセラーになっている事が明かされている。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦W
- 主人公。第一部ラストで一旦離脱(ただし、彼が復帰するまでの間は殆どイベントのみなのであまり困ることはない)し、後に復帰するがその頃には「一体半年の間に何があった?」と思わんばかりに変わっている。2周目以降はバグを利用しての無限精神要員。何気に第二部Verは全パラメータが+2されている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
精神コマンド
典型的なスーパー系の構成。…ちなみに彼が愛を覚えているのは「家族愛」なのだろうか(W本編にて「恋愛面が恵まれてないのでは?」という無粋な突っ込みはさておいて)。
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
Wでは、必殺武器の曲であっても一度聴けば自由に通常戦闘BGMとして選択可能。
- 「BULLET STRIKER」
- 「ブレット・ストライカー」。カズマ及びヴァルホークのメインBGM。「弾丸小僧」とでも言うべきか。
- 「BREAK THROUGH」
- ヴァルストークとの合体攻撃プロトンキャノン・フォーカスや、ヴァルガードの必殺兵器クロスプロトンパニッシャー使用時のBGM。ちなみに「ブレイクスルー」と読む。
- 「SAIL ON FUTURE」
- 「セイル・オン・フューチャー」。ヴァルガード、ヴァルザカード搭乗時のメインBGM。エンディングで流れるのもこの曲で、成長したカズマのメインBGMとも捉えられる。ちなみにイントロの繰り返し部分は左右のスピーカーから順番に流れる(イヤホンだとわかりやすい)。「セイル」は「帆」なので、さしずめ「未来への船出」と言ったところか。
- 「JUST ONE CHANCE」
- 「ジャスト・ワン・チャンス」。ヴァルザカードの必殺武器エクサノヴァシュート・オーバー使用時に流れるBGM。他の曲が流れている状態でアニメONにして戦闘すると、アニメの最後で丁度曲が1ループする。
主な搭乗機
初期搭乗機のヴァルホークはリアル系的な性能だが、ヴァルガードとヴァルザカードは完全にスーパー系。しかし回避値や運動性をきっちり強化すれば十分に避けられるので、無理に運用法を変える必要はない。
- ヴァルホーク
- カズマとミヒロのメイン機体。第一部から第二部終盤まで長く付き合うことになる。ヴァルガード時には合体&分離戦法を取れるが、ヴァルザカードになると分離不能になり、以後周回クリアまで使用不可。
- メビウス
- 聖バレンタインの光の後、カイトの偽名でサーペントテールに所属していた時期に搭乗。ただ、まともに戦闘することなくすぐヴァルホークに戻るので、イベント的機体と考えていい。『機動戦士ガンダムSEED』の機体。
- ヴァルガード
- ヴァルホークとヴァルストークが合体した形態。5人分の精神コマンドやマップ兵器が使用可能で、強化パーツスロットが4つある。第一部終盤で合体可能になり、第二部ではカズマ復帰後からヴァルザカード登場まで。
- ヴァルザカード
- ヴァルガードに、アルムアルクスとアルムストラが合体した最終形態。アリア・アドヴァンスが加わって6人乗りとなった。基本性能はヴァルガードをベースに大幅に向上。武器は射撃系主体になるが、格闘武器も非常に強い。スパロボの歴代主人公機でも飛び抜けた性能を持つ。
人間関係
- ミヒロ・アーディガン
- 妹。第一部の頃はカズマの操縦技術が未熟だったため、彼女がいなければ満足にヴァルホークを動かすことができなかった。
- ブレスフィールド・アーディガン
- 父。カズマは内心で偉大なるトレイラーとして尊敬していたが、同時に越えるべき壁でもあった。彼がいなくなってから、カズマは改めて父の存在の大きさに気づく。
- シホミ・アーディガン
- 長姉。カズマは『姉さん』と呼んでいる。彼女には全く頭が上がらない。第二部でカズマが復帰した後は、彼にヴァルストークファミリーの行動判断の最終決定権を委譲した。
- アカネ・アーディガン
- 次姉。カズマは『チイ姉』と呼んでいる。性格的には似たもの同士。普段はカズマに突っ込みを入れることが多いが、時に彼以上の大ボケをやらかす。
- ホリス・ホライアン
- ヴァルストークファミリーの一員。
- アリア・アドヴァンス
- ザ・データベースの一員。カズマをライバル視するが、後に和解。ある意味ではもう一人の自分。
- インファレンス
- ザ・データベースの親玉。正真正銘、もう一人の自分。
- アプリカント
- ザ・データベースの自律型機動記録プラントの管理者。父ブレスが自らの分身として造り上げた、機械式の人工生命体。カズマは彼を父とは違う存在で、倒さなければならない敵であると見ていたが、最終的には父の意志と魂を受け継ぐ存在であると認めた。
- レギュレイト
- ザ・データベースの一員で、母・ユウミのコピーともいえる存在。アリアと共にザ・データベースを離反し、カズマ達に協力する。カズマがアリアに気持ちが傾きかけた際に彼女に釘を刺される事に。
版権作品との人間関係
非常に多くの版権作品のキャラクターと絡む。その交友関係の広さは、『スーパーロボット大戦D』の主人公のジョシュア・ラドクリフと比べても遜色が無い。仲間の誰とも友好的な関係を築いてゆけるジョッシュと違い、尊敬する兄貴分や親友を得る一方で気に入らない相手には(たとえ仲間であっても)喧嘩腰な態度をとるなど、見方によっては生々しい。
ガンダムシリーズ
アナザーガンダムシリーズ
- デュオ・マックスウェル
- 友人。カイトの時の喋り方を馬鹿笑いして素に戻す(ルート次第ではルネがこの役割を担当する)。
- カトル・ラバーバ・ウィナー
- 友人。デュオと共に出会って早々に仲良くなる。
- 張五飛
- 敵対時には彼を一方的に激しく敵視しており、彼が仲間に加わる際も面と向かって彼の変節を激しく非難している。仲間になった後も彼に対して内心毒づくなど仲間としての好意的な感情を向ける事は無く、親友になったデュオやカトルと違って彼の事は遠巻きに見ている傾向がある。
- ルクレツィア・ノイン
- 教官殿その1。素敵な御褒美をカズマは期待するが、ゼクスの合流であっさり敗れる。
ガンダムSEEDシリーズ
- キラ・ヤマト
- 出会ってすぐに打ち解け合い、彼の苦悩を聞き、励ます。
- ムウ・ラ・フラガ
- 第1部から何度か助けてもらう。
- ナタル・バジルール
- ラクスを人質に取った事に最初は憤り、文句を言った。だが切羽詰った状況であった事を理解し、お互いにきつい発言をしたことを謝罪した。彼女の事を「厳しい人だが、悪い人ではない」と評価するなど、言動が元で誤解されやすい彼女の本質を的確に評している。
- フレイ・アルスター
- ヘリオポリスのシェルターに取り残されているのを助け、それがきっかけで親しくなる。この出会いが彼女を大きく変える事に。
- カガリ・ユラ・アスハ
- 初対面時に自らを「砂漠の戦闘のプロフェッショナル」と語る彼女の毅然とした態度に「こっちが恥ずかしくなる」とデュオやルネと共に内心呆れる。また、彼女もカズマ同様にシンクラインの罠を見抜けなかった者の一人である。
- ロウ・ギュール
- 仕事仲間。互いに誇りを持ったスペースマン同士波長が合うのか、プライベートでも仲が良い。兄貴分的存在その4。
- 山吹樹里
- 仕事仲間で、ロウと同じく仲が良い。
- キャプテンG.G.
- アプリカントとの初戦で窮地に陥った際、彼のアドバイスに救われた。
- 叢雲劾
- 一時期サーペントテールで彼の世話になっていた。カズマの心を熱くさせてくれる人の一人。最終話でインファレンスの言動がカズマの一面であると聞かされた時に、「俺はあんな(気取った)しゃべり方してねえぞ!」との反論を、「していた」と僅か4文字で一蹴、鮮やかにカズマの古傷を抉った。兄貴分的存在その2。
- イライジャ・キール
- 一時期同僚で、その頃はカズマと仲が悪かった。カズマの偽名のせいかは不明。彼から見たカズマの操縦技量は「すべてにおいて神業」だとか。
- 風花・アジャー
- 彼女にミヒロと重ね、可愛がる。
リアル系
- ダイゴウジ・ガイ
- ナデシコのパイロット。カズマの心を熱くさせてくれる男の一人。
- テンカワ・アキト
- 彼が食堂で働いている時期は、バイトをしたりもしていた。甲児やボスと共に彼のラーメンを食い逃げしたりもする。
- メリッサ・マオ
- 教官殿その2。海兵隊式の過激な罵声を始めとしたスパルタ教育でカズマを時に厳しく、そしてやっぱり厳しく訓練した。
- アクア・クリムゾン
- 序盤に金欠にあえいでいたところを彼女に騙され、ナデシコを攻撃するバイトをさせられてしまう。
- ガウルン
- カズマにとって「まさに外道!」な人。尤もそう言ったら、当人は喜ばれてしまった。
- ゲイツ
- カズマは彼を色々な意味でミヒロに悪影響な存在と考えている。
スーパー系
- Dボゥイ
- 同じスペースマンとして強く尊敬している。ほぼオリジナル用語の「スペースマン」という用語を用いて、主人公に「あんたは最高のスペースマンだ!」とのセリフを言わせるなど、非常に明快に敬意を払った人間関係が描かれている。兄貴分的存在その1。
- 獅子王凱
- 不屈の勇者。カズマの心を熱くさせる男の一人。兄貴分的存在その3。
- バーナード・オトゥール
- 第1部から色々と縁がある。彼からもスペースマンとしての心意気を学ぶことに。
- 兜甲児 (OVA)
- 出会っていきなり彼と戦う事になってしまったが、合流後は即意気投合。一緒にテッサの罰ゲームを待ち望んだ仲。
- バルザック・アシモフ
- 当初は彼が自分達を利用した事に憤りを感じ、後に彼が左遷されて大変な思いをしたことに自業自得と思っていたが、彼の改心を知った際には見直していた。
- ルネ・カーディフ・獅子王
- W第2部で、ルート次第で彼女がすかした言動を続けていたカズマに「似合ってない」と突っ込みを入れる。以降、前のカズマに戻っている。
- レビン
- 彼が他の多くの女性キャラクター達と「女性同士のお茶会」をしていた際に給仕をやらされていたところ、彼に「男のあんたがどうしてここにいるの」と言われてしまい、言葉を失う。
- フリッツ・フォン・ブラウン
- 第1部の序盤にちょっとした因縁ができ、オービタルリング内で彼に殺されかけたり、GGG本部内を散々走り回らされたり、その後お返しとばかりにパワーローダーでブン殴ったりしている。執念深い彼を「粘着ダガー」と呼び、忌み嫌っており、彼からも「忌々しい小僧」呼ばわりされ、強い敵意を向けられていた。
- Zマスター
- 二度も後継機の初戦相手になる。カズマ曰く「俺の成長の踏み台」。
- 暗黒大将軍
- 彼に後述の珍言を浴びせる。
- コルベット
- 通信で初めて彼の姿を見た際には彼のハゲ頭を内心嘲笑しており、その後も彼を「ハゲオヤジ」「タコオヤジ」と蔑称で呼ぶなど、地球連合軍の嫌な軍人の一人として徹底して嫌悪している。
- フォン・リー
- 独り身で寂しいカズマではあるが、それでも半ば狂気もこもってしまった彼女のような歪んだ愛はお断りらしい。
- 相羽シンヤ
- 五飛同様、心底気に入らない存在。カズマ曰く「根性ねじ曲がってる」と一方的に激しく敵視する。その割には、43話で彼がブラスターテッカマンブレードに挑み返り討ちにされた時は、バルザックと違い特に何も言わなかった。
名台詞
- 「こっちのテンションはとっくにレッドゾーンだぜ!」
- カズマの代表的な戦闘中の台詞。ビンゴ大会ではより情熱的に用いられた。
- 「いくぜ! マグロと酢飯はノリで巻いてやる!」
- テッカマンと戦った際の台詞。すかさず、「それは鉄火巻だよ! お兄ちゃん!」というミヒロのツッコミが入る。
- 「この一撃…俺達の魂だあああああっ!!」
- エクサノヴァシュート・オーバー使用時の台詞。
- 「失敗が続いたんで左遷でもされたんじゃねえの?」
- 第19話にて機械獣軍団の指揮を執っているのがあしゅら男爵じゃないことを気にしたミヒロの発言に対して。まあ、あながち間違ってはいないのが面白い。
- 「…やめてくれ…。俺は…もう…戦いたくない…。戦えないんだ…」
「…怖いんだ…戦う事が…。だから…」
「…親父は…俺を守って死んだ…。俺が未熟なばかりにあの親父が死んじまった…」
「俺はもう戦いたくない…。俺の力が足りなければまた…誰かが死んでいくんだ…」 - 第2部でアカネやホリスと再会して。
- 「宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…、そして、生命の大切さ…」
「俺は弱い人間だ…。だが、生命の大切さは忘れない…!」 - ホリスに諭され、父親の言葉を思い出しながらの台詞。これはカズマの強い信条となった。
- 「もう一度言っとくぜ、軍人さん。俺はあんた達のやり方に口をはさむ気はない…」
「俺は俺の生き方を自分で決めたい…。そのために、この世界をもっと知りたいだけだ」 - ナタルに対して。
- 「く、くそおおおおっ! せっかくイメチェンして大人の男になったってのによ!」
「これだから昔のダチってのはタチが悪いぜ!!」 - 気取った言動を突っ込まれて。カズマ本人は大人になったつもりだったが、周囲からはそうは思われていなかった。結局素の自分が出てしまう。
- 「そりゃブルーコスモスみたいにコーディネイターを差別したがる連中もいるさ…」
「だけど、お前自身が自分の事を差別してどうするんだよ…!?」
「人と人との関係ってのはコーディネイターもナチュラルも関係ないはずだろ…!?」 - 父親を失ったフレイを励ましに行く際、自分がコーディネイターであることに負い目を感じていたキラを叱咤した。
- 「まさに外道! 根性ねじ曲がってるぜ!」
- ガウルンに対して。元ネタは漫☆画太郎先生の漫画『地獄甲子園』の有名な名(迷)シーンからだと思われる。
- 「赤けりゃ早さも三倍なんて迷信だっての!」
- 第9話にてテッカマンエビルと交戦したときの台詞。明らかにあの男を意識したネタである。ちなみに同作に登場のゲイツも赤いコダールiに乗ってあのネタを披露している。
- 「顔面にボディーブローをお見舞いしてやるぜ!」
- 暗黒大将軍に浴びせた珍言。間違っているとも言い切れない言葉ではあるが…。なお、第2次Z破界篇にてどこぞのグレン団のリーダーがこれと同じセリフを言った。
- 「俺達を裏切った罰だぜ、そんなのは」
- 第42話にてバルザックがエリート街道から最前線送りにされた話を聞いて。バルザックの裏切りを相当根に持っていた事が伺える。
- 「出たな、妖怪! お前の存在はミヒロに悪影響だ!」
- 終盤、ゲイツと再び対峙した際の発言。
- 「で、お前…いまさら何しに来たんだよ?」
「ちっとは悪びれろよな! お前、俺達に散々敵対してきたじゃねえかよ!」 - 五飛が「自分の正義を貫く為に」ノイ・ヴェルターに合流した際、彼に浴びせた罵声。おそらくカズマから見れば(五飛の事情や苦悩を知らなかったとはいえ)理由が何であれどデキムやギナのような世界を自分の思い通りに動かし支配しようとする人間に手を貸しておきながら、今更立場を変える五飛は、卑怯者以外の何者でもなかったのだろう。結局カトル達に諭され、渋々引き下がる。
- 「涼しい顔してるけどよ、坊ちゃん…お前もその一人なんだぜ」
- 五飛が仲間になった際、「ガンダムパイロットは変人ばかりだ」とぼやいた際に「そうかもしれないね」と自分は常識人のつもりだったカトルへのツッコミ。実際カトルはTV版ではかなり変人な一面があるし、ガンダムパイロットで一番暴走した人物である。この台詞の直後、カトルはデュオにも「自分だけまともと思ってたのか」と突っ込まれて狼狽する。
- 「俺、もう突っ込む気力も起きねえよ…」
- 女性キャラクター達のお茶会で給仕をやらされていたところ、オカマであるレビンに「男のあんたがどうしてここにいるの」と言われてしまった際に漏らした台詞。
- 「気安く人の名前を呼ぶんじゃねえ!お前はザ・データベースだろうが!」
- ザ・データベースに捕らわれた際、自分とミヒロを解放してくれたレギュレイトに不信感と怒りをぶつけて。
- (お前の方は、いつもできねえよ…)
- 終盤になぜなにナデシコに喜ぶトロワに驚き、「時々、あいつの事が理解できん…」とぼやいた五飛に対して内心浴びせた皮肉。
- 「だったら、俺がお前の兄ちゃんになってやる!」
- ザ・データベースを追われ、ノイ・ヴェルターと共に戦う事に困惑するアリアに対して。しかし、当のアリアから「あんた、バカ?」と返された上、仲間達からは「お前が兄貴ってガラか?」等と突っ込まれ醜態を晒す羽目に。カズマはカッコイイ事を言ったつもりだったらしいが。
- 「くそっ! まだこれだけの悪党が世界には残っていたのかよ!」
「黙れよ、ド悪党共! てめえらまとめて相手してやるぜ!」 - ザ・データベースの本拠地を目前にして、彼らの尖兵として立ちはだかったシンクライン、Dr.ヘル、クルーゼを前にして。厳密にはブルーコスモスやザ・データベースなど様々な組織に協力しながら平然と生き残っているレナードや彼の所属組織であるアマルガムに壊滅していないバイオネット、『SEED DESTINY』の時代に存在が露になるジブリール達ロゴスやSEEDシリーズの外伝に登場する「一族」など、W世界にはED後もまだまだ悪党は残っているのである。
- 「馬鹿野郎! 確かに思い出は大事だけどこんなやり方が正しいわけはねえ!」
「お前が記録をするのは勝手だ! だが、そのために誰かの生命が奪われるのは許すわけにはいかねえ!」
「いくぜ、インファレンス! 親父がてめえに教えてなかった事を俺が教えてやる!」
「宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…。そして、生命の大切さ、をな!!」 - 終盤でサピエンティアに乗り換えたインファレンスに対して。アプリカントと第5惑星人の願いである知の記録者として使命を果たすために他の文明を滅ぼそうとする彼のやり方を真っ向から否定した。
カイト時代の言動
カズマが『カイト』という偽名を名乗って傭兵となっていた時期の言動は、父ブレスに恥じないようにとの思いから、無理に背伸びをして着飾った『痛い』(あるいはネット上で言う所の『邪気眼』『中二病』)ものとなっていた。スパロボの過去作品の登場人物のパロディもある。
ヴァルストークへ戻った後もしばらく気取った言動は続いていたが、やがてただ単に周囲の失笑を買っていただけだと思い知らされ、以前の熱い言動へと戻した。だが、以後もしばしば家族や仲間達からネタにされている。シホミ曰く「はしかのようなもの」。あまりに気取り過ぎてたせいでサポート役のミヒロは逆に調子が出なかったらしい。
以下の台詞は実際には「カズマ」に戻ってからの発言がほとんどだが、便宜上カイト時代の言動とする。
- 「瞬く光の交錯の中に、たわむれるのは生と死の交わり…」
- 戦闘台詞だが、ミヒロにはドン引きされていた。しかし、後にミヒロに真似されてしまい、逆にカズマが悶絶する事に。
- 「分の悪い賭けは…えーと、どっちでもいい!」
- 分の悪い賭けが好きな人やする気がない人のパロディ。
- 「俺に出会った不幸を呪え…!」
- ライのパロディ。気に入ったらしく、元の言動に戻ってからも「俺に出会った不幸を呪いやがれ!」と叫ぶ事も。他にも、エルザムのパロディと思しき台詞もある。ちなみにOGで名門一族はみな似たようなセリフを言う
- 「フッ、もらった!」
- ギリアム・イェーガーのパロディ。
- 「さらばだ…強敵と書いて友よ…」
- 『北斗の拳』のパロディ。
- 「フ…またつまらぬものを斬ってしまった…」
- 『ルパンIII世』より石川五ェ門のパロディ。気に入ったらしく、元の言動に戻ってからも使っている。
- 「俺は不死鳥…生と死を分かつ壁さえも越える!」
- ヒートエッジエクスプロイダー使用時の台詞。他にもカズマはヒートエッジエクスプロイダーを不死鳥に例える台詞を言っている。
- 「フ…真っ白に燃え尽きちまったか…」
- あしたのジョー最終回のパロディ。撃墜時につき、ミヒロに「こんな時までかっこつけないでよ!」と怒られる。
- 「く…辞世の句はまだできてないというのに!」
- 撃墜時。作る気だったらしい。
- 「宇宙の海は俺達の海、その海をいく魚雷は…と、とにかく当たれぇぇぇ!」
- 某宇宙海賊のパロディ。また、ブレスの物真似でもある(言うまでもないが「ハーロック」ネタ)。
- 「く、うまい台詞が浮かばない!」
「駄目だ! 台詞が思い浮かばねぇ!」
「ふう、ギリギリだった…じゃなくて! フ、余裕だ…」
「くらいやがれえええええ! …じゃなくて、消えろ!」 - 後にミヒロに指摘された通り、「かっこつけるのにいっぱいいっぱい」だった事を示す台詞。
- 「く…決め台詞を考えている隙に…!」
- ミヒロに先に武器名を言われてしまって。
- 「あの二人が…そんな事になっていたとはな…」
「運命の女神が二人に嫉妬しちまったのかもな…」
「あの説明好きのイネスさんまで…」
「…だけど、あの人達の事だ…。きっと天国でも毎日、騒動を起こしているだろうさ」
「フ…愛の天使達が呆れる程のな」 - アキトとユリカ、イネスが事故死した事を聞いて。カイト時代の言動の中でも特に痛く、かつての仲間の死に対してこのコメントは、いくら何でも不謹慎すぎるのではないかという意見も少なくない。ただし本人は茶化すつもりは毛頭なく真剣であり、後にルリと再会した時には彼らの幸せを奪った火星の後継者を絶対に許さないとも発言している。逆に言えば、本人は真剣なだけに寒過ぎる発言になっている(アカネに至ってはこの時噴きだしかけていた)。
余談
前述のとおり、一時期『カイト』を名乗っていたが、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の続編『DESTINY ASTRAY』(SRW未参戦)にも『カイト・マディガン』というキャラが登場しており、そのため登場時にはプレイヤーに驚愕と期待と落胆を味わせた。また、TV版『機動戦艦ナデシコ』と『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の間のエピソードを描いたセガサターン用ゲーム『The blank of 3years』(SRW未参戦)にも「カイトと名付けられる素性不明の主人公」が登場する。こちらは(偶然だとは思われるが)登場時期的にも一致している。