ボン太くん
ボン太くん(Bonta-kun)
- 登場作品:フルメタル・パニック?ふもっふ
- 声優:金田朋子
- 全高:人間サイズ
- 装甲材質:超アラミド繊維
- 開発者:相良宗介
- 主な装着者:相良宗介
- メカニックデザイン:四季童子
『フルメタル・パニック?ふもっふ』に登場。相良宗介が偶然入手した(というか盗んだ)マイナーな遊園地の着ぐるみを戦闘用に改造したある意味とんでもない代物。操縦系や駆動系はASと同様のシステムが使われているため、見た目とは裏腹にASを人間サイズにダウンサイジングした機体と言える(『フルメタ』世界では人間サイズのASは実用化されている設定)。宗介(と原作者)はこのボン太くんを気に入っている。可愛らしい外見と、強化服という設定に大きなギャップがある。宗介が着ると外見が若干変化し、向かって右頬に十字傷が付き、眉が着く。
ボイスチェンジャー機能を持つが、原作では初実戦でダメージを受けた後、OFFにすると強制的にシステムダウンし常時ONにしないといけなくなってしまった。そのため、中に入っている間は「ふもっふ」「ふもふも」などとしか喋れない。量産型ボン太くんも何故か同じ仕様(原作・SRW共に)。
SRWではヘルメットや防弾チョッキらしきものを着込んだ格好をしているが、こちらはアニメにおける量産ラインが整ってからのデザイン(原作では宗介のポケットマネーで量産にこぎ着けた)。元々はただ緑色の帽子を被っただけの犬だか鼠だか判らないオレンジ色の体毛をした生き物という設定。着ぐるみ以外にも人形などが『フルメタ』世界では多数見受けられる。シリーズを通してのマスコット的存在。
ちなみに宗介がボン太くんを気に入っている理由は、彼の過去に大きく関係している。
SRWにおける扱い
中の人になれるのは相良宗介のみ。パイロットとしてのボン太くんは彼と同一人物なので、パイロット養成を共有する。どうやっているのかは不明だが、J・W共にARX-7 アーバレストと改造段階を共有する。
J、W共に隠し機体&パイロット扱いだが、雑誌に載っていたりCMが作られたりとその存在は少しも隠れていない。『ふもっふ』が参戦する以上、隠しようがないことではあるが。
SRWで彼が何を言っているのかを理解できるのは味方メンバーでは千鳥かなめを除くとミスリルだけ。それなのに敵側では結構翻訳できるキャラが多い。Jではクルツ・ウェーバーが翻訳機を持たされる場面があるので、ミスリルメンバーの機体に翻訳機が搭載されているようである。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 数シナリオで特定の敵を宗介で撃墜すると入手。本作ではなんとミスリルが試験的に開発中の局地戦用戦闘スーツであり、テレサ・テスタロッサ曰くM9 ガーンズバックに匹敵する性能らしい。量産型ボン太くんは、同名のボン太くんの攻撃演出のみで登場。オフィシャルサイト限定で「ふも」のみしか言わない(和訳?の字幕は表示される)CMが公開された。条件を満たして入手すると、アマノ・ヒカルがボン太くんに抱きついて「もふもふしてて気持ちいい」と言うため、着ぐるみとしての性能(?)も全く損なわれてはいない模様。
- スーパーロボット大戦W
- 何度かスポット参戦があり、そこで条件を満たすと後半に入手。本作では、ボン太くんを着込むと精神コマンドが宗介の時と変化する。また、量産型ボン太くん達が単独ユニットとしてもスポット参戦。着ている人物は不明だが、シナリオによってはある程度推測可能な場合も。この量産型を自衛隊などに売り込み、「世界の防衛をボン太くんが担う日も遠くない」と意気込んでいたが、強引なやり方からテロリストと間違えられそうになり、失敗。借金だけが残った。なお、ベルファンガン・クルーゾーはデザインが気に入ったらしく、入手時に着たがる。またマイクとウッポくんとの奇跡の共演を成し遂げる。オープニング戦闘デモでは殆んどは主役キャラクターであるが、ボン太くんがメインのオープニング戦闘デモがある。
- スパロボ学園
- ユニットデータとしての参戦。今作では避ける機体がやや弱い傾向にあり、思った以上に避けてくれずによく撃ち落とされる。JやWでの性能の良さを考えると、かなり冷遇されていると言っても過言ではない。
装備・機能
希少なSSサイズのユニット。ARX-7 アーバレストと比べると運動性は非常に高く、無消費の射程のあるP武器を持つため継戦能力で勝る。強化パーツスロット数も4と多い。ただしラムダ・ドライバや合体攻撃がなく火力では劣る。
HPと装甲も最低ランクだが、修理費は100なので撃墜されても損害は極小。
武装・必殺武器
- マシンガン
- P属性の実弾武器。後述の格闘より射程が1長い。宗介=ボン太くんを射撃主体に育てている場合、格闘以上に主力兵器として多用することになる。Wではマルチコンボ対応になった。
- 格闘
- ジャンプからボディプレス→連続パンチ→ジャンピングアッパーのコンボを叩き込み、スタンロッドで数回殴りつける。更に銃で射撃を撃ち込む、この技はアニメ版『ふもっふ』にて、かなめを隠れて護衛するために初めてボン太くんを着こんで暴漢を退治したシーンからきている。ボン太くんの主力となる、EN.弾数消費無し・有射程P武器。J・W共にコンボ(マルチコンボ)対応。
- ただし射撃能力値とBPの食い合いになるのでパイロットの育成には注意。
- グレネードランチャー
- 立ち状態→伏せと連続でグレネードランチャーを発射する。遠距離攻撃可能な実弾兵器。
- 量産型ボン太くん(武器)
- ボン太くんの必殺攻撃。頭に角を付け目を光らせた後、6匹の量産型ボン太くんを呼び出して攻撃させる。量産型の中の人は不明。こちらはアニメ版『ふもっふ』にてヤクザの事務所に殴り込みをかけたときの攻撃開始→制圧までの流れを再現およびアレンジしたもの。
- 量産型ボン太くんが前・中・後列で各2匹に分かれ、前列が同時にバズーカを射撃
- 中列がスタンロッド、後列がマシンガンを手に突撃
- 後列だった2匹が、交互に手榴弾とマシンガンを撃ち込む。量産型ボン太くんの合図カットインがある
- 中列の2匹がスタンロッドを叩き込み、更にもう2匹もスタンロッドでの集中攻撃に参加
- 6匹で包囲し、全員でマシンガン連射
- 宗介のカットインが入り、ボン太くんが(どんな地形でも)崖の上から止めのグレネードランチャーを撃つ
- 量産型ボン太くんが全員漫画的ダッシュで離散し、敵機に実弾がヒット
- 全員で爆発の閃光をバックに行軍
- Wではトドメ時、行軍前に「貴様はひとつミスを犯した」「敵の戦力は過小評価しないことだ。」とボン太くん&量産型ボン太くん達のカットインが入る。
特殊能力
パイロット&機体BGM
対決
『スーパーロボット大戦J』でのボス戦
『スーパーロボット大戦J』では条件を満たすと入手でき、後半から使用可能となる。その後、ボスクラスの敵と戦わせると面白い戦闘前会話を見る事ができる。同作ではボン太くんと相対した敵は、現実的な対応をとったり、呆れたり「ふざけているのか」と怒ってしまう人が多い。また、アル=ヴァン以外のフューリーの面々とはそれぞれ二回以上会話が用意されている。
- vsテッカマンエビル(34話)
- ボ「ふもふもふもっ!」
- エ「何を言ってるかわからんが、いくぞ!」
- vs連合兵(37話B)
- ボ「ふもふもふも。ふももももももふもっ!」
- 連合兵「な、なんでこんなところに、ボ、ボン太くんが!?」
- vsアル=ヴァン・ランクス(38話)
- ボ「ふもふもふもっ!」
- ア「そんなもので、こちらが油断すると思うか!全力で行かせてもらう!」
- vsプリンス・ハイネル(40話)
- ボ「ふもふもふもっ!」
- ハ「ええい、余を愚弄するつもりか!?」
- vsジュア=ム・ダルービ一戦目(43話)
- ボ「ふもふもふも!」
- ジ「ふん、着ぐるみ風情が!消し飛びなっ!」
- vsテッカマンオメガ(45話A)
- ボ「ふもふもふもふも!ふもっふ!」
- オ「そのちっぽけな貴様の力など、通用せぬことをわからせてやるわ!」
- vsフー=ルー・ムールー一戦目(46話)
- フ「あら、可愛い子ね。でも、一生懸命戦わないと死ぬわよ!」
- ボ「ふもふもふもふもももっ!」
- vsラウ・ル・クルーゼ(47話A)
- ボ「ふもふもふもふもっ!ふもっふ!」
- ク「そんな気ぐるみで、この私に勝つつもりかね…。まったく、ラウ・ル・クルーゼも舐められたものだな!」
- vsオルガ・サブナック(47話A)
- ボ「ふもふもふもふもっ!ふもっふ!」
- オ「けっ!俺もバカにされたもんだぜ!こんな着ぐるみが相手とはな!」
- vsバロン・マクシミリアン(48話B)
- ボ「ふもふもふも…ふもっふぅーっ!!」
- バ「誰にもオルファンを止めることはできない。たとえぬいぐるみでもな!」
- vsジュア=ム・ダルービ二戦目(50話)
- ボ「ふもっふ!ふもふもふもふも!」
- ジ「着ぐるみ風情が!調子にのってんじゃねぇ!」
- vsグ=ランドン・ゴーツ一戦目(50話)
- グ「どうした、その着ぐるみでは限界かっ!ラムダ・ドライバの力が無ければただのゴミよ!」
- ボ「ふもふもふもふもふもふもっ!ふもももも~っ!」
- vsジュア=ム・ダルービ三戦目(51話)
- ボ「ふもふもふもっ!」
- ジ「貴様、この俺を愚弄する気かっ!?」
- vsフー=ルー・ムールー二戦目(51話)
- ボ「ふもももっ!ふもっふ!」
- フ「あなた、かわいいわね!…でもここで消し飛ばしてあげるわ!」
- vsグ=ランドン・ゴーツ二戦目前半(最終話)
- ボ「ふもふもふもっ!ふもっふ!」
- グ「貴様、まともにしゃべれんようだな!ここで葬りさってやるわ!」
- vsグ=ランドン・ゴーツ二戦目後半(最終話)
- マオ「わかってるわね、ウルズ7!」
- ボ「ふもふもふもふもっふ!ふもふも!」
- マオ「『肯定だ、これより目標を各個撃破する。死角に廻られたら、その時は頼む』ですって!?」
- クルツ「心配するなよ、お前一人で戦ってるんじゃねえぜ!」
- ボ「ふもふもふも!ふもっふふもっふ!」
- クルツ「『ああ、そうだな。背中を気にせずいられるのは有り難い。では行くぞ』だって!?まったく…お前、最後の最後までボン太くんかよ…」
- グ「訳のわからん奴らめ!おのれらが束になったところでぇえええぇえ!」
『スーパーロボット大戦W』でのボス戦
『スーパーロボット大戦W』では基本的にスポット参戦だが、『スーパーロボット大戦J』と同様に条件を満たすと入手でき、終盤から使用可能。以降、ボスクラスの敵と戦わせると、Jと同じく愉快な戦闘前会話を見る事ができるのだが、会話の回数はJより減っているものの、その内容の愉快さは大きくパワーアップしている。同作でボン太くんと相対した敵の反応は、ムキになってしまうか、不覚にも心癒されて萌えてしまうの二パターンに分かれている傾向が強い。また、テッカマンオメガやクルーゼの反応がJの時の反応と全く異なっているのも面白い。
- vsあしゅら男爵(12話)
- あしゅら「おのれ、ゾンタ君めえ!!」
- 鉄仮面「あれはボン太君です、あしゅら様」
- vs白鳥九十九(32話2周目)
- ボ「ふも、もふ、ふもふ、ふも」
- 九「男らしくないぞ!いつまで言い訳をしている!いくぞ、ケダモノ!その根性から叩き直してくれよう!」
- vsギムレット(32話)
- ギ「いけませんねぇ。その…」
- ボ「ふも!ふもふ、もふ!」
- ギ「色々と言いたい事がありますがその愛らしさは罪です!」
- vsダイ・バザール大帝王(48話)
- ボ「ふも!ふもふ、もふ!ふもっふ!」
- 帝王「ぬう…!こやつ、このワシを黙らせるとは中々の論客!」
- マオ(本当にわかってるの、大帝王…?)
- ボ「ふも!ふもふ、もふ!ふもっふ!」
- ソ「そ、そんなものにだまされはしないぞ!私の愛はオメガ様だけのものだ!」
- vsテッカマンオメガ(ラダム51話)
- ボ「ふもっふもふ、ふもふ!」
- オ「ぬう!これも地球製のテックシステムかあああああああ!」
- vsゾア(53話)
- ボ「ふも、ふもふ、ふもっふ!」
- ゾ「テックシステム…!いや、地球のソリッドアーマーか!?」
ゾ「ぬう…!なぜだ!?こやつを見ているとワシの中の戦意が衰えていく!」
- vsソール11遊星主(ピア・デケム・ピットorピーク)(53話)
- ボ「ふも、ふもっふ、もふ、ふも!」
- ピルナス「あら…どうしたの、ボク?イケない遊びがお好み?」
- アベル「油断してはいけません、ピルナス」
アベル「敢えて、このような奇妙な機体を出撃させるとは、何らかの意図があると思われます」 - ピルナス「そう?単なるシュミの問題だと思うけど…」
- ボ「ふもっふ!」
- vsラウ・ル・クルーゼ(54話)
- ボ「ふも、もふ、ふもふ、ふもっふ!」
- ク「・・・・・・・・・」
- ボ「ふもふ!ふも、ふもっふ!」
- ク(くっ…あの機体を見ていると私の中の闇が薄れていく…!)
- ボ「ふもふ、ふも、ふもっふ!」
- イ「ふむ…」
- ボ「もふ、ふもふも、ふも!」
- イ「君の主張は理解した。だけど、それは認められない」
イ「そして、君の愛らしさはある意味、非常に危険な存在だ。記録終了後、完全に消去する…!」
- ボ「ふも、もふ、ふもっふ、ふもふ!」
- イ「いったいてめえは何者なんだよ!まずはそれを教えろ!!」
- ボ「ふもふ、ふも、ふもっふ!!」
- イ「何がゴミ係だ!!わけのわかんねえ事、言ってんじゃねええええええっ!!」
- vsインファレンス(最終話2周目)
- ボ「ふもふ、ふも、ふもっふ!」
- イ「ぬう…!?」
- ボ「もふ、ふもふも、ふも!」
- イ「てめえの言いたい事はわかった!だがよ!それを認めるわけにはいかねえぜ!!」
イ「それにてめえのその・・・何というか…いわゆる…あれだ…」
イ「とにかく、てめえは危険だ!記録が終了したら、完全に消去してやるぜ!!」
- vsクリティック(最終話2周目)
- ボ「ふも、もふ、ふもっふ、ふもふ!」
- ク「な、何っ!?」
- ボ「ふもふ、ふも、ふもっふ!!」
- ク「馬鹿な…!お前はこの私をゴミだと言うのか!?」
関連機体
余談
- 言うまでもなく、古い児童向け工作番組のマスコットキャラクターのパロディである。
- ボン太くんを宗介が着ると右頬に十字傷が付き、眉が着く設定はかなり広く知られているようである。SRWのアンソロジーにおいて『宇宙の騎士テッカマンブレード』のDボゥイが着た際には、彼と同じく目に傷が付いたボン太くんとなり、また『機動戦艦ナデシコ』のテンカワ・アキトの場合は腕にナノマシンが浮かんだ。王者之風氏の同人誌では、紫雲統夜が乗り込んだボン太くんの前髪がふっさりと見えている。
- 同じ角川書店が原作を出版していて、京都アニメーションがアニメを制作している「らき☆すた」にもたびたび「ふもっふ」のマスコットとして出ている。
- 同じ原作者の別作品『甘城ブリリアントパーク』にボン太くんそっくりの妖精「モッフル」が登場するが、いわゆるスターシステム的な扱いであり両者に関連性はない。なお、デザインの流用においては『フルメタル・パニック!』原作小説で挿絵を担当していた四季童子氏にきちんと許可を得ているとのこと。