リジェネレイトガンダム
リジェネレイトガンダムは『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の登場メカ。
リジェネレイト | |
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外国語表記 | Regenerate |
登場作品 | |
初登場SRW | スーパーロボット大戦W |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 可変モビルスーツ |
生産形態 | 試作機 |
型式番号 | ZGMF-X11A |
全高 | 35.61 m |
重量 | 198.02 t |
動力 | 核エンジン(ニュートロンジャマーキャンセラー搭載) |
装甲 | PS装甲 |
開発 | ザフト |
所属 | ザフト |
パイロット | アッシュ・グレイ |
概要
ザフト軍が強奪したイージスのデータを基に開発した核動力モビルスーツ。名前の由来は「再生(Regenerate)」。
機体概要
先発機であるジャスティス、フリーダムと同じく、連合軍から強奪したGAT-Xシリーズを元に開発された「ファーストステージシリーズ」の一つ。
本機の特徴は大きく分けて二つあり、それが「コア・ユニットシステム」と「ライトクラフト・プロパルジョン」である。
この機体の前身となったのは、プラントのヴェルヌ局とウェルズ局スタッフが中心となって作り上げた、ファーストステージ用アームド・モジュール「ミーティア」である。ミーティアは本体となるモビルスーツとドッキングすることで運用される換装装備であるが、リジェネレイトにおいてはこの発想を推し進め、最初から本体とモジュールが一体化した機体を開発するというプランが立案。
この結果本体と兵装の関係が逆転し、リジェネレイトは核エンジンやコクピットと言った機体としての基幹部分は全て独立稼働するバックパックに集約、モビルスーツの部分を兵装を搭載したオプションユニットとして運用するという奇想天外な機体として完成した。このため機体サイズが大型化し、デストロイに匹敵するデカブツに仕上がっている。
モビルスーツとしてのボディである「オプションユニット」は四肢、頭部+胴体、腹部でブロック化されており、さらにはこれ自体がモノアイとビーム砲を搭載した航宙機に変形することが可能。これを複数用意することで、損傷に応じて無事なパーツと交換し戦闘力を維持するのが基本の運用スタイルである。イージスのデータを強く反映しているため、あちらに準じた変形機構を持ち、鏃に似た形状の高速巡航形態、モビルスーツ部分を四脚の下半身としたモビルアーマー形態に変形する。
なお核動力であるためPS装甲を常時通電可能だが、機構の問題であちこちに脆い部分がある。このほかミラージュコロイドステルスも搭載しており、核動力にものを言わせる形でほぼ無制限に隠れ続けることができる。
機体としての中枢であるバックパック「コア・ユニット」は可変プラグを備えており、外部接続コネクタを持っている機体であればドッキングが可能。これを利用し、僚機であればエネルギー供給ユニットとして、敵機であれば制御を乗っ取り即席の兵装ユニットとして使うことができる。本来は同時期に開発されたテスタメントとの連携が想定されていたが、テスタメントが本格稼働前に強奪されたために実現しなかった。
なお「リジェネレイト」とは厳密にいうとこのコア・ユニットとそれを運用するための一連のシステムの総称なのだが、基本的には「イージスを元にした人型可変武装ユニット」と「コア・ユニット」を組み合わせたモビルスーツを指してこの名称が使われる。
ライトクラフト・プロパルジョン
本機に搭載された特殊推進システム。
本来は宇宙船用の推進システムとして構想されていたもので、外部からレーザー光を照射されることで、機体後端にある推進剤ブロックに積まれた燃料を燃焼、その膨張力から急速な作用・反作用を生む「ライトクラフト効果」を利用したものである。
本機の場合は「ジェネシスα」からのX線レーザーを受けることで急激な加速を実現しており、姿勢制御はAMBACによって補われる。
次世代機への影響
ファーストステージシリーズの中でも「モビルスーツの戦闘において、母艦や専用施設によるバックアップを積極的に盛り込む」という画期的な運用思想を持つ本機であるが、試行錯誤の段階を出ていない実験機であるがゆえに不安定な部分が否めなかった。
変形・合体システムに付きまとうフレームレベルでの脆弱性や、専用施設、予備パーツなどの製造・運用にかかるコストと言った問題が多く、後継機に当たる機体は存在しない。しかし、セカンドステージシリーズにおいては母艦や施設によるバックアップ→ミネルバとの連携運用、外部からのエネルギー供給→デュートリオンビーム送電システム、武装ユニットを射出・換装する運用形態→シルエットシステムというように、リジェネレイトの影響が大きく反映されている。
劇中での活躍
アッシュ・グレイが搭乗し、ラクス・クラインらの抹殺任務のために投入される。
ロウや劾達と交戦し、機体の特性を生かした攻撃で窮地に陥れるが、PS装甲の脆弱性を突かれ、予備パーツを全て劾に破壊され、最後の足掻きでアッシュの乗るコア・ユニットでパワードレッドの制御を奪おうとするも逆にロウと8によって制御を奪われた上に「赤い一撃」をくらって連合の制宙圏内まで吹っ飛ばされてしまった。
SRW未登場の『DESTINY ASTRAY』では、コア・ユニットは連合軍に回収され、イルド・ジョラールの駆るプロトセイバーのパワーアップパーツとして使用された。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦W
- 初登場作品。第2部後半で敵機として登場。「リジェネレイト」表記。PS装甲とミラージュコロイド、HP回復(小)を持っており、かなり厄介。武装もMAP兵器やバリア貫通効果のあるものを持つ。原作で印象的だったパーツ交換による復活能力はHP回復(小)となっているが、シナリオ上では特に触れられないため、原作を知らない人はなぜこのMSがHP回復能力を持っているか分からないだろう。
装備・機能
武装・必殺武器
- ビームサーベル
- 両腕・両脚から出力する武装。ミーティアに採用されたものの同型。ビームガンとの兼用になっている。
- 『W』ではまず両肩から刃を出して体当たり→右手側のサーベルで斬り付ける→吹き飛んだ敵をモビルアーマー形態で追撃、四本のビームサーベルを束ねて突撃と言う流れ。
- ロングビームライフル
- コア・ユニットに装備された長身の専用ビームライフル。
- 『W』ではパターンアタックとなっており、ライフルを取り出して接近しながら射撃→敵の真上を取ってモビルアーマー形態に変形、クローアームで一撃→そのまま目の前に着地して最大出力のビームライフルでぶっ飛ばす、という流れ。
- 580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」
- イージスに装備されていた武装。Wでは本機も装備している。原作では使われておらず、そもそも連合軍側の武装である為、実際に装備されていたのかは不明。
- ライトクラフト・プロパルジョン
- 厳密には武装ではないがここに記載。
- 『W』では必殺武器扱いであり、変形したのちジェネシスαのレーザーを受けてマックススピードで突撃、吹き飛ばした敵に追いすがってクローアームで捕獲・粉砕する。
- なおこの「外部から粒子線を照射して機体に影響を与える」という発想は、後にザフトにおいてデュートリオンビーム送電システムとして発展されている。
特殊能力
- 剣装備、銃装備
- 切り払い、撃ち落としを発動。
- PS装甲
- 変形
- MA形態に変形する。
- HP回復S
- EP開始時にHPが毎ターン10%回復する。前述のパーツ交換による復活能力の再現。
- Nジャマーキャンセラー
- Nジャマーを無効化する装置。ENを最大値の15%分回復させる。
- ミラージュコロイド
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「ジャンク屋:赤い一撃」