ニュートロンスタンピーダーとは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する装置。
概要
核分裂を抑制するニュートロンジャマーが、ニュートロンジャマーキャンセラーの技術が地球連合軍に渡ってしまったことで急遽開発された新たなる核対策装置。
ニュートロンジャマーとは逆に照射範囲の中性子を暴走させ、核分裂を暴発させる事ができる効果を持ち、端的に言えば核反応の軍事利用機を自爆させるため、核ミサイルを所持する部隊は逆に自らの核に焼かれて爆発四散するという強烈なカウンターとなる。作中では第2次連合・プラント大戦開幕から速攻で核攻撃を敢行する地球連合軍の部隊に対して実際に照射され、部隊を全滅させた。ロード・ジブリールはこの事態に対して「我等の核を一瞬で消滅させたあの兵器、あんな物を持つバケモノ」とコメントを残しているが、核以外への干渉能力はなく、言ってしまえば戦略上の自爆である。
開戦当時は研究段階の状態であったが、作中ではナスカ級高速戦闘艦に一発限りで装備されており、照射部分となる6対12枚の巨大なブレードが同艦の前面を覆う程の巨大な装備となっている。必要なベースマテリアルはニュートロンジャマーキャンセラーと同一だが、膨大な量が必要なので「ユニウス条約」で利用が禁止されたニュートロンジャマーキャンセラーを解体して製造されており、それでも先述の通り一発限りであったため、実情はザフト側としても苦肉の策であった。しかし、この迎撃成功は結果として連合の核攻撃を大きく牽制することになる。
登場作品
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 初登場作品。本作ではプラント議長ギルバート・デュランダルとの交換条件で技術を得た黒のカリスマによってゼオ・ガットラーに技術が渡り、地球各所の核を一斉に暴走させるという大破局が準備されていた。通れば地球滅亡という極めて危険な状態になり、それをガガーンに煽らせていたが、辛うじて危機は避けられた。
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 原作通り、第2次大戦開始直後に放たれた核攻撃を迎撃したことがデュランダルの台詞により語られている。
関連用語
- ニュートロンジャマー
- 対を成す装置。
- ニュートロンジャマーキャンセラー
- ニュートロンジャマーの影響から逃れる装置。これが地球連合軍に行き渡ってしまったことで、ニュートロンスタンピーダーが開発されることとなった。
余談
- 元々コズミック・イラの世界観は核兵器が使用できない設定として設けたニュートロンジャマーの設定が存在したが、それを無効化してしまうニュートロンジャマ―キャンセラーが登場してしまった為、再び核兵器を使用できないようにする為にこのスタンピーダー用意されたメタ的な都合がある。
- 一発限りの装備として設定されたのはこれが多数存在してしまうと核動力のMSの存在価値が無くなってしまう為である。