シド

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シドは『機動戦士ガンダムAGE』の登場メカ

シド
外国語表記 Sid[1]
登場作品

ガンダムシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦BX
SRWでの分類 機体
パイロット
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スペック
分類 超大型自律モビルスーツ
全長 不明(通常のモビルスーツの5倍以上)
開発者 エドル・イナーシュ
所属 EXA-DB
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概要

戦闘用技術データベースEXA-DBを防衛する超巨大モビルスーツ

甲殻類や節足動物を思わせる異様な外観が特徴的。初出は公式外伝漫画作品『機動戦士ガンダムAGE~追憶のシド~』であり、TVアニメ本編には三世代編からの登場となる[2]

カメラにはモノアイセンサーを採用しているが、シド以外にもコロニー国家戦争時にはモノアイを装備したモビルスーツが多数存在していた模様(それらを再現したジラやゼノもモノアイセンサーを使っている)。

『追憶のシド』での動向

シドは「銀の杯条約」以前の技術の粋を集めて造られており、高い機体性能は勿論の事、無人でEXA-DBを守り続けるために修復機能を持つ子機「シド・スレイブ」を持ち、「AGEシステムのように敵に対応した武装をその場で生成する」といった多機能な機体となっている。

シドには制御プログラムとして、EXA-DBの開発者であるエドル・イナーシュの人格データがインプットされており、EXA-DBの警備に当たっていたのだが、フェザール・イゼルカントがデータをハッキングした事により、人格データを封印されてしまう。その結果、シドは自らのデータをハッキングした犯人を捜すため、EXA-DBに近付く者を全て攻撃する怪物へと成り果ててしまった。

A.G.151、シドは当時地球連邦軍の特務隊隊長だったアセム・アスノのガンダムAGE-2と交戦してこれを撃破するも、彼と共闘していたウィービック・ランブロが乗機のGサイフォス自爆させる事によって破壊されてしまった。

三世代編での動向

ところが、A.G.164時にはシドは既に修復済みの状態となっていた。その上、電磁ステルス「見えざる傘」を搭載しており、機動性は最新鋭機ガンダムレギルスと同等レベルという、まさに「本物の怪物」になっている。実際、ガンダムレギルスの力を掴むためにやって来たゼハートおよびEXA-DBを破壊しに来たガンダムAGE-2ダークハウンドを駆るアセムとの戦闘において、両名を圧倒している。

だが、「見えざる傘」を使おうとした直前、ダークハウンドのアンカーショットを脚部に引っ掛けられ、それを目印にレギルスのビットを撃ち込まれ(一瞬シドを見失い、気付くまでに13秒かかった)、最後にはビームサーベルを背部に突き立てられ撃破された。その直後、バロノークの砲撃を受けてEXA-DBが存在する小惑星は破壊されたが、シドを管制するデータバンク本体は残っており、小型の修復作業ユニットによって修理が行われた。

修理されたシドは最終的にEXA-DBの付近に位置していたセカンドムーン宙域に出現し、ゼラ・ギンスが乗るヴェイガンギアと合体して「ヴェイガンギア・シド」になっている。背骨と節足部分以外は完全に修復された状態となっており、その修復速度の速さがうかがえる。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦BX
初登場作品。インダストリアル7にて遭遇する事になる。戦える機会は、第38話「たったひとつの望み」の1回のみ。
原作ではモビルアーマーの概念が存在しないが、本作では『UC』『00』が参戦しているため、シドはモビルアーマーとして扱われている。
また、本作ではEXA-DBにアクセスできる端末がラプラスの箱の中にある「もうひとつの箱」として存在する事から、シドはラプラスの箱の番人としても行動している。しかし、ネオ・ジオングのファンネル・ビットによって、袖付きの制御下に置かれ、BXヴェイガンを攻撃。最後はゼハートガンダムレギルスによって倒される。その後、ヴェイガンおよび木連との決戦で現れ、原作と同じ運命をたどる。

装備・機能

武装・必殺武器

フェザーミサイル
羽からミサイルを射出する。
ビームライフル
6つの脚それぞれの先端に装備している。偏向射撃も可能で、ビームサーベルとして発振しつつ偏向させて鞭のように振るう事も可能。
シド・スレイブ
体内に搭載されている修復用の子機。
「子機」といってもシド本体が大型のため、シド・スレイブもMSサイズの大きさを持つ。武装も備えており、外敵に対しては本体と連携してオールレンジ攻撃を行う。
見えざる傘
ステルス機能。本来はモビルスーツには搭載できないのだが、シド並のサイズならば搭載が可能。

特殊能力

電磁シールド
バリア
見えざる傘
特殊回避
HP回復L2
EN・MP回復L2
スペック低下無効

移動タイプ

宇宙

サイズ

L

機体BGM

「ガンダムAGE-3~覚醒」
『BX』にて採用。

パイロットステータス

特殊スキル

BX
底力L8、援護攻撃L3、全体攻撃L3

対決・名場面

対ジェノアスIIおよびGサイフォス戦
EXA-DBの付近で激戦を繰り広げるウィービックGサイフォスラーガンジェノアスIIに反応してシドが襲い掛かる。
二人は一時停戦し共闘。ラーガン(なお、年齢は60歳以上!)は長年培ったMSの操縦技術でシドを翻弄してみせる。最終的に窮地に陥るも、旗艦バロノークの砲撃によりシドが損傷、撤退した。
ガンダムレギルスガンダムAGE-2ダークハウンド
ガンダムレギルスの試運転も兼ねてゼハートはEXA-DBの調査に乗り出す。
目標地点でシドと遭遇し応戦。苛烈な弾幕と「見えざる傘」によるステルスに苦戦するも、途中参戦したキャプテン・アッシュのAGE-2と共闘。アッシュがステルス対策としてダークハウンドのアンカーをシドに引っ掛けるとゼハートはそれを目印に突撃し、シドを大破して見せた。だが、コアが無事なシドは不穏な動きを見せていた。

関連機体

シド(別個体)
ラ・グラミスの激戦から三年後、シドとEXA-DBにはいくつかの複製が存在する事が確認されており、キオがそのうちの一個体と交戦している。
シド・ディーオ
PSPソフト『機動戦士ガンダムAGE』に登場する藍色のシド。
ヴェイガンギア・シド
ヴェイガンギアと合体して変貌した機体。

他作品の関連機体

デビルガンダム
「自己修復」「自己進化」「自己増殖」等の点が共通しており、しばしば例えられる事もある。
ハシュマル
「自律稼働による大型兵器」「体内に小型兵器の製造プラントを持ち、修復システムも兼ねている」点が共通している。

余談

  • シドは『機動戦士ガンダムAGE』に登場するモビルスーツの中でヴェイガンギアと共に3DCGで描かれている。
  • 理由は不明だが、アニメ本編においてキャプテン・アッシュの回想で描かれたシド戦は、公式外伝漫画作品『機動戦士ガンダムAGE~追憶のシド~』のウィービック達の存在には触れていないものになっている。
    • 一方で「シドの開発者」としてエドル・イナーシュらしき人物が描かれている他、アセムを介抱した人物としてキャプテン・アングラッゾらしき人物も描写された。

脚注

  1. MS、機動戦士ガンダムAGE 公式サイト、2022年1月23日閲覧。
  2. 一方、PSPソフト機動戦士ガンダムAGE』におけるシドの初登場は、ゼラ・ギンスとのラストバトル時である。しかも、ストーリー上でほとんど言及もされていない状態で、登場を果たす。

資料リンク