ダン・オブ・サーズデイ

ダン・オブ・サーズデイは『ガン×ソード』の登場メカ

ダン・オブ・サーズデイ
外国語表記 Dann of Thursday
登場作品 ガン×ソード
初登場SRW スーパーロボット大戦K
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 ヨロイオリジナル7
頭頂高 推定24.8 m
動力 G-ER流体システム
装甲材質 G-ER流体硬化装甲
パイロット ヴァン
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概要

ヴァンが搭乗する木曜日の名を冠するオリジナル7の一体。通称「ダン」。

ヴァンが帽子のリングに指を通して帽子を180度動かし[1]、剣でVの字に切る動作をすると呼び出すことができ、呼び寄せると衛星軌道上にあるサテライトベースから巨大な刀の形態で現れる。またエネルギーが切れる直前になるとオートで刀形態に戻って帰還する。操縦方法は、ヴァンの持つ蛮刀をコクピットに刺すとG-ER流体が覆い、それにヴァン自身の生体電流を介して行う。

ヴァンはダンについてちゃんと学ぶ前に託されているのでまともに仕組みを理解しておらず、中盤までは多くの機能が使えない状態にあり、終盤でヴァンがオーバーヒート解消とダンの修理を同時に行うために搭乗したままサテライトベースに帰還した際は、ベースから出る方法が分からずに立ち往生する羽目になった。

モチーフは蛮刀で、戦法も剣術による接近戦が主。刀は背中の鞘に収納されており、大刀と小刀に分離することが可能。また終盤で、刀形態による突進攻撃も繰り出した。オリジナル7の標準機で、バランスの取れた汎用性の高い能力を持つが、その反面突出した能力を持たないため搭乗者の技量が問われやすい機体である。

当初はエレナ、ガドヴェド・ガオードらによって研究・調整されていたが、カギ爪の男による事件の際にヴァンが正式なパイロットとなり、オリジナル7でありながらカギ爪の男に敵対する「欠番」となった。ヴァンの肉体は改造によってダンとリンクしており、一定期間ダンに乗らないとオーバーヒートを起こして死んでしまう。後半にサテライトベースを破壊された際には、ディアブロ・オブ・マンデイのベースを使用し回復した。ちなみにこのベースもサウダーデ・オブ・サンデイに破壊されたが、決戦後にジョシュア・ラングレンが、別のオリジナル7のベースを使用出来るよう調整を行った為、エピローグでもダンは健在であることが分かる。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
ヴァン専用。宇宙Bと射程の短さ以外は隙がないほど高性能。宇宙Bなのは原作の宇宙での戦いからだろうか[2]。ヴァンにアタックコンボを付けてあげると更に良し。武装とヴァンの格闘値との相性もバッチリで、後半には更に性能が上がるイベントもあるため、序盤から積極的に育てておいて損はない。オーバーフロウまで発動するとボスキラーとして強力な一撃を叩き込める。
原作再現でオーバーフロウ解禁後、ヴァンのアイコン・カットインが全て白背景に差し変わる。
なんでも呼べばどこにでも来るらしく、もう一つの地球異世界など場所を選ばない。
ちなみに、攻撃前に良くある刀を回転させてから構える演出は、原作では殆ど無い。飛び道具を切り払うために機体の前でバリアの様に行うことがたまにある位である。
序盤から登場し終盤まで活躍する第一線級の機体である上、「大刀投げ以外の全ての武器(合体武器を含む)にトドメ演出が存在する」という珍しい機体でもある。
なお中盤のイベントが起こると飛行可能になるが、空A陸Sと言う適応故に基本は飛ばさない方がいい。

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
第3話の後半で参戦。同話の登場時には原作アニメのカットインが入る仕様となっている。本作でも呼べばそれが宇宙なのは序の口で火星圏外、果ては別の銀河であろうとどこからでも現れる。ルリボソンジャンプを用いたものと推測していた。
第24話で突撃追加、第30話で電磁シールド追加と基本性能底上げ、第41話で神は裁き追加と段階的に強化されていく。中盤まではパッとしないが、最終的には特殊スキルの影響でトップクラスの火力を出せる大器晩成型の機体と言える。
『K』で問題となっていた宇宙適応がAに引き上げられた代わりに一貫して飛行不可・移動力も5止まりと近距離型の割にフットワークに問題がある。
一方で射程に関しては概ね改善されている。とは言え『K』よりは…程度である為やはりフォローは欲しい。しかしその分火力については折り紙付きであり、ヴァンのエースボーナスや特殊スキル「YII」「オーバーフロウ」、更には「アタッカー」を付けてやると(気力170以上かつ反撃時限定とはいえ)与ダメージ約2倍に達する。これで「魂」「スマッシュヒット」込みの「神は裁き」を喰らわせた時のダメージ量は必見[3]
カスタムボーナスで運動性も跳ね上がる為、並の雑魚ユニットなら割と回避してくれるようにもなる。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
2019年5月のイベント「愛の果てに…」の期間限定ユニット。SR・大器型SSRディフェンダー。『T』と同じく宇宙適性がAとなっている。
電磁シールドでビームに対する耐性は高いが、それ以外の攻撃には脆いため壁役としてはやや不安が残る。その代わりボス・バリア貫通特効を持つため火力は高い。
アリーナではヴァンの専用Pアビリティ「絶えぬ復讐心」の習得が大前提。射撃は完全にカットできるものの状態異常耐性、軽減バフともやや心許ない。やはりというかこちらも火力は高いため、ウイングゼロ等の先制で一掃して安全確保→ダンで後詰めがセオリー。ただし分身には無力のため、バフが乗り分身封じができるザメクを随伴させると安定するが、こちらはこちらで生存性があまり高くないので、先手を取られると脆いという欠点がある。
2020年6月のイベント「神に抗う者たち」では前回のSSRディフェンダーがイベント報酬にラインナップされ、さらにΩスキル搭載大器型SSRファイターが追加。期間限定参戦作品の[Ω]ユニットはレッドファイブ[Ω]以来となる。
スーパーロボット大戦30
最も早い登場は地上ルートキーミッションの「ジルクスタンの闇」からである。
使い勝手は『T』と変わらないが、キーミッション「そびえたつ光」で突撃追加、キーミッション「浄化される大地」で電磁シールド追加と攻撃力&移動数値の増加、サイドミッション「しあわせの意味」で神は裁き追加と段階的に強化されていく。
他にもCBに移動力+1が追加されたため、シナリオによる性能強化より先に基礎移動力6に引き上げ可能となっている。
なお、本作での名称は「ダン・オブ・サーズデ」と最後のイが小文字になっている。これは他のオリジナル7及びバースデイも同様。
サイドミッション「しあわせの意味」をプレイした場合、ディアブロのサテライトベースを使ったのではなく[4]、レイがカロッサとメリッサから奪った機体を解体して欠損パーツと入れ替えたという形で修復される。プレイしなかった場合は特に問題が起こらない。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

蛮刀
反りの無い大太刀。太刀と小刀に分割できる他、腕部に連結してトンファー状に構える事も可能。『K』のみ「大刀」名義で、『T』以降は「蛮刀」名義。
『K』では横斬りからジャンプして蛮刀を振り回しつつトンファー状態に持ち替え、急降下斬りで縦に真っ二つにする。トドメ演出は第1話でラッキー・ザ・キャノン(SRW未登場)を仕留めた時のもので、背景が夜空になっている。
コンボ攻撃でありバリア貫通までする。ダンの使い勝手を左右している武器と言っても決して過言ではない。威力もコンボ武器の中ではトップクラスで、デフォルト3600。
『T』では開始時の動作やヴァンのカットインのタイミングが変更され、さらに特殊能力やトドメ演出が無くなった。『X-Ω』では通常攻撃に採用。
『30』ではトドメ演出のチリン音が復活している。
太刀
蛮刀の本体を構成。
小刀
大刀の後部に設置されている。

必殺技

大刀投げ
蛮刀を投げつけて突き刺し、押し込むように飛び蹴りを繰り出して風穴を開ける。第2話でメタルグルー(SRW未登場)を仕留めた技。
ダンにとっては貴重な中距離攻撃だが、『T』『30』では空Bと言う落とし穴がある。
大刀連続攻撃 / 蛮刀二刀流
突進後に蛮刀で斬り付けて大刀と小刀に分割し、波状攻撃をかける。トドメ演出では刀形態で相手をブチ抜いてベースに帰っていく。
第10話ではこの刀形態でカイジのサンキュー海サイッコー号(SRW未登場)に勝利した。
『T』以降は「蛮刀二刀流」名義に変更。二刀流で波状攻撃をかけた後に蹴り飛ばし、蛮刀に連結してからすれ違い様に横斬りを決める。こちらは原作第13話でガドヴェドと決着をつけた時の再現となっている。
蛮刀同様に能力やトドメ演出が無くなっているが、中盤まではこの武器が最強技となっている。
突撃
刀型に変形後何度も突撃して上空に離脱し、変形して左手に持った蛮刀で斬り落とし、右手に持ち替えて斬り上げるV字斬りでトドメ[5]
『T』では習得が前倒しされ、第24話のガドヴェド戦にて追加される。
『X-Ω』では必殺スキルに採用。
神は裁き
「神は裁き」とはダン(Dann)の名前の意味そのもの。噛み砕いた言い方をすると「神は私を裁く主である」ということ。別名「G-ER流体ソード」。
G-ER流体で形成された巨大な剣でぶった切る。……が、原作ではバースデイに片手で受け止められた挙句、へし折られた刀身で逆に斬り掛かられた。
途中でG-ER流体を止める動きを行うが、原作では斬り掛かられた後に自身の太刀に残っているG-ER流体を止めただけで、直後にバースデイに追撃を受けている。
トドメ演出は蛮刀をトンファーに持ち替えて突撃。バースデイにトドメを刺した攻撃。
『T』では本来突撃を繰り出したミハエル戦にあたる第41話にて増援として登場した際に追加。
『K』ではオーバーフロウ習得後は常時コクピットが白く輝いている[6]が、『T』ではこの技を使う時のみ白く輝く演出となっている[7]。なお『K』のみ原作と同様、花嫁姿のエレナのカットインが入る。
『X-Ω』では[Ω]ファイタータイプの必殺スキルに採用。Ωスキル演出では『T』でカットされたヴァンの帽子の金具が鳴る「チリン」が再現されている。

合体攻撃

弾丸エルドラダン
『K』で採用。最終回でバースデイに止めを刺す直前に繰り出された技で、エルドラVの為にピンクアミーゴを投げた時のように今度は自分がエルドラソウルにぶん投げられ、その勢いに任せて蛮刀で刺し貫く。ちなみにエルドラダンというのは原作の最終決戦においてネロがダンに名付けようとした名前である。トドメ演出では爆発を背に崖の上でエルドラソウルとダンが見得を切るが、エルドラソウルの方が圧倒的に目立っている。
ガン×ソード
『K』で採用。ヴォルケイン改との連携攻撃。番組タイトルを冠する技名の通り、銃(ヴォルケイン改)と剣(ダン)で攻撃する。初回使用時は打ち合わせも何もなく、二人で勝手にバースデイを攻撃した結果、絶妙な連携が成立した。というか、その後もお互い好き勝手やっているだけ(しかもレイに至ってはヴァンごと敵機を撃とうとする)という異質な合体攻撃である。トドメ演出ではダンが止めの一撃を加えヴォルケイン改と背中合わせに爆発を見届けた後、ヴァンが見開くのと同時にレイが目を閉じるカットインが挿入される。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
電磁シールド
ビーム兵器を2000防ぐ。
『T』では非正規部隊ルート第30話で追加される。ビーム兵器の対象が射撃のみになった。

移動タイプ

『K』の強化イベント発生まで、及び『T』。
『K』の強化イベント後。飛行が可能。

サイズ

M

カスタムボーナス

HP+1000、照準値+20、運動性+20、装甲値+200、EN+50
T』で採用。これでもかと思う程に機体の全体ステータスが大幅に上昇する。
HP+1000、EN+50、移動力+1、装甲値+200、照準値+20、運動性+20
30』で採用。ステータスの表示順に沿うよう記述が変更された他、移動力+1が追加された。

機体BGM

「GUN×SWORD[opening theme]」
『K』『T』『30』で採用。
『T』限定版及び『30』のDLC適用時には原曲になる。

対決・名場面

バースデイ

スパロボシリーズの名場面

大地をかける一閃
30「浄化される大地」より。ザンスカール帝国、ポセイダル軍との戦いの最中でウィリアムの駆るメッツァに叩きのめされたダン。心が折れて敗走したヴァンに動揺したドライクロイツを見計らったピピニーデンは、ウッソの母ミューラを人質に取る卑劣な作戦を決行した。しかもミューラがブリッジから吊り下げられている以上、ドライクロイツは攻撃できない。
一方、ヴァンは自分を追ったウェンディに自分を変えてくれたエレナを失った過去を吐き出し、そしてエレナを殺したカギ爪の男の復讐さえもやめようとしたが、オリファーがドライクロイツ……ひいてはマーベットを守るためにミューラを見殺しにし、そしてそれを選んだ自らも死ぬ覚悟を決めた姿に、ヴァンはついに立ち上がった。ドライクロイツの生命とミューラ・ミゲルの生命、ヴァンの答えは決まっている。そんな卑劣な作戦をとったピピニーデンの目論見を断ち切るために、ミューラの吊るされたロープを一閃した。かくして、ミューラとオリファーに降りかかった死の運命は回避され、目の前で大事な誰かがいなくなる悲劇の繰り返しをヴァンは防いだのであった。

脚注

  1. この動作自体は必要ではないがヴァンの精神的なスイッチのようで、必ず行っている。
  2. 宇宙で戦った時は苦戦していたが、コックピット内の描写を見る限りダン自体は宇宙空間にも対応しており、苦戦していたのは「宇宙」という言葉すら知らないヴァンの方である。
  3. ましてカギ爪の男と決着を付けるシナリオでは、イベントによって気力300になる分、基本ダメージからして相当なのに更に跳ね上がる。
  4. 本作ではダン以外のサテライトベースが話題に挙がらない。
  5. サウダーデ・オブ・サンデイ戦で繰り出した攻撃の再現。アニメでは一瞬でV字斬りをしており、SRWでは演出が遅くなっている
  6. ヨロイインターフェイスシステムは搭乗者の精神高揚等によりヨロイとの一体感が生まれるとこのような現象が発生する。
  7. 顔アイコンの方も、使うときのみカラーになっている。

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