期待は、精神コマンドのひとつ。
概要
指定したユニット(小隊制の作品では、指定した小隊のうち一人)の精神ポイント(SP)を回復する。
回復量は50(一部作品を除く)で、使用SPを軽減しても回復量は変わらない。初期は1ユニットのパイロット全員に効果が出ていたが、後の作品では1ユニットのパイロット中から一人を指定する仕様、またはメインパイロットにのみ効果が出る仕様になった。どの採用作品でも覚えるのは遅めで、消費SPは総じて高い傾向にあり、乱発できるコマンドではない。
例外的に無限のフロンティアシリーズではSPが回復するのは同様だが、各仕様が大きく異なる。
魂つきマップ兵器を連射するために覚醒から使う場合、難敵なボスに脱力をかけまくる場合、イベントで単機突進したユニットを数ターン後に出てきた援軍が支援する場合など、まさに期待されて然るべき場面では、数人の「期待」習得者が力を集結させる。
「期待」はユニット自身を対象にできない。また、同一ユニットのサブパイロットからメインパイロットへの「期待」もできない。
登場作品
- スーパーロボット大戦α
- 初登場。サブパイロットにも効果がある。そのため複数乗りユニットに使用した場合、特にその中にも期待持ちがいた場合のコストパフォーマンスは絶大。スーパー系で龍虎王搭乗後誕生日を調整していれば、期待を持ったパイロット二人を乗せたユニットを二機出すことができるので、工夫次第で無限に使うことも可能。なお集中力は『αシリーズ』では『α』主人公のみの特権となっており、残念ながら期待を習得する誕生日では集中力を覚えることが出来ないため、残念ながら両立は出来ない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 引き続きサブパイロットにも効果がある。全キャラの最大SPが下がったため、1回ごとの総回復量の多い複数乗りスーパーロボットの優位性が増した。なお今回は、期待持ちが同じユニットに二人乗ることはない。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION / スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- メインパイロットのみを回復する形となっている。ここから消費SPが個別化され、集中力と両立可能になった。消費50のキャラもいるが、技能枠が埋まっており、かつ上書きができない仕様のため、そちらは両立不可能。
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 1ユニットの搭乗者のうち、一人を選択して回復する形になっている。覚醒を使用するパイロットに対して使う事が多い。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 敵小隊の大半が3機編成で、全体攻撃の重要性が上がったので、それに伴い祝福を使うパイロットに対して使う事が増えた。勿論、前作と同様の使い方も健在。
- スーパーロボット大戦MX
- 単機制では珍しく「覚醒はあるが再動は無い」ため『第2次α』と同じ立ち位置。特に天のゼオライマーを暴れさせるのに有効。ただ難易度が低いため、そこまでしなくてもプレイは楽。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS / スーパーロボット大戦OG外伝
- OGシリーズではGBA版は普通の精神コマンドだったが、OGs以後はツイン精神コマンドになり、一部のキャラはシステム的に修得不可能になった。GBA版では指定したユニットのメインパイロットにのみ効果がある。消費SPは両者50。
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 指定した味方一人のSPを20回復する。消費SPは25。期待そのものの修得者は楠舞神夜のみだが、他のキャラにも同様の効果を持つ精神コマンドや特殊技能は多い。
- スーパーロボット大戦K
- OGシリーズを除けば携帯機で初採用。消費SPは80。
- スーパーロボット大戦NEO
- サブパイロットにも効果があるが、自身には使用不可。Lv制で、使い分け可能なタイプ。Lv1で消費SP20、効果範囲3で回復量は10。Lv3で消費SP30、効果範囲5で回復量は20。
- スーパーロボット大戦L
- 本作では唯一のSP回復手段だが、習得者は3名しかいない上にメインパイロットしか回復できない点に注意。精神コマンドが多用しにくいため、一人くらいは習得できるパイロットを育てておきたい。
- スーパーロボット大戦UX
- スキルアイテムや、本作から採用された戦術指揮により、一部のキャラに初期SPが上昇する効果があるため、使える頻度がやや高くなる。
- スーパーロボット大戦BX
- おおむね前作と同様だが、習得者がUXよりさらに少なくなっており、戦艦乗りを除けば、条件を満たすことで離脱後再加入するシャナルアしかいない。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 3段階のレベル制になっており、レベルが上がるほど消費SPも増えるが、効果範囲と回復量も増える。サブパイロットやGR全員に効果が及ぶ。
- 戦闘でSPが回復する仕様により溢れるほどSPを稼げる期待持ちもおり、SP分配のタンクとしてたいへん重宝する。
- スーパーロボット大戦V
- 回復量が30に下がった。ただし、消費SPも50前後に軽減されたため、『そこそこの消費でそれなりの回復量』という、献身と従来の期待を折衷したような性能といえる。
- VXTシリーズ全体を通した主な用途は、祝福や応援や希望を積極的に使いたいとき。
主な使用者
ヒロインを始め、主人公を支える人が持つ。メインキャラクターで覚えるものは少ない。
- 炎ジュン
- 元祖サポート役のさやかが祝福役となったためか、『α外伝』以降はこちらがスーパー系の代表的な期待習得キャラとなっており、以降、登場時は必ず覚える。SPが多く、修理、補給も可能で優秀。
- ファ・ユイリィ
- サポート型ヒロインの代名詞であるためか、習得する作品は多い。VXTシリーズでは希望よりもかなり先に習得するため、期待要員として活躍する時期が長い。
- ルクレツィア・ノイン
- 『X』では『期待の消費SPが30になる』という効果が含まれたエースボーナスを持つ為、自分のSPをそのまま他のキャラに譲渡できる。非常に優れた期待要員。
- シーラ・ラパーナ
- 原作でショウに対して「聖戦士と認めるからこそ、苦言を呈しました。期待します」と言ったことから。コマンド名もこのセリフから取っていると思われる。スーパーロボット大戦αでは、エレ・ハンムが大激励を覚えるのに対して、シーラは期待を覚えるのがメリット。
- レフィーナ・エンフィールド
- GBA版OGシリーズでは期待を修得した。しかしツイン精神化したOGs以後、艦長はツインユニットを組めないため修得できなくなり、代わりに再動を覚えるようになった。
- 楠舞神夜
- 『無限のフロンティア』では期待の消費SPが低く、神夜本人のSPが豊富なので、仲間のSPが足りない時に応急措置として使いやすい。
- シャナルア・マレン
- 原作ではキオの姉貴分として、MSの操縦や現実の戦争とゲームは違う事を叩き込むなど、キオを成長させる契機となった事から。乗機のクランシェも補給装置持ちで空適応を与えられるため、サポート役に非常に向いている。
- 沖田十三
- 若者たちへの「期待」からか習得。三番目と非常に速いタイミングで習得するが、中盤は最大SPの関係から使用できる場合そのものが少ない。終盤は気迫や魂にSPを割きたいならば、使用頻度が減る。ただし、古代の精神コマンドで代用することが可能なので、プレイスタイルによる。最大火力を取るなら沖田艦長に、サポートを取るなら古代に戦闘系の精神コマンドを担当させると良いだろう。
- ジル
- 彼女なりにアンジュ達に期待している、ということか。他の主要な精神コマンドが超低コストの先見ぐらいしか無いので、期待に割くSPは潤沢にある。
同じ、又は類似する効果を持つ要素
精神コマンド
- 復活
- 条件は厳しいがSP回復精神の元祖でもある。こちら以上に無限精神を誘発させやすい。
- 祈り
- 『64』版は『α』と同様の効果を持つ元祖その2だが、消費は100と更に重い。
- 献身
- 効果と消費SPをスケールダウンさせた、期待の廉価版ともいえる精神コマンド。
こちらはほとんどのシリーズでユニットの搭乗者全員に効果があり、かつ自身のユニットにも使える点が大きく異なる。 - 八卦
- 味方のうち、ランダムで誰か一人に期待の効果。小牟が修得。
- 補給
- 『無限のフロンティア』のみ、期待と気合の効果。KOS-MOSが修得。