『機動戦士ガンダムSEED』関連作品に登場する、コズミック・イラ30年にL4宙域にて建造されたスペースコロニー。
概要と経緯
SEED
スペースコロニー「メンデル」では、主に遺伝子研究が行われており、コーディネイター作成の研究の中心であった。そのスペースコロニーの研究所に所属していたユーレン・ヒビキ博士は、「最高の能力を持つコーディネイター」であるキラ・ヤマトを生み出した。
また、ユーレン・ヒビキ博士はクローン技術の研究も行っており、アル・ダ・フラガ(ムウ・ラ・フラガの父)の依頼で彼の遺伝子情報を元にラウ・ル・クルーゼとレイ・ザ・バレルを生み出した。
コズミック・イラ68年、スペースコロニー「メンデル」内でバイオハザード事故が起き、スペースコロニーごと放棄された。
『SEED』第44話「螺旋の邂逅」では、キラとムウが廃棄されたスペースコロニー「メンデル」を訪れ、そこで宿敵クルーゼと相対する。キラはクルーゼの口から自分の出生の真実を知らされ、大いに苦悩した。
SEED DESTINY
DNA解析の権威でもあったプラントの最高指導者ギルバート・デュランダルもまた、過去にスペースコロニー「メンデル」の遺伝子研究所に所属していた事実が判明する。
当時、スペースコロニー「メンデル」で遺伝子の研究をしていたデュランダルは「人それぞれを遺伝子に適した環境に配置する事によって戦争を無くす」事を考えていた。そして、コズミック・イラ73年に起きた大戦末期には、己の構想を「デスティニープラン」として実現させようとまでした。
『SEED DESTINY』第39話「天空のキラ」では、マーチン・ダコスタがスペースコロニー「メンデル」を訪れているが、既に研究所が破壊されており、研究データも失われていた。
公式外伝作品
ロウ・ギュール達もスペースコロニー「メンデル」を訪れており、ここで発掘作業にあたっていたディラー・ロッホによるとジョージ・グレンのDNAデータも残されていたらしい。
登場作品
- 第3次スーパーロボット大戦α
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦W
- スーパーロボット大戦DD
- 第1次連合・プラント開戦前に放棄されたコロニーと説明される。この説明の内容自体は原作通りだが、第2次大戦が起きていないのに現在の戦争を第1次大戦と呼んでいることになる。
関連用語
- スーパーコーディネイター
- ユーレン・ヒビキ博士が研究した「最高の能力を持つコーディネイター」。その唯一の成功例が、キラ・ヤマトである。
- なお、ユーレン・ヒビキ博士は、上記の研究の為に自分の子供達を犠牲にした。彼に「失敗作」と見なされて廃棄されそうになった過去を持つカナード・パルスも、その一人である。
余談
- 上述のスペースコロニー「メンデル」の名称は、遺伝子に関する法則(いわゆる、「メンデルの法則」)を発見したグレゴール・ヨハン・メンデル(1822~1884)に由来するものと思われる。