シーゲル・クラインは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。
シーゲル・クライン | |
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外国語表記 | Siegel Clyne |
登場作品 | |
声優 | 秋元羊介 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α |
プロフィール | |
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種族 | 地球人(コーディネイター) |
性別 | 男 |
年齢 | 49歳 |
髪色 | 金色 |
瞳の色 | 水色 |
所属 | |
役職 | 議長 |
概要
プラント最高評議会議長であり、ラクス・クラインの実父。口髭を蓄えている。
プラントの最高責任者として、血のバレンタイン事件後、地球連合に対し開戦するが、シーゲル自身は地球連合との交渉を考えていた穏健派であり、コーディネイターの出生率低下問題に関しては「ナチュラルと交雑し、ナチュラルへと回帰する事によって解消すべき」と考えていた。
しかし、強硬派であるパトリック・ザラと激しく対立して彼によりその地位を逐われてしまい、娘ラクスによるフリーダム強奪事件の後、クライン派の兵と共に行方を晦ますも、パトリックの指示を受けた特殊部隊により発見・射殺された[1]。
キャラクターの総評
シーゲル・クラインはプラントにおける「穏健派」と言われており、劇中においてもそのような印象を受ける。ただしシーゲル本人も若年時代はパトリックと同様にコーディネイター優越思想を持っており、ナチュラルに対して講和的な態度を示し始めたのはコーディネイターの出生率低下が深刻化し、ナチュラルとの婚姻が不可欠との判断を下したことに起因する。
また、「血のバレンタイン事件」の報復としてニュートロンジャマーの大量投入を決定し、地球人口の一割(およそ10億人程度と言われている)を死に追いやった事件「エイプリルフール・クライシス」が起こった際の最高評議会議長は彼である。この事件は、反コーディネーター感情を持たない地球の人々にも大きな被害を与え、ナチュラル・コーディネイター間の関係に決定的な亀裂をもたらしたとされる為、シーゲルは「『SEED』における最大の虐殺者であり、戦争の泥沼化を招いた、直接的な元凶の一人」という『SEED』世界の歴史上稀に見る汚名を背負ってしまった、とも言える。もちろん世論の影響から、地球への攻撃を強行せざるを得なかった可能性は高いが、この時強硬派とされるパトリックは「核攻撃による報復」を主張している。
一応、この事件の意図に関しては、シーゲルがエネルギー外交に重点を置いていた、と言う理由もある。プラントでは大規模太陽光発電が行えると言うバックボーンを利用し、ニュートロンジャマーを背景にして、友好姿勢を示す国家にはエネルギーを提供すると言う条件を提示していた。これによってプラント理事国(大西洋連邦を始めとする主流派、反プラント派)と非理事国(大洋州連合等)との合間に溝を発生させ、外交的に優位に立つ事が目的であったと考えられる。 また、ニュートロンジャマー投下時の地球圏にも高変換効率の太陽光発電技術が既に存在していたが、地球連合軍上層部が継戦を重視したために普及が遅れ、エネルギー危機が拡大化した、と言う設定もある(最終的には、「DESTINY」の時代に民間普及している)。外伝作品では開発されたニュートロンジャマーキャンセラーを監視体制で地球に供給する手筈もしていたため、これらが目論見通り行われていれば、発生する死者は遥かに少なかった可能性が高い。
もっとも、これらのシーゲルの外交は、脅迫以外の何物でもない。またエネルギー危機対策を優先するために継戦を放棄すると言う事は、すなわち「プラントに全面降伏する」と言う事につながるため、これを受け入れなかった地球連合軍上層部の判断が不当とも言い難い。
と、このような設定群は概ね関連書籍や資料で語られたものであり、『SEED』劇中においてシーゲルはパトリックと反目する「穏健派」の人間以上の情報は語られていない。本編中ではマルキオ導師を経由して地球連合事務総長オルバーニの親書を頼りに交渉の手段を模索する場面もあったものの、政治的な重要度に反して彼の出番は少ない。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 初登場作品。暗殺される経緯も含め、概ね原作同様の役回りを演じる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 名前のみの登場。
- スーパーロボット大戦W
- 本作でも役回りは大体同じで、パトリックに対して火星の後継者と手を切るように忠告した。
- スーパーロボット大戦L
- ラクスの父として名前のみの登場。
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 名前のみ登場。本作では「クライン家は古の民の残した記録を継承するコーディネイターの一族」とされており、シーゲルもまた古の民や世界の真実を知っていた。
- しかし、娘のラクスにそれに関する教育をする前に暗殺された事で、ラクスは古の民や世界の真実の知識は知っているが、継承者としての教育は受けていない。