ビリー・カタギリ

2020年11月4日 (水) 00:03時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版

ビリー・カタギリは『機動戦士ガンダム00』の登場人物。

ビリー・カタギリ
外国語表記 Billy Katagiri
登場作品

ガンダムシリーズ

デザイン 高河ゆん(原案)
千葉道徳(アニメ版)
初登場SRW 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
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プロフィール
声優 うえだゆうじ
種族 地球人(日系4世のカナダ人)
性別
誕生日 4月24日
年齢 31歳(1st)
36歳(2nd)
38歳(劇場版)
身長 189 cm
体重 69 kg→70 kg
髪型 ポニーテール
血液型 AB型
所属 ユニオン対ガンダム調査隊→オーバーフラッグス(1st)
アロウズ(2nd)
役職 技術顧問
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概要

ユニオンに所属するモビルスーツ開発者。

グラハム・エーカーとは親友であり、レイフ・エイフマン教授は大学院時代の恩師である。スメラギ・李・ノリエガとは同じ大学院の出身で、憧れを抱いていた。グラハムとよく行動を共にし、彼の意向で注文通りモビルスーツを開発するなど、技術者としては大変優れている。また本職は分析や開発だが自ら整備などの作業を行なう場合もある。

1stでは第1話から登場し、AEUの演習に乱入したガンダムの性能に興味を持つ。その後グラハムと共に対ガンダム調査隊(後のオーバーフラッグス)へ転属。モラリア、アザディスタンなど世界各地でその謎を追った。タクラマカン戦の後チームトリニティによりMSWADの基地が襲撃された時には重傷を負うが、怪我を押して整備を行なうなど熱い一面も見せている。

終盤では国連軍がCB壊滅に動く中、独自のツテをたどって擬似太陽炉を入手。フラッグに搭載する改造を行い、グラハム専用ユニオンフラッグカスタムIIを完成させ、グラハムの信念を貫く手助けをした。

2ndでは意気消沈したスメラギを養っていた[1]が、刹那・F・セイエイにより連れ去られCBとの関係を知ってしまう。その後アロウズの司令である伯父・ホーマー・カタギリのコネを使ってアロウズのMS開発担当者へと納まった。スメラギへの復讐を目的に行動し、エイフマンの残したメモを元にして擬似GNドライヴトランザム可能にしたり、ついにはイノベイターにまで手を貸すが、最終的にトランザムバーストでスメラギの本心を知ったため、和解した。アロウズ解体後は連邦軍でMS開発に従事している。

なお、女性に対しては奥手かつ純情な一面がある。劇場版では特にこれが顕著。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
初登場作品。声優のうえだゆうじ氏は本作主人公クロウ・ブルーストを演じているが、残念ながら声無し。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
原作と違い、スメラギ・李・ノリエガと戦うことに対して懐疑的だった上にスパイに仕立て上げられていたと思っていたが、何とゼロシステムを使ってスメラギが自分を騙していたという未来を視るという驚愕の展開が(つまり『ガンダムW』のトラント特尉のポジションも担っている)。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
ELSがまだ襲来していないため出番は少なめ。トライアの召集を受け、時空修復のスタンバイのためにZONE調整を請け負っている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
劇場版設定で登場。主にELS関連のシナリオで顔を出し、旧友であるスメラギを通じて自軍をサポートしてくれる。
中盤にはイザベルの報道にハザードと共に出演する出番も。
スーパーロボット大戦BX
劇場版設定で登場。どうやら映画『ソレスタルビーイング』に情報を提供していたらしい。そのため、艦長役(スメラギポジション)の男性は酒豪として描写されていた。

単独作品

スーパーロボット大戦DD
序章ワールド3から登場。

人間関係

グラハム・エーカー
親友。グラハムの搭乗したモビルスーツはすべて何らかの形で手がけている。グラハムのパイロットとしての姿勢については「侍」と評していた。
レイフ・エイフマン
フラッグの開発者でビリーの大学院時代の恩師。
リーサ・クジョウスメラギ・李・ノリエガ
学生時代の同級生。当時から恋心を抱いていた。2ndでは彼女がソレスタルビーイングに所属していたと知り「自分を利用していた」として憎しみを抱くが、最終的には彼女の本心を知り和解する。
ホーマー・カタギリ
叔父。アニメでは2ndシーズンに登場するが、1stシーズンの設定や小説では名前のみ登場。
刹那・F・セイエイ
2ndシーズン序盤に彼にスメラギをソレスタルビーイングへと連れ戻されてしまう。その後はアロウズ関係者のパーティーに潜入した彼を暴き立てるなど、彼に対しても少なからず敵意を抱いていた。
原作ではその後直接出会う場面は無いが、2ndシーズン以降は彼に対しての心象も改善されたと思われる。劇場版設定のUXでは通信越しであるが顔を合わせる場面がありELSとの対話の可能性について話し合っている。
ミーナ・カーマイン
劇場版に登場する彼女。ミーナに対しては終始押されていたが、満更でもなさそうであった。後に夫婦となった。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ゼクス・マーキス
第2次Z破界篇』では彼とその乗機トールギスに興味を示す。
デュオ・マックスウェル
第2次Z再世篇』中盤の宇宙ルートではゼロシステムの詳細なデータを得るべく彼をウイングゼロに搭乗させ、カトル五飛の生命を盾にダブルオーとの対決を強要する。
ヒイロ・ユイ
『第2次Z再世篇』中盤でゼロシステムの解析も兼ねて、拘束されていた彼にマスラオとの実戦テストを行なわせる。
ツバロフ
『第2次Z再世篇』ではライバル関係にあったエイフマン教授の弟子であるビリーを軽んじていたが、ゼロシステムに触れた事で豹変した彼の狂態ぶりを目の当たりにして戦慄する。
トラント
直接の絡みは無いが、『第2次Z再世篇』では彼の役割を受け持つ。

スーパー系

ハザード・パシャ
UX』の第3部冒頭、イザベルの報道のインタビューに彼と共に出演する。

バンプレストオリジナル

クロウ・ブルースト
声優と女嫌い繋がりなのか、どうやら『第2次Z再世篇』ではリボンズが倒された後で知り合ったようで、沙慈によるとクロウがスメラギの前でニコニコしているビリーをからかう。
それなりに意気投合しているようで、クロウが「あいつがZEXISにいたら、女嫌い同盟を組んでだろう」と言われるほど(ゼロレクイエムルート第58話)。が、さすがにクロウが少なくとも3人女性に思いを寄せられたことはまだ知らないと思われる…(さらにいうとビリーは女嫌いという訳でもなく、劇場版以降はミーナと恋仲になっている)。
トライア・スコート
第3次Z時獄篇』では彼女の招集を受け、ミーナと共にZONEの調整に駆り出されている。上記のクロウとの声優ネタで「いい声してるね」と言われる場面も。

名台詞

「どうもこうも、ウチのフラッグの猿真似だよ。独創的なのはデザインだけだね」
1stシーズン1話。AEUの軌道エレベータ「ラ・トゥール」付近の軍事基地で行われた新型モビルスーツ「AEUイナクト」のデモンストレーションを見ている際にグラハムから「どう見る? あの機体」と問いに対する返答。
事実AEUイナクトはユニオンフラッグの設計思想を流用しているため、この評価はある意味必然である。
「彼、メロメロなんですよ」
1stシーズンにてエイフマンユニオンフラッグ改造を熱く依頼するグラハムを評して。
「君に譲れないものがあるように、僕にも譲れないものがある」
1stシーズン第18話にて負傷を押してカスタムフラッグの整備を行った際に。彼の技術者としての矜持である。
「いくら何でも飲み過ぎだ。全く面倒が見きれないよ」
2ndシーズン第2話より。2年ほど前からソレスタルビーイング壊滅による傷心を引きずっていたスメラギの面倒を見ていたが、あまりの酒量の多さと改善の兆しもなかった彼女に漏らした愚痴。
スメラギ本人もビリーに迷惑を掛けていた自覚はあったのか、この言葉を聞くと気怠そうに出て行こうとしたため、慌てて引き止める羽目に。
尚、小説版ではホーマー・カタギリより度々アロウズのモビルスーツ開発に関わってほしいとの要望されており、その話を断ってまで彼女の面倒を見ていたが……
(クジョウ…君はずっと前から僕のことを利用していたんだね…? そして踏みにじったんだ…僕の気持ちを…!)
2ndシーズン第4話ラストで呟いた、スメラギに対する恨み節。
どちらかというと情報はビリーの方が個人的な理由でスメラギに相談を持ちかけていたというべき状態だったのだが、知的な彼がその事も自覚できないほどまでに怒り狂ってしまった。
小説版では地の文での続きがあり、「もし今この時、彼女が笑顔だったら、きっと彼女を殺してしまう」と続いており、好意が反転して生まれた憎悪は早々に根深いものになっている事が窺える(本編ではこの時スメラギは再びソレスタルビーイングとして活動する事を決意し、仲間たちの前で笑顔を浮かべていた)。
「グラハ……いや、今はミスター・ブシドーだったね」
2ndでミスター・ブシドーと再会した場面で。視聴者全員が知ってたと思った事だろう。
「優しくしてください」
劇場版にてミーナに言い寄られた際の一言。

迷台詞

「名前はラッセ・アイオン、29歳。職業は宇宙艇の操舵士だそうだし…いや、操舵士だそうだす…いや、操舵士だそうです」
ドラマCD「アナザーストーリー COOPERATION 2312」にて、派出所の巡査役として登場した際、ガイシャの身元を訪ねられて。何度も噛んでいたせいか、BGMまで気の抜けたかのように、音が小さくなっていった。

スパロボシリーズの名台詞

「…クジョウ…」
「僕は信じないよ…。君が僕を騙していたなんて事は…」
『第2次Z再世篇』第10話中東・クメンルート「もう一人のロックオン」エンドデモでの独り言。
「待ってくれ、君! クジョウを返してくれ!」
「彼女は君たちにスパイに仕立て上げられたんだろ? そうなんだろ!?」
「返してくれ!僕に…僕にクジョウを返してくれ!!」
『第2次Z再世篇』第17話「朱禁城の花嫁」より、パーティ会場にて偶然再会した刹那に向けて。上記の台詞と併せて原作とは正反対の反応であり、原作を知るプレイヤーを驚かせたが、後の展開への伏線だったとも言える。
「これでも日々、不安と怒りで苛まれてるんだよ。…信じた人に裏切られたかも知れないと思ってね」
『第2次Z再世篇』第24話宇宙ルート「ゼロと呼ばれたG」IMにて月面基地に共に来たミスター・ブシドーとの会話の一部。この時は非常に落ち着いていたのだが…。
「あの女っ!!」
「クジョウ…! 君はずっと前から! 僕の事を利用していたんだね!!」
「そして踏みにじった! 僕の信頼を…! 僕の気持ちを!! 許さない! 許さないぞ、あの女だけは!」
「大丈夫だよ、グラハム…。僕は何もおかしくなっていない…」
「このガンダムは素晴らしい…! ゼロシステムによって、僕の思考は無限に広がった!」
「僕は全てを理解したよ! クジョウの事も…! 教授の残したトランザムの謎も!!」
「ああ…! だが、もっとデータが必要だ! 実戦のデータが!!」
「喜んでくれ、グラハム! これで君の機体も完成する!」
「そのためには、このガンダムを…ウイングゼロをもっと知る必要がある!」
「そうだ! ガンダムのパイロットがいる! 彼等を乗せれば、生きたデータが取れる!」
「そうすれば…そうすれば!!」
同上。ゼロシステムの検証を行っていた際に。思考拡大でスメラギに裏切られたという未来を見てそれに取りつかれ、のみならずトランザムの理論にまで到達する
なお、マスラオ開発の壁を超えた本人は非常にテンションが上がっていたが、居合わせたブシドーは「魔道に堕ちたのか」と評し、愕然としていた。

関連機体

ユニオンフラッグ
グラハム専用機として改修している。
グラハム専用ユニオンフラッグカスタム
通称「カスタムフラッグ」。ガンダムに対抗するため、教授と共に改良した機体。
グラハム専用ユニオンフラッグカスタムII
通称「GNフラッグ」。上記のフラッグカスタムに規格の合わない動力炉GNドライヴ[Τ]を取り付けた。ビリーの技術者としての腕前を垣間見られる機体である。
マスラオスサノオ
擬似太陽炉でトランザムを搭載した機体。

余談

  • フラッグの空中変形技「グラハム・マニューバ」(通称「グラハム・スペシャル」)の命名者は彼である。
  • ガンダムビルドファイターズ』の第12話エピローグにおいて、ビリーに似た人物が後姿で登場している。

脚注

  1. そのせいでアロウズの主力MSが人革連系列のアヘッドが採用されたりユニオンのフラッグやAEUのイナクトの流れをくむGNドライヴ搭載MSの開発が遅れていた。

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