セガサターンは、1994年11月22日にセガ・エンタープライゼス(後のセガ→セガゲームス)が発売した家庭用ゲーム機。一般的な略称は『SS』や『サターン』など。
概要
セガの6番目の家庭用ゲーム機。名前の由来は太陽系第6惑星の土星(Saturn)より[1]。前機種であるメガドライブとの互換性はない。32ビットCPUを2基搭載しているのが特徴で、ゲームソフトはCD-ROMで供給された。
2Dスプライトと3Dポリゴンの両方を扱えるハードだが、2Dの描画能力が非常に優れている一方、3D描画能力は低め。
コントローラーパッドの使い勝手の良さは非常に好評で、後にパソコン用やプレイステーション2用に復刻版が発売されたほど。
外部記憶媒体のパワーメモリー(容量512KB)はスロットとの接続不良を起こしやすく、保存データが消えやすいことで知られている。本体にも若干データの保存領域があるが、こちらも安定性に欠け、終始ユーザーを悩ませたが、外部接続のFDドライブを併用すると本体メモリやパワーメモリより安定性がある。
発売から数年間はソニーのプレイステーションと互角のシェア争いを繰り広げたが、スクウェアの『ファイナルファンタジーVII』といった人気ソフトがプレイステーションで発売されるようになると、次第には引き離され敗北。末期には自虐的なCMまで流すハメになっていた。なお海外ではソニックシリーズといった人気ソフトが発売されなかったことから、メガドライブで築いたシェアも手放すこととなっている。
家庭用ゲーム機で専用モデムを用いてインターネット接続ができる他に、ネット対戦専用ソフトもあったが、当時のネット利用には現在より利用料金がかさむ事やモデム速度が遅かった為にあまり普及しなかった。ちなみにこのモデムはSFCのネット対戦システム「XBAND」と同じシステムであり、利用するにはモデムに専用プリペイドカードを挿入する。
セガ系プラットフォームにおいて初めてスパロボシリーズが発売されたゲーム機となった。
セガサターンのバリエーション
初期型はグレーであるのに対し、後の廉価版はホワイトを主体とした配色になっており、こちらは一般的に「白サターン」と呼ばれる。他にもVサターン、Hiサターン、スケルトンセガサターンなどいくつかバリエーションが存在する。
セガサターンの次世代機
- ドリームキャスト
- セガ最後のコンシューマ用ゲーム機。SSよりも高性能で低コスト。更にインターネットとの接続が可能となった。ただし、SSとの互換性は持っていない。『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』が発売されている。
商品情報
スーパーロボット大戦シリーズ
セガ系プラットフォームでは初めてスパロボシリーズが供給され、旧シリーズの流れを汲む『F』『F完結編』が展開された。後に両作品ともプレイステーションに移植されているが、BGMの質やセーブのスピード差などから、バグがあるにもかかわらずSS版の方が評判は良い。
スパロボシリーズに参戦した他社のSS作品
- サクラ大戦
- 1作目と2作目といくつかの派生作品がこの機種で発売。
関連作品
- 魔法騎士レイアース
- セガよりRPGが発売。開発部署は後に『サクラ大戦』を手掛けるセガ第二CS研究開発部。
- 新世紀エヴァンゲリオン
- TV版で惣流・アスカ・ラングレーが遊んでいたゲーム機である。また、当時はセガが家庭用ゲーム機での『エヴァンゲリオン』関連ゲームを独占的に発売していた時期もある。詳細は不明であるが、セガが当時のスポンサーだったからという説もある。
- 電脳戦機バーチャロン
- 業務用で人気だった3Dロボットアクションゲームの第1作目。初めて移植された機種がセガサターンで、後にパソコンやプレイステーション2にも移植された。スパロボには同シリーズの作品が一部参戦しているが、この1作目は未参戦。ちなみに各バーチャロイドの背中にはセガサターンが装備されている。
- PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD
- 『PROJECT X ZONE』の続編。セガサターン販売促進キャラクター「せがた三四郎」が参戦している。
- セガ・ハード・ガールズ
- セガのゲームハードを擬人化した作品。メインキャラクターの一人にセガサターンがいる。