バルチャー(Vulture)とは、『機動新世紀ガンダムX』に登場する職業。
概要
戦後に廃棄された軍事施設、兵器の残骸を漁って売り捌く、軍の管理から外れたモビルスーツの売買などをする者達の通称。
“Vulture”は英語で「ハゲタカ」「ハゲワシ」など、タカ科で主に動物の死骸を食べる一群の種の総称であり、その死肉を漁る生態からの連想で名づけられた。
荒廃した世界と言うこともあり、大抵のバルチャーは戦艦やMS等で武装しており、用心棒や傭兵を雇っていたりもする。これは廃棄物を回収するのではなくモビルスーツで戦闘を経て奪うなど、暴力で他人を支配する無法者も数多く含まれ、自衛力が欠かせないためである。
無法者の多さから人々から忌み嫌われる存在でもあるが、同時にジャミル・ニート率いるフリーデンチームを代表とする、それなりの秩序と商取引(モビルスーツ以外の生活物資なども含む)を持ち合わせ、組合を作って自治団のような役目を担って人々から信頼を集めているグループもあるなど、その性格は様々であるが、基本的には政治や戦略レベルの視点で行動する者はいない。
海洋では同種の稼業に就いている者の内サルベージ・交易等比較的穏健な仕事をしている者を「シーバルチャー」、略奪等の無法行為を働く者を「オルク」と呼び区別しており、また彼らは陸での同業者を「陸(おか)バルチャー」と呼んでいる。
特に戦後の北米大陸はバルチャーが大量に徘徊する無法地帯となっており、目ぼしい都市が少ないため政府再建委員会はコロニー落としの集中砲火で壊滅状態である南米同様に軽視している。
関連用語
- ジャンク屋
- 同じくモビルスーツの売買を生業とするが、その名が示すように廃棄物を漁るのが中心で、全体的に戦闘的なイメージは薄い。まあ主人公クラスは例外ばかりだが。
- ブレーカー