ジュア=ム・ダルービ
ジュア=ム・ダルービ | |
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登場作品 | |
声優 | 松風雅也 |
デザイン | 歌津義明 |
種族 | フューリー |
性別 | 男 |
髪色 | 緑 |
所属 | フューリア聖騎士団 |
軍階級 |
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概要
フューリア聖騎士団の準騎士。自惚れが強く、地球人やフューリー以外の異星人などを見下していた。その反面、上司であるアル=ヴァンの事は強く慕っており、中盤辺りまでヴォルレントを駆って、アル=ヴァンと共に戦っていた。
後にアル=ヴァンが失脚した事で準騎士から騎士へと昇格しラフトクランズに乗り換えるものの、師を喪失したショックからか主人公達への憎悪を募らせ、性格は凶暴化した。元々自分達以外を見下す性格だった上、後半はアル=ヴァンの弟子とは思えない「騎士に有るまじき」行動を繰り返す。
最期はガウ・ラ=フューリアでの戦いにて、フー=ルーと共に特務分艦隊と対峙するも、撃墜。死への恐怖を口走りながら機体と共に四散する。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 中盤辺りからヴォルレントに乗って登場。強さは他の準騎士と比べて毛が生えた程度。後半にラフトクランズに乗り換えてからは彼自体の能力も上がり(実は能力値、技能、性格全てアル=ヴァンと同じものになる)、強敵となるのだが、主人公らとの戦い以外ではほぼ毎回ラースエイレムを使用しているため、ラースエイレムの能力に胡座をかいて粋がっている感はどうしても否めない。ちなみに攻略本では「怒りのスーパーモードはいかんと誰かが言っていたのに……」と書かれている。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- 宇宙ルート第1話で量産型ヒュッケバインMk-IIに搭乗して初登場。また、アシュアリーに潜伏していた時は「ジュリアン」と名乗っていた模様。
- アル=ヴァン失脚後に騎士へ昇格するのは『J』と同様だが、直後の任務でラースエイレムを無意識的に使用した事への処罰として騎士の称号を剥奪されてしまい、この頃から瞳の光が失われる。諜士となって以降はより攻撃的で残忍な性格に悪化、更に何とクストウェル・ブラキウムを乗機とし、事典のテキストも変化する(条件を満たして同機を入手した場合、再びラフトクランズに乗り換える)。終盤、グ=ランドンと決別したアル=ヴァンを前に完全に発狂し、最後はク=ドラの名を叫びながら乗機とともに爆死する。最後の戦いはクストウェル時はともかく、ラフトクランズ時となるとさすがに攻撃力が足りない上、味方の強化の具合によっては回避しか選択してこない。とにかく弱いため、あっけなく撃墜できてしまう。反して発狂状態のジュア=ムを演じる松風氏の怪演は必聴。
- 『J』と比べると家族想いの設定が加わったり、地球人蔑視がより酷くなっていたりと良くも悪くも人間臭い描写が増えた結果、単なる小物のまま果てた『J』と比べて、哀れな末路を迎えてしまったとも言える。特に精神の支えとしていたアル=ヴァンが鋼龍戦隊に付いた際には精神が壊滅してしまい、対立自体が無かった『J』とは異なり敬愛する師を討つという過酷な戦いに身を投じる事になった。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
回避が低い以外はどれも平均して高く、アル=ヴァンを一回り弱くした感じ。暴走後は上述の通りアル=ヴァンとまったく同じ能力になる。
『OGMD』での回避はリアル系クラスになったが、暴走による強化は命中と回避のみ、防御と格闘以外は「教官殿」より劣るままだった。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- J
- カウンター、底力L8、援護攻撃L3、指揮L3、コンボL4
- カウンターと指揮は暴走後に覚える。アル=ヴァン同様の理由で異様に手ごわいが、相対するころには味方の戦力も順当に強化されているため、さほど手こずることはない。
- OGMD
- 底力L6、援護攻撃L2、連続攻撃L2、気力+(ダメージ)、リベンジ、戦意高揚
- 順当な技能構成。リベンジと戦意高揚は中盤から追加される。何故なのかは考えるまでもないだろう。だが前述の通り最終戦でラフトクランズに再び搭乗した場合、めったに反撃しない為リベンジがほとんど死に技能となってしまっている。
エースボーナス
パイロットBGM
- 「Moon Knights」
- フューリア聖騎士団の共通曲。
人間関係
- アル=ヴァン・ランクス
- 上司。『OGMD』では失脚した彼の名誉回復を願い出る等、誰よりも強く慕っていた。アル=ヴァンもジュア=ムの戦う理由に理解を示しており、自身の失脚に巻き込まれない様に配慮もする等良好な関係を築いていたが、『J』と『OGMD』で展開は全く違えどジュア=ムが発狂する原因となったのもアル=ヴァンであった…。
- フー=ルー・ムールー
- アル=ヴァンが去った後の上司。ジュア=ムの狂いぶりには彼女も手を焼いていたようである。『OGMD』ではアル=ヴァン失脚後の上司とならなかった為か関わりが薄くなっており、戦死した彼女に対して罵倒する様な発言もしている。
- グ=ランドン・ゴーツ
- フューリア聖騎士団の長。流石に後半で凶暴化したジュア=ムも彼には逆らえなかったようである。
- シャナ=ミア・エテルナ・フューラ
- フューリーを統べる皇女。後述の台詞にもある様に、凶暴化した状態であっても流石に彼女に対しては目上として敬っていた模様。ただし『OGMD』では弟の事もあって逆恨みしている。
- カルヴィナ・クーランジュ
- かつての教官。尤も、前述の性格の為か、内心では地球人である彼女を軽視していたようである。
- 『OGMD』ではアル=ヴァンの境遇が『J』における彼女のルートに準拠している為トーヤよりも彼女の方と因縁が深く、アル=ヴァンの失脚や自身の転落にも関わっている結果『J』以上に憎んでいる。
- トーヤ・シウン
- フューリーにおける英雄エ=セルダの息子であり、因縁の相手。『OGMD』では因縁が浅い為、発狂後は執拗に狙われない上、逆に立ちはだかる彼を邪魔者と認識している。
- ソ=デス・ズォー
- 諜士団の諜士。騎士と諜士という立場の違いだけでなく、性格的にも反りが合わない模様。当初は見下していたが、自身が騎士を除名されてしまってからは逆に見下される事に。
- カロ=ラン・ヴイ
- 諜士団の諜士長。諜士に回されてからの上司であり、クストウェル・ブラキウムを与えられ一見優遇されていた様に見えるが、実際彼からは捨て駒程度にしか思われていなかった。
- クド=ラ
- 『OGMD』で名前のみ登場。明言はされてないが名前の響きと、カロ=ランとの会話では明確に「近親者」とされているので、妹である事がユーザーから有力視されている。彼女と両親がガウ=ラ・フューリア内の冷凍冬眠施設「刻旅の杜」にて眠っているが、覚醒の目処が立っていない模様。
- 言動の節々から彼女と家族の事を大切に想っていたのは間違いなく、彼女達の存在が『OGMD』のジュア=ムの戦う理由の根幹と言っても過言では無い。
- アドゥ=ム・ダルービ
- 同じく名前のみ登場の弟。冷凍睡眠中の事故で目覚めないまま死亡したらしい。この事もあってクド=ラ達家族の身を案じる思いが強くなっている。
- 一方、この不慮の事故死は、皇女らフューリー中枢への拭い難い不信感へと繋がってしまってもいる。
- ラウル・グレーデン、フィオナ・グレーデン
版権作品との人間関係
- カガリ・ユラ・アスハ
- 彼女の仕掛けたトラップで一度撤退に追い込まれる。
- ル・カイン
- ラースエイレムの力で彼をボコボコにするが…。
名台詞
戦闘台詞
通常
- 「グランティードが相手だろうと、乗り手が貴様のような小僧なら!」
- 『OGMD』でのグランティードとの戦闘台詞。
- トーヤ専用機として設定が一新されているが、以前の搭乗者を知っているため乗り手の格差を説いているようにも見える。
- 「消えろよ、ヒュッケバイン! それがお前の運命だろうがよ!」
- 『OGMD』でのエクスバイン及びエグゼクスバインとの戦闘台詞。その意味は言うまでもないだろう。
- 「大仰なものをくっつけやがって! 本体はこいつと大差ねえんだろうが!」
- 『OGMD』での量産型ヒュッケバインMk-II搭乗時におけるエクスバインとの戦闘台詞。実際は構造からして別物である。
- 「何もかもてめえのせいだ!死ねよ、カルヴィナ!この俺の手で!」
「てめえだ…!誰よりもまずてめえに死んで欲しいんだよ!!」 - 『OGMD』での諜士になってからのカルヴィナとの戦闘台詞。
- 「てめえがグランティード・ドラコデウスを操るなど、あってはならねえんだよ!」
「薄汚ねえてめえごときが、玉座機を扱うんじゃねええ!」 - 『OGMD』での諜士になってからのトーヤとの戦闘台詞。相対する時期的に必ずクストウェル・ブラキウムに乗っているため、J時代にクストウェルを選んだユーザーにとっては、「お前が言っていい台詞じゃない」あるいは「クストウェル返せ」と突っ込まれること必至である。
発狂状態
- 「あーっはっはっはっは殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺ぉぉぉす!!」
- 『J』でのオルゴンクローFモード使用時の台詞。締めの台詞は3パターンあるのだが、その中でもっともクレイジーなのがこれ。
- 「くあぁぁあぁっ!? バカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなバカなぁぁっ!?」
- 『J』での撃破時の台詞。音声がついていたら凄いことになっていそうだが、残念ながら(?)『OGMD』では改められた。
- 「殺ってやる!殺ってやるぜ!!」
「殺ってやるってんだよ!!」
「こいつでなぁ!!」 - 『OGMD』にて、オルゴン・ブラキウム・ブローを使用した際の台詞。「こいつでなぁ!」の言い回しが妙にリズミカルなため、早速ユーザーからネタにされている。ちなみに発狂後は「ってんだよ!!」という口癖が多くなる。
- 「砕く! 砕く、砕くぅ!!」
「砕いてやるってんだよぉぉ!!」
「ヒャハハハハ!!」 - 『OGMD』にて、オルゴン・クローを使用した際の台詞。控えめだが「砕く」の部分がややリズミカル。
- 「てめえも皇女も敵!敵、敵、敵だぁぁ!!」
「シャナ=ミアァ!俺達をどこまで苦しめれば気が済むんだ、ああっ!?」 - 『OGMD』でのトーヤとの戦闘台詞。発狂してもなおシャナに対しては敬意を払っていた『J』とは対照的。
- 「殺す!殺す殺す殺す殺すっ!!カルヴィナァァッ!!」
「カルヴィナァァァッ!てめえが、てめえがいなければっ!!」 - 『OGMD』でのカルヴィナとの戦闘台詞。『J』と比べるとこれでもまだ(テキスト上での)クレイジーぶりは抑えめだが、その声色は狂気と殺意に満ちている。
- 「あんたも! あんたもゴミ共に力を貸すのかぁぁぁぁ!!」
- 『OGMD』でのアル=ヴァンとの戦闘台詞。他の相手には殺意剥き出しの台詞を叫ぶが、彼に対しては殺意以外にもどこか悲痛な感情を込めて叫んでいる様にも聞こえる。
スーパーロボット大戦J
- 「チッ、仕留めそこねたと思ったら、余計なものがうじゃうじゃと」
「片付けるのは簡単だが、こんな所じゃすぐに軍が出てくるな。相手をしてやってもいいが、まだ許可が下りていない。引き上げる」 - 統夜編第1話「降ってきた「災厄」?」より。カティア達が乗る主人公機を追撃してきたはいいが、墜落した先は学校の校庭。しかも間の悪い事に機械獣や木星トカゲの無人兵器も出てきていた。
- 「フン、あれに乗っているのは連れ出された実験体だけだ。動かすのがせいぜいで、まともに戦えやしない。あの無人兵器が片付けてくれるなら、それでいい」
「うるさいなぁ。ここで勝手に派手な戦闘を始めちまう方が問題じゃないか。それともなんだ、貴様が責任をとってくれるのか?」
「それに、アル=ヴァン様の方も気になるんだよ。あの方が遅れをとるとは思わないが、裏切り者は“大戦”の英雄で、かつてはあの方の師でもあった騎士だからな。しかもどっちの機体もオリジナルだ。アル=ヴァン様が勝っても、あれが破壊されちゃ大変だろう。あんな取るに足らないマシンと役立たずの実験体より、そっちの方がよっぽど重要だ。もういい、退くぞ」 - 同じく1話。従士達が「あれは必ず捕獲か破壊しろと」と食い下がるも、自分の師匠の事を優先し、戦域を従士達とともに離脱してしまう。…ある意味、ここで見逃してしまった事が彼の運命を決定づけてしまったともいえる。
- 「アル=ヴァン様、ここは俺にまかせてください。あんな奴、すぐに片付けます」
- 第10話「闇の胎動」より。アル=ヴァンに対して。
- 「…今の避け方と攻撃への入り方。そっくりそのままのマニューバを何度も見たよ。まさかとは思うけど…そいつに実験体と一緒に乗ってるのは、カルヴィナ教官ですか」
「やだなぁ、お忘れですか。俺ですよ、ジュア=ムです。ジュア=ム・ダルービ。あなたのかわいい教え子じゃないですか」 - 第20話「「真実」は一つじゃない」にてカルヴィナと再会した時の台詞。
- 「前よりもサイトロン反応が強くなっているだと!? …あの実験体どもじゃない。こいつ…まさかパイロットは同族か!? アル=ヴァン様!」
- 同上。統夜が主人公の場合はこうなる。統夜の出自に関わる複線の一つになっている。
- (アル=ヴァン様はあいつと会ってから消極的になられた。いったいなにを迷われているのだ。あいつが何者か、アル=ヴァン様は知っているようにも見えた。だとしたら、あいつのせいなんだ。俺があいつを始末すれば、あの方はもとに戻られるに違いない)
- 第32話残留ルート「怨念の終焉」及び北米ルート「戦慄!5人のテッカマン」より。主人公との邂逅によるアル=ヴァンの変化に戸惑いと焦りを感じている事が見て取れる。
- 「あはははは、地球人はやはり滅びたがっているのですよ。おかげで俺達は楽が出来る」
- 第38話「道を選ぶとき」より。地球人同士の戦闘に介入した際、フー=ルーの仕掛けに踊らされた形とはいえ、同胞同士で憎み合う地球人に嘆いていたアル=ヴァンに対して。
- 「なるほど、それでこうして最後の仕上げに出て来られる。さすが我が敬愛する師にて主、アル=ヴァン様」
- 上の台詞の後にアル=ヴァンが「自ら手を汚さぬ戦いを、喜ぶ気にはなれぬ」と口にして自ら戦闘に出向いた際の台詞。尤も、その直後に当のアル=ヴァンからは「騎士なら軽口を叩くな」とたしなめられてしまう。
「すれ違う運命」以降
- 「アル=ヴァン様が…くそ、あいつのせいで…あいつのせいで…あいつの、あいつの、あいつの、あいつの、あいつの、あいつの!! くそーーーっ! 殺してやる、必ず!」
- 第40話「すれ違う運命」にてアル=ヴァンが失脚したことを知らされた直後の台詞。この瞬間からジュア=ムの性格が狂い始めた。
- 「ふん、貴様がグラドスの大将かよ。人の頭の上に不細工な基地作りやがって、やかましいから全員抹殺な」
「私のぉ? 何ですかぁ?」
「ひゃはははは! 悲鳴が聞こえないのが残念でしょうがないですねえ!」 - 第43話「Darkside Of The Moon」より。ラースエイレムでル・カインのザカールの動きを止め、ボコボコにした際に。なんとも卑怯。
- 「な、何でだよ! 何でお前を殺せねえんだ! お前さえいなければ、お前さえ!お前お前お前お前ぇぇっ!!」
- 同上。撃破された際の捨て台詞。後半のジュア=ムは精神の平衡をどこかにやってしまったような支離滅裂な言動になっている。
- 「大体、実験体が人間らしい口の利き方覚えたつもりか? (主人公機名)がなけりゃ、ゴミ以下の存在のくせしてよ」
- 第50話「百億の夜と千億の闇」より。救助を求めていた地球人を皆殺しにしたことをカティア達に非難された際に、ジュア=ムが彼女達に対して反論した台詞。カティア達を実験体として扱った事に罪悪感を感じていたフー=ルーとはまさに対照的と言える。
- 「なっ…! こ、この野郎ぉぉぉぉぉぉっ!!」
- 同上。宗介との戦闘前会話より。「挑発に乗りやすい。兵士としては失格」と評価された上で「貴様など○××○△だ」と規制のかかった挑発を受けて。一体何を言われたのだろうか……。
- 「シャナ=ミア様…ま、まさか貴女様が!?な、何という事を為されます!」
「お気は確かであられますか、シャナ=ミア様!こやつらは、我が同胞を…あまつさえ、アル=ヴァン様を!」
「いいえ! いいえ聞けませぬ、こやつらだけは!」 - 第51話「冷たい世界 前編」より。シャナ=ミアに戦いを止めるよう説得された時の台詞。尤も、当のジュア=ムが主人公達への私怨を優先するあまり、彼女の言葉は届かなかったようである。
- 「どうして…どうしてなんだ! 奴らと戦うと、誰も彼もおかしくなっちまう! 一体何なんだよ、あいつらは!」
「くっそおおおお! てめえらが! てめえらがいるから、何もかもがあああっ!」 - 同上、フー=ルーから「本気の敵と切り結ぶことが騎士の本懐」と説かれ、最早何もかもが「おかしく」なったと感じ、絶望の雄たけびを上げる。
- 「フ、フー=ルー様ぁっ! く…て、てめえらああぁあっ! うわあああああぁあ!」
- 同上、フー=ルーを先に撃墜した場合のセリフ。上司であったためか、彼女の死にはいろいろ思う所があった模様。しかしOGMDでは…。
- 「や、やられた…のか…? し、死ぬのか、俺が? 嘘だろう、おい!」
「い…いやだ、いやだあああっ! こ、こんなの認めねぇえええぇえ!」
「こ、怖いよ…俺には、まだ…う、うわぁあああああぁあっ!」 - 同上。死亡時の断末魔。主人公曰く「死を散々弄んだ」彼に相応しい惨めな最期かもしれない。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
- (ここで手柄を立てれば、親父やおふくろ、クド=ラが目覚めた後、いい暮らしをさせてやれる。アドゥ=ムのような悲劇はもう御免だ……やってやるさ!)
- 第15話「台北突入」より。彼が戦う最大の理由であり家族想いの一面も匂わせているのだが、この理由は最悪の死亡フラグである…。
- (あの女だ。アル=ヴァン様は奴と再会してから消極的になられた。だが、あれは俺達が利用したただの地球人に過ぎないじゃないか。あの女が生きていて、しかもあれに乗ってるからいけないんだ。アル=ヴァン様が出来ないのなら、俺が始末する。このラフトクランズで。そうすれば、あの方だって元へ戻られるに違いないんだ……)
- 第26話「ジュア=ム激進」より。アル=ヴァンの失脚にショックを受け、その原因と信じているカルヴィナへの殺意を滾らせる。相変わらず独善的な考えではあるが、この時点では『J』程狂ってはいないと同時に、精神的な余裕を失いつつある事も窺える。敬愛する師の為になる事と信じ、騎士となって初めての戦場に赴くも、これが『OGMD』における彼の転落劇の幕開けだとは誰も知る由は無かった…。
- (…運がなかったな。だが、無駄死にというわけじゃないぞ)
- 同じく第26話より、戦死した準騎士を見届けて。同じ声の彼と似たような台詞である。
- 「下等生物が何匹死のうが、知ったことか!」
「俺達から見たら、地球人なんざそんなもんだ! とっくの昔に抹殺されてもおかしくなかった!そんな奴らを利用する計画なんざ、潰して当然! アシュアリーの連中は死んで然るべきなんだよ!!」 - 同じく第26話より、カルヴィナに一騎打ちを挑んだ際、アシュアリー社襲撃を詰られて。直前のアル=ヴァンの一件で逆恨みしていた事も相まって、襲撃事件の犠牲者を侮蔑する暴言を吐いて彼女の怒りに火を点ける事に。その結果猛攻を受け、ラースエイレムを使うまでに追い詰められてしまう。
「希望の行方」以降
- (あの時……あいつに追い詰められた時、親父達の顔がよぎった……俺は……俺は死ぬわけにはいかねぇ……だから……身体が動いちまった……全てはあの女だ……あの女のせいだ……!あいつが……くそっ、くそっ、くそおっ!!)
「殺してやる!殺してやる!!殺してやるぞ、カルヴィナァァァ!!」 - 第29話「希望の行方」より。ベルゼルートの破壊にこそ成功したがラースエイレムを命惜しさの為無断で使用した事が原因で騎士団を除名され宰士に回されてしまい、最早大切な者達に報いてやる事も叶いそうもない絶望感に苛まれ、退出して後の独白とカルヴィナへの憎悪の台詞。そうして荒れている所にソ=デスが現れ、カロ=ランの元へと連れられる事となり、ここから更に彼の精神が狂い始める。
- 「今になってみれば、騎士の矜持なんざ下らねえってことがわかるぜ!」
「今の俺には何の躊躇いもねえ!使ってやるよ! ラースエイレムをな!!」
「ハハハハハハ!どいつもこいつも止まってやがる!!」
「まずはカルヴィナ、てめえだ!てめえをこの手で殺す!」
「てめえは何が起こったかわからず、死ぬ!いや、もうわかってるか!? だが、心配するな!仲間たちと母艦も爆弾で跡形もなく消してやる! もうてめえはどうしようもねえ!今、動けるのは俺だけだ!俺がこの空間の支配者なんだよ!」 - 月ルート第30話「空間の支配者」より。諜士となったことで騎士団が定めた禁忌の枷から解放された途端、騎士時代とは打って変わってラースエイレムを迷わず使用し、一方的となった状況に狂喜した、筈だったが……
- 「な、何だと!? 動いてやがる!?」
(中略)
「何故だ!?何で動きやがる!?ステイシス・フィールドだぞ!」
(中略)
「ち、地球人ごときがラースエイレムを破るだと!?クズ共がそんな技術を持っていただと!? 馬鹿な! あり得ねえ! ゴミの分際で! こんなことがあってたまるか!!」 - その直後にラースエイレムの影響を受けないエクサランス・ガンストライカーの姿を見て驚愕。ソ=デスといい、諜士はラースレイレムに胡坐をかく傾向があるのだろうか。エイテルムが有限であることを顧みれば、騎士団が制約を設けるのも無理はないのかもしれない。
- 「フー=ルーめ、騎士のくせに不甲斐ねえ! 奴らの侵入を許すとはな!」
- 第44話「冷たい世界(前篇)」より。戦死したフー=ルーを罵倒する。本作では彼女と関わりが薄いはいえ、発狂してもなお敬意を払っていた『J』とは対照的である。
- 「うるせえ! あんたがそんな様だから! 俺の弟は、アドゥ=ムは氷漬けのまま死んだんだッ! 弟だけじゃねえ!千年単位の人工冬眠で死んだ者が何人も!何人もいるんだよ!知っているだろうが!!」
「答えろ!あんたは何故、地球人と一緒にいるんだ!? 俺の両親やクド=ラは、いつまで氷漬けにならなきゃならねぇ!? いつになったら、自分の足で本物の土が踏める!?」 - 同じく第44話より。千年単位の人工冬眠によって、弟の様に凍らされたまま本物の死を迎えてしまった民達が存在する事が明らかになっており、彼からすればいつ残された家族も弟の様になってしまうかという焦りと不安、未だに目覚める事を許されず何もしてくれなかったと見做すシャナ=ミアへの不信と憎悪は相当であった。
- フューリーもカティア達の家族やアシュアリー社の人間を抹殺し、そしてラブルパイラを中の民達ごと虐殺した為カルヴィナやジークからは同情の余地は無いと切り捨てられるが、ジュア=ムも必死だった事が窺える。
- 「反吐が出るぜ!同族でいつまでも争い続けるような下等種族と手を取り合えるわけがないだろうが!」
- 同話で地球人と接触していた事を問われて。同様の事を述べる種族は過去にも居たが、今作ではフューリーは内乱の果てに「こちら側」に来たわけで無いので一理ある……と思っていたら、水面下で同化計画を進める穏健派とそれを排除しようとする強硬派で派閥が二分化しており、更に言うと強硬派内でもグ=ランドンとカロ=ランが結託してダ=ニーアを始末、だが互いに相手を信用しておらず一枚岩では無いなどやはり説得力が無い。なお、この台詞は『J』における内乱時代のフューリーを痛烈に批判している。
- 「う、ううぅ……!!うああぁぁぁあああぁぁあ!!」
「な、何言ってんだ!何言ってんだ、あんた!!ゴミを!カスを!愛しているだとぉぉぉ!?騎士のあんたがぁぁぁぁ!!」
「いや!もうあんたは騎士なんかじゃねぇぇ!!俺の敵だ!敵だ!!敵だぁぁぁ!!」
「うるせえぇぇぇ!!殺す殺す殺すっ!あんたもゴミ共と一緒に殺してやるぅぅぅ!!」 - 同上。アル=ヴァンの到来に喜ぶのも束の間、彼がシャナ=ミアの示す未来を、そしてカルヴィナへの愛を選ぶという自分への「裏切り」に激昂しての台詞。騎士としての位を失ってから徐々に狂い始めた彼の精神はここに至り完全に破綻してしまい、憎悪の念をアル=ヴァンにもぶつける様になってしまった…。『J』では最期までアル=ヴァンと再会できぬまま果てたが、逆にアル=ヴァンとの再会が彼の精神にトドメを差したのは皮肉としか言いようがない。
- 「や、やられた……のか……!? し、死ぬのか、俺が!? 嘘だろう、おい!」
「い…嫌だ、嫌だぁぁぁっ! こ、こんなの認めねぇぇぇぇ!」
「俺はまだ死ぬわけにはいかねぇぇぇぇ!! ク、クド=ラァァァァァ!!」 - 最期の台詞。自業自得かつ惨めな最期を迎えた『J』と比べると、転落の末に哀れな最期を迎えてしまった。
- 結局カロ=ランと違い最期まで刻旅の杜に眠る民を盾にしようとしなかったのは、僅かに騎士としての誇りが残っていたからなのか。あるいはそこで眠るクド=ラといった大切な者達の事を発狂しても尚案じていたからなのか…。なお、『OGMD』では家族らは無事なまま物語が終了しており、これについては後にトーヤが「自分達とは逆になった(トーヤや3人娘が天涯孤独の身になったのに対し、ジュア=ムは自分が死んだが家族は無事)」「この事で彼らから責められるだろう」と述べている。
搭乗機体
余談
- 後半での恐ろしく攻撃的な言動などから、バンプレストオリジナルきっての狂人キャラとして名を馳せる『Z』のレーベンといい勝負だろう。
- ただしジュア=ムの場合、アル=ヴァン失脚後に狂い出した事に対しレーベンは最初から(少なくとも初登場した時点で)狂っていたという違いはある。
- 『OGMD』にて担当声優が松風雅也氏に決まった時、出世欲の強い性格からか彼を彷彿したユーザーも多い。
- ただし、物語の途中で使命に目覚め、自身の命をパートナーのために捧げる覚悟を決めていた「誇り高き挑戦者たち」であったジンとは、曲がりなりにも持っていたはずの誇りを自ら踏みにじった上に対照的に命を喪うことに恐怖を持っている点で大きく異なるが…。