クリス

2017年4月12日 (水) 11:16時点における220.152.69.174 (トーク)による版
クリス
外国語表記 Chris
登場作品 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
声優 小倉唯
デザイン 小野早香
種族 地球人(ノーマ)
性別
年齢 16歳
髪色 水色
髪型 三つ編み
瞳の色
パーソナルカラー
所属 アルゼナル → エンブリヲ親衛隊「ダイヤモンドローズ騎士団」→アルゼナル
役職 整備員[1] → パラメイル第一中隊重砲兵
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概要

アルゼナル第一中隊の隊員。メイルライダーとなる前は整備員をしていた。前髪で片目が隠れた髪型をしたそばかす顔が特徴の少女だが、顔立ちは整っている。根暗で引っ込み思案な性格をしており、ネガティブになりがちな言動も目立つ。誰かに見捨てられる事を内心でひどく恐れており、それ故に言いたい事をちゃんと言えない臆病さや、親しい友人の言動にすぐさま便乗する事も多い無節操な面も目立つ。ロザリーに便乗する形でアンジュへ嫌がらせをしようとしていた事も。一方で幼少期からの付き合いであるヒルダとロザリーの二人は特別な存在で、彼女達の為に時に思い掛けない所で行動力を見せる事もあり、マーメイドフェスタでは競技に優勝して大金を手に入れ、それを使って三人一緒においしい物を食べようと考えていた。

しかし、ヒルダが自分達を見捨ててアルゼナルから脱走してしまった事や、ミスルギ皇国の襲撃によって負傷し、死んだと思われて置き去りにされてしまったのが原因で、ヒルダとロザリーへの不信感が一気に爆発してしまい、自分を救ってくれたエンブリヲだけが「本当の友達」であると思い込むようになり、ダイヤモンドローズ騎士団の一員としてアルゼナルと敵対する事になってしまう。その後、アルゼナルの部隊がアンジュ救出の為にミスルギ皇国へ侵攻してきた際、ヒルダとロザリーの二人に説得されるも、クリスは過去の些細な事を蒸し返す形で反発。その結果、後輩にあたるマリカの機体を撃墜。殺害してしまい、更には自身の流れ弾でエルシャが大切にしていた幼年部のノーマ達も殺害してしまう等、サリアやエルシャより暴走に拍車をかける形で、最後の一線を越えてしまった。

その後、エンブリヲの本性に気付いたエルシャから遠回しに説得されるもクリスはその説得を聞き入れず、エンブリヲの事を妄信したままラスト・リベルタスに挑むヒルダやロザリーと対峙。そこでターニャイルマの二人がエンブリヲに切り捨てられ、ドラゴンに特攻させられたのを目の当たりにした結果、ようやく自分が騙されていた事実に気付き、完全に自暴自棄に陥ってしまう。敵・味方見境なく攻撃するも、ロザリーが身を挺して飛び込み説得。ヒルダも助けに来た事で、自分が一人では無かった事に気付いたクリスは大泣きしながらロザリーと抱擁を交わし、和解するに至った。アンジュがエンブリヲによって異次元の狭間へ引きずり込まれた際は、自身が乗っていたラグナメイルであるテオドーラをヒルダに託した。全てが終わった後は仲間たちと共に本来の地球へと移住、自らが殺害してしまったマリカを含めて落命した仲間達の墓参りをしており涙を流す姿が描かれている。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦V
初登場作品。能力の低さとハウザーの癖の強さと相まって、アルゼナル組の中では一番使いづらい。中盤、原作通り敵対するがすぐ戻って来る。原作と違い後輩を手にかけるなどの一線を越えてしまうことはない。復帰後も引き続きハウザーに乗る。
序盤では数少ない補給装置持ちなため、サポート役に徹しよう。

パイロットステータス

精神コマンド

V
閃き集中必中期待友情

特殊技能(特殊スキル)

V
メイルライダー底力L3、ガードL3、援護攻撃L1
実は本作における無条件で自部隊に加入する中で唯一のデフォルトでガードL3の人物(条件付きであと一人いる)。

エースボーナス

敵対する軍勢のフェイズ時に与ダメージ1.2倍、最終回避率+10%。
V』で採用。カウンターと相性が良いが、それ以外では使いづらいボーナスである。

人間関係

ヒルダ
幼少期からの幼馴染であり、よく一緒につるんでいる。しかし、ある出来事が原因で絶交を言い渡し、エンブリヲ側へと付いた事で内心で抱いていたコンプレックスが爆発。完全に決裂してしまう。しかし、それでも彼女は自身を見捨てようとせず、身を挺して助けてくれた事で和解するに至った。
ロザリー
同じく幼少期からの幼馴染であり親友だが、彼女に対してもコンプレックスを抱いており、エンブリヲ側へと付いた事で爆発してしまう。彼女が面倒を見ていた後輩のマリカを殺害してしまった事もあって、絶望的なまでに関係が破綻してしまう。しかし、彼女もまた見捨てようとせず、機体から身を投げ出してまで助けてもらった事で和解するに至った。
ゾーラ
お姉さまと呼び慕っていた。
アンジュ
当初はゾーラを死なせた事と撃墜スコアを伸ばしていった事でヒルダ、ロザリーらと共に敵意を向けていたが、ビッグホーンドラゴンにより窮地に陥っていた所を救われた事により和解する。
エンブリヲ
生死不明となっていた所を彼に助けられ「友達」となる。以降は彼だけを本当の友達として盲信してしまう事となるが、ターニャイルマの二人が切り捨てられた上にドラゴンに特攻させられるのを目の当たりにして、その本性を気付くに至った。
マリカ
後輩。戦場へと乱入してきた彼女を躊躇なく撃墜してしまう。また、この時の戦闘にて、エルシャが大切にしていた幼年部の子供達まで、図らずも殺害してしまった。
『V』では未登場となったため彼女を手にかけてしまう事は無くなった。変則的な形だが、これもスパロボ補正と言えるだろう。

他作品との人間関係

アスラン・ザラ
V』において、ロザリー共々一目惚れし、「アスラン様」と呼び慕う。後にエンブリヲ側へと回った時には「アスラン」と呼び捨てで反発するが、友達同士で戦った過去を持つが故に、彼からも必死に説得される。戻った後は、自分を許してくれた彼の事を再び「アスラン様」と慕うようになった。

名(迷)台詞

「殺す…殺す…ブチコロス…!」
第3話。ゾーラが死亡した後の戦闘にて、ヴィルキスに乗ったアンジュを見ながら。
「ブス雌豚の色ボケビッチパンツ。晒しものにしちゃお」
第4話。シャワー中のアンジュの下着を引っ張り出し、晒し物にしようとロザリーと共謀するが…。ちなみに放送時、語呂の良さが話題になった。
「邪魔って…!私の事邪魔って…!」
第6話。モモカを救うために、全てのドラゴンを狩り尽くしたアンジュの行動に憤りを見せる。
「私もいいよ。アンジュが来てくれなかったら、私死んでたもの」
第7話。ビッグホーンドラゴンとの戦いにて、アンジュの活躍により九死に一生を得てアンジュと和解。根は素直である事が伺える。
「これで美味しいもの食べよう。ヒルダと私たち三人で」
第8話。フェスタの大運動会で優勝し高額の賞金を手に入れる。一方で当のヒルダは
「友達と思ってなかったんでしょ」
「ねぇヒルダ。死ねば良かったのに…」
「ゾーラ隊長の遺品、全部買い取ったから。あんたには使って欲しくないもの」
第10話。反省房にてヒルダとの面会時にて唾を吐き捨てる。クリスからしてみればヒルダの行為は裏切り以外の何者でも無かった。
「どいて。アンジュは…連れて帰るから」
ヒルダ「アンジュはあたしが貰ってく、邪魔すんな!」
「へぇ…助けに来たんだ。私の事は…見捨てたくせに!」
第21話。墜落するヴィルキスを回収しようと急ぐヒルダたちの前に立ち塞がって。
ヒルダ「アンタが、あたしに勝てると思ってんのかい?」
「変わらないね、そういうとこ…あたしの事、弱くて使えないゴミ人形ぐらいにしか思ってないんでしょ!?」
ヒルダ「はぁ?」
「あたしはもう、昔のあたしじゃない!」
「邪魔すると…殺すよ」
同話。ヒルダのアーキバスと戦いながら自分の中のコンプレックスをぶちまけていく。最後の一言は非常に威圧的で殺意がこもっており、そのただならぬ気配にロザリーは絶句し、ヴィヴィアンは怯えていた。
「ねぇ、コレ。覚えてる? 7年前のフェスタでさ…」(中略)
「酷いよね。あの髪型、気に入ってたのに」
「それだけじゃない。ずっとずっと我慢してた。何でも受け入れようとしてた…あんたたちのワガママも…自分の立ち位置も…友達だと思ってたから…」
「なァんて…わかるわけないかぁ。人の気持ちもわからない女と…何も考えてない馬鹿に。でも、エンブリヲ君は違うよ」
「これが…永遠の友情の証! あんたたちは…友達なんかじゃなかったんだ!!」
同話。ヒルダとロザリーに向けて、プレゼントの髪飾りが一つだけしか無かったため髪型を二つ結びから一つへと渋々変えた事などを語る。些細な問題ではあるが、その性格と募りに募ったコンプレックスもあってか、最早エンブリヲに「依存」しているといっても良い状態となってしまっている。最後の台詞で髪飾りを捨て去り、決定的な決別の意思を示す。
「邪魔ァ!!」
同話。ヒルダ達を援護するために待機命令を無視してまで駆けつけたマリカのグレイブへと剣を投げつけ撃墜してしまう。サリアやエルシャらはここまでしておらず、最悪の形で一線を越えてしまった。
ちなみに、同話ではエンブリヲ幼稚園の幼年部のノーマ達もクリスの流れ弾で死亡してしまっている。
「ウソ…ウソだよね、エンブリヲ君…」
「また捨てられた…!また裏切られた…!うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「もう…!もう何も信じない!みんな、死ねぇぇぇぇぇッ!!」
第24話。タスクに挑発され激昂したエンブリヲは、アンジュの元に向かうためにダイヤモンドローズ騎士団のラグナメイルのコントロール権を剥奪。時間稼ぎとしてドラゴンに特攻させるという卑劣な策を取る。ターニャとイルマが死んでいく様を目の当たりにしたクリスは絶望。自暴自棄になりドラゴンを猛烈な勢いで撃ち落としていく。しかしそこにヒルダとロザリーのパラメイルが飛来し…
「あんた達が…あんた達があたしを見捨てたからでしょ!」
ロザリー「アタシはっ!見捨ててなんかないっ!」
「寄ってたかってあたしの事バカにして…あたしが、こんなにも辛くて、苦しんでるのに…!どうして分かってくれないのよッ!!」
同話。絶望のまま戦うクリスに対して、ヒルダは「自分から友達とか言う奴が本当の友達な訳ねえだろ!」と罵倒交じりの説得をぶつけ、ロザリーも必死に歩み寄ろうとする。しかし絶望に沈むクリスにその声は届かない。アルゼナルでの虐殺の際に起こった擦れ違いの傷は、ここに来て最悪の形で開いてしまう。業を煮やしたヒルダはテオドーラに組み付き、コックピットハッチを引き剝がす。そこにロザリーのグレイブが接近し…
ロザリー「ごめん…ごめんな、クリス…」
「許さない…新しい髪留め、買ってくれるまで」
ロザリー「い、一番いいのを買ってやる!」
「ゲームするとき、ズルしない…?」
ロザリー「しない!」
「お風呂の一番、譲ってくれる…?」
ロザリー「ああ…!」
「でも私…取り返しのつかないことしちゃった…」
ロザリー「マリカのお墓買って、一生覚えていてやろうぜ、アタシ達でさ…!」
「馬鹿みたい…世界が終ろうってときに、何してんの、私達…」
ヒルダ「仲直り、だろ?」
ロザリー「あぁっ!それアタシのセリフ!」
「う…うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
同話。ロザリーの捨て身の説得とヒルダのサポートにより、三人の関係は修復された。クリスは改めてロザリーの想いに触れ、感極まって泣き出した。ロザリーはそんなクリスを優しく抱きしめるのだった…。


スパロボシリーズの名(迷)台詞

「もう友達ごっこには騙されない!」
「エンブリヲ!あなたとは絶交よ!」
「二度と友達面するな、嘘つき男!」
『V』エンブリヲ相手の特殊戦闘台詞。
「…自己中、鈍感、朴念仁、オッサンゼリフのヤンキー女…ほんとだ。ロザリーの言う通りだね」
「でも、悪口を言い合えるのも友達ならではだね」
『V』中断メッセージ「ロザリーとクリスと悪口」より。アンジュの悪口が多く出るロザリーに続いて自分も悪口を考える。なお、「ほんとだ~」以降、表情が変わり、当のロザリーは若干引いていた。
「…単細胞…」
続けてこれを言う。なんというか、黒い。
「胸が…キュンキュンする…」
『V』シークレットシナリオ「想いの形」でボン太くんを見た際に。何気に本家本元を差し置いての発言だったりする(そちらは「何あれ!?」)
「も、もしかして、あたし達みたいなスーツを着てるのかな…」
『V』第30話にて、タスクを指して。男でその恰好は勘弁してください。
タスクも即座に「それはないから!」と突っ込んだ。
ロザリー「そうはさせないよ!アスラン様はパラメイル第一中隊の特別隊員になってもらうんだから!」
「アスラン様のライダースーツ姿…見たいかも…」
『V』DLC「男たちのジェラシー」のエンドデモより。二人揃って男のメイルライダーという事に割と引いているように見えたタスクの時とは大違いである(時期的にはタスク加入前)。しかしこんな発言が飛び出すあたり恋は盲目というべきか…。
なおアスラン本人は「えっ!?」と当然ながら滅茶苦茶困惑していた。

搭乗機体

ハウザー クリス・カスタム
専用機。金欠のため塗装以外はほとんどカスタマイズされていない。
テオドーラ
エンブリヲに与えられた専用機。遠距離戦用に調整されている。

脚注

  1. 漫画版にて判明。