アンジュ | |
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外国語表記 | 英語表記:Ange |
登場作品 | クロスアンジュ 天使と竜の輪舞 |
声優 | 水樹奈々 |
デザイン | 小野早香 |
本名 | アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ |
種族 | 地球人(ノーマ) |
性別 | 女 |
年齢 | 16歳 |
出身 | ミスルギ皇国 |
身長 | 164cm |
髪色 | 金 |
髪型 | ロングヘア→ショートヘア(第3話以降)→セミロング(第20話以降) |
瞳の色 | ピンク |
所属 | ミスルギ皇国→アルゼナル |
役職 | 第一皇女→パラメイル第一中隊隊員 |
概要
ミスルギ皇国の第一皇女。気品を身に着けた皇女として国民からの人気と信頼も高かったが、(作品世界における社会通念の影響で)ノーマ根絶を理想とした歪んだ思想に染まっていた。洗礼の儀の際に兄ジュリオによってノーマである事実を暴かれ、アルゼナルへと追放。その際に皇女の身分と名前を剥奪され、一兵士「アンジュ」へと身を堕とされる。
当初は自身がノーマである事を受け入れられず、他のノーマを人として見なさず見下し、ミスルギ皇国へと帰すよう嘆願書も書くなど身勝手な振る舞いが目立っていた。だが、初出撃の際にドラゴンを目の当たりにした事で自身の現状と歪な平和を認識する。
初陣後、自身の好戦的な面を受け入れ、徐々にたくましさを身に着けていくが、ノーマを見下す姿勢は続いており、傲岸不遜で排他的な性格へと変わっていった。しかし、後に中隊の面々を始めとする様々な人物との出会いと交流を深めていくうちに、その態度は徐々に軟化。差別と偽りで彩られた掃きだめのような世界を破壊するべく動き出す。
なお、侍女のモモカ曰くアンジュの性格は「男勝り」と評しており、強気な性格の土台は皇女時代から既に出来上がっていたようである。
皇女時代はエアバイクに搭乗して行う球技エアリアの選手として活躍しており、その時の経験からパラメイルの操縦にもすぐに適応している。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。担当声優の水樹奈々氏はネージュ・ハウゼン役を経て初の版権スパロボへの出演となる。衝撃のデビューを飾るが、原作からすれば平常運転である。正式加入は第14話から。
- 皇女時代の長い髪を始め立ち絵が多く、中には原作再現とはいえ裸(謎の光付き)のものも。風邪を引いた状態での戦闘台詞もあるなど、ボイスも豊富。
- メイルライダー技能と幸運持ち、さらにシナリオが進むとマップ兵器まで使えるようになるので資金源としてガンガン稼ぐ事が出来る。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
人間関係
アルゼナル
- サリア
- アルゼナルへと来たばかりのアンジュの世話役となった他、問題行動の多いアンジュをよく叱咤する。
- しかし、ヴィルキスに執着しているためその意味でも因縁があり、その結果アンジュに憎悪を抱いてエンブリヲ側に寝返り、敵対する事になる。
- ヒルダ
- 当初のアンジュの言動から「痛姫(いたひめ)」と呼び、徐々に頭角を表していった事から敵視。互いに犬猿の仲に。
- エルシャ曰く「アンジュは、昔のヒルダに似ている」とのこと。後にとある一件を経て、和解。悪友同士に。
- ヴィヴィアン
- アンジュに好意的に接しており彼女の明るい性格もあってか、隊内で一番最初に打ち解け友人関係となった。
- エルシャ
- ヴィヴィアン同様アンジュの事を気に掛けている。
- ロザリー、クリス
- ゾーラを間接的に殺したために、アンジュを憎んでいたが後の戦闘でアンジュに助けられた事で和解する。
- ゾーラ
- 第一中隊隊長。アンジュが初出撃の際に狼狽し機体を組み付かれた所為で戦死。
- 出撃前にアンジュに「ノーマは闘争心が強い」と問い掛けており、アンジュがノーマとして生きる決意をする遠因となった。
- ジル
- アンジュに厳しく接し、一方で気遣う場面も多々あったが、リベルタスを強引なやり方で遂行しようとするジルの姿勢に対して、アンジュは嫌悪感を抱き敵対する。
- ココ、ミランダ
- アンジュと同期の新兵達。何かとアンジュの世話を焼き、特にココは自分がノーマであることを認めず、孤立していたアンジュの唯一の味方だった。
- ナオミ
- PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』(SRW未参戦)のオリジナルキャラクターにして、プレイヤーが操作する事になる主人公。
- ココとミランダは、アルゼナルで幼い頃から共に育ってきた幼馴染。アンジュとの関係は、ゲームの進め方次第で親友やライバル等に変化していく。
- なお、第2話でアンジュに渡される死亡したメイルライダーのお下がりのライダースーツには"NAOMI"と書かれており、この事から原作アニメでは既にナオミは死亡済みではないかと言われている。
ミスルギ皇国
- ジュライ・飛鳥・ミスルギ
- 父親。母と共にアンジュがノーマである事を秘匿していた。
- ソフィア・斑鳩・ミスルギ
- 母親。洗礼の儀において、アンジュを庇って死亡する。死の間際に「何があっても生き抜きなさい」と遺言を残しており、それはアンジュの心の大きな支えとなった。
- ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
- 兄。洗礼の儀において、アンジュがノーマである事を明かす。物語の始まりを作った人物とも言える。
- シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
- 妹。過去の事故で歩行能力を失っており、その事もあってか気に掛けている。しかし向こうからは怨恨を向けられている。
- モモカ・荻野目
- 筆頭侍女のメイド。アンジュがマナの使用を必要とする場面では全て彼女が代行していた。アンジュを公私共に強く慕っており、忠節を尽くすべく単身アルゼナルまで追いかける程の行動力を持つ。作中最大の良心とも言われている。
- アキホ
- 皇女時代の友人でエアリアの選手仲間でもあったが、洗礼の儀でのノーマ発覚で掌を返される。後に再会した時も「ノーマだからというだけでアンジュを憎む」等、もはやかつての友人としての姿は無かった。
- セーラ
- 赤ん坊。アンジュが初めて出会ったノーマ。彼女が母親から引き離されていく場面に偶然通りがかる。
- セーラの母親
- セーラが憲兵に連れていかれるのを阻止しようと偶然居合わせたアンジュに懇願するが冷たく拒絶されたため、アンジュに憎悪を抱く。後にアンジュがノーマであることが発覚し、ソフィアが射殺され、アンジュが連行される中継映像を「ざまあみろ」と憎悪こめた笑みを浮かべて視聴していた。
その他
他作品との人間関係
名台詞
- 「不可能です。ノーマは人間ではないのですから。早く忘れる事です。そして、次の子を産むのです。今度はノーマではない『正しい子供』を…」
- 第1話より。「ノーマ」である事が発覚し、セーラを連れ去られる母親に対して。皇女時代のアンジュがどのような思想だったか、そして作中世界の「常識」が歪んだものである事を表した台詞。
- もっとも、この言葉が直後に自分自身へと跳ね返ってくるとは思いもしなかったであろう…。
- 「やめなさい…やめろ…! 我はミスルギ皇国第一皇女アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギなるぞ!!」
「いやああああああ!!」 - 第1話終盤。アルゼナルへと連行され、ジルの手荒い「身体検査」を受けさせられる。その過激な描写には、多くの視聴者が衝撃を受けた。
- なんと『V』においてもDVE付きで再現される事に。
- 「死にたくない…死にたくない…死にたくないぃ!!」
「お…お…お前が…お前が死ねえぇぇぇぇ!!」 - 第3話より。自棄のままヴィルキスへと乗りドラゴンに殺されようとするが、恐怖により死ぬ事を咄嗟に拒否。
- 直後指輪が輝いた事でヴィルキスが覚醒して、ガレオン級ドラゴンを撃墜。戦いが終わった後、アンジュは自身の狂暴な一面を受け入れられず涙を流した。『V』ではDVEとなる。
- 「さようなら…お父様…お母様…お兄様…シルヴィア…」
(私にはもう何もない…何もいらない。過去も…名前も…何もかも…貴方たちのように簡単には死なない…生きるためなら地面を這いずり、泥水を啜り、血反吐を吐くわ…。私は生きる…殺して…生きる…!) - 同上話ラスト。自身が過去―アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ―へと戻れない事を悟って長かった髪を断ち切り、ノーマの一兵士―アンジュ―として生きる事を決意する。
- 「感謝していますわ、お兄様。私の正体を暴いてくれて! ありがとう、シルヴィア。薄汚い人間の本性を見せてくれて! さようなら! 腐った国の家畜ども!!」
- 第10話より。妹シルヴィアが処刑されようとしている聞きアルゼナルを脱走してまでミスルギへと駆けつけるが、それは兄ジュリオの罠であり、さらにシルヴィアも罠に協力していた事が発覚。捕獲され処刑寸前にまで追い込まれてしまう。
- かつて自分を讃えてきたミスルギ国民達も掌を返してショーを楽しむかのように「吊るせ」のコールを挙げる…その姿を目の当たりにしたアンジュは目の前の「人間」たちに絶望。もはや自分の居場所はアルゼナルにしかない事を悟り、故郷と兄妹へ決別を告げた。
- 「あの女ソックリ。訳の分かんない絵空事や無意味な使命感に酔いしれてるだけの偏執狂。巻き込まれて死ぬ方はたまったもんじゃないわね」
- 第13話より。ドラゴン襲撃後、さらに現れた兄ジュリオ率いるミスルギの軍勢によりアルゼナルは壊滅という状況で、自分とヴィルキスを逃がすために仲間を見捨てることを「仕方ない」と言い放つサリアに対して。
- 「好きだった。私ここが好きだった。最低で…最悪で…劣悪で…何食べてもクソまずかったけど…好きだった。ここでの暮らし。それを壊された。あいつに。だから…行くの。邪魔したら…殺すわ!」
- 同上。命令に背きヴィルキスへ搭乗するも制止に来たサリアへ向け理由を述べる。
- 兵士として過ごしていくうちにアルゼナルでの日常が代えられない大切な物となっていき、それを破壊したジュリオは既に憎むべき敵となっていた。直後、ヴィルキスのミカエル・モードが発動する。
迷台詞
その性格故か、次回予告のみならず本編中でも迷台詞が妙に多い。
次回予告
- 「第1話いかがでした? って最悪よ! あんな事やこんな事、セレブでハイソな皇女様に、何なのこの扱い!? 理不尽とリムジン、一文字違いで大違いよ! そもそもこれって、美少女ロボットアニメでしょ!? 美少女はともかくロボットは!?」
- 第1話次回予告より。衝撃的な展開が続いた第1話の次回予告でコレである。
- 以降もアンジュを始めとした多くの人物が色々な事をぶっちゃけるのが予告のお約束となるのであった。
- 「あぁ騙された! 綺麗な海と神秘のジャングル、素敵な出会い…と思ったら、いつもの通りの血みどろバトル! バカンスもロマンスも無いサバイバルだったわ。もう騙されない。どうせこの予告も嘘っぱち。モモカなんてどうせ来るわけ無いのよ」
- 第5話次回予告より。今までに色々な意味で散々な目に遭ってきたとはいえ、言い過ぎである。なお、実際にはモモカはちゃんと来たのでご安心を。
- アンジュ「モモカ絶対死んじゃうかと思ってた」
モモカ「いきなり酷い!」
アンジュ「だってあの監督、最後はお風呂と裸出しとけばいいと思ってるし。あ、来週後に時間差で死ぬとか?」 - 第6話次回予告より。制作側の自虐ネタである。
- 「予想通りの展開で気に食わないわ。しばらく誰も死んでいないし。仲良くなったら死んじゃうの法則で、来週辺りあなた…」
ヒルダ「あ、あんたとダチになんてなってねーよ! バーカバーカバーカ!」 - 第10話次回予告にてヒルダから「やっとあんたとダチになったって感じだね」と言われたことに対して。これはアンジュが悪い。
- 「もう限界よ。貴方との予告はマンネリ。ボチボチネタ切れでうんざり。そもそも予告が予告してない」
タスク「そんな今更」 - 第15話次回予告。タスクの言うとおり本当に今更である。この後、予告を切り上げ帰ってしまった。
本編
- 「まっずぅ~~~!!」
- 第3話ラスト。第2話にてゴミ箱へ捨てたプリンを手に取り、食べる…が口に合わなかった様子。もっとも、一日ほど放置されていたため、既に傷んでいた可能性も否定できないが…。
- 「ちょっと蹴飛ばして簀巻きにしただけでしょ! 大袈裟なのよ!」
- 第10話。前回、偶然再会したアキホを拘束した事の恨みで生卵をぶつけられた際の台詞。確かにミスルギ国民の反応は異常なものだが、そんな事をすれば誰でも普通は怒る。
- 「私、汚れちゃった…」
- 第15話より。とある事情から、うがいをした後の台詞。「今更何を…」と思った視聴者も少なくないはず。
その他
スパロボシリーズの迷台詞
中断メッセージ
- 「はーい、今回の『スーパーロボット大戦』、いかがでしたかー? もちろん、私は撃墜数ナンバーワンのエースパイロットにしてくれるわよね? え!? 清楚なお姫様を期待してたのに暴力的で、気まぐれで、好き嫌いが激しい女が出て来た? ま、それでも最後には私の事が一番好きになってるはずよ。いいからしっかり育てなさい! それじゃ、またね!」
- 『V』における中断メッセージの一つ。見ての通り、完全に次回予告のノリである。因みに今作、ヴィルキス(とアンジュ)は継戦能力が高い上に強力なMAP兵器も持つので撃墜数を稼ぎやすい。
- 「プレイヤーのみんな、そういうわけで、私達もちょっと席を外すね」
ヒルダ「ゲームを再開した時はあたしとアンジュのどっちかがいないかも知れねえぞ」 - 同じく『V』の中断メッセージよりヒルダから喧嘩を売られて。この時のアンジュは声こそ穏やかだが、表情が邪悪な笑顔になっている(これの場合、所謂『オリジナル笑顔』ではなく『ゲス顔』である)。ちなみにもう一パターン存在し、内容はヒルダの部屋で決着をつけるというもの。
戦闘台詞
搭乗機体
余談
- アンジュを演じた声優の水樹奈々氏は、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が放送終了された2015年のハロウィンにおいてアンジュの仮装を行っている(TOKYO FMラジオ番組『水樹奈々のMの世界』2016年10月17日放送分より)。
- なお、水樹氏曰く「アンジュの衣装はヘソや太ももが多く露出しているので、身体が冷えて大変でした」との事。
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