魔装機神 ザムジード (Zamzeed)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 分類:A級魔装機【魔装機神】
- 全高:28.48 m
- 本体重量:40.5 t
- 全備重量:79.0 t
- 動力:フルカネルリ式永久機関
- エネルギー:プラーナ・魔力
- 装甲材質:オリハルコニウム
- 守護精霊:土系最高位「ザムージュ」(大地系)
- 所属:神聖ラングラン王国
- 操者:リカルド・シルベイラ→ミオ・サスガ
- メカニックデザイナー:福地仁
地底世界神聖ラングラン王国の守護神、4体の内の1体・大地の魔装機神。大地の最高位の精霊「ザムージュ」を守護精霊に持ち、自己再生機能を持つ。ファミリアの搭載数は全魔装機神中最大で、3機を装備している。初代パイロットのリカルド・シルベイラが死亡後シュテドニアス連合国に捕獲されていた。スーパーロボット大戦EXでマサキ達の手によって奪還に成功、ミオ・サスガが2代目パイロットになる。
『スーパーロボット大戦EX』で初登場の時は長射程の武器とパイロットのミオの能力が相まって大活躍であったが、シリーズが進むごとに弱体化が進み、F完結編の頃は避けない、当てない、食らうと瀕死と全く良いところが無かった。パイロットだけはやたら話に絡んで来る(と言うか横道に逸らせに来る)ので、マスコットキャラといった印象。せめてもう少し装甲が高ければとか、シールド防御(グラフィックには左腕にシールドのようなものが描かれているが、振動発生装置として扱われている)があれば…と思うプレイヤーは多いだろう(α外伝ではユーザーの言葉が届いたのかシールドを所持している)。ただし、魔装機神IIではミオの幸運早期習得に伴い、使い勝手の良いユニットへと変貌している。
なお、魔装機神II終了時点でポゼッションを行ったことがない唯一の魔装機神となっている。
登場作品と操縦者
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦EX
- 初参戦作品。最初はシュテドニアス軍に無理矢理操られ敵として登場する。機体を取り戻すと、ミオの乗機となる。リニアレールガンの長射程がとても有用で、火力の高い超振動拳の燃費も良い。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- 今回からハイファミリアが追加された。また、特殊能力としてHP回復(大)が追加。これは味方ユニットとしては破格の能力。しかし、リニアレールガンが物凄い弱体化を受けているため、相対的にはザムジードも弱体化しているといえる。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 第4次と同じ扱い。但し本作の仕様により、武器は無改造となっている。
- スーパーロボット大戦F完結編
- 今までのシリーズから比べて大幅に弱体化してしまった。ストーリーの中盤くらいで加入するため、かなり後半に登場するグランヴェールやガッデスよりは登場が早い。
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第1部はリカルドが乗る。第2部はミオが乗る。リカルド時は強いのだが、ミオ時はそれほど強くない。しかし必殺技の取得によりぐっと使い勝手が増す。どちらが良いといえば移動後長射程攻撃が可能な「カッシーニの間隙」か。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 近距離では超振動拳(および超弩級振動拳)、遠距離では(追加武装でありなおかつ改造によるランクアップが前提だが)カッシーニの間隙と、どちらにも高い火力で対応可能。さらにはレゾナンスクエイクが最初からP属性である上に改造効率が良いこと、ミオが幸運や熱血を覚えることなどから、アタッカーとして大活躍する。機体性能は若干落ちたが、フル改造状態では相変わらず硬く、さらに弱点である移動力も強化されて隙がなくなる。
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- EX同様、マサキルートで参戦。もちろん地上にも出てきてくれ、その際条件次第では五郎入道正宗が追加される。特機並のHPと装甲を持っており、耐久力に優れる。また、超振動拳が高威力でありながら、EN消費10で射程1~3と非常に使い勝手が良い。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- HP回復(小)を持つが、ミオのガッツの発動を妨げてしまう。五郎入道正宗が復活した。前述の通り、シールドを所持しているが、ミオのシールド防御のレベルが1止まりなのが悲しい。
装備・機能
武装・必殺武器
射撃兵装
- リニアレールガン
- 弾丸を電磁場で加速させて打ち出す長距離射撃武器で、ザムジードには小型の物が両肩に収納されている。
ミオがファミリアを持たない『EX』ではその長射程で活躍したが、その後は弱体化している。特に弾数は、20発の弾丸が『第4次』でたった2発に減らされている。その後も似たり寄ったりと言った感じである。
- LOE:自軍魔装機で本機のみ「リニアレールガン」が「ハイパーレールガン」にランクアップしない。他の魔装機に用意されたレールガンよりは威力を高めに設定されている。
- ROE:遂に武器欄から消滅してしまったが、リカルド機が「ハイファミリア」の代用としてこちらを使用してくる。
- レゾナンスクエイク
- 局地的な地震を発生させるマップ兵器。地震を起こすと共に共鳴現象を起こすため、空中の敵にもダメージを与えることが可能。この攻撃は、後述の超振動拳にも使用している左腕の振動発生器を大地に叩き込んでいるもの。
敵味方の識別は基本的に不可能。味方に対する安全圏も存在しない。
- EX:移動後攻撃可能。特性上先陣を切って使用するのに向いている。
- LOE:ランクアップすることで移動後の攻撃と敵味方の識別が可能になる。使用後、ランダムで爆発してマップ上からいなくなり再登場するという演出が加わる。
- ROE:それまでのシリーズとは変わって最初からP属性。改造効率の良さなどから非常に使い勝手が良い。ミオが幸運・熱血持ちなので、敵機体を複数巻き込んで資金を荒稼ぎする運用も容易に行える。使用後の専用演出も健在。
- 対空ミサイル
- 空中の標的に向けて発射するミサイル。頭部の左右に存在している突起物という説もあったが、DS版『魔装機神I』および『魔装機神II』にて「ツインフラクチャー」の砲門兼「カッシーニの間隙」を生成する装置であることが明かされている。魔装機神シリーズと『α外伝』には登場しないため、「ハイパープラズマソード」とは対極の関係にある武器といえる。
- EX・第4次・第4次S:ザムジードの最強武装として登場する。
- F完結編:攻撃力を落とされ最強武装の座から陥落した。
- ハイファミリア / ファミリア
- 鱏(マンタ)型の戦闘機。数は3基。カッター状の羽根で目標を破壊する。
- EX:使用不可。
- LOE:フル改造で「ハイファミリア」にランクアップするが、改造状態がそのまま引き継がれるため、何もしなければ「ファミリア」のままである。DSリメイクでは他の魔装機神を差し置いてファミリア3匹のカットインが用意されていた。
- α外伝:2基が光球となって体当たりをしかけ、最後の1基がハリセンによるツッコミを入れるという、何ともコミカルかつ印象的な演出が施されている。
- ツインフラクチャー
- 『II』において追加された武器。エリアル王国で開発された武器だったが、ザムジードとの相性がよかったため、フラグ次第でそれまでのエリアル王国でのアンティラス隊の活動への報酬替わりに搭載された。なお、「ツインフラクチャー」の名付け親はミオ自身。おそらくシュテドニアス連合国の魔装機エンバローズに搭載された「フラクタルキャノン」と同型の光学兵器。螺旋を描く光線の軌道に加えて発射機構の尖端も酷似している。威力はそこそこだが移動後攻撃不可能で射程も1~3と短い。「カッシーニの間隙」にランクアップするが、ランクアップ前の射程がそのまま穴になる点に注意。
格闘兵装
- プラズマソード / ハイパープラズマソード
- 左腕部に収納している非実体剣。『I』と『α外伝』にのみ登場するという、ひそかにレアな武器。
- ハイパープラズマソード:「プラズマソード」のランクアップ。プラズマの色は橙。
- α外伝:右腕からせり出す実体剣にプラズマをまとわせる武器。名称は「ハイパープラズマソード」で固定されている。
- EX・第4次・第4次S・F完結編:使用不可。
- ROE:「ブーストナックル」に取って代わられる形でリストラされた。そのため、『II』のザムジードは斬り返しが出来ない。
- ブーストナックル
- ブースターで標的に接近しその勢いでぶん殴る。グルンガストシリーズのブーストナックルとは無関係。
- 超振動拳 / 超弩級振動拳
- 標的に接近し、左腕の振動発生機で相手の動きを止め、右手の拳で連打する打撃技。魔装機神シリーズでは超振動拳が要気力武器になっているため注意が必要。
- LOE:「ブーストナックル」のランクアップ武器。『II』では「ブーストナックル」と別武器化した。なお、リカルドに使用させると「ジョジョの奇妙な冒険」の空条承太郎を連想させる掛け声を放つことがある。
- α外伝:「北斗の拳」のケンシロウを髣髴とさせる台詞回しで敵をタコ殴りにする。
- 超弩級振動拳:「超振動拳」のランクアップ武器。正式名称は「超ドレッドノート級振動拳」。ランクアップ前と同じく左腕の振動発生機で相手の動きを止め、両腕で連打を叩きこむ。台詞がますます北斗の拳になっている上に「我が生涯に一片の悔いなし」的な演出まである。
必殺技
- カッシーニの間隙
- 両肩の振動機でリングをふたつ生成し、標的に輪投げのように投げつけ締め付ける必殺技。ミオがイブン大神官の協力を受け、試練の神殿で修行することで習得する。
名称は土星に存在するふたつの環の隙間「カッシーニの間隙」から。時系列的に旧シリーズのスパロボでは未修得なので使用不可能。
- LOE:近距離に穴があるが、P武器としてはかなり射程が長い。威力の面では他の魔装機神の必殺技に劣るが、位置取りが重要になる本作では長射程のP武器ということでかなり使い勝手がよい。余談だが、DS版LOEではルートによってこの技と2択になる「五郎入道正宗」がCGムービー使用なのに対し、こちらは普通の戦闘グラフィックで描写される。
- α外伝:「五郎入道正宗」が採用された影響で使用不可。
- LOE(OG):止めカットイン有り。
- ROE:前作で習得しなかったのが正史となったようで、「ツインフラクチャー」のランクアップ武器として登場する。射程はそのままだがP武器ではなくなり、近距離での穴がより目立ってしまうなど使い勝手は悪くなった(とはいえ、射程はザムジードの武器の中で一番長い)。止めカットインもない。
- 五郎入道正宗
- ミオがイブン大神官の協力を受け、精霊界で修行することで習得する。名前の由来は、言わずと知れた刀匠・正宗から。
「抜けば玉散る氷の刃」(「南総里見八犬伝」)や「諸羽流青眼崩し」(「旗本退屈男」)など、使用時の台詞はミオの趣味が丸出しなものになっている。登場ごとにモーションどころか武器のデザインすら違うという「アカシックバスター」以上に演出が一定しない必殺技。
旧シリーズのスパロボでは未修得なので使用不可。
- LOE:専用の小太刀を逆手持ちにして複数回斬りつける。
- α外伝:岩塊の鞘に納められた専用の日本刀で相手を一刀両断する。外すと刀からすっぽ抜けた岩塊がザムジードの頭に振ってくるギャグ展開になる。
- LOE(OG):地面に大地系魔方陣を展開。左手を地中に突っ込みエルドランシリーズのように地面から日本刀(岩の鞘は付いていないが『α外伝』のものとほぼ同等のデザイン)を取り出して相手に突進し、突き、横薙ぎ、納刀からの抜刀切りの三連撃。
- ROE:魔方陣のなかから浮かび上がってきた抜き身の日本刀を手にして突進。突きからの前蹴り、前蹴りから鞘に納めての抜打ちに変更されている。
- 裏合気遠当て・木霊
- 『II』において追加される、「五郎入道正宗」を超える新必殺技。合気道の禁じ手とされる技。元々はミオの祖父が生身で使っていたらしいものを、魔術を用いて再現、魔装機神の技として取り入れたもの。ちなみに祖父のエピソードの時点で、ヤンロンが「もはや武術の域を超えた魔術の類」とコメントしている。
- ROE:引き抜いた岩の塊に魔方陣を打ち込んで生み出す無数の飛礫(石つぶて)を目標にぶつけた後、魔力で練り上げた両手の気弾を投げつける。炸裂した魔弾は千年樹と見紛う爆発を象り相手を呑みこんでいく。威力こそ最強なのだが、射程1~3でP属性がない。命中補正も低いので今ひとつ扱いにくく、使用時に精神コマンドの使用が必須。
合体攻撃
- 大地の桎梏(ガイアズ・バインド)
- 『II』で追加されたミオ考案のディアブロとの合体攻撃。プログラムは全てゴジョーが組んだ。打撃に魔法陣を組み込んで順番に打ち込むことで、地面から隆起した柱に相手を封じ、二人で砲撃して止めを刺す。中二病的な名前だが、ミオは意図的に命名している(ミオ自ら「中二」と言っている)。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
機体BGM
- 「終わりなき戦い」
- 汎用BGM。リカルド・シルベイラ搭乗時はこのBGMが流れる。
そのため(LOEにおいては)魔装機神操者勢で唯一リカルドのみが専用BGMでない。 - 「正調 ミオのじょんがら節」
- ミオ・サスガの専用BGM。