アデナウアー・パラヤ
アデナウアー・パラヤ(Adenauer Paraya)
- 登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 声優:嶋俊介(原作)、中田和宏(Gジェネ魂)
- 種族:地球人
- 性別:男
- 所属:地球連邦政府
- 役職:参謀次官
地球連邦政府の参謀次官でクェスの父親。シャア・アズナブルと和平交渉を行い、彼にアクシズを売却するという失策を犯してしまう。その後シャア艦隊の不意打ちを受け、クェスのヤクト・ドーガの攻撃で死亡する。
作中にて彼が連れている女性は愛人で、クェスの母親とは別人。クェスが尋常ではない嫌がり方をしているのはこのためである。つまりは、富野作品によくいる「ダメな親」の典型。仕事の方でも、すでにフィフス・ルナを落としているシャアに対し、ご丁寧にもアクシズを売りつけるというダメっぷりを披露しており、シャアが嫌悪する地球側の人間達の象徴ともいえる。
ちなみに彼の所属についてだが、連邦「政府」なのか、連邦「軍」なのか、明確に描写されていない。「参謀」という肩書きから軍事的な機関に属していることは確かだが、「交渉の場で軍服を着ていない」「小説では政府・軍どちらとも書かれている」などなど。一応、視聴者の間では「宇宙軍省の高級官僚」が有力視されている。
ここでは便宜的に「政府」扱いとする。
なお、名前の元ネタは西ドイツの初代首相である「コンラート・アデナウアー」から取られているが、こちらは二次大戦後の荒廃著しい西ドイツの経済復興に尽力した非常に有能かつ偉大な人物(その功績を称えるために、ドイツ各地に彼の名を冠した大通りや橋、建築物が作られたほど)である。
登場作品と役柄
αシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 原作同様の役割だが、序盤から三輪と交渉したりするので割と目立つ。ネオ・ジオンとの交渉後、いつの間にか登場しなくなる為、原作のようにクェスに殺されたりはしない。単に死亡イベントが描かれなかったともいえるが。ちなみに娘は死亡してしまうものの、ハマーン休戦ルートでは彼の交渉が報われるので、原作よりはよほどマシな扱いであろう。
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- Zシリーズ初登場で、第2次αから約11年ぶりとなった。
- なお、第2次α同様に死亡シーンが描かれず、天獄篇でも言及されていないためその後は不明。
人間関係
他作品の人間関係
ガンダムシリーズ
- ハマーン・カーン
- 第2次αでは彼女と交渉する事に。休戦ルートではそのお陰でシャアがアクシズを落とせない事態になったが、正史である拒絶ルートでは結局ハマーンがアクシズをシャアに明け渡す事に…。
無論、彼女には「俗物」と見下されている。 - シーマ・ガラハウ
- 第2次αでは彼女の手引きでハマーンと交渉した。
- エイパー・シナプス
- 第2次αではアデナウアーのやり方に内心不満を持っていた。
- リディ・マーセナス
- 政府関係者であるためか、彼の家のことをよく知っており、初対面で父親であるローナンの息子だと即座に気づいた。
スーパー系
名台詞
- 「神様…」
- 乗っているシャトルのすぐ近くでMS戦が起こって、一人縮こまってのセリフ。娘であるクェスに唾を吐かれてしまう。
- 小説ではさらに、コックピットに通じるドアを叩いて絶叫するという見苦しい行動に出る。
- 「隕石のアクシズを売った金で連邦政府の福祉政策が充実するんだぞ。でなければ、シャアはコロニー潰しをかけると言ったんだ」
- シャアとの交渉終了後にアクシズを売った危険性をブライトに追求されての発言。これに対しブライトはシャアがコロニー潰しではなく地球潰しを狙っていると反論するが、アデナウアーは全く意に介さなかった。
- そもそも福祉政策というのも、地球にいる一部の特権階級の人間のみが恩恵を受ける物であったと思われる。
- 「当たり前だ。貴官らが地球の危機だと判断したら、いつでも動け」
- ブライトに「ロンド・ベルは独自の行動をとらせていただきます」と言われた際の返し。無責任に事態を投げているようにも見えるが、この言質があったからこそロンド・ベルがネオ・ジオンを独自に追う事が可能になったのも事実である。
- 「なんで逃げん!?」
- ネオ・ジオンの裏切りにより連邦艦隊がやられていくのを見ての一言。その直後、娘に殺されるという皮肉な最期を迎えることに……