美嶋玲香
美嶋玲香(Reika Mishima)
陽炎のようにうつろう幻の少女。
すべてを見通したかのように出現し、綾人に手を貸し導く存在。
死んだと見えたのも錯覚か、その後何度も綾人と久遠の前に出現している。物語全体の神秘性を背負った少女。綾人の同級生であるようだが…
その正体は綾人のイシュトリであり、綾人をヨロテオトルへと至らせる。基本、綾人以外の人間には見えないが、如月久遠ら奏者の資格者(かつて持っていた者も含む)や猫には見えていた節がある。
劇場版では設定がかわって玲香を名乗らない。そっくりの姿をした少女が最後の方に綾人と遙の孫・神名玲香として登場した。
ゲーム『蒼穹幻想曲』では別の結末が用意されており、綾人の説得に応じて「イシュトリ」としてではなく「美嶋玲香」として共にバーベムと戦う。
OP映像での出番の多さや劇場版DVDのパッケージに綾人と一緒にいる(これは遥であるが)等、本作を知らない人からは初見でメインヒロインと勘違いされそうである。
登場作品と役柄
人間関係
- 神名綾人
- 基本、彼女は人間ではない。が、調律の世界において、綾人と一緒に世界を調律する役目を担う。綾人は序盤は玲香を自分の同級生だと思っていた。神名玲香にとっては祖父。
- 紫東遙
- 玲香は中学生の頃の遙の容姿をしている(髪の毛の色などは違うが)。神名玲香にとっては祖母。
- エルンスト・フォン・バーベム
- 創造主。『蒼穹幻想曲』ではルートによっては彼に叛旗を翻す。
他作品との人間関係
名台詞
- 「歌いなさいラーゼフォン…お前の歌を、禁じられた歌を…!」
- 世音神殿へと連れて行った綾人の前に現れたラーゼフォンに向けた台詞。この言葉でラーゼフォンは動き出す。
- 「ありがとう…綾人…あなた…あたたかい……」
- 物語終盤、一時は拒絶されたイシュトリである自分との融合を、「大切な存在」を守るべく受け入れる決意をした綾人に抱き締められ、感極まって彼のファーストネームを初めて口にする。
- 「わたしは、玲香です」
- 『蒼穹幻想曲』の対バーベムルートにて、創造主であるバーベムに叛旗を翻し、「イシュトリ」ではなく「玲香」という一人の人間として綾人達を助ける玲香。この台詞はバーベムとの最終決戦において、最後まで玲香を「イシュトリ」と呼び、彼女が自分のシナリオ通りに動かないどころか叛旗を翻した事に動揺するバーベムに対して言い放った台詞であり、同時に完全に一人の人間としての自我を確立した彼女を象徴する台詞でもある。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「…歌いなさい、ライディーン。お前の歌を…禁じられた歌を」
「歌いなさい、ライディーン…。いつか、地に永遠(とわ)の光を与えるために…」 - MXにて、異次元空間へと連れさられたラーゼフォン、EVA初号機のサルベージ作戦において、ライディーンのゴッド・ボイスの封印を解いた。
勿論、ゲームオリジナルだが、DVEだったのでプレイヤーを驚愕させた。
スパロボの魅力のひとつ、作品間のクロスオーバーを最も象徴したセリフといえる。 - 「あなたの音は彼らには届かない」
「あなたに彼らの音を乱すことは出来ない…」 - MXの最終決戦にて、綾人と共に世界を歪める元凶であるAI1とエルデを討ちに境界空間に現れ、エルデに対して言い放った台詞。