SEED

2015年12月15日 (火) 11:35時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版 (→‎余談)

SEED(Superior Evolutionary Element Destined-factor)

ガンダムシリーズの一作を指す場合は『機動戦士ガンダムSEED』の項を参照。

機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する概念で、訳としては「優れた種への進化の要素であることを運命付けられた因子」が一般的である。このため何か特殊な遺伝子のようなものとも考えられるが、これはあくまで作中でマルキオ導師が提唱しているだけで実証はされていない。SEEDに関しては、福田己津央監督が「火事場の馬鹿力のようなもの」と発言するなど設定が統一されておらず、補完が待たれる。小説版では「これが発現した者は、人類として一つ上のステージに進む」と言われている。また、最近では「あの目は人間性の喪失を絵で表現した結果」なる設定も福田監督から公開された。

劇中では俗に種割れと呼ばれるエフェクトとともにSEED状態となることが多い。見分ける特徴として、SEED状態となった人物は瞳が割れた種と同じ色になり、また虹彩が失われる。キラ・ヤマトアスラン・ザラカガリ・ユラ・アスハラクス・クラインシン・アスカの5名がSEEDを持っていることが現在までに判明している。

発現後は各種感覚が飛躍的に強化され、特に動体視力・反射能力が顕著。この影響が大きく現れている2名の内、シンは『DESTINY』序盤において、半壊したインパルスザムザザーの猛攻を掻い潜って撃破し、空中換装の後敵艦隊を単機で壊滅させるという神業を披露。カガリは第2次ヤキン・ドゥーエ戦において本人の技量からは到底成し得ない戦闘を見せたが、隙を突かれてフォビドゥンに捕捉された(デュエルの援護がなければ墜とされていた)。

主に強い感情、とくに怒りによって発現する場合が多いが、そのケースでは大抵の場合隙を突かれてピンチに陥っている。

主人公勢の活躍などからコーディネイターのみが持つ技能のように思われがちだが、上記のとおりナチュラルであるカガリも持っているため、コーディネイターだけに発現するものでは無い。恐らく、遺伝子操作の結果SEED因子が発現しやすい状態になっているのだと思われる。

また、今のところ発現が確認されているのは全員が10代中盤~後半の若者であり、20代以降の成人でSEEDを発現した者は確認されていない。

既存の概念だと、『機動武闘伝Gガンダム』のスーパーモード明鏡止水)が近い。

採用作品

αシリーズ

第3次スーパーロボット大戦α
最初は技能欄が「????」となっており、イベント時のみSEED状態が発現する。自由に発現するようになるのはフリーダムジャスティスへの乗り換え以後である。正式習得後、この技能が複数のパイロットで同時に発動した時、発動カットインがまとめられる。

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
シンとアスランは特定イベント後に発動可能になり、キラとラクスは最初から持っている。なお、本作ではカガリはNPC扱いなので、自軍パイロットとして使いSEEDを発動させることはできない。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇/再世篇
原作再現は前作で終了しているため登場時から所持。ただしパイロットとして登場するのはキラアスランシンの3名。ラクスは破界篇ではNPCで、再世篇でパイロットに復帰する。カガリは登場しない。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇/天獄篇
ある者によって、封印されていたため中盤まで未習得。中盤オーブが攻め込まれた際にシンの怒りで封印が解除され発動、援軍で現れるキラも連鎖で解除され発動する。また、戦闘マップでの会話では、眼の色は通常時で、戦闘シーン時に虹彩が失われているという違いを見せた。シンとキラは共にエースボーナスによって、発動に必要な気力が110に下がる。
シンだけは何故かセツコ達をはじめとする封印された記憶の中にいる者たちの事を思い出そうとしても他のキャラと違い『頭痛』が発生していない描写があるため、SEEDはシンカの一つではないかという可能性がある。ガドライトから「SEED」という言葉を言われても、キラは「SEED?」と何のことか理解していない描写があるので保持者はあまり自覚がないようである。
天獄篇では、かつて提唱されたデスティニープランの真の目的が「SEEDを持つ者を見つけ出し、人類の進化を阻む者から隠すこと」にあることが判明した。また次元将ヴィルダークとの戦闘セリフでは「シンカの種」と呼ばれる。一方、当のシンやキラ達は、新人類として守られるより仲間と共に戦う道を選んだ。

Scramble Commanderシリーズ

スーパーロボット大戦Scramble Commander the 2nd

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
スーパーロボット大戦W
スーパーロボット大戦K
今作では全員が最初から所持(ただし、アレックス時のアスランは使えない)。火力が一気に高くなる。これでのお陰で、SEEDチーム中、ステータスが低いカガリやラクス(彼女はコーディネイター補正が入るので元々ステータスが高くなるが)ですら主力として数えられるほど。
スーパーロボット大戦L
シンが序盤のイベント後に、他の4人は最初から所持。
シンは原作通り初発現のイベントまで能力を持ってない扱いにされているのに、アスランは原作DESTINY序~中盤では精神的な迷いから発現できてなかったにも関わらず、序盤からいきなり普通に発現するため驚いたプレイヤーも多く、「最初から迷いが全くないアスラン」(実際のシナリオでは迷いまくってたが)と評された。
スーパーロボット大戦UX
原作終了後なので全員最初から所持しているが、破界篇と同じくカガリとラクスはNPC。
今作ではシンが『蒼穹のファフナー』とよく絡むため、シンの瞳の色が赤であることや、ハイライトが消えるところなどから『同化現象』とネタにされる。

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
全員が最初から所持。Lv制であり、Lvに応じて気力制限が1ずつ軽減され、同時に効果も高くなる。Lv9なら気力122で発動する。

採用作品別効果

スパロボでは効果が安定していないが、作品が進むにつれ強化される傾向にある。特殊技能としてコーディネイターが採用されている作品では、カガリを除き相乗効果で更なるステータスアップが見込める。Zシリーズにおける最終補正については見切りと敵専用であるの中間の効果となっており、養成で見切りを取得させることで擬似的に極の再現が可能となる。

作品 効果 気力条件 特殊技能コーディネイター
第3次α 最終ダメージ1.1倍 140以上 不採用
最終命中率・最終回避率+10%
J 全ステータス+10 120以上 採用
W 全ステータス+10 130以上 採用
Z 最終ダメージ1.1倍 130以上 不採用
最終命中率・最終回避率・クリティカル率+20%
K 最終ダメージ1.25倍 130以上 採用
命中率・回避率+10%
LUX 最終ダメージ1.1倍 130以上 不採用
命中率・回避率+20%
第2次Z 最終ダメージ1.1倍 130以上 不採用
最終命中率・最終回避率・クリティカル率+20%
OE 命中+14~、回避+14~、クリティカルダメージ+20%~ 130以上(Lv1) 不採用
第3次Z 最終命中率・最終回避率+20%、クリティカル率+40% 130以上(ABで110以上に変更) 不採用

なおラクスのSEEDは、アニメ本編では戦艦の指揮官と言う立場上あまり戦闘には関係していなかった(自身が操縦する訳ではないので反射神経などが活きない)が、ゲームではMS乗り同様に命中・回避補正などを得られる。

主なパイロット

キラ・ヤマト
機動戦士ガンダムSEED』第11話「目覚める刃」で初めて発現。ストライクに搭乗していた時は戦闘スタイルが一転するのが印象的。その戦い方をバルトフェルド「バーサーカー」と評している。第35話「舞い降りる剣」以降は任意に発現させているようだ。
アスラン・ザラ
『機動戦士ガンダムSEED』第30話「閃光の時」で初めて発現。キラもトールを失った怒りからかSEEDを発現させて遂にキラとアスランの最初で最後の全力勝負である。なお、DESTINYではアスランの精神的な迷いがあったためか、本編序盤~中盤までは発現できなかった。
カガリ・ユラ・アスハ
SEED所持者では唯一のナチュラル。『機動戦士ガンダムSEED』第49話でM1アストレイに搭乗していたアサギジュリが撃墜された時に発現。
ラクス・クライン
『機動戦士ガンダムSEED』第49話でいつの間にか発現していた。指揮官なので、本来戦闘では特に意味はない。原作では発現演出がないので、発現演出はスパロボオリジナル。
シン・アスカ
機動戦士ガンダムSEED DESTINY』より登場。ただし、今なお何故彼がSEEDの力を所持していたかは不明。また彼のみ発現演出が若干異なり、種が落ちる演出なくいきなり弾け、弾ける色も他の3人より派手。本編第13話ではこの状態が発現した時、自分がどのような感覚でいたかをルナマリアに話す。

余談

  • 一部では「ホラー演出」と言われる事もある。目からハイライトが消えて(俗に『レ◯プ目』などと呼ばれる)顔グラが怖くなるのが原因だろう。

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