セルゲイ・スミルノフ(Sergei Smirnov)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 声優:石塚運昇
- 種族:地球人(ロシア出身)
- 性別:男
- 誕生日:1月28日
- 年齢:43歳(1st)→48歳(2nd)
- 身長:189cm
- 体重:72kg
- 血液型:A型
- 所属:人類革新連盟→地球連邦軍
- 階級:中佐(1st)→大佐(2nd)
- 役職:人革連特務部隊「頂武」隊長(1st)
- 異名:ロシアの荒熊
- キャラクターデザイン:高河ゆん(原案)
1stシーズン
人類革新連盟に所属する指揮官兼MSパイロット。過去の戦乱で左目付近に大きな傷跡が残っている。
「ロシアの荒熊」の異名を持つ、現実主義で冷静な判断力と優れた戦術眼を持つ歴戦の兵士。本人曰く「自分の目で見たものしか信じない」主義で自らMSで出撃することもあり、指揮官としてだけでなくパイロットとしても部下から厚い信頼を得ている。その実力を買われ、人革連の対ガンダム特殊部隊「頂武」の隊長に就任。超兵ソーマ・ピーリスを含むエリート部隊を率い、巧妙な作戦でガンダムを一時的に鹵獲するなど、強敵としてソレスタルビーイングを何度も苦しめた。
ソレスタルビーイングとの最終決戦では、指揮官兼MSパイロットとして作戦に参加。GN-Xに搭乗し、ピーリスとともにアレルヤのガンダムキュリオスを追い詰めるが、最終的に相打ちとなり、ピーリスとともに辛くも生還した。
2ndシーズン
数少ない非アロウズの連邦軍人として登場。本編開始時点でピーリスを養子に迎え入れようとしていたが、彼女のアロウズ転属に伴い保留になってしまう。この際疎遠となっていた息子のアンドレイと再会した。
カタロンの基地から逃げ出した沙慈・クロスロードを事実上アロウズから庇ったり、本来の人格を取り戻したピーリスことマリーを見逃すなど人格者ぶりを見せる一方で、かつて妻ホリーを見殺しにしてしまったことで亀裂の入った親子関係に向き合えておらず、ピーリスを養子にすることを息子に知らせないなど父親としては少なからず難がある(事実、セルゲイを演じた石塚氏やアンドレイを演じた白鳥氏も「ダメ親父」と評していた)。
政治的には中立を貫きながらもアロウズを疑問視する考えは軍内部で少なからず影響を与えており、さらにカタロンの容疑があった沙慈を勝手に逃がすといった軍法会議ものの行動などからアロウズから当然の事ながら危険視されていた。そのため旧友パング・ハーキュリーのクーデターの際、交渉役に任命されるという形で謀殺されてしまう。
結果的にその実行犯となったのは他ならぬアンドレイであり、激昂した彼への言葉が届かないまま無抵抗で撃墜される。死の間際、自機の爆発にアンドレイを巻き込まないように離れることが、唯一の直接果たせた思いやりだった。ただし、後にセルゲイの想いは、ピーリス(とトランザムバースト)を介して息子・アンドレイへと伝わることになる。
物故者であるため、劇場版には登場しないが、セルゲイのかつての上司であるキム中将が、生前の彼について言及する場面がある。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作品。ティエレン高機動B指揮官型(グラフィックは一般兵用)とGN-Xに乗る。指揮官技能を持つので早めに倒したい。
- なお、宇宙ルート・CBルートではスポット参戦する。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- セカンドシーズン仕様で登場。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 死亡イベントがないため生存。イベント「宇宙を守っていく者達」では息子アンドレイと共闘を果たす。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
全体的に高いが、MSパイロットとしては特に防御が高い。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
固有エースボーナス
パイロットBGM
- 「DAYBREAK'S HELL」
- 1st前期OP
- 「儚くも永久のカナシ」
- 2nd前期OP
人間関係
- ホリー・スミルノフ
- 妻。劇中では既に故人。止むを得ない事情があったとはいえ、彼女の戦死がスミルノフ父子の間に暗い影を落とすことになってしまう。
- アンドレイ・スミルノフ
- 息子だが、ホリーの件があってから疎遠になり、仲が険悪化していた。ブレイク・ピラー事件の際に彼に討たれる。
- ただし、後にセルゲイの想いを知り、父と母の目指した「市民を守る軍人」としての道を歩む。なお、1stには小説版で名前のみ登場だが、TVでは2ndシーズンから登場。
- ソーマ・ピーリス
- 部下。若い女性である彼女を戦場に駆り出すことを快く思っていない。実の娘同様に接しており、1stでのソレスタルビーイング掃討作戦後は、彼女を引き取っている。
- 2ndシーズンでは養子に迎え入れようとしたが…。
- キム
- 人連革の司令官でセルゲイの上官。セルゲイの実力を高く評価している。2nd、劇場版にも登場。SRW未登場。
- ミン
- 人連革の中尉で、セルゲイの副官。ガンダム鹵獲作戦で活躍した。SRW未登場。
- カティ・マネキン
- 国連軍時の同僚。後に個人でも親しくなる。互いに連邦政府を警戒するが…。
- スメラギ・李・ノリエガ
- ガンダム鹵獲作戦ではお互いの戦術を読み合い、セルゲイが僅かに競り勝った。
- パング・ハーキュリー
- 士官学校時代からの友人。
- アレルヤ・ハプティズム
- 1stにて、低軌道ステーションの落下事故を協力して阻止した事がある。2ndでは直接対面を果たす。
- 互いに敵対する陣営に所属しながらも、アレルヤのことを信頼しており、2ndでは彼にピーリス(マリー)を託した。
他作品との人間関係
名台詞
1st
- 「肉ならくれてやる!」
「その首、もらったあ!」 - 1st第3話より。ガンダムエクシアとの対戦時。捨て身の戦法で一時刹那を圧倒する活躍を見せた。
- 「これが超兵の力…。しかし、彼女はまだ乙女だ…」
- 1st第5話より。ピーリスの模擬戦にて、彼女の力を見ての一言。『第2次Z 破界篇』ではDVEで再現。
- ちなみに、2ndにて息子も同じような発言をしている。
- 「何という性能だ。やはり、この機体…凄い!」
「もはやガンダムなど、恐るに足らず!」 - 1st第20話より。GN-Xに乗って思わずもらした一言。普段落ち着いた大人であるセルゲイが言ったため、かなりネタにされた。
- とはいえ、この時点での「ガンダム」がいかに高性能だったかを強調しているとも言える。
- 「これが勝利の美酒というものだ」
- 1st第20話より。GN-Xでチームトリニティを撃退した際に、ピーリスに向けて放った台詞。
2nd
- 「私は軍人であっても、人の親ではなかったということだ」
- 2nd第5話でのピーリスとの通信会話より。アンドレイにとって「良き父親」になれなかったことを自嘲気味に語る。
- ただし、ピーリスに息子の息災を尋ねる等、彼なりに父親としての気遣いも見せていた。
- 「たった今、ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた。」
- 2nd第7話より。自らの記憶を思い出したマリーを守るべく、銃を天に撃った際の台詞。彼は軍人としての責務を果たすよりも、「娘」である彼女の幸せを願った。
- 「そういえば、礼を言ってなかったな。5年前、軌道エレベーターの一件…感謝する」
- 1st第5話での軌道エレベーターでの事故に巻き込まれた市民の命を救うために協力したアレルヤへの礼。
- 「そうか…その言葉だけで十分だ。生きてくれ、生き続けてくれ。彼と一緒にな…」
- マリーをアレルヤへ引き渡し、「あなたの娘になりたかった」とピーリスの真意を伝えられた際の台詞。娘を嫁に引き渡す父親の心境だったのかもしれない。
- 「貴様は軍人だ、軍人なら市民を守れ! 一人でも多くの市民を救い、その上で死ね!」
- 2nd第17話より、絶体絶命の窮地を前に狼狽するハーキュリーを叱咤するセルゲイ。彼の誠実さ、そして芯の強さが伺える。
- 「アンドレイ、すまなかった…。心を閉ざしたお前に、どう接すればいいか、努力を怠っていた…」
- 2nd第17話より。不器用な父親・セルゲイの息子への詫びの言葉。もっと早く、お互いが歩み寄れていたならば…。
- 「は…離れるんだ…」
「ホリー、すまない…」 - セルゲイの最期。息子・アンドレイをMSの爆発に巻き込ませないよう、命のある限り父親として息子の事を思いやる。
- そして、亡き妻・ホリーに対し、息子・アンドレイの良き父親になれなかったことを詫びながら、生涯を終えるのであった。
スパロボシリーズの名台詞
搭乗機体
- ティエレン高機動型
- ガンダムエクシアとの対決で搭乗。性能を見極めるため、接近戦を挑む。SRW未登場。
- ティエレン宇宙指揮官型
- 鹵獲作戦時など、宇宙戦にて搭乗。
- ティエレン高機動B指揮官型
- タクラマカン砂漠の作戦時にて搭乗(ただし、第2次Z破界篇ではグラフィックが一般兵用になっている)。
- GN-X
- 1st終盤に搭乗。
- GN-X III
- 2ndにて搭乗。
- ティエレン全領域対応型
- 2nd後半にて搭乗。最後の乗機。
余談
- 監督の水島精二氏の発言によると、1stシーズンの時点では「セルゲイ・スミルノフとアリー・アル・サーシェスが作中最強のパイロット」であるらしい。
- 視聴者だけではなく、出演声優からも「ガンダム00で一番の人格者」と言われているが、息子・アンドレイ役の白鳥哲氏には異を唱えられている。
- セルゲイ役の石塚運昇氏はOVA版『機動戦士ガンダムUC』第4巻でヨンム・カークス役で出演した際、現場では「自分のガンダムシリーズ初出演はセルゲイ・スミルノフ」だと思い込んでいたらしい(実際には『逆襲のシャア』のメラン副艦長が初出演だが、指摘されても否定したとか)。