シーリン・バフティヤール

シーリン・バフティヤール

アザディスタン王国第一皇女マリナ・イスマイールの側近で、お目付け役も務める女性。

『2nd』ではマリナの下を離れ反連邦組織カタロンの一員となっている。「アザディスタンの再建の為には地球連邦政府との戦いが不可避である」と主張し、マリナとは意見を異にしているが、カタロンに身を寄せるマリナを個人的に気遣う面も見せる。 最終決戦後はクラウスと共に連邦議会の議員となった。この時、クラウスの子供を妊娠していることが小説版にて明かされた。

劇場版』では34歳。議員の仕事を続けており、マリナと共にコロニー建造現場を視察中、コロニー公社側の襲撃を受けるが、刹那ライルにより助けられている。ELSの襲来の際はマリナを気遣い、彼女の下で手助けを行っていた。

『劇場版』の小説版では、「シーリンは男の子を産み、西暦2314年時点で1歳になっている」との事。さらに、「シーリンの息子は、ELS襲来事件後に再び世界に争いが起きた時に、ビリーミーナの子供と同じく戦いに身を投じた」事が、エピローグでのマリナの回想により語られている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
スーパーロボット大戦BX

人間関係

マリナ・イスマイール
彼女の側近にして政治アドバイザー(アザディスタン王国では女性が政治に関わることが許されていないため)。
極力武力による解決を望まない傾向にあるマリナに対して辛辣な発言をする事が多かったものの、心の底では彼女の事を一番思い遣っていた。
クラウス・グラード
カタロンの同志。クラウスと行動を共にしている中で愛が芽生えたらしく、2ndエピローグでは懐妊しており、劇場版に至るまでの間に男子を産んだ。
ライル・ディランディ
カタロンの同志。
アレハンドロ・コーナー
エネルギーの枯渇状況が深刻なアザディスタン王国への太陽光発電システムの援助の為に訪問して来た彼に対して始終不信感を抱いていた。

他作品との人間関係

ハザード・パシャ
UXでは政敵。

名台詞

1st

彼等を利用しようとする考えは改めた方がいいわね」
第5話より。ソレスタルビーイング(以下、「CB」と表記)を利用してユニオン本国からの独立を目論んだ南米のタリビア共和国が、かえってCBからの武力介入を受けた件に対するシーリンの考え。
どうやら、シーリンは国内での対立が続くアザディスタン王国の安定の為にCBを利用する事も考えていたようである。
「わざわざ暗殺されるために?」
第11話より。エネルギーの枯渇状況が深刻なアザディスタン王国への太陽光発電システムの援助の為に訪問して来た国連大使のアレハンドロが、マリナに「一度、建設作業現場へ表敬訪問をなさってはいかがでしょう?」と提案した事に対して釘を刺して。
もしも、この場にシーリンがいなかったら、改革派であるマリナは反対派である保守派によって命を奪われた可能性もあっただろう。
「毅然としなさい! マリナ・イスマイール! まだ終わってないわ…。まだ…!」
第12話より。太陽光発電システムを導入しようとした事が裏目に出て、保守派のクーデター、ユニオンおよびCBの武力介入を招いてしまった事に対して嘆くマリナへの叱咤激励。サングラスの男の名台詞を想起させる。
マリナに対して(現実的であるとはいえ)辛辣な発言が多いシーリンであるが、心の底ではマリナの事を思い遣っていたのである。

2nd

「久しぶりね、マリナ・イスマイール」
「私は今、カタロンの構成員。地球連邦のやり方に異議を唱える女よ」
第4話より。4年前に別れたマリナとの再会した時の挨拶。2ndシーズンのシーリンを代表する名台詞である。
「勘違いしないで。身寄りの無い子ども達を保護しているだけよ。連邦が行った一方的な中東政策。その実害は、このような形でも表れている」
第5話より。カタロンの基地に子ども達がいる光景を見た刹那から「まさか、子ども達をカタロンの構成員として養成しているのか?」という疑問に対する返答。
上記の発言を裏付ける証左として、カタロンの基地がアロウズによって襲撃された際に、シーリン達は子ども達を安全なシェルター内部に避難させたりする等、子ども達を戦争から遠ざける為に心を砕いていた。
「怖いのよ、クラウス…。私達は、抗えない大きなうねりの中にいるような気がして…」
第18話より。「ブレイク・ピラー事件」後、カタロンの戦力はズタズタにされ、シーリンはクラウス、マリナ、子ども達と共に潜伏生活を送っていた。
いつも強気なシーリンには珍しい弱気な台詞である。また、クラウスと何気に良い雰囲気になっている。
(わかり合える気持ち…。マリナはずっとそれを求めて…? その先にあるものを信じて…)
第21話より。マリナとカタロンに保護された子ども達が手掛けた「TOMORROW」がメディアを通じて世界に広がっている事実を知ったシーリンの胸中。
「地球連邦政府からの理不尽な横暴に対しては武力によってまでも反抗する」という信念を持つ故に、あえて武力による解決手段を用いようとしないマリナに対してやや批判的であったシーリンであったが、彼女の言動に対して理解し始めていた。
「ええ、そうね。クラウス。私達から変わっていかなければ…」
最終話エピローグより。「『互いが理解し合い、手を結べる平和な世界』を作っていく為に我々が変わっていかなければ」というクラウスの言葉に対して。
ちなみに、小説版によると「(『00』エピローグの時点において)シーリンはクラウスの子どもを妊娠している」事が明かされている。

スパロボシリーズの名台詞

携帯機シリーズ

(これで、民主主義は死んだ。万雷の拍手の中で…!)
UXの第22話「SUPER NOVA」にて、人類軍特別有事法案が賛成多数によって可決になった時のモノローグ。
元ネタがSF映画シリーズ『スター・ウォーズ』に登場するパドメ・アミダラの台詞。
SDF-1落下の時から学習しておいてほしいものね…!」
BX第3話「ニューヤーク サスペンス」にて、起動したバッタを見たクロスが「解析中にトラップにひっかかったのだろう」と推測したのを受けて。
シーリンの発言を鑑みるに、本作の世界では、かつて地球の人類が滅亡寸前に至った「第一次星間大戦」勃発した」という事になる。