イブン・ゼオラ・クラスール
イブン・ゼオラ・クラスール(Ybun Zeora Clasuur)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 種族:ラ・ギアス人
- 性別:女
- 年齢:86歳(EX)
- 所属:ソラティス神殿
- 階級:神官
神聖ラングラン王国所属の大神官。ソラティス神殿の神官長を務めている。
かなりの魔力がないと使えない召喚・送還の魔法を使える数少ない人物の一人(他に可能なのは、銀の魔法師カテキス、フェイルロード王子、テリウス王子(修行前は力不足)、カークス軍に数人といったところ)。召喚されても魔装機操者にならなかった地上人の送還はイブンが行なっている。ただし老いて力が衰えているため、イブンはソラティス神殿のメインコンピュータ「REB」のバックアップがないと送還魔法は使えない。
潜在能力を引き出すエキスパートでもある。また魔装機神操者のファミリア創造も行なっている。
登場作品と役柄
EXでは展開次第で死亡してしまうが、以降の作品では基本的に生存が正史となっている。
旧シリーズ
- スーパーロボット大戦EX
- ルオゾールがヴォルクルス復活の障害になりそうなイブン抹殺とヴォルクルスの5大封印のうちソラティス神殿にある封印解除のために襲撃を計画しており、ちょうどソラティス神殿のメインコンピュータREBがシュテドニアスにハッキングされるという事態が重なってしまう。
「マサキの章」でマサキ達は同行している地上人送還のためにソラティス神殿に向かうが、そんな状況とは露知らず、寄り道したり直行してもターン数をかけすぎると、イブンはルオゾールに殺されてしまい、イブンの幽霊(5分程度で消滅してしまう残留思念)が投影装置を使って会話する。
予感によりモニカ王女の危機を察知して、マサキ達を王都ラングランへと向かわせた。 - 第4次スーパーロボット大戦
- イブンの名前は一切出てこないが、この作品においてのみ、死亡している事が示唆されている。これはトッドがラ・ギアスではショウと共闘していた事が明言されているため(トッドを仲間にするルートだと、イブンは確実に死亡する)。
- スーパーロボット大戦F完結編
- マサキが行方知れずになったためイブンが居場所を特定している。
またリューネにどうしても地上でやる事があると頼まれてヴァルシオーネRにサイバスター同様の地上と行き来可能な機能を追加した。マサキからは「ったく…あのばあさんもいい加減だなあ。ラ・ギアスと地上は、そうほいほいと行き来できるとこじゃねえって言ってたくせに」と言われている。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α外伝
- 魔装機神操者たちの行き来のため2回ゲートを開いている。なお、この時点のラ・ギアスの状況は、旧シリーズEXに相当する戦乱の少し前。
OGシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 基本的にはEXと同じだが、死亡することは一切無い。イルムに口説かれるが意にも介さなかった。
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 第一部では送還のために訪れたマサキの迷いを見抜く。
第二章では修行のために訪れた魔装機神操者たちの潜在能力を引き出した。 - 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- ティアンの死で傷ついたミオの修行のために初登場。その後はサイバスターに見捨てられてしまったマサキの修行やヤンロンとテュッティの看病など魔装機神操者の面倒を見ることとなった。南部ルート終盤ではエルシーネと決着をつけるためにデメクサと協力してアンティラス隊をアストラル界のはざまに送った。
- 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- デメクサを後継者に指名して彼と修行の毎日を送っている。直接の登場はバゴニアルート終盤。グラギオスの力がヴォルクルスの力を引き出すことを知ったマサキがプレシアを心配して彼女に連絡をつける。
- 魔装機神F COFFIN OF THE END
- ラングラン王都を覆う結界を破るために必要な『マスターキー』を製作するためにシュウの要請を受けてラングラン中の神官と共にセブ神殿へと集まっていた。
- 終盤にセブ神殿が巨人族の襲撃を受けた際に死の危機に陥ったが無事生存している(本人曰く、マドックが三途の川で手を振っているのを見て回れ右して戻ってきたとの事)
その他
- 魔装機神サイバスター
- イブンがモチーフと思われるゼオラという登場人物がいる。
人間関係
- マサキ・アンドー
- 呼称は「イブンばあさん」。サイバスターに拒絶された彼を精霊界で修業させ、ポゼッションを習得させた。
- プレシア・ゼノサキス
- 呼称は「イブンおばあちゃん」。
- リューネ・ゾルダーク
- 呼称は「イブンおばあさん」。
- テュッティ・ノールバック
- 呼称は「イブン様」「イブン大神官」。
- ウェンディ・ラスム・イクナート
- テューディを抑えるための処置をしている。LOEバゴニアルートではテューディをウェンディから分離して、荒らぶる魂を鎮めるためソラティス神殿で祀った。
- ミオ・サスガ
- ティアンの死で傷ついた彼女を精霊界に送り、リカルドと引き合わせた。彼女がザムージュによって召喚されたことに薄々感付いている様子。
- デメクサ・シーエ
- 彼の魔術の修業に付き合う。その後、彼を自身の後継者に指名した。
名台詞
旧シリーズ
- 「そのとおり、今のわしは幽霊じゃよ。残念ながら、わしは死んでしもうたのじゃ。これはわしの残留思念でな。あと5分ほどしかもたん」
- 彼女が死んでしまったパターンのときのセリフ。あっけらかんとしているがマサキたちにフェイルたちに会うようそして世界を救うよう頼み消滅してしまう。
- 「誰じゃい!? 研究中はジャマするなとあれほど・・・なんじゃ、マサキか」
「ふん、サイバスターに選ばれながら、あんな機装兵何ぞにてこずるとは、あいかわらずじゃの。少しは修行したらどうじゃ?」
「かーっ!! それが人にものを頼む態度か? 礼儀を知れい!」 - 生存した場合。マサキもそうだがこの頃は大分口が悪い。
- 「よし、よくやった! 後はわしに任せい! REB! アクセス! 退魔モード、ベータ・5、アクティブ!」
- ガテゼルクを封印する際のセリフ。
魔装機神シリーズ
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 「そりゃ、おぬしらが邪魔じゃからよ。ヴォルクルスを復活させるには、大きな混乱が必要じゃ」
「しかし、おぬしら魔装機操者がいては、仕事がやりにくい、という事じゃろう」 - ルオゾールが魔装機操者を狙う説明をして。この時点ではラングランの魔装機が混乱の原因になることなど思いもしなかった。
- 「いいかげんにせんか、バカもんが!」
「まったく、ここをどこじゃと思っとる? 神聖な神殿の中じゃぞ」 - 酒に興じるベッキーを一喝して。ごもっともである。
- 「ようやった。これでぬしらも少しはわかったじゃろう。強力な力は、すなわちおぬしら自身に返って来る事もあると」
- 修行を終え戻ってきたマサキたちに対して。
魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 「そうか……ティアンがのう……」
「まったく、わしの様な年上を残して、皆先に逝く……リカルド、ゼオルート、マドック、殿下……そしてティアンか。まあ、マドックはともかく、皆若い……若すぎるわ」 - 魔装機神II「ミオの決意」シナリオデモにてティアンの死をテュッティから聞いて。かつて娘夫婦と孫を事故で亡くしたイブンの言葉だけに重く響く。
- 「そのリカルドは、いわゆる『思い出』と同じものじゃよ」
- 精霊界の修行を行っているときミオからリカルドの正体を聞かれ。今覚えている人達、かつて覚えていた人達、その人自身の記憶、そういった人の想いからできているらしい。
- 「ああ、会える。だが、勘違いするな。それは『思い出』であって、決して本人ではない。生きておれば成長や変化もしようが、彼らにそれはできん。死んだ者は生き返りはせんのじゃ」
- リカルドの正体を知ったミオがティアンも呼び出せるのかと言ったのを聞いて。決して『思い出』に囚われてはいけないということが言いたかったのだろう。実際、思い出にとらわれた結果悲劇も起こってしまった。
- 「何を今更恥ずかしがっておる。以前に経験もあるじゃろうに」
- 精霊界の修行で倒れてしまったマサキにプラーナの補給を行う話になって。マサキとウェンディのキスはイブンのもとにまで伝わっていた。
- 「今は緊急事態じゃ、つべこべ言うでない。嫌なら、わしが手本を見せてやってもよいが?」
- リューネにプラーナの補給の手本を見せるようウェンディに頼むが躊躇するのを見て。この発言に反応してテューディの影響が目覚めてしまった。