セツコ・オハラ
セツコ・オハラ(Setsuko Ohara)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:高口幸子
- 種族:地球人
- 性別:女
- 生年月日:9月3日
- 年齢:19歳⇒20歳
- 血液型:A型
- 星座:乙女座
- 所属:地球連邦軍⇒ZEUTH⇒新地球連邦軍
- 資格:スフィア・リアクター(悲しみの乙女)
- 階級:少尉⇒なし⇒少尉
- 好きなこと:スイーツの食べ歩き
- キャラクターデザイン:河野さち子
地球連邦軍の戦技研究班グローリー・スターに配属された新人パイロット。コールサインは「スター3」。
丁寧で正確な操作技術が評価されて、チームの一員となった。性格は内向的で気が弱く消極的で、物事を深く考えてしまう。自分が軍人に向いているのか、皆の足を引っ張っていないかなどを不安に思っている。バルゴラを駆り、運命に翻弄される人生を送る。性格的にランドとは完全に対極の存在となっており、陽のランド、陰のセツコといった感じである。
優しい性格ゆえに周りの人間関係には気を配っており、子供好きなのか、レントンのような年少者への面倒見が良い。美人という事が作中でも明確に描写されており、特にレントンは鼻の下を伸ばしまくっていた。
とにかく不幸が目立つ主人公で、「幼い頃に戦災孤児になる」「親しい人を理不尽に殺される」「信じていた人に裏切られる」「機体に命を吸われていく」「力の解放の為に暴行を受ける」と、かなり悲惨な目に遭っている。
その不幸度は彼女同様に不幸主人公の呼び声高いSC2の主人公のケイジに勝るとも劣らない。両者には「幼い頃に戦災孤児になった」「機体に命を吸われていく」「ラスボスに特攻する」と共通点が多い。名前の由来は往年の女優・原節子氏からであるが、名前が名前だけに戦災を題材とした映画『火垂るの墓』の登場人物も掛かっているのではと言われる事も多い。
時空修復後は再結成したグローリー・スターごと新地球連邦軍に所属することとなる(そもそもMIA認定されていたわけではないので、全てが終わった以上当然の扱いと言える)。
アイビス・ダグラスとは、「最初のステータスは低めで後に覚醒イベントがある」「人知れずシミュレーターによる訓練を必死に繰り返す」「スイーツ好き」「星にまつわる部隊名や二つ名(グローリー・スター、銀の流星)」「担当声優がスパロボファン」という共通点がある。性格やプロポーションという大きな違いはあるが。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- リアル系女主人公。まだ軍歴に乏しく実戦経験も無いので序盤では能力値が低い(特に技量が低く、初期値161)。一般に低いとされるカツ(初期値170)より下である。ちなみにZで技量が一番低いのはチルで、初期値137)が、
中盤のイベントでSP以外の能力値が+5され、特殊技能欄の「?????」が「SP回復」となり、格段に扱いやすくなる。後のイベントで、更に技量が+5される。
新兵という事もあり、シン、カミーユ、レントンらと絡みが多い。ランド編では常にアサキムを追いかけているので敵対関係となるが、最後には解消されている。なお、ランド編ではアサキムに完全敗北している描写があるが、代わりに悲しみの乙女のスフィアが発動しなかったのかアサキムに「必要ない」と言われている。初出撃のときデンゼルに命じられたバルゴラのガンカメラによる戦場の撮影という任務をその後も愚直に守り続けており、それが物語の終盤で大きな意味を持つ。
- スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
- 彼女の裏の姿が満載。既に成人している為、チーフが大好きだったビールを口にする事になる。なお、この件は寺田Pがブログで公表している。シークレットエピローグではデンゼル、トビーと共に再結成したZEUTHに参加。セツコが主人公の場合、前回の決戦から生還した事になるのだが、特にZEUTHメンバーの反応は無い。バトルシアターでアクエリオンアルファから不幸断絶拳を食らったのに、ダメージを0に抑えている。彼女の底無しの不幸ぶりを物語るエピソードである。エグゼクターとの戦いでは出撃枠の問題でデンゼル・トビーと組んでいることだろうが、バルゴラ・グローリーと違い二人の機体は飛べないのがネック。2話・3話では進撃速度の遅れが致命傷となるため、移動力か移動タイプのフォローを怠りなく。
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 名前のみの登場。なお、劇中でのZEUTHメンバーからの語りなどの描写を見る限り、恐らくセツコルートが正史になっていると思われるが、ランドもZEUTHに所属していたともとれる語りもあり、スペシャルディスクが正史というのが正しいだろうか。なお、彼女のある一件から、ZEUTH内で「平行世界の同一人物同士の比較をしない」というルールが設けられたようで、平行世界の人物の話になると、たいてい誰かが話を制止する際に彼女の名が出てくる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- どのルートでも13話で参戦……するのだが、16話「次元の心央」で離脱。復帰は54話となり、使える期間は全部合わせてもたったの11ステージしかない。ちなみにランドと合流するのも終盤になってからである。ストーリー展開上仕方がないとはいえかなり不遇だが、その代わりに機体性能は据え置きで初期からSP回復習得済み、優秀なエースボーナスと相まって終盤戦では強力。今回はバルゴラ・グローリーから離れていても不自由なく生活している上、シュークリームを買い食いしている描写もあるため、スフィアの反作用による味覚と視覚の喪失は克服した模様。本作で共演したエスターやマルグリットとは良き友人関係となっている。そしてザ・グローリー・スターのカットインでは相変わらず盛大に揺らしていた。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
前述の通り。しかし、同じく前述の通りPPを大量に稼げる為、養成で幾らでもフォロー可能。
精神コマンド
- Z
- 集中、直感、直撃、気迫、魂
デフォルト誕生日で覚える精神コマンド。直撃がSP20で使用できるので、全体攻撃主体のバルゴラとの相性は抜群。ただZは作品自体がSPがかなり少なめの設定なので、いちいち直撃に頼らずにSPを温存したいなら、集束攻撃を取る価値はある。序盤はステータスが低めなので、集中を使う機会も多い。 - 第2次Z再世篇
- 不屈、直感、直撃、気迫、魂、覚醒
「集中」は「不屈」に差し替えられ、「覚醒」が追加された。
特殊技能
初期習得技能は援護攻撃。レベル4まで自力で習得する。また中盤の覚醒イベントでSP回復を習得する。
バルゴラは射撃・格闘どちらも使い易いオールラウンダータイプだが、それゆえに器用貧乏にならないように気をつけたい。PPがデンゼルとトビーから還元される為、それを上手く使うと良い。
火力面を優先するなら、隊長効果の恩恵を得られる集束攻撃やヒット&アウェイを習得させ、全体攻撃による反撃をメインにすると良い。一方、搭乗機であるバルゴラシリーズは、P属性の射撃武器がトライチャージしかないという共通した弱点を持つ為、再攻撃の習得と技量値の養成でP属性の格闘攻撃を活用すると扱いやすい。この場合、援護攻撃を活かす為に連携攻撃を習得させると良い。万能型を目指すなら、集束攻撃と再攻撃を習得させると死角が無いが、相応のPPが無いと器用貧乏になる。
前述の通り、PPがデンゼルとトビーから還元されるのだが、彼らのPPは周回ごとに個別に引き継がれている為、セツコは周回を重ねる度に加速度的にPPが増える。よって、最終的には完全な万能型になれるだろう。
小隊長能力(隊長効果)
- 「射撃武器の攻撃力+10%」
- 非常に強力な効果だが、搭乗機にP属性を持つ射撃武器がトライチャージだけなのが非常に残念。砲台として使うならヒット&アウェイを。
エースボーナス
- 隣接する機体の与ダメージ+10%、被ダメージ-10%
- 隣接する機体が戦闘する際に「分析」の効果を与えるのと同じ。
搭乗する機体
- バルゴラ・3号機
- 序盤の搭乗機。この時点では最強武器が射程の短い格闘武器なので、使い勝手はいまひとつ。
- バルゴラ・1号機
- 多元世界化直前に3号機が損傷した為、新兵である彼女を案じるデンゼルの計らいで彼の1号機と交換する事になった。最強武器が射撃系になり、少し後に3号機のガナリー・カーバー武装も追加される。
- バルゴラ改
- 大破した1号機と2号機の継ぎ接ぎ。1~3号機の全てのガナリー・カーバー専用武器を使用可能。ランドが主人公の場合はこれが最終機。尚、セツコ編32話に登場するスフィア覚醒前のバルゴラは、外見はバルゴラ・グローリーとなっている(ガナリー・カーバー以外)が、名称の表記はこのまま変わっていない。
- バルゴラ・グローリー
- 最終搭乗機。大幅なスペックアップを果たし、直線型のマップ兵器も追加。終盤、イベントで更に強化される。
人間関係
- デンゼル・ハマー
- 「グローリー・スター」の隊長。堅物な軍人でないので、セツコには優しくレクチャーをして、任務外では冗談交じりに声を掛ける。メンタル面でもセツコを支える大人の男。冷えたビールが好物。
- トビー・ワトソン
- 「グローリー・スター」の隊員。気が軽いが、年が近いのもあって、セツコは恋心を懐く。意外にオタク傾向がある。
- レーベン・ゲネラール
- デンゼル、トビーを失った彼女の前に現れたカイメラ隊所属の青年。彼の配属で彼女の心の痛みは幾分和らぐ事になったが、それは彼女を2度目のドン底に叩き落とす為の布石でしかなかった。しかし彼自身も、最終的には絶望と錯乱の中で果てる。
- ジエー・ベイベル
- カイメラ隊の技術顧問で、セツコのバルゴラをバルゴラ・グローリーに改良した人物。「せっちゃん」と呼んで、色々便宜を図ってきたのだが……。
- アサキム・ドーウィン
- セツコから大事なものを奪う事で自らの目的を達成しようとする。セツコにとっても、絶対に許す事の出来ない宿敵と言える存在になる。再世篇ではランド・クロウと協力し、ひとまずの決着を見る。
- ツィーネ・エスピオ
- セツコとは敵対関係を取るが、ツィーネに戦う理由を問い質すと、ある事件がきっかけで彼女との接点がある事が判明。そして無駄な戦いを止めるよう説得する。
- ランド・トラビス
- 序盤は敵だが後半で和解。その鋭い洞察力で彼女の身体の異常にいち早く気が付いた人物でもある。スペシャルディスクや再世篇では共闘を果たす。
- クロウ・ブルースト
- 再世篇では共演。彼女と同じくスフィアに関連のある機体に搭乗している。クロウはZEUTHメンバーからセツコの話を聞かされていたが、スフィア・リアクターである事は知らなかった。
- エスター・エルハス
版権作品との人間関係
まだ10代である為か、各作品の主人公等比較的若年層との交友関係が広い。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- シン・アスカ
- 彼の負の部分を和らげ、対フリーダム戦では戦闘のレクチャーをしつつ、復讐心で戦わないよう説得した。セツコ自身は過剰な訓練や度重なる事件でボロボロになってもアサキムへの復讐を胸に戦っていた為、自分のようにはならないで欲しいという意味合いでの発言とも取れる。
敵同士になった時にはスフィアに命を吸われていく体で戦ってはいけないと説得されながらも、自身の思いに沿わない戦いをしてはいけないと呼びかける。最終的には良き先輩・後輩の関係を構築していた。第2次Z再世篇でも久々に彼と再会しており、以前と変わらぬ仲の良さを見せた。 - アスラン・ザラ
- 上官。ただし、年齢はセツコの方が上。
- キラ・ヤマト
- Z30話にて対峙した際、他の主人公格キャラが悉く彼の戦い方を痛烈に批判する中、彼女のみ「自分と戦い方が似ている」という感想を抱く。更に今までやってきた事をZEUTH(セツコ側)に許されるはずがないと思って黙って帰ろうとするキラ達に「言葉を伝えてもいないのに分かり合えるはずがない」と言い、まず自分達の考えや思いを言葉で伝えないと答えなんて出ないということを諭す。
- ルナマリア・ホーク
- 仲の良い同年代の友人。
- ハイネ・ヴェステンフルス
- 頼れる上司だったが、戦死してしまう。
ガンダムシリーズ
- カミーユ・ビダン
- 地球連邦軍に所属していたセツコにとって、カミーユを始めとするエゥーゴは初陣の相手でもあった。共闘する事になってからは機動兵器の操縦テクニックをお互いレクチャーし合い、気軽に会話できる仲へと進展した。また、サンドマン杯では共闘。
- ジェリド・メサ、カクリコン・カクーラー
- ティターンズに所属する彼らには見下されていたようで、散々小馬鹿にした挙句エマにたしなめられる一幕もあった。セツコの方は元友軍という事もあってか、対ロゴス戦でジェリドと共闘した際に彼の身を案じる発言もしている。ただ、彼らの口汚い発言には多少なりとも根に持っているのか、彼の事を微妙に見下しているような毒のある台詞も吐いている。
- エマ・シーン
- 序盤から面倒を見てくれる頼れる先輩。色々とセツコの事を心配していた。
- レコア・ロンド
- エマと共によく面倒を見てくれた先輩。彼女の撃墜、そしてティターンズへの寝返りにはセツコもショックを隠せなかった。セツコルートでは自軍に復帰する可能性がある。
- アムロ・レイ
- 彼や鉄也から熱心に指導を受ける。
- エニル・エル
- 一時的に彼女と一緒にいた事があり、彼女に助けてもらった。仲は良く、再会時もお互いに喜んでいた。
リアル系
- レントン・サーストン
- 美人のセツコにデレデレで、「綺麗なお姉さん」という認識だった。セツコもレントンに対しては年上としての余裕を見せている。部隊が分かれた時は彼女の事を思い、戦わされたときには説得するのであった。尤も、その頃にはエウレカという彼女がいたが。
- カシマル・バーレ
- トビーへの淡い恋心を暴かれた為、彼に対して怒りを露にする。
スーパー系
パイロットBGM
- 「THE RIGHT STUFF」
- セツコの前期デフォルトBGM。グローリー・スターはこの曲が共通デフォルトBGM。また、イベント専用のアレンジ曲として『悲しみという力』がある。
- 「涙拭う翼」
- 覚醒したセツコ及び、バルゴラ・グローリーのデフォルトBGM。PV2で流れていたのはこちらの曲。担当声優の高口幸子氏のブログにて、自作の歌詞が公開されている。一応、寺田Pなどの『スーパーロボット大戦Z』のスタッフ監修のもの。
名台詞
- 「ガンホー!ガンホー!ガンホー!」
- レイ・ピストル(トライチャージ・イベント仕様両方)使用時の台詞。
同じようなセリフに「それ、それ、それぇっ!」がある。どちらも、覚醒後は言わなくなる。 - 「ええと…ブルーフィクサーの雷太さんでしたっけ…?」
- 初対面のキラケンを雷太と見間違えて。キラケンと雷太は外見だけでなく声も酷似しているので間違えるのも無理はないだろう。
- 「よくも…!よくも私の心を覗いたわね!」
「言うなぁぁぁぁぁっ!」 - カシマルにトビーへの恋心を暴露された後の戦闘前会話。基本的に内気なセツコが本気で激怒した珍しい場面。
後に続々編にて恋心を暴露された人物が出てしまった。
- 「…私達は…彼らに何もしてあげられない…。かける言葉さえ…無い…」
「…ごめん…なさい…。ごめんなさい…」 - 第33話「星が輝く時」より。人間爆弾イベントで人間爆弾にされた浜本達が遠くへと去っていく姿を見て、自分達の無力さに涙を流していた。
- 「勝平君…その気持ちがあれば、きっと出来るわ」
- 前述にある通り、人間爆弾イベントで多くの人間が死んだ際、自分と同じように親しい人を失いながらも、弱音を吐かずに前向きに生きるセツコのように強くなると決意した勝平を励ました。
- セツコ「シン君…!あなたの心がスフィアを通じて伝わってくる…!」
シン「セツコさん…!」
セツコ「もうやめて、シン君!あなただって、こんな戦いを望んではいないはずよ!」
シン「セツコさんこそ、戦いをやめてくれ!このままじゃ本当に命をスフィアに吸われてしまう!」
セツコ「それでも私は戦う!それが私の決めた事だから!でも、シン君…!あなたは違う!自分の心に嘘をつきながら戦うのなら、もうやめて!」
シン「だけど、俺は…!俺は…戦うしかないんだっ!!」 - 原作再現ルートの56話「最後の力」で敵同士となったシンとの会話。互いに戦いをやめるよう説得していた。
- 「アサキム・ドーウィン!」
- 敵キャラを名指しのみで言うのは珍しい例。
- 「全てを撃ち抜け、悲しみも! 運命も!」
- ザ・グローリー・スター使用時のセリフ。
- 「ごめんなさい、チーフ、トビー…。私は…もう…」
- 黒歴史ENDルートより。自分たちのせいで世界を『果てなき戦いの環』に導いてしまい、戦死した仲間に謝罪した…。この台詞の直後にEDを迎える。
迷台詞
- 「にゃはははははははは」
- スペシャルディスクで酒を飲むと笑い上戸になる事が判明。普段とのギャップに驚いたプレイヤーも多い。ただ、この後「お酒ってとても楽しい」と語っているので、辛い事が続くと酒に逃避してしまう恐れも…。