ムーンWILL

2015年3月30日 (月) 12:24時点における42.144.121.213 (トーク)による版

ムーンWILL(Moon WILL)

太古の文明が作り上げた人工知能「WILL」の1体。彼(?)が「に存在するWILL」であることからこう名付けられた。ドラゴンズハイヴに存在する「アースWILL」の兄弟機とも言える存在である。

本来の役目はアースWILL同様人類の監視及び観察であったが、長きに渡り戦いを繰り返す人類に失望し、「地球に人類など不要」と判断。月面でチームDと対峙した際には、地球人を「悪質な水とタンパク質の塊」と蔑むほどになっていた。

最後は月面にやって来たチームDにオリジナルダンクーガを差し向け、それが撃破されると自らの巨大な姿を現した。オリジナルダンクーガ以上の攻撃力を発揮するもノヴァイーグル特攻によりの本体までの侵入を許し、プラズマを込めた彼女の一撃により破壊される。

登場作品と役柄

オリジナルダンクーガのパイロットとなっており、巨大なムーンWILL自身と戦う事は無い。近年の若本規夫氏によく見られる、語尾を所々伸ばす奇妙な喋り方はテキスト上でもわざわざ再現されている

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
今回は声付きで参加。獣戦機隊との会話台詞も豊富。アースWILLと別の世界でムゲ・ゾルバドスに捕まっていた事がある為にムゲを倒したダンクーガの力を認めている。若本氏の演技に合わせてか、Lに比べるとテキストのテンションは冷静になった(それでも例の叫びはたまに出ているが)。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
前作で倒されたものの、暗黒の力により復活しムゲの尖兵となる。後述にある名台詞の項を見れば一目瞭然だが、完全にムゲやゲシュタルトズール皇帝)の力に依存し、彼らにいい様に使われるなど、色々な意味で小物臭さが増してしまっており、破界篇で見せた宇宙の管理者としての誇りや矜持はすっかり失われてしまっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦L
初登場作品。DSなので声は無いが、若本節はテキストでわざわざ再現されている。
概ね原作通りの流れだが、今回は『戦え!! イクサー1』のクトゥルフ(厳密にはビッグゴールド)に手を貸しているため、原作のように終盤いきなり登場ということはなく、中盤からちょくちょく登場する。
決戦時もビッグゴールドと同時に現れる。
スーパーロボット大戦UX
原作終了後のため既に死亡しており、名前のみの登場。現れた時の詳細は不明だが、時間的に地球連合プラントの戦争の真っ最中に侵攻してきた可能性が高く、因縁のあるチームD以外のキャラではアスラン等SEEDシリーズのキャラ達が彼の名に反応している。同じ声をした地球皇帝とよく似た存在として引き合いに出される。また、ヒトマキナとは同じを根城にしていた事やデウスエクスマキナの口からムーンWILLの名前が語られる事などから、両者は何らかの関係があったものと思われる。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
第61話「集うダンクーガ」にて地球に降り立ってカイルスに襲い掛かり、第63話「未来を求めた者たちへの鎮魂歌」にてムゲと共に大ボスとして立ちはだかる。
イベント「天空の守護者」では役者が演じているのだが、ゼロスザク皇帝の声とそっくりである事に関心を抱いている。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

全ての能力値が格段に高く、格闘に至っては全敵パイロットでもトップクラス。その能力から繰り出される「空我・極」をまともに喰らえば撃墜の危険もある。

特殊技能(特殊スキル)

L
気力限界突破指揮L4、底力L8、援護攻撃L3、アタックコンボL3
見事なまでに攻撃特化。しかし、オリジナルダンクーガにはコンボ武器がないためアタックコンボが死に技能化。おまけに行動順番が早いため援護攻撃もほとんど意味がない。しかし、気力限界突破底力の相乗作用でとにかく堅い。

エースボーナス

戦闘した相手の気力を-5する
第2次Z破界篇で採用。

人間関係

アースWILL
兄弟機。しかし人類に対する解釈の違いで敵対している。

他作品との人間関係

スーパー系

ビッグゴールドネオスゴールド
Lではクトゥルフと手を組んでいるため、彼女たちとも必然的に関わる。その出生がいかなるものだったかも知っている。
ムゲ・ゾルバドス
第2次Z破界篇では彼に捕獲され、その知識を利用されていた。第2次Z再世篇にて彼の下僕として復活させられる。
CCでは対等な関係となっており、ムゲ宇宙に突入したカイルスと激突している。
獣戦機隊藤原忍結城沙羅式部雅人司馬亮アラン・イゴール
第2次Zでムゲを倒した存在で、結果的にはムーンWILL達を助けたことになる。第2次Z再世篇では暗黒の力に依存し続ける様を、亮から「虎の威を借る狐」と幾度も失笑されていた。
クライン・サンドマン
第2次Z再世篇では暗黒の力に依存し続ける様を、彼から「哀れで醜悪」と一蹴された。
アウグストゥス
UXにて、チームDの面々から「ムーンWILLの同類」と評された。声を筆頭に類似点が多い。
デウスエクスマキナ
UXにて、かつてムーンWILLがいたを本拠地とする。ムーンWILLの人間観を肯定している。

リアル系

ゼロ枢木スザク
CCでは彼(を演じた役者)の声が皇帝陛下にそっくりである事に感心している。

バンプレストオリジナル

ガイオウ
彼の正体および使命について把握していた模様であり、第2次Z破界篇での対話時にそれを提示しようとするも、当人によって拒否される。

名台詞

「お目覚めかな…?それにしても、地球の生物の生に対する執着には驚かされる…よくここまでたどり着いたものだ」
「有機生命体…ちょっとした隙間を見つけては潜り込み…生殖を繰り返しては増え続け…挙句の果てには居場所を取り合い、殺し合う…」
「そうしなくては生きていけない哀れな存在…なんと醜い水とタンパク質の固まり…!」
「そんな不完全な生物が!宇宙にまで影響を及ぼす存在であろうとは!自らコントロールできないような生物が!どうぅしてそんな力を持ってしまうのかぁ!全く理解できないぃ!本当に恐ろしい事実だ…!」
最終話。葵の前に姿を現して。
「待て、それはッ!?」
葵「プラズマよ、今開放してあげる!」
「やめろ!お前だって死ぬぞ!?」
同じく最終話。葵のプラズマを宿したパンチを目にしてうろたえる。
「ぬぅぅぅえぇぇぇぇあぁぁぁあぁぁぁっ!?」
断末魔。

スパロボシリーズの名台詞

Zシリーズ

破界篇

「毒を以って毒を制す破壊者よ…いずれお前も消してくれよう」
第2次Z破界篇終盤でガイオウと交わしていた対話を、この言葉で打ち切る。
「ダンクーガ…。 その力に魅了され、私は人類の可能性を信じてみようとした」
「だが、絶望した…。あの青い星の人類に私は絶望したのだ」
「だから、わたしは新たなダンクーガを造った。その強さのみを求めた新たな力…私だけの真のダンクーガを」
第2次Z破界篇にて、なぜ「オリジナルダンクーガ」という機体名をつけたのかの由来(原作ではなく、あくまでもこの作品での解釈)を語る。
「ダンクーガ…! その雄々しくも美しき神の如き姿は私にとっても希望だった!」
「ならば、私は宇宙の番人として今ここでダンクーガと決別しよう!」
ファイナルダンクーガとの戦闘前会話。上述の台詞と合わせ、ムーンWILLにとっても、ダンクーガは畏敬の念を抱かせる特別な存在であった事が伺える。
「彼は楽観主義者だ。WILLの使命を忘れた欠陥品と言ってもいい」
ゴッドマーズガイヤー)との戦闘前会話。「調和と共存」の重要性を説いたアースWILLの言葉を引用するタケルに、上述の反論を返す。
しかし、皮肉にも一部の台詞はムーンWILL自身にも当てはまってしまう…(後述)。
「そのような茶番を引き合いにして自らの正当性を主張するか…!それこそ詭弁! それこそ偽善! 人類に生存の価値無し!」
バルディオスとの戦闘前会話。「人類は互いを許し合う事が出来る」とのマリンの主張に対し、会話イベント中最も苛烈な反応を示してこれを否定する。
「何だ…!? このオリジナルダンクーガを前にして微塵の恐れも感じていないのか!」
ダンクーガノヴァ・マックスゴッドとの戦闘前会話。自身を蚊帳の外に雰囲気になったジョニーエイーダの二人に対して怒りと驚愕を露にする。
何の因果か再世篇において自身を利用したムゲにも同様な事が起きた様だ。
「お、お前たちは必ず後悔する…! このまま人類が進化を続ければ、必ず奴等が来る!
「その時、この宇宙は…」
「宇宙は…宇宙は! うるるるるるああああああああっ!!」
第2次Z破界篇でZEXISに倒された時の台詞。人類が進化を続ければ「奴等」は訪れると言い残して爆炎とともに消えた。その意味は、天獄篇にて明かされるのであった…。

再世篇

「わ、私が負ける事など…それも二度も負ける事など、有ってはならないのだ!」
「全知全能なる者よ! 我に力を!」
第2次Z再世篇で再度ZEXISの前に敗北し、「全知全能なる者」へと助けを請う。
「全知全能なる者の力により、私は暗黒の世界より蘇った!」
「この力、有る限り、水とタンパク質の固まり如きに後れを取るなど有り得ないのだ!」
その「全知全能なる者」であるゲシュタルト小百合の力によってより強力な力を与えられた事で、勝利を確信したムーンWILLは悦に入り、遂にドラゴンズハイヴに攻撃を仕掛ける。
「この宇宙の進む先は暗黒の闇…! ならば、それに同化し、その力を得た者こそ宇宙の管理者として永遠に生き永らえるのだ!それこそが黒の英知に記された真実! 人類に…宇宙の未来に光はない!!」
さり気なく「黒の英知」に記された未来に触れた台詞であるが、生き残るために暗黒の力に頼り続け、人類と宇宙に未来はないと言い切る彼は、「悲劇を繰り返さないために宇宙を管理する」というWILLの使命、誇りを忘れた「欠陥品」でしかなかった。
「おぉのぉれぇぇぇぇっ!!」
自身の手で機能停止したはずのアースWILLの復活、ドラゴンズハイヴの起動、そしてF.S.に「正しき力を理解しないお前に未来はない」と言われた事で逆上し、さらにグザードを呼び出す。その姿を見た葵からは「みっともない」と鼻で笑われる事に。
「ぜ、全能なる者よ! 私に再び力を!!」
「そ、そんな…! 私を…見限るのですか!」
「う、うおおおっ! ぶるあああああああっ!!」
再世篇での最期。ゲシュタルト小百合に再度助けを請うも、暗黒の力を与えられても敗北した事で彼らに見限られ、下段の断末魔の叫びを上げながら爆発するオリジナルダンクーガと共に果てた。
死の間際まで暗黒の力に縋り続けたその姿は、あまりにも見苦しく、情けないものであった。……しかし、断末魔に「ぶるあああああああっ!!」が出てくるあたりがなんともいえない。

携帯機シリーズ

「任せておけぇぇい。今度こそ愚かな有機生命体どもの最期だ……ぶるあああああっ!!」
Lの第8の使徒迎撃作戦を妨害する際、ネオスゴールドに繋いだ通信にて。最後の叫びは、若本氏の演じた役ではお約束化している声優ネタ
「当然だ! アースWILLゥゥ…。君はたかだか50億年の地球の歴史を見てきたに過ぎない。私は何度も! 何度も何度も!! 宇宙の終焉と誕生を乗り越えてきた…。有機生命体には手を出さずになぁ!!」
Lの終盤、彼の説得を試みるアースWILLの「クトゥルフなどに手を貸し、本当に地球を滅ぼすつもりなのか?」という問いに対して。50億年という途方も無い年月をたかだかと言い切るあたりが凄い。
なお、アースWILLがこの後「幾兆年の経験」と言っているため、少なくともムーンWILLは数兆年の年月(宇宙の年齢は、現代の宇宙論においては各種観測結果から「約137億年」とされている)を過ごしてきたことが伺える。
「黙れぇぇぇいい!!」
「それもこれもすべて貴様達、人間の愚かさが発端なのだぁぁっ!」
「加納渚…貴様と同じ血を持った人間が過去の宇宙においてビッグゴールドを作ったのだ…」
Lの第35話のシナリオデモより。ビッグゴールドの侵略行為を非難したに対して。
「ビッグゴールド…とある星の生産工場として人間の生活のすべてを支え、様々な機能を有する最高ぅぅ傑作…遺伝子運搬船としての能力を始めとする新機能を独自の判断で増設した結果、恐れられ、投棄された不運な存在よ…お前は過去へさかのぼったのではない。宇宙の終焉をやり過ごし、私と同じく次なる宇宙へ飛んだのだ」
「知性に目覚めぬままのお前はこの宇宙に生命の種をばら撒いていたのだ。自らの創造主の遺伝子をなぁ!この宇宙だけではない。地球人どもが高蓋然性世界と呼ぶ並行世界にもな…!」
上記の場面の後、ビッグゴールドの出生、そして今作で二人の渚の関係がどう設定されているかについてもそれとなく語っている。
「お前達の世界では先史文明が残した監視機構を目覚めさせた事件があったそうだな…プロトカルチャーの残した監視機構…その目覚めは人類すなわち有機生命体の愚かさの証拠だ!」
Lでのアルトとの戦闘前会話での台詞。「プロトカルチャーの残した監視機構」とは、間違いなくシェリル祖母が幼い頃に関わった争乱の中心となった「あの存在」の事であろう。
「貴様、あの多卦流とやらの縁者だなぁぁ!アースWILLめ…多卦流が地球に飛来した時、見逃さずに始末しておけば戦いも広がらなかったぁぁものを!!」
Lでの剣児との戦闘前会話。剣児が多卦流の甥である事を一目で喝破したようだ。

搭乗機体・関連機体

オリジナルダンクーガ
最大最強の尖兵。オリジナルと言いつつ、ダンクーガともノヴァとも全然似ていない。スパロボでは搭乗している。
レギュラスα
尖兵。