近藤剣司(Kenji Kondou)
- 登場作品
- 声優:白石稔
- 俳優:白石稔、月原康智[1](舞台版)
- 種族:地球人(日本人)
- 性別:男
- 所属:竜宮島・アルヴィス
- 年齢:14歳(TV版)→16歳(劇場版)
- 生年月日:2131年12月7日
- 星座:射手座
- 身長:168cm
- 体重:60kg
- 血液型:B型
- 好きな物:貝殻
竜宮島中学校の生徒会長を務める、お調子者の少年。咲良と衛とは共に行動する事が多い。後にファフナー・マークアハト搭乗者となる。
ファフナー搭乗時は変性意識で普段とは逆に弱気になってしまう。
軽薄で女好きな人物であるが咲良への想いは本物であり、彼女も一目置く存在である一騎に勝つ事で自分に自信をつけ、彼女に告白しようとしていた。しかしその時に彼女が同化現象で倒れてしまい、もう一人の親友である衛も眼前で死んでしまった事から現実に耐えられなくなり、一時は戦いから逃げ出す。
だがそんな自分を庇い、愛情を持って接してくれた母、彩乃も同化されてしまう。これが切っ掛けで一騎に勝負を挑み、初めて一本を取った事から再び立ち上がる。
上述の通り竜宮島中学校の生徒会長だが皆に頼りや尊敬されている訳でもなく、それどころか周囲には総士が生徒会長と思われていたほど。彼が生徒会長になれた理由も「他に立候補者がいなかったから」である。進学後も高校の生徒会長を務めているが、私事で忙しい立場になっているため、実務は副会長のカノンに任せている。
天才症候群の兆候として直感回答力に優れるが、過程が伴わないので役に立った様子はない。 (劇中、通常攻撃の効かない特殊なフェストゥムの弱点を初めて撃ち抜いて撃破したことがあるが、偶然に近い形だったため上記の能力に寄るものなのかは微妙な所)
物語上では明るいお調子者である事からコメディキャラ、変性意識による弱気、仲間を失うという悲劇に耐え切れなかった事からへタレキャラの面もあったが、成長後に参加した最終決戦では単独でマークニヒトに大打撃を与え、生還するという大金星を挙げた。
劇場版では精神的に成熟した姿が見受けられ、変性意識による変化が全く見られず、最早無いものとしてファフナーを使いこなしていた。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 一騎には劣るが近・遠距離の両方に対応できるバランスのいい能力。なお、性格は「弱気」ではなく「普通」。その為に気力上げに難儀する。
- 最後まで生存していたからか、あるいはマークニヒトに初めてダメージを与えたからなのか、最後に幸運を覚える。
- スーパーロボット大戦UX
- 声付きで参戦。担当声優の白石稔氏は本作でスパロボ初参加となる。原作再現できっちり一時離脱から復帰までの過程が描かれる。終盤、劇場版となる関係上マークアハトからルガーランスとレールガンが無くなってしまうのがネック。
- また、性格は最初は「弱気」だが(本作唯一の『弱気』キャラでもある)、劇場版設定のほうに移行すると「強気」になる。
パイロットBGM
- 「ナイトヘーレ開門」
- ファフナー系汎用。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
劇場版ではよき先輩として指導していたためか、激励がついた。
特殊技能(特殊スキル)
人間関係
- 真壁一騎
- 友人であると同時に一方的にライバル視している。剣司にとっては強さの象徴であり、彼に勝つ事によって自信をつけようとしている。終盤では同化現象で弱っていたとはいえ遂に一本を取る事に成功する。
- 皆城総士
- 友人。剣司とは真逆の性格であり、周囲の者達は総士が生徒会長と思っていたほど。
- 要咲良
- 彼女の事を姉御と呼び慕っているが、異性としても好意を寄せている。彼女の実家で柔術を習い、一騎を倒そうとしてるのも全て咲良のため。中盤で心を通わせるが、その直後に咲良は同化で昏睡状態に陥ってしまう。
- 小楯衛
- 最も仲のいい親友。彼が皆を守ろうとして眼前で散った結果、剣司は現実に耐えられなくなってしまう。普段は剣司が衛を引っ張っている(ただし二人とも咲良の尻に敷かれている)が本心では衛の強さを認めており「衛のように強くなりたい」と発言している。
- 近藤彩乃
- 母親。アルヴィスのエンジニアであり、中学校の数学教師でもある。普段から剣司の事を「バカ息子」と呼んでいるが、人工子宮で生まれた竜宮島の子供たちの中で剣司のみは母体出産。そのため息子への愛情は一段と強い。
- 剣司が逃げ出した際、彼を庇い、諭すが自分もフェストゥムによって命を落とす。皮肉にも親しい人が死んだ事で逃げた剣司は母親の死が切っ掛けで復活する事になる。
- 堂馬広登
- 後輩。劇場版では衛のように戦おうとして突っ込みすぎる彼を窘めるシーンがあった。
- 西尾里奈
- 後輩。劇場版で窮地に陥った彼女を救った。
他作品との人間関係
名台詞
- 「俺が…なってやるよ。お前の父さんみたいに」
- 咲良に対しての言葉。
- 「一騎ぃ! お、お…俺と勝負しろお!!」
- 第23話にて、想い人の同化、親友と母親の死に耐えきれなくなった剣司が咲良の母親の計らいで要家に向かう時に一騎に遭遇し、涙を流しながら彼に勝負を申した。
- 真矢は同化現象が進んでいる一騎を心配して制したが、一騎は彼の心を酌んでそれを引き受けた。
- 「今の、咲良が見たら驚いただろうな…」
「咲良に言われたんだよ、弱い男に興味はないって」
「咲良、自分のお父さんみたいな人…タイプだったから…」
「一騎…俺も衛みたいになれるかな…」 - 第23話にて、一騎からやっとの思いで一本を取って。一騎に勝負を挑んだのも咲良に告白するためだった。そして、自分も亡き親友である衛のように強くなれるのかと一騎に問いかけた。
- 一騎は「なれる」と答え――剣司は、再び立ち上がった。
- 「死んじゃ駄目だ! 死んじゃ駄目なんだよぉっ!!」
- 最終話にて、孤立した状況でマークニヒトと対峙した際に。この直後の攻撃で、痛みを理解してしまったマークニヒトは初めて動揺を見せ、反撃の一手となった。
- 「うわぁぁぁ~! 目の前かよぉ~~~!!」
- 「HEAVEN AND EARTH」にて。出撃した矢先にエウロス型の正面に出てしまい、思わず叫んだ。
- TV版の剣司を思わせる情けない台詞だが、実は叫びながらガルム44(マシンガン)で牽制し、近接攻撃を仕掛けようとしているカノンの方へとしっかり誘導しているなど、やるべきことはしっかりとやっている。
- 剣司の確かな成長を窺い知れるシーンである。
- 「こっちの仕事が、終わってねえんだよ!!」
「行けっ! 仲間を守れ!!」 - 「HEAVEN AND EARTH」にて。広登に里奈を託し、自身は右腕を失ったマークアハト単機でフェストゥムの大群に立ち向かう。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「意外とホイホイいけるもんだな!」
- 回避時の台詞。声優の白石氏が出演した『涼宮ハルヒの憂鬱』に因んだ声優ネタである。
- 「ていうか…張飛さんたちは、宇宙で出撃しても大丈夫なんですか?」
「い、いや…ほら、空気とか…」 - UX17話で、意気込む張飛にもっともな疑問を呈するが、彼から「誰が空気武将だ」の言葉と共に睨まれた。合掌…。
- 「母ちゃぁ~ん! こんな数なんて無理だよぉっ!」
- UX第22話にて、数百規模の核ミサイルを迎え撃つこととなり、例の如く弱音を吐く。しかも、竜宮島にいるその母親から「自分がついている」といった直後にコレである。
- 「う、うそだろオイ!」
- UX第27話にて、かつてフェンリルで爆散したはずのマークゼクスが現れた際の台詞。おそらく全プレイヤーが同じ事を思ったであろう。
- 「た、大切な人なんだよ…!」
「こんな情けない俺でも…命を懸けて守りたいって思える、大事な人なんだよ!」
「だから、頼むよ…! お願いだから…もうやめてくれよ!」 - UX第34話にて同化現象で倒れた咲良と衛に無慈悲な攻撃を加えるラインバレル・アマガツに対して。だが、剣司の呼びかけも空しくラインバレルはマークアハトに対してもその刃を向けた……
- 「俺、あいつに言わなきゃいけないことがあったのに…戦いのこと、咲良のこと…俺自身の、これからのことも…な、なのに…どうして…どうしてみんな、何も言わずにいなくなっちまうんだよ!ど、どうして…うっ、うぅぅ…!うわああぁぁぁっ…!」
- UX第38話にて、衛の死を知らされて。
- (衛…お前たちの想いも一緒に連れていくぞ! もう、怖いものなんか何もねえッ!)
- UX第39話にて。自分より先に「いなくなってしまった」親友と母親のために、勇気を振り絞ってフェストゥムの大群に挑み、一騎達と共にクロスドックを仕掛ける。
- このときのBGMは「未来への闘志」に固定されている。
- 「もう怖いだの何だの言ってられねえ…ちゃんと向かい合うって決めたんだ! 戦うことと、弱かった自分と!母ちゃん、衛、見ててくれ! 俺は自分の弱さを乗り越えてみせる!」
- UX第39話での戦闘前会話。今まで目をそむけていた「己の弱さ」と向き合い、乗り越える事を誓った――自分を守るために、そして島を守るためにいなくなった母と親友に。
- 「なにが万全だよ! ハザードなんかに任せてたら、それこそ地球が滅んじまうぜ!」
- UX第41話にて、ELSが来襲しても自分たちの力を持ってすれば何も心配はないと高笑いするハザードに対して吐き捨てた。まあ、ハザード自身は己の保身と欲望のためにしか頭にないので、剣司の指摘もあながち間違ってはいない。
- それどころか、ハザード及び人類軍はELSが地球圏に到達した際には地球を見捨ててマクロス・フロンティア船団と共にバジュラ本星へと向かってしまっている。
脚注
- ↑ 月原氏は初期の数日だけ演じていた