サキト・アサギ

2014年9月28日 (日) 01:29時点における220.150.30.224 (トーク)による版 (本文追加・調整)

サキト・アサギ(Sakito Asagi)

事故により、地上世界からアルメラ共和国へ召喚された少年で、長らく昏睡状態に陥っていた。アルメラがマグゥーキの襲撃を受けた時に目覚め、生き残るために攻霊機レイブレードへ搭乗する。 転移する前は北海道にいたことが判明しており、召喚された時期は「地上人召喚事件」と同時期であることが判明している。 感情をあまり表には出さないクールな性格だが、内側には激情を秘めており戦闘時はよく叫ぶ。また、微笑んでたり赤面してたりする顔グラフィックが一つもない。 始めにレイブレードに搭乗したころは、ただ流されるまま・自らを守るために戦い続けていたが、徐々に人々を苦しめている戦争を止めるために戦うようになる。 念動力者に近い霊能力者の一族「ミヨ」の生まれで、念動力と違うのは「あの世」にいる人間の声を聴き、現世に届けること。いわゆるイタコのようなものである。 サキト本人には能力を行使することは出来なかったがレイブレードに乗るうちに発生し始めた異常を経て、その場で死んだ人間の遺志を取り込み、そのままの口調を発するほどにまで能力が肥大化してしまう。 彼が召喚されたのは、遺志(召喚した側からすれば邪念)を取り込む過程で人格が破壊されないほど優良な能力の持ち主だったためである(並の能力者は耐えられないという)。 死んだ人間の遺志を取り込み、魂の力をもって別の力に変換するという点はディス・レヴと類似している。


登場作品と役柄

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神F COFFIN OF THE END
初登場作品。担当声優の石川界人氏も当作品でスパロボ初参加。
第1話から「バーニングPT」「パーソナルトルーパー」等と言った用語を使うなど、歴代の魔装機神系列のキャラとしてはOGシリーズとの関わりが深い。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

魔装機神F COFFIN OF THE END
PN数値も含めた全ての分野で五本の指に入る数値を持つ。格闘部門ではヤンロンに肉薄し、テュッティに匹敵する射撃と命中、回避センスもリューネに勝る。死角は存在しない。

精神コマンド

魔装機神F COFFIN OF THE END
直感加速突破信頼、自由選択

非常に攻撃系にバランスが取れている精神の中、あまり使い道のない信頼が輝く。彼が周りの仲間に多大な信頼を置いているからだろうか。

パイロットBGM

「トランスドライブ」

人間関係

マサキ・アンドー
魔装機神操者。サイバスターのことは地上の時から知っていたが操者については知らなかった。自分と同じように呼ばれ、戦い続けるマサキに興味を持つ。救出後は握手を交わし友人に。
テュッティ・ノールバック
最初に出会う魔装機神操者。戦いに迷うサキトに昔のマサキを思い出し、サキトをしっかりフォローすると意気込む。
シュウ・シラカワ
成り行きで彼の艦で行動を共にすることになり、序盤の物語は実質自身と彼のW主人公制で進行することになる。

アルメラ共和国

エリシア・ゼフィール
アルメラ正規軍の軍人。サキトがレイブレードに乗ってから一番お世話になった女性。序盤は彼女に頼っていたが、徐々に彼女をフォローできるまでに成長する。
シェリーナ・ゼフィール
サキトが一番最初に出会うラ・ギアス人。出会って間もなく絶命してしまう。サキトが人を殺してしまい戦争に迷いが生じていたとき、シェリーナの声がサキトを戦場に向かわせるように導いた。
ティール・カーヴェイ
アルメラの軍人。サキトが落ち込むと必ずティールが励ましてくれていた。サキトとは親友と言って良い関係に。
ライオネル・ニールセン
元地上人の軍人。戦いに迷うサキトに、兵器を扱う者の心構えを彼に説いた。最初こそ理解出来なかったものの、最終的にはライオネルの言葉通りの責任を果たす。
フィリス・ジャラヴ
イルゼノン社第二開発部の主任。序盤のごく一時期、彼女(と上司のタムドル)と行動を共にするが、その途中にて彼女をヴォルクルス教徒から守ろうとした結果、初めて人を殺してしまう結果となってしまう。その後も彼女に色々と面倒を見てもらうが……。
ブロウ・ティゴール
荒廃したラ・ギアスにて悪事を働く野盗の頭で、サキトが明確な意思を持って殺害した初めての人間。正真正銘の下衆で、多くの人間から人非人と見なされていた。
レッフェン・ダスドレーシュ
シュテドニアス首都奪還作戦で行動を共にする。ニコとリコを慮るあまりに発展した口喧嘩に出くわしてしまう。その際、彼から戦いが終わった後、若い者達には生きていて欲しいという願いを聞く。清聴していたサキトの態度を「聞き上手」と称し、未来への希望として見込むも死別してしまう。だが、彼の遺志は霊子の一つとなってサキトへと受け継がれた。

名台詞

「……深く考えない方がいいのか」
晨明旅団相手の特殊戦闘台詞。
「!! こ……こんな所で……!こんな所で、ワケも分からず死んでたまるかぁぁぁ!!」
第1話にて。
「軍の本隊が、そんな簡単にやられてしまうのか!? 冗談じゃない……!誰か生き残ってるはずだ!捜せば、誰か……」
第3話にて、アルメラ首都の惨状を目の当たりにして。目の前の光景が信じられないサキトは、自らの危険も省みず生き残りを探しに行く。
(地上でも……DC戦争みたいな戦いはあったし……異星人やバケモノ共にも襲われたけど……ニュースの光景で……こういう光景を何度か見た事があるけど……ここまで酷いのを……目の当たりにするのは……)
上記の後、生存者が見つからなかった後にて。彼が地上では戦闘に巻き込まれていないことが伺える。
「幽霊とかならともかく、概念がアバウトすぎて……」
第5話で語った、宇宙怪物を信じながら邪神を信じられないと思う理由。だが実際に目にするようになって、認識が変化することに。
「……どうして俺に振るんだ」
第16話でレミアの体型に関する話題をティールから振られて。
「声が……聞こえる……!あいつは……倒さないといけない……!」
「レイブレードなら……あいつだって、きっと……!!」
「全ての力を、この剣に……!」
「グラギオス!消えろおおおっ!!」
第26話G・グラギオス戦にてインテグラルキャリバーで攻撃したときの特殊台詞。レッフェン将軍を生贄に生まれた創造神を倒すため、サキトはロヨラ・レッフェンの死霊の力を借り、インテグラルキャリバーに力を込める。
「将軍の声、ちゃんと……俺、聞き上手……だから……」
上記の攻撃で撃墜したときの台詞。レッフェンの声と思いは彼にちゃんと届いていた。作中で一番印象に残る台詞に挙げられる。
「将軍の敵討ちだなんて……そんなこと、言うつもりはない」
「だけど、これ以上続けるつもりなら……」
「俺達を邪魔するつもりなら!」
「俺は!お前を許さない!!」
アディーナムとの決戦にて。将軍の敵討ちという私怨ではく、自分達に襲い掛かる敵としてアディーナムに引き金を弾く。
「こんな……っ!こんなのって……あんまりじゃないかあああああっ!!」
ティール死亡直後。自分に優しくしてくれた二人が教化に巻き込まれ殺し、殺された事に嘆く。普段クールな彼がインターミッションで叫んだのはここぐらいである。
「だけど……ティールの声は聞こえない……あいつに……何もしてやれない……」
42話冒頭。ティールの部屋に訪れたサキトは、エリシアに自らの出世を語る。霊能力者の家系に産まれた自分は、もしかしたら母のように死者の声が聞こえるのではないだろうか。しかしティールの部屋に訪れても彼の声がサキトに届くことは無かった。
「そんな事……させるか……!」
「俺は……俺だ!自分の意志を、誰かに委ねるなんて、そんなのは……もう、嫌だ!」
「今の感情……今の状況……それが、俺の意志だ!そこから目を背けて、逃げ出したくはない!俺は今、自分にできる事を……!」
「俺は……俺の意志で戦う!だから、レイブレード……俺に力を貸してくれ!!」
終盤、セブ神殿にて、フィリスと対峙して。直前にゼルヴォイドが不完全な力の開放を行ったせいで、死霊がリチュオルコンバータに注がれるが、自らの「戦う」思いと高い霊感能力に反応、「死霊を力にする機構」を「死霊を取り込んだ後浄化し、排出する機構」に変異させた。
「そんな、単純に……割り切れるワケがない!一緒に旅をして、一緒に戦った仲間じゃないか!本当は……戦いたくなんてない!けど、俺はもう……誰かが死ぬところは見たくない!その為なら、戦いだって……!その両方が、俺の意志だ!どっちも……本当の俺なんだ!」
50話フィリス戦にて。彼女を救いたい、でも戦わずに仲間が死ぬのを見たくない、そんな彼の思いとティールの魂が奇跡を起こしフィリスを絶命の危機から救う。
「今まで犠牲になった、沢山の人達……」
「俺は、その思いを受け継いだんだ!」
「お前は絶対に赦さない……」
「全ての世界から!消えろぉぉぉぉ!!」
最終話のカドゥム・ハーカーム戦にて。この戦争で犠牲になった人達の声を受け止めたサキトが、ラ・ギアスに住む全ての人々を教化しようとするカドゥム・ハーカームを討つためディスインテグレータを発射する。
「俺の機体、レイブレードは攻霊機とも言われてる……魔装機神サイバスターという言い方に倣えば、攻霊機レイブレード……ん?攻霊機レイブレードって……どこかで聞いた事があるような……」
中断メッセージにて。それ以上はいけない。

搭乗機体・関連機体

レイブレード
アルメラ共和国の「攻霊機開発計画」によって作り出された機体。マグゥーキの襲撃から生き延びるために搭乗する。
名前の元ネタが元ネタだけに、それに関する中断メッセージが存在する。