シリウス・ド・アリシア
シリウス・ド・アリシア(Sirius de Alisia)
- 登場作品:創聖のアクエリオン
- 声優:杉田智和
- 種族:地球人
- 別名:詩翅(堕天翅族の名)
- 性別:男
- 年齢:16歳
- 髪色:白髪
- 所属:ディーバ⇒一時堕天翅族へ
- 得意技:剣技
- 趣味:バラの鑑賞
- 出身:アリシア王国
- キャラクターデザイン:金田榮路(原案)、藤川太
アリシア王国の王子で、妹のシルヴィア共々ディーバのエレメント。アポロニアスとセリアンの血を引く。
幼い頃から英才教育を受け、エレメントスクールでもトップの成績を誇る。剣技に優れ、性格は王家の人間らしく高飛車だが騎士道精神を重んじる。独特の美学を持ち、自分こそが最高と思うナルシスト。粗野で無粋な行動は憎悪の対象であり、アポロはその最たるもの。彼の美学は中々理解されず、妹と紅麗花、リーナ・ルーン、不動GEN、敵である頭翅は数少ない理解者(尤も、シルヴィアは表層しか理解しておらず、リーナからは揶揄され、不動は見透かしていた)。
幼少期に両親を失い(父親であるアリシア国王はシリウスがアポロニアスの転生者でないと知り失踪。母親に関する描写はないが、ディーバ本部の所在地がアリシア王国跡地であることを考えると殺害もしくは監禁は必至)、妹シルヴィアと二人、腕に宿る紅い翅の秘密を共有しながら生きてきた。それ故か他人を信じられず、人前では決して食事をしない。初陣では成績優秀者の麗花、グレンと共にアクエリオンでの最初の合体をこなす。以後はベクターマーズ及びアクエリオンマーズに搭乗。合体依存症となったピエールの窮地において女性担当のベクタールナに搭乗したこともある。
頭翅のディーバ襲撃時に兄妹揃って囚われ、アポロに彼の右腕とシルヴィアの左腕に宿る紅い翅の秘密を知られる(だが、アポロは事実を知っても隠した)。不動の課す独特の訓練やアクエリオンでの合体を通じて仲間たちとの絆を深め、心を開きかけていた。
だが、アクエリオンが次第に能力を発揮していく中で頭翅の誘惑を受ける。人間が己の目的のために捕らえた双翅の翅を奪い、殺す(更には翅を昏睡状態のグレンに移植する)という蛮行に悩む。禁断の「紅い道」を開いて襲来した頭翅の誘いに乗り堕天翅側へと寝返り、詩翅(シリウス)を名乗ってかつての仲間たちと敵対する。
だが、全ては頭翅の謀略であり、彼はアポロニアスでなく女戦士セリアンの闇の記憶を受け継いだものの、世界を破滅に導いたことから過去生を封印していたのであった。アトランディアでの決戦において、頭翅がセリアンに対する復讐のためシリウスを利用していたこと、そして頭翅から自分の事だと信じ込まされていた「太陽の翼」がアポロニアスやその転生者でなく、機械天翅アクエリオンを指すのだと知らされ衝撃を受ける。
頭翅の攻撃からシルヴィアを守るために瀕死の重傷を負うが、再度手を取り合ったアポロ、シルヴィアとの合体時に傷は回復。太陽剣で頭翅を追いつめるがそれこそ頭翅の思う壺であり、ソーラーアクエリオンの翼が放つ光で生命の樹を受粉させる行為だった。しかし聖なる交わりは果たされたにも拘わらず生命の樹は枯れはじめ、頭翅は絶望のあまり自暴自棄となる。アポロの指摘でアクエリオンを覚醒させるには人と天翅が協力しなければならないと聞き、頭翅はシルヴィアが放棄したベクタールナを奪取。頭翅を追ってアポロとシリウスは生命の樹へと向かう。ヘッドになろうとする頭翅を妨害して合体を拒否。アクエリオンは三形態のヘッド状態で乱戦しいがみ合うが、不動の助言を受け三人のもとに現れたシルヴィアの取りなしにより、互いを理解し合体する。金色に輝くアクエリオンは「無限合體拳」により地球と合体、人柱となって崩れ行く世界をつなぎ止めた。
OVA版では扱いが悪いどころの話ではなく、物語が始まって早々に頭翅に殺されている。
彼の声を演じた杉田智和はブリット役などで既にスパロボ出演歴は長いが、アクエリオンチームの一員として出演できることを楽しみにしていたらしく、2008感謝祭等ではノリノリであった。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 初登場。出番は概ね原作通りだが、彼の嫉妬の心は剣鉄也に看破され、ゲッターチームからはチームワークを乱す要因と指摘を受けた。が、結局は原作通り、一時堕天翅族側に寝返って詩翅になる。詩翅として自軍と戦うときは恐ろしく強い(2回行動のスキルあり)ので注意が必要。
- 後に復帰するも、TV版のように「裏切りの代償」として負傷する描写は無い。キラ達AA・エターナル組が仲間に加わる際や一度裏切ったレコアが復帰した際には、彼らが味方部隊の面々から非難の言葉をぶつけられたのに対し、自らの意思で味方を裏切った挙句、数多くの暴言と暴挙を重ねたシリウスについて、何の遺恨も無く彼の部隊復帰を認めた自軍キャラのリアクションは一部で物議を醸した(一度部隊を裏切ったものの、復帰の際に何の遺恨も無く味方から復帰を認められたという点ではミヅキ・立花も共通している。彼女の場合は元々スパイだったが)。
ランド編限定ではあるが、バグによりクリア周回を重ねたパイロットポイントが二度加算されるので高速育成が可能。長期の離脱があるため最も高い技量値の育成には向かないが、格闘値と防御値に回すのが良い。
中断メッセージでリセットプレイが潔くないと言っておきながら平気で行っていることをアポロにバラされる。 - 第2次スーパーロボット大戦Z(破界篇/再世篇)
- 破界篇、再世篇共に登場。特技の剣技で白兵戦を行った。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
さすがに優等生だけあり全体的にステータスは高めだが、Zでは防御のみ最低クラス。打たれ弱いということか?
精神コマンド
気迫を使えば、戦闘開始直後にエレメントシステムを発動させられるのが便利。第2次Zでは直感が追加された。
特殊技能(特殊スキル)
使いでのある精神コマンドを多く覚えるので、SPアップを養成したい。
小隊長能力(隊長効果)
固有エースボーナス
- 格闘+25
- 第2次Zでのエースボーナス。
パイロットBGM
人間関係
- アポロ
- 最初からまるで馬が合わず、訓練でも戦闘でもたびたび激しく衝突する。だが、それがアクエリオンの力ともなっており、「無限交差拳」、「超3D無限拳」、「嫉妬変性剣」といった数々の必殺技を生みだす。その集大成がシリウスの剣技にアポロの力を加えた「太陽剣」である。
- シルヴィア・ド・アリシア
- 翅の秘密を共有し、共に唯一の肉親で溺愛する。両翅に敗北しシルヴィアが命の危機に陥ったときには、らしくないほど激高し、アポロと取っ組み合いを演じた。堕天翅族側に寝返ったときは、シルヴィアも連れ出そうとするが拒絶され、「哀天使剣」で撃退される。
- 紅麗花
- 最初はグレンとともに優秀なエレメント。地下迷宮では罠避けとして利用。だが、数少ない理解者として好意を抱くようになり、麗花の窮地には声を荒げることも。「けがれなき悪戯」ではみっともない姿を見られたくないあまり、顔を隠していたほど。翅の生えた姿を彼女に拒否されたことで堕天翅族側への離反を決意する。
- ピエール・ヴィエラ
- アポロと共に合体症候群に掛かった彼を立ち直らせたが、堕天翅族に寝返ったときは彼を『下品な男』と暴言を吐いた。
- ジュン・リー
- シリウス先輩と慕われるが、堕天翅族に寝返ったときは彼を「足手まとい」と見下していた。
- 頭翅
- 堕天翅族の前線指揮官。彼に復讐の道具として利用されたが、最終的には世界を救うため協力する。OVA版では何と彼に殺されている。
- 双翅
- 堕天翅族の子供。彼の「けがれなき悪戯」でみっともない姿にされた事もあったが、最終的にまだ子供である彼から翅を奪って殺し、昏睡状態のグレンに移植するという人間の非道ぶりが、堕天翅族側に寝返る引き金となった。
- 不動GEN
- 直接の上司。シリウスが逆らうことができない唯一の人物。
他作品との人間関係
- 剣鉄也
- Zではかつての自分とシリウスを重ねて見ている場面もあり、アポロへの嫉妬をいち早く彼に見抜かれ、忠告をかけられたが…。
- 流竜馬、神隼人、車弁慶
- 元祖合体ロボチーム。Zでは彼らに色々と学ぶ。
- 風見博士
- Zでは彼の非道がシリウスが人類に不信感を抱く一因となった。
- ヘンリー・スタイガー、シャギア・フロスト、オルバ・フロスト、ギム・ギンガナム
- Zでは世界崩壊の危機にも関わらず自分勝手な私怨や動機を優先させる彼らの有様に、改めて「翅無しは醜く愚かだ」と嘲笑する。
- オズマ・リー
- 第2次Z破界篇にて、「妹のキスシーンなんて見たくない」とごねる彼に対して、同じく妹がいる身として「気持ちはわかる」と同意していた。
名(迷)台詞
- 「嫉妬よ、我らに力を!」
- 嫉妬変性剣を使った時の発言なのだが…ツッコミどころ満載である。
- 「堕天翅どもめ…人に尋ねる前に自ら問うがいい!」
(シリウス&アポロ&シルヴィア&麗花「お前こそ誰なんだぁぁぁぁ!!!」) - 双翅の”けがれなき悪戯”を打ち破ったシリウス達が神話獣に対し口走った迷言。
暴言
いずれも堕天翅族に寝返ってからかつての仲間に対し言い放った暴言の数々である。
- 「フン、野良犬が!」
- アポロに対して言い放った暴言。尤も、堕天翅族側に寝返る前からシリウスはアポロに対して散々「野良犬」呼ばわりしていたのだが。
- 「君のような下品な男と寝食を共にしていたとは…我が汚点だよ」
- ピエールに対して言い放った暴言。
- 「君は足手まといで実に不愉快だったよ!」
- ジュンに対して言い放った暴言。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ありえない…この私が…!?」
- 撃墜時のセリフ。通常時は普通なのだが、詩翅時には妙にテンションが高い。
- 「果たして、そうかな!?」
- 第2次Z破界篇で白兵戦で「数で押せば勝てる」と思ったロゼの発言を受けて。その後、さらなる蹂躙が始まる…
- 「彼はあれで中々に気配りが出来るからな。逆に妹タイプの方がしっくり来るかも知れんな」
- 第2次Z破界篇での雑談で、シェリルとランカのどちらがアルトとお似合いか話題になった際、上述の理由でランカを推す。
- 「だとしたら、お前達の愚かさは救い難い」
- 第2次Z再世篇で「丸腰相手なら勝機がある」と思いこんだテロリスト相手に発言。実際、シリウス等一部は丸腰ではなかったうえにZEXISは前述のように超能力者を蹂躙した経験もあるので実に正論ではある。その後テロリストは蹂躙された。