ウェンドロ・ボルクェーデは『第3次スーパーロボット大戦』の登場人物。
ウェンドロ・ボルクェーデ | |
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外国語表記 | Wendoro Bolverde |
登場作品 | |
声優 |
高坂真琴(第3次) 甲斐田ゆき(OGシリーズ) |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦 |
SRWでの分類 |
パイロット ラストボス |
プロフィール | |
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種族 | 異星人 |
性別 | 男 |
年齢 | 16歳程度 |
所属 | インスペクター |
役職 | 異文明監査官 |
概要
インスペクター事件における異星人勢力「インスペクター」の指揮官。
地球人類が闘争本能のみ突出した野蛮な危険分子と看做して、地球人類を“管理”すると称して地球侵攻を開始した。実際には、急速に発展する地球の軍事力を手にしようとする思惑もあったようだが、旧シリーズとOGシリーズでは細かい点で相違もある(ゾヴォーグ枢密院との関係など)。
見た目は年齢相応の幼さがあるが早熟な人物のようで、思考・行動ともに冷徹の一語に貫かれている。OGシリーズでは傲慢と言えるところがあり、自分以外の者はたとえ実兄であるメキボスですら使い捨ての道具としか見ていない。地球人を常に見下していたのは、ゾヴォーグの見解だけでなく、彼自身の性格にも端を発しているものと推察される。それらの人間性故に故郷でも彼を敵視する者が少なからず存在していたらしく、過去に何度も命を狙われていた事がメキボスの口から語られている。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 初登場作品。立場や人物像はプロフィール参照。ルートによっては「他の星を監査しに行く」と言い残し、メキボスと共に地球圏を去る事もある。能力的にはラストボス扱いなので、作品でも3本の指に入り、この頃は回避も自軍のニュータイプに匹敵する高さだったので、命中率の良い武器を選んで攻撃しないとさっぱり当たらない。
- スーパーロボット大戦コンプリートボックス
- 高坂真琴氏の声が付いた。このときはかなり幼い印象を受ける声である。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- 戦闘時にカットインがある。セリフに関しては第3次とほぼ同じ。シャドウミラーの「システムXN」に興味を抱いていた。シャドウミラーはあくまで次元転移機能については隠していたが、ウェンドロはすでに知っていた模様。ちなみに彼らインスペクターの顔グラフィックは、シカログの通常時を除き『第3次』からの流用。
- スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
- 追加設定として「時流エンジン」にも興味を抱いていた。セリフそのものはリメイクでも変化なし。今回は『CB』から配役が変更されているが、担当した甲斐田ゆき氏の怪演が光り、追加された新規BGMも相まって1話限りの戦闘ながら印象が非常に際立つものとなった。今回、メガフラッシャーの戦闘演出がラスボスクラスのド派手なものになっており必見。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 既に死亡しているため名前のみの登場だが、メキボスのフルネーム判明に伴いこちらのフルネームも判明した。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
- 奇襲によりホワイトスターを占拠、一人鎮座するが、すでにホワイトスターはアインストの巣窟と化していたために自身も気付かない内にアインストにその意思を乗っ取られた。精神が歪められたせいか、ストーリー序盤のベーオウルフと同様支離滅裂な言動をしている。メキボスと対峙した際はまだ本人の意志が残っていたが、徐々に影響が強くなり完全に乗っ取られる。「アインストのためホワイトスターを守る」という意思に沿った行動を取るが、最期は自軍部隊によりその存在を消し去られた。
- ヴィンデルと同様に尺の問題で、マトモな戦闘シーンが殆ど無いどころか、アインストに乗っ取られるという視聴者の予想の斜め上を行く衝撃の設定まで付加されており、インスペクターのボスとしての彼は殆ど出てこない。まぁ、例えアインスト化していなくても終盤の詰め込みっぷりを考えると呆気なく死亡していただろうから余計な台詞を言わなくていい分、こっちの方がよかったのかもしれない[1]。
- スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター Record of ATX
- 第1部の時点ではアインストに乗っ取られる兆候は見られなかったが、第2部に入ってからは徐々に描写が増えていった。
パイロットステータス
能力値
インスペクターの大ボスだけに、殆どの能力値がトップクラス。しかしOGシリーズでは乗機が小回りの利かないディカステスのせいか、回避だけは低め。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
エースボーナス
- 被ダメージ-10%
- 「OGシリーズ」。
パイロットBGM
- 「ARMAGEDDON」
- 旧シリーズのラストボスのテーマ。
- 「VIOLENT BATTLE」
- ゾヴォーグ陣営に共通するテーマ。
- 「裁く者、裁かれし者」
- OGSで初採用されたウェンドロ専用の戦闘BGM。プレイヤー側も設定でデフォルトのBGMとして使用可能。
人間関係
- メキボス・ボルクェーデ
- 部下の一人であると共に実の兄だが、かねてよりいい関係ではなかった様子。後に自らに従わなくなった彼と対立する事となった(「ジ・インスペクター」では経緯が異なる)。
- アギーハ、シカログ、ヴィガジ
- 部下。結局は利用する手駒に過ぎず、その戦死の報にも何の感慨も示さない。一応戦力としてはそれなりに信頼しているようだが、彼らが時折見せる個性的な地の性格には眉をひそめることも。
- ヴィンデル・マウザー
- シャドウミラーの指導者。OG2で物語後半にノイエDCへ見切りを付けてホワイトスター(ネビーイーム)へと渡り、ウェンドロと手を組んだ。「ジ・インスペクター」ではアインストに支配された姿を見て「魔道に堕ちたか」と発言している。
- ニブハル・ムブハル
- OGシリーズに登場。ニブハルはウェンドロの鋭さに感心していたが、一方で地球人の力を見くびり過ぎだと評しており、結局そのとおりになった。
版権作品との人間関係
名台詞
- 「アギーハもシカログもやられちゃったね」
メキボス「このままでは我々は全滅でしょうな」
「うん、ぼくもそう思う。やはりここは手をひくしかないようだね」
メキボス「しかしこのままでは、人類はやがて宇宙全体を支配しようとするのでは…?」
「その前にこいつらは自滅するよ。たった一つの自分達の星さえ守ろうとしないやつらだ、長くはもたないさ」
「この星はもういいよ。他の文明を監視しに行こう」
メキボス「…」
「ま、このまま帰るのもシャクだから、おみやげはおいていってやろうか」 - 『第3次』月ルート37話「アクシズは燃えて」にて、この後ギルギルガンを置いてフェードアウトしてしまう。
- 「やはりダメか……しょうがない、ディカステスで相手をしてやるか!」
- 『第3次』37話「ラストバトル」で出撃する際の台詞。OGSとは違ってやけに判断が早い。
- 「そう…子供にピストルを持たせる大人はいないだろ? だから、僕達は取り上げに来たのさ。その危険な玩具をね」
- シリーズ共通の台詞。地球人は子供、自身は大人、と見て取れるセリフである。
- ウェンドロ「君は先任者より前に地球へやって来たようだが……その素性は知れたものじゃない。あの南極事件を引き起こしたシュウ・シラカワという男と同じくね」
ウェンドロ「案外、先任者が失脚したのは君のせいじゃないのかい?」
ニブハル「とんでもございません」
ウェンドロ「じゃあ、SRX計画とATX計画……あれを再開させたのは、地球人の唯一の長所を伸ばし、僕達へその成果物を渡すためではなく……自分の物に……いや、僕達以外の誰かに提出するためじゃないのかい?」
ニブハル「滅相もございません」 - 『OG2』におけるニブハルとの腹の探りあい。もし、南極事件でニブハルがゼゼーナンによって救出できてなければ、アルテウルの謀略は上手く働かなかっただろう。
- 「相変わらずだね、君は。肝心な所でくだらない感情に流される……その証が、君の顔の傷だ」
- OG2『魔星へ集う者達』にて。彼ら兄弟の過去に何があったのだろうか……?
- 「何を言ってるんだ? 君達は恒星間航行の手段……いや、恒星間航行をも可能とする兵器を作り出しつつあるじゃないか」
「プロジェクトTD……α、β、Ωがそのいい例さ。特にΩが完成すれば、他の太陽系へ直接攻撃を加えることも可能なんだろう?」 - アイビスとツグミに対して。Ωについては、恐らくハイペリオンのことを指していると思われる。
- 「あの時、君達は僕達が提供したブラックホール機関じゃなく……隕石から発見したバルマーのそれを利用しようとしたろう?」
「僕達の国との条約を無視して、そんなことをするからお仕置きされたのさ。どのみち結果は同じだったかも知れないけどね」 - ヒュッケバインの暴走事故の真相を語った場面。
- 「シュウ・シラカワ…まったく、大した役者だよ」
「君とグランゾンは僕達にとって障害となる…だから、ここで始末する」
「君は真実を知っていたようだねぇ」 - シュウとの戦闘台詞の数々。没データであるが、OG外伝のフリーバトルでもこの台詞を聞くことができる。
- 「フフフ…もう気が済んだだろう、兄さん?」
「言ったろ? 君は僕に勝てないとね」 - メキボスをディカステスで返り討ちにして。いかに彼を見下していたかがわかる台詞。
- 「……愚か者の末路だ。同情の余地はないね」
- 上記の場面でメキボスを始末した直後に吐き捨てた台詞。他の部下が戦死した時にも似たような台詞を口にしていたが、この台詞がそのまま自分自身に跳ね返る事になってしまう。
- 「つ……強い……強すぎる……で、でも……覚えておくんだな……その力……力が銀河を……滅ぼすんだ……所詮、君達は……癌なんだよ……地球にとっても……宇宙全体に……とっ…て……も……」
- OGSでの最期の台詞。
ジ・インスペクター
- 「黙ってくれないかなぁ、兄さん……うるさいのは……」
「嫌いなんだ!」 - ホワイトスターでメキボスのグレイターキンの一撃を受けて。この瞬間からアインストの影響が本格的に表面化し、そして……。
- 「異なる血脈は……先に消去しておかなきゃねぇ」
- グレイターキンを一撃で撃破し、メガフラッシャーを放つ直前の台詞。この後、ホワイトスター外壁を閃光が撃ち抜き、戦隊の前にディカステスが姿を現す……。
- 「そうさ……もうグランゾンも……システムXNもいらない。お前達に……裁きを下してやる!」
- シュウの「別のものになっている」という指摘に対し、上記の言葉と共に大量のアインストゲミュートを呼び出す。この時点でのウェンドロは声が二重になっており、ますますベーオウルフに近くなっている。鳴り響く「裁く者、裁かれし者」も合わせて異様な迫力を醸し出している。
- 「クッ……フフフフ……魔装機神サイバスター……でも……それももう、いら、ない……」
「消去、消去……しょうきょぉぉぉっ!」 - アインストに身も心も奪われ、暴走する破壊魔に成り下がった彼の狂撃がサイバスターへと振り落とされる。
- 「ギャアアアアアアアッ!!!」
- 断末魔。ダイゼンガー、グルンガスト壱式の波状攻撃を受けた上にSRXの攻撃を受け、ディカステス諸共宇宙のチリと消えた。
- 旧シリーズ、OGシリーズでボスクラスとしてプレイヤーに立ちはだかった彼の姿は最早何処にも無かった……。
Record of ATX
- 「…残念だが不足している要素などないよ 何しろ編成計画をカントクしたのはこのボクだからね ふむ だがそうだね…」
「ゲイオスシリーズの新型を強化開発していただろう あの火器管制システムは面白い 使ってやってもいい」
「かまわないよ 使い方は僕が考える いいかい君たちにとってこれが重要なのは 君たちゴライクンルがウォルガではなくこの僕個人に借りを作るという事だ わざわざ僕の名で試用実績を造ってやろうというのだからね」 - 地球へと進発する前のゴライクンルとの商談にて。「不足している要素などない」と言い切れる辺り相当自信があったようだが、予定外の要素にインスペクターは苦しむことになる。
- 「ホラ やっぱりボクの計算どおりだ」
「「門」の鍵はいまだ目覚めず だが「扉」の鍵はこの時を得た」
「扉も門もその形に意味はなく 有るも無しも意味はなく」
「ただ静寂 静寂を再生する」
「だから メキボス 君は居なくていいといったじゃないか」
「出ろ ディカステス」 - アインストに操られるままにホワイトスターの中枢システムを掌握して。そして、従来作品よりも遥かに巨大化したディカステスが姿を現す…。
- 「ああ 今吹き飛ばしたのは空間転移装置かな…… 困るなあメキボス 君がぶんぶん逃げ回るせいだよ」
「おなじことだけどね あってもなくても きめるのは僕だからね あるのもないのも」
「審判の光は僕が放つものだから」 - メキボスを追撃している中で突入して来たイルム達と鉢合わせたシーンで。
迷台詞
- 「シカログは相変わらず無口だね。ドラマCDの時ぐらい喋ればいいのに」
- 『ジ・インスペクター』のドラマCDにて、終始喋ろうとしないシカログに対してのツッコミ。とんでもないメタ発言である。
搭乗機体
脚注
- ↑ これについては寺田プロデューサーも「尺が足りていればアインスト化を細かく描いていた」と認めている。