ゼンカイマジーヌ / マジーヌは『機界戦隊ゼンカイジャー』の登場人物。
ゼンカイマジーヌ | |
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登場作品 | |
声優 | 宮本侑芽 |
俳優 |
下園愛弓(スーツアクトレス) 鳩間みのん(スーツアクトレス・幼少期) 新田さちか(人間態) |
デザイン | K-SuKe |
初登場SRW | スーパーロボット大戦DD |
スペック (ゼンカイマジーヌ) | |
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本名 | マジーヌ(MAGINE[1]) |
種族 | 機械生命体(キカイノイド) |
全長 | 204 cm |
重量 | 270 ㎏ |
出力 | 1100馬力 |
最高速度 | 130km/h |
所属 | 機界戦隊ゼンカイジャー |
スペック (マジンドラゴン) | |
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全長 | 67.8 m |
全高 |
19.0 m (翼上まで33.0 m) |
全幅 | 63.5 m |
重量 | 1050 t |
出力 | 400万馬力 |
最高速度 | 400㎞/h |
合体形態 |
ゼンカイオーブルマジーン ゼンカイオージュラマジーン ゼンリョクゼンカイオー |
所属 | 機界戦隊ゼンカイジャー |
概要
人間界と融合した平行世界「キカイトピア」の原住民であるキカイノイドのマジーヌが、ギアトリンガーとゼンカイマジーヌギアを用いて変身する戦士。メインカラーはピンク。
『魔法戦隊マジレンジャー』(SRW未参戦)のマジキングをモチーフとしたデザインであり、頭部にはマジレンジャーを示す「29」の番号が記載されている。魔女っ子の様なアレンジをされている為か、変身後は金髪の意匠が確認できる。
共通装備のギアトリンガーや魔法の杖・マジーヌスティックを使用した魔法や、打撃が主な戦闘スタイル。特に魔法に関しては、作品自体がギャグに寄っている影響もあってか本家の魔法戦隊を超える程の自由度で、冷凍ビームをかき氷に変化させる、合体後形態であるゼンカイオーブルマジーン(SRW未登場)用の日食グラスを用意する、果ては共演した「仮面ライダーシリーズ」の能力を一目見ただけで完全再現してしまう等、歴代戦隊の中でも極めて強力な部類の能力を発揮している為、ゼンカイジャーの隠れた最強戦士でもある(マジーヌの最強扱いは公式公認)。更にはゼンカイジャーメンバーでは唯一飛行能力持ち(魔女っ子よろしくマジーヌスティックに跨って飛ぶ)であり、彼女の高性能ぶりに拍車をかけている。
マジーヌ
ドキドキ系キカイノイド。オタク気質で引っ込み思案、内気で人見知りな性格。だが自分の大好きなものには誇りを持っており、バカにされると激しい剣幕で怒り出す。慣れると毒舌や雑な面も出てくる。一人称は「自分」。語尾に「~っす」とつけ、中性的な話し方をする。
ファンタジー、オカルト、占いが好き。普段は路地裏で占い師をしている。
マジンドラゴン
ゼンカイマジーヌが機界モードで機界変形した姿。巨大な飛竜の形態となる。
こちらのモチーフは、『魔法戦隊マジレンジャー』のマジドラゴン。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。2021年9月のイベント「激突、王と王の戦い」にて期間限定参戦。NPC。
- 2024年6月にイベントごと恒常化、同時にゼンカイオージュラガオーンの武装演出でゼンリョクゼンカイオーに合体中、掛け合い要員として登場。
人間関係
ゼンカイジャー
- 五色田介人 / ゼンカイザー
- ゼンカイジャーのリーダー。自身の趣味を肯定してくれた介人には心を開ききっており、信頼を置いている。
- ジュラン / ゼンカイジュラン
- ご近所さんだったので幼少期から付き合いがあり、ジュランおじちゃんと慕っているが、ジュランの希望もあって再会後は基本的には呼び捨てで呼んでいる。
- ガオーン / ゼンカイガオーン
- 仲間ではあるが、当初のガオーンのキカイノイドへの接し方もあってか、それが改善されるまで仲はよくなかった。マジーヌの趣味を無知に馬鹿にした事で彼女の怒りを買ったことがあり、以降も度々彼の発言が原因で機嫌を損ねる事があった。
- ブルーン / ゼンカイブルーン
- 合体時におけるメインの相方。ただ、掃除好きな彼にとって片付けが出来ないマジーヌの普段の生活は許せない物であり、それが原因で仲違いを起こした事も。
カラフル
- 五色田ヤツデ
- 介人の祖母。その関係性は完全に母娘のそれであり、だらしないマジーヌにブルーン同様口をスッパくして注意する事もしばしば。マジーヌは介人同様「ヤッちゃん」と呼び、ヤツデも彼女を「マジちゃん」と呼びとても可愛がっている。
- セッちゃん
- 仲間。他のゼンカイジャーのメンバー同様彼のサポートを頼りにしており、終盤ではブルマジーンに彼を乗せて戦った。
介人の家族
- 五色田美都子
- 介人の母。最終カイ!までは行方不明だったためお世話になるのは後日談以降となるが、本編中では異世界各地で彼女を探す際にトジテンドの目を欺くために彼女に変身したことがある。
ゴールドツイカー一家
- フリント・ゴールドツイカー
- ゴールドツイカー一家の長女。レンアイワルドの影響が出た際には彼女と同性愛の関係になってしまった事がある。
その他
- 織恵、万里、ケミィ
- 第17カイ!にゲスト出演した、オカルト好きの子供達。子供達のために奮闘するマジーヌだが、タイミング悪くトウメイワルドが現れてしまい……。
- ちなみに3人の名前の最初の読みを並べると、「お ば け」となる。
- 神代玲花 / 仮面ライダーサーベラ
- 『仮面ライダーセイバー』の登場人物。第20カイ!で共演。彼女と共闘し、別れの際には別れを惜しんだ彼女に抱きつかれる[2]。
スーパー戦隊シリーズ
- 桃井タロウ / ドンモモタロウ
- 第42カイ!で先行登場した、次回作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のレッド。放送順で言うと彼の縁結び第1号となる(迷台詞の項目で後述)。
- 雉野つよし / キジブラザー
- 同じく『ドンブラザーズ』のピンク。Vシネマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』にて共演し、マジーヌ同様単独飛行能力があるのだが飛行するのを譲り合ってお互いろくに活躍しないという珍事に発展した。
他作品との人間関係
名台詞
- 「魔法パワー!ゼンカイマジーヌ!!」
- 名乗り口上。ゼンカイジャーの名乗り口上は、モチーフ由来の単語の後ろに「パワー!」を付ける形となり、マジーヌの場合は『魔法戦隊マジレンジャー』がモチーフの為こうなっている。
- 「ヌヌヌ…」
- 口癖。下記同様表記揺れがあるが、本編[3]ではこの表記。
- 漫画『ボボボーボ・ボーボボ』の登場キャラ・ところ天の助が持つ「ぬのハンカチ[4]」を連想した視聴者は多数。このほか、言葉に「ハチャメチャ」をつける口癖も存在する。
- 「ヌヌヌマジーヌ!」
- 占いをする時や、魔法を使うときの掛け声。公式媒体での表記揺れが激しく、『DD』では中黒が入り「ヌヌヌ・マジーヌ!」表記(因みに宮本女史がSNS等で使う際は「ぬぬぬマジーヌ」表記)。
- 「自分の占いは外れるんだ!超大凶が出たってことは…はぁちゃめちゃ大吉なんじゃーいっ!!」
- 第45カイ!にて。オミクジワルドの能力によって運勢を最悪にされてピンチに陥ったゼンカイジャーだったが、マジーヌはこれまでの回で自身が行ってきた外れる占いを逆手に取り逆転のきっかけを作る。
- 「自身にとって最悪な運勢をプラスに捉え強運を引き寄せる」というやり方は、同回で使用しかけたギアである『宇宙戦隊キュウレンジャー』の主人公・ラッキー/シシレッドが劇中で何度も行っていた方法であり、彼のオマージュであると思われる。そして…。
- 「人を苦しめるために占いを使う奴は…滅びろぉーっ!!」
「桃色の鮮烈! ファイヤー!!」
「チェックメイト!!」 - 同上。上記の流れで逆転し、トドメを刺した際の決め台詞。この回はマジーヌが事実上の主役と言えるほどの大立ち回りであり、見事オミクジワルドを撃破することに成功する。火の鳥になって突撃するトドメの一撃「桃色の鮮烈」は、最下段の決め台詞まで含めて、彼女の元ネタである『魔法戦隊マジレンジャー』のオマージュ。
- ちなみに戦闘中には彼女の活躍を更に彩るようにマジーヌのキャラクターソングがBGMとなっていた。
- マジーヌ「魔法パワーと」
ブルーン「轟轟パワー!」
マジーヌ&ブルーン『ゼンカイオーブルマジーン!』
セッちゃん「…と、セッちゃんチュン!」
介人「6人揃って!」
一同『機界戦隊ゼンカイジャー!』 - 第47カイ!における名乗り。合体後の名乗りであるためか、機体名義の変則的な名乗りとなっている。さらにブルマジーンにはこの時、普段は後方支援を担当しているセッちゃんがコクピットに搭乗していたため名乗りに参加し、ゼンカイジャー初の6人揃っての名乗りと相成った。
- 「でも!!それ以外はぶっちゃけハチャメチャのギタギタにぐぬぬ全開許せないブルンブルンッスからねぇ!!」
ジュラン「よく言ったマジーヌ!!」 - 同話にて、イジルデとの最終決戦の際にジュラン達が「自分達と介人、そして多くの仲間達と出会わせてくれたことに関しては感謝している」と言った後の台詞。当然前途のこと以外にトジテンドが行った悪逆非道な行為に対しては許せるわけもなく、マジーヌもまた怒り心頭で仲間全員の決め台詞を入り混ぜた怒号を放つのだった。
迷台詞
本編
- 「お前を倒すって話だがぁあー!!?」
- 第17カイ!にて、トウメイワルドの悪事によってオカルト友達の期待を潰されたこと、約束の途中で戦いに行かなくてはならなくなったことに対する怒号。この時のマジーヌは無表情なマスクからでもわかるほどブチキレており、その声色だけでも怒りがひしひしと感じられる。
- マジーヌ「呪いのパワー……ゼンカイマジーヌ……」
ジュラン「そういうの、やめよう?」 - 同じく第17カイ!での名乗り。この時のマジーヌは藁人形を携え、黒い目隠しを外しながら井戸から上半身を出す[5]と言う、他のメンバーが何時も通りの名乗りの中でホラー全開の異様な雰囲気であった。トジテンドとの戦闘においても無数の五寸釘を地面から出現させるという、かなりエグい魔法を使っている。因みに、ジュランだけはトウメイワルドの「スケスケビーム」を浴びたせいで完全に透明だった為、非常にシュールな光景になっている(そのジュランは「コレ大丈夫?」と心配していた)。
- 「破局パワー! ゼンカイマジーヌ!」
- 第18カイ!における、「失恋戦隊ゼンカイジャー」としての名乗り。この時はレンアイワルドの影響でフリント・ゴールドツイカーと同性愛関係になってしまい、そして名乗りの通り破局していたが故のもので、フリントと2人で名乗りを上げる。しかし他のメンバーより明らかに明るい上に、フリントとの仲自体もよさそうである。
- 「最早ただのダジャレなんだが~!?」
- 第30カイ!における対ダイカキワルド戦より。柿をモチーフとした敵でありながら、魚介類の牡蠣を射出して攻撃された直後、花を活ける器である花器で拘束された際の突っ込み。その後もダイカキワルドに畳みかけられ、搭載火器の火炎放射によって火気に煽られてしまう。
- 「強いニャン。誰ニャン?」
ドンモモタロウ「名前を尋ねたか。よーし、これで縁ができたな!」 - 第42カイ!。ゼンカイザーが父親から託されたドンブラザーズギアを使用したことで現れた見知らぬヒーローが凄まじい強さでゼンカイジャーの窮地を救ってくれた時に。後に判明したことだが、ドンモモタロウこと桃井タロウは些細なことで相手に縁を結びに来る強烈なキャラクター性をしており、マジーヌはその第1号になってしまったといえる。この時名前は答えてくれなかったわけだが。
- なお、マジーヌの語尾はこの時コタツワルドの能力でコタツから出られないまま猫化してしまっている最中のため。
その他
- 「以下略!」
「劣化コピーやめろください」 - 2021年2月20日に行われた、映画『機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!』の初日舞台挨拶において。前者はひたすら細かい説明を続けるブルーンに対して複数回発言、後者は映画作中にて共演した『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の敵幹部ザミーゴ・デルマの物真似をするガオーンに対して発言。公式イベントという場にも関わらずけっこう辛辣である。
- 「自分は…オフサイドっす!」
ジュラン「オフサイドやべえ!」
ガオーン「だぁ…やっぱ無茶だよ! 誰もルール分かってないのに麻雀大会なんてー!」 - ブルーレイディスクの映像特典「ゼンカイ豆劇場」第11話にて。ガオーンの台詞の通り、誰もルールを分からないまま麻雀に興じてしまったせいで全員適当を言った末に破綻した。しかも辛うじて麻雀用語を捻り出せたのはジュランだけで、介人はロイヤルストレートフラッシュ(トランプ)、ガオーンはチェックメイト(チェス)と適当を並べた末、マジーヌの捻り出したこれは単なる(サッカーの)反則行為である…。
スパロボシリーズの迷台詞
- 「不覚じゃないでしょ! この世界の百科事典を貸してあげるって言われたら、ブルーン、自分らのギアトリンガー預けちゃって!」
- 『DD』のイベント「激突、王と王の戦い」にて。ブルーン共々ペンチノンに捕縛された理由。純粋に騙されたブルーンに巻き込まれて捕まってしまったようだ。不憫……。
搭乗機体・関連機体
マジンドラゴン形態を経由し、他メンバーと合体することでゼンカイオーとなる。ゼンカイオーの合体担当は右半身。
- ゼンカイオーブルマジーン
- マジンドラゴンとブルーンダンプが合体した姿。ジュラガオーンと違い、近距離だけで無く遠距離でも戦える為、距離を選ばない万能機体となっている。
- ゼンカイオージュラマジーン
- マジンドラゴンとジュランティラノが合体した姿。空中戦が得意。
- ゼンリョクゼンカイオー
- ジュランティラノ、ガオーンライオン、マジンドラゴン、ブルーンダンプ、ゼンリョクイーグルが全力全界合体した最強形態。マジーヌは右足と胸部を担当し、歴代の特殊な能力を使うファンタジー戦隊の力[6]を引き出す事が出来る。
余談
- 演者の宮本氏がマジーヌを演じる際には、宝多六花などアニメの際に演じるキャラクターとは異なる実写のアテレコのような演技を行っている。
- ちなみに第16カイ!では六花と声優が同じことを由来とした声優ネタが仕込まれており、ジシャクワルドの力で強烈な磁気を帯びてしまったことでマジーヌに自転車がくっ付いて倒れた矢先に、「Rikka coffee」と書かれた自販機に押し潰されている。
- スピンオフ作品『ゼンカイレッド大紹介!』では人間態が登場する。
- マジーヌ自身の名前と微妙に異なるせいか、機界モードの「マジンドラゴン」を「マジーヌドラゴン」などと誤植されるコトがしばしばある。
- ゼンカイジャーの中で唯一モチーフの選出理由が明言されており、「歴代戦隊ロボに女性型が居なかった為に初期の企画会議で早速躓いたが、『マジキングを魔女っ子にしません?』との案が出た事で難を逃れた」というエピソードが語られている[7]。
- 上述した『仮面ライダーセイバー』の登場人物・神代玲花 / 仮面ライダーサーベラが主役となる同作の番外編『仮面ライダーサーベラ&仮面ライダーデュランダル』において、第20カイ!における共演とそれに関係する玲花役アンジェラ芽衣氏の諸々の逸話[2]があったためか、宮本氏は『サーベラ&デュランダル』において顔出しの配膳女性役でカメオ出演している。その際、小道具や衣装など徹底的にマジーヌを意識した装い[8]であり、台詞に至っては「ハチャメチャ」「ヌヌヌヌヌ!?」など完全にマジーヌの口癖そのものを使用し、おまけに「なんて素敵なお声!」と玲花に詰め寄られている[9]。
脚注
- ↑ 第31カイ!のデータ内における作中表記。
- ↑ 2.0 2.1 演じるアンジェラ芽衣氏はマジーヌの超絶激推しであり、自称「マジーヌのママ」。プライベートではマジーヌの事を「マジーヌたん」と呼んでおり、特に先述のレンアイワルドの一件ではリアクションが軽く伝説となるレベルだった。SNS等であまりにもぶっ飛んだ愛を発露し続けた結果、出演作の主人公を差し置いて推しへの愛で共演を勝ち取るコトとなり、第20カイ!は半ばアンジェラ芽衣女史に対する制作サイドのご褒美の様な状態になっていた。
- ↑ 第28カイ!の台詞内。同話でマンガワルドにより漫画そのものに変化させられてしまった際の台詞表記。
- ↑ 全面に多数の「ぬ」が書かれている布ハンカチ。
- ↑ 元ネタは漫画『呪術廻戦』の登場人物・五条悟と、ホラー映画『リング』の登場人物・貞子の混合と思われる。
- ↑ マジーヌのモチーフである魔法戦隊マジレンジャーの「魔法」、天装戦隊ゴセイジャーの「天使」、大戦隊ゴーグルファイブや超力戦隊オーレンジャーの「古代文明」、烈車戦隊トッキュウジャーの「想像力」など。
- ↑ 機界戦隊ゼンカイジャー 第4カイ! ブルブルでっかいおせっかい! 2021年3月28日放送
- ↑ 神代玲花、結婚!仮面ライダーセイバーのスピンオフ「サーベラ&デュランダル」予告編、2022年11月6日の「映画ナタリー」の記事より。
- ↑ 配膳女性|仮面ライダー図鑑|東映より、2023年10月23日閲覧。
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