ゼンカイジュラン

ゼンカイジュラン / ジュランは『機界戦隊ゼンカイジャー』の登場人物。

ゼンカイジュラン
登場作品

スーパー戦隊シリーズ

声優 浅沼晋太郎
俳優 竹内康博(スーツアクター)
高木勝也(人間態)
デザイン K-SuKe
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
SRWでの分類 サブパイロット
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スペック
(ゼンカイジュラン)
本名 ジュラン(JURAN[1]
種族 機械生命体(キカイノイド)
全長 195 cm
重量 340 ㎏
出力 1400馬力
最高速度 100km/h
所属 機界戦隊ゼンカイジャー
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スペック
(ジュランティラノ)
全長 48.7 m
全高 32.7 m
全幅 21.0 m
重量 1300 t
出力 500万馬力
最高速度 250㎞/h
合体形態 ゼンカイオージュラガオーン
ゼンカイオージュラマジーン
スーパーゼンカイオージュラン
ゼンリョクゼンカイオー
ドンゼンカイオー
所属 機界戦隊ゼンカイジャー
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概要

人間界と融合した平行世界「キカイトピア」の原住民であるキカイノイドのジュランが、ギアトリンガーとゼンカイジュランギアを用いて変身する戦士。メインカラーは赤。

恐竜戦隊ジュウレンジャー』の大獣神をモチーフとしたデザイン[2]であり、頭部にはジュウレンジャーを示す「16」の番号が記載されている。

専用武器のジュランソード・ジュランシールドを用いた剣戟戦闘スタイルを取る。

シリーズ初となる初期メンバーながらセンターでもリーダーでもないレッドとなる[3]

ジュラン

アゲアゲ系キカイノイド。パーティー好きのおじさんで、事あるごとに軽快なステップを踏んでいる。「ノリのいいパリピないけおじ」を自称しているが、側から見ると「ちょいうざ頑固オヤジ」。一人称は「俺」。

著しく古いセンスをしているのが難点だが、実際のところは人情に篤い熱血漢。暴走しがちな五色田介人たちを大人の目線で導くなど、大人の冷静さも持ち合わせる。

暑がりで汗っかき。また、歳のせいか事あるごとに腰を気にしている。

ジュランティラノ

ゼンカイジュランが機界モードで機界変形した姿。巨大なティラノサウルスの形態となる。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。2021年9月のイベント「激突、王と王の戦い」にて期間限定参戦。ゼンカイオージュラガオーンのサブパイロット扱い。

装備・機能

ジュランティラノ時の武装。

武装・必殺武器

格闘
噛みつき攻撃や突進などを行う。

武装

ジュランソード
人間形態で装備している剣。ティラノ時は尻尾を構成している。
ミサイルポッド
側面に装備。ティラノサウルスのマークがついている。

人間関係

ゼンカイジャー

五色田介人 / ゼンカイザー
ゼンカイジャー結成時のメンバーの片割れ。当初から介人の境遇を知って以降度々気に掛ける。ジュランにとっては戦友であると同時にほっとけない甥っ子のような存在。
ガオーン / ゼンカイガオーン
ガオーンの機械嫌いは同胞のキカイノイドも含まれているため、彼との折り合いはあまり良くなかった。トウギュウワルドの一件で早とちりした際にいつもよりきつく責めてしまったが、結果として互いに謝罪しあったのもあってか、その頃から仲が改善され、最終的にはジュランの方から「相棒」と呼ぶまでになった。
マジーヌ / ゼンカイマジーヌ
マジーヌとはご近所同士であり、彼女の幼少時には面倒を見ていた事から、「おじちゃん」と慕われていた。
ブルーン / ゼンカイブルーン
仲間。彼の好奇心旺盛な部分に振り回されひどい目にあうことが多い。

カラフル

五色田ヤツデ
介人の祖母であり、居候先の駄菓子カフェ「カラフル」の店主。彼女の事は「ヤツデ」と呼び捨てにしている。ジュランがポカをやらかしその都度怒られるのもしばしば。
セッちゃん
仲間。他のゼンカイジャー同様彼のサポートを宛にしている。

血縁者 

サンジョ
曽祖父。ジュランの物心ついた頃には既に死別しており、ボンワルドの力によって出会う。
本人曰く「トジテンドの大名行列に放屁をした結果処刑された」ことが死因らしく、トジテンドと戦うジュランの事をとても心配していた。ジュランとの関係は良好だったがボンワルドの策略で戦うことになってしまい、後述するが名乗りの際はそれはもう酷いことになった。
ハクア
父。サンジョの会話に出てきただけでそれ以外の概要は不明。

トジテンド 

ステイシー / ステイシーザー
介人のライバル。介人ほど彼に対して情は無く、他のトジテンド同様激しく敵視している。

レジェンド戦隊

ティラノレンジャー / ゲキ
モチーフの一つ[2]。直接の絡みはないためジュラン側からの一方的な話になるが、スピンオフで彼が紹介された時の一件から、彼を師匠と勝手に呼んでいる。
イヌブラザー / 犬塚翼
次回作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』のブラック。
Vシネマ『暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー』にて共演した際はイヌブラザーが小柄[4]な上に当人同士が真逆な性格ながらも、軽口を叩き合いながら見事な連携を見せた。

他作品との人間関係

ピッツァ
平行世界からゼンカイジャーを呼び寄せた張本人で、転移後成り行きで彼に協力する事になる。偶然か否か、機界四天王と機界戦隊の共演と相成ったが、元々不信感を持っていた事もあり人々に危害を成したことで早々に敵と見定め、戦う事になる。
超竜神炎竜氷竜
同じ左右合体繋がり。一時期合体が困難な状態に陥っていたが、ジュランとガオーンに影響されたことで再び合体可能な状態まで復調した。
その後、超竜神側はジュラン達の特訓相手となり、左右合体の分離戦法完成の為に助力してくれた。この繋がりで、超竜神のことは「超竜神ブラザー」と呼称している。
中でも炎竜とは、左右合体メカの赤、ということで意気投合する。

名台詞

恐竜パワー!ゼンカイジュラン!!」
名乗り口上。ゼンカイジャーの名乗り口上は、モチーフ由来の単語の後ろに「パワー!」をつける形となり、ジュランの場合は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』がモチーフのためこうなっている。
「父ちゃん母ちゃんよりなんてことあるか!自分のこと大事なのは当然だろ!1人でやらずにちゃんと巻き込めよ!」
第5カイ!より。行方不明の両親の手掛かり欲しさに暴走し、スシワルドの攻撃から周囲の人々を救えなかった事を悔やんだ介人に対して。この時点ではまだ出会って間もないが既にジュランにとって介人はかけがえのない仲間となっており、彼の両親に会いたいという気持ちを全力全開で後押しすることに躊躇いが無かった。
ジュラン「まいど、劇団ゼンカイジャーです」
一同『よろしこ~!!』
第14カイ!より。ステイシーにより仕組まれた介人とゾックス・ゴールドツイカー / ツーカイザー(SRW未登場)の決闘だったが、実は事前にゾックスが事情を話して示し合わせ、ステイシーを出し抜くことを目論んでおり、それに成功した際の台詞。
ゼンカイジャー総出で迫真の演技力により敵を出し抜くという奇策は以降も用いられ、「劇団ゼンカイジャー」はこれを含めて作中3回程の公演と相成った。
「あの頃…あの頃…って、どの頃!?」
4人「無い!!」
「違えわ違えわ!良かったあの頃なんて無かったわ俺達!」
第15カイ!より。レトロワルドの攻撃によって人々が「あの頃は良かった」と思う過去に囚われてしまう中、介人やゾックスも家族が健在だった頃を思い出して身動きが取れなくなってしまう。更にジュラン達も巻き込まれ…と思いきや、トジテンドの圧政に苦しんできたキカイトピア出身のキカイノイド達には懐かしいと思う様な過去など無かった為に能力が効か無かったのである。反撃の切っ掛けになったのは間違いないが、よくよく考えると非常に悲しい台詞である。
「俺らは今を生きる未来びとなんで、よろしこ!」
同上、タイムレンジャーギアを使用した際の台詞。『未来戦隊タイムレンジャー』(SRW未参戦)のOP「JIKU~未来戦隊タイムレンジャー」の歌詞が元ネタ。
尚、この台詞は浅沼氏のアドリブとのこと[5]
「なんか…イケる気がする!」
第20カイ!にて、仮面ライダージオウのライダーギアを使用した際の台詞。『仮面ライダージオウ』の主人公・常盤ソウゴの口癖が元ネタ。
上述の様な、使用したギアの戦隊を思わせる台詞や仕草がメンバーから出てくるのはよくあるコトだが、仮面ライダーシリーズとのコラボで生み出された特注品・ライダーギアにおいても例外では無かった。
「やっと来ました、師匠の技!!」
第25カイ!にて、自身のモチーフとなる『ジュウレンジャー』のセンタイギアを使用した際の台詞。後述のスピンオフでの一件を本編に反映させたものである。なお、この台詞もやっぱりアドリブであり、余談にある「浅沼封じ」をすり抜けて仕込まれたものである。この時失敗した「浅沼封じ」は、直後にセッちゃんが『ジュウレンジャー』のOPを歌っている場面。ここまでされると最早何処がアドリブなのか判別不能である。
「介人、俺達の友達…助けに行こうぜ…」
第31カイ!より。セッちゃんの記憶が真っ白になり機能停止、介人が幼い頃からの友人の無残な姿に涙する最中、騒動の元凶であるギュウニュウワルド(SRW未登場)の居場所が判明した直後の台詞。振り向く介人にジュランは無言でサムズアップを返し、ワルドを倒してセッちゃんを救うべく介人は戦意を復活させる。既に生活を共にしてかなりの期間が経過しており、介人やヤツデだけでなく、既にジュラン達にとっても「俺達の友達」なのである。
ジュラン「ダイヤ、ダイヤダイヤ」(訳:ハカイザーは介人の父ちゃんかもしれねえんだ)
マジーヌ「ダイヤ」(訳:どうしよう)
ブルーン「ダイヤダイヤダイヤダイヤ」(訳:こんな事なら、もっと早く介人に伝えるべきでした)
第35カイ!より。ハカイザーが介人の父である功博士と知ってしまったジュラン達だが、それを介人に伝えるか悩んでいた最中、ダイヤワルドの能力を受けてしまい口を固くさせられ、他人に対して「ダイヤ」の3文字でしか意思表示できなくなってしまった[6]。その状態で介人のためハカイザーを守ってしまい、戦闘後にゾックスに詰め寄られた際の返しの意訳。当然ゾックスに伝わる筈もなく、彼を激怒させてしまった。
本編中では全く意訳がなく、このシーンだけは東映公式サイト[7]で台本の意訳が一部明かされ、漸くどんなことを言っていたのかが判明した。しかし、視聴者目線でも何を言っているか全く理解できないにも関わらず、目的と状況、そして何より声優・アクター達の熱演で何となくキカイノイド達の言わんとしていることが理解できるのも何気に凄い話である。
「そういえばさ『大根役者』って、本来は『何にでも合う』って言う誉め言葉だったらしいぜ」
ブルーン「へぇ~、勉強になります!」
第37カイ!での全力全界合体時の雑談。直前に撃破されたダイコンワルドの「誰が大根役者ダイコン~!」に対する返し。本業が舞台演出・脚本家である浅沼氏ならではのトリビア。
「「もしも」なんてあるかよ!?介人!お前が「もしも」のことなんて考えんな!!つーか、お前が諦めたって俺は諦めねぇぞ!!!」
マジーヌ「そうッス…てか、介人もヤッちゃんもセッちゃんも、3人で勝手に決めんなって話で…。」
ガオーン「介人の家族は、僕らにとっても大事な家族に決まってるじゃん!」
ブルーン「最後の一回ということなら、それは次で必ず取り戻すという意味の一回です!」
「おい忘れんな…俺達がついてんじゃねえか…5人そろって「機界戦隊ゼンカイジャー」…だろ?」
第40カイ!にて、ハカイザーの影響で街に多大な被害をもたらされた際、介人が責任を感じて「父を救うのは次で最後にして、今回でもしもダメだったら誰にも迷惑のかからないところに追放してほしい(要約)」と言った際の反論。
介人の父・功博士を助けるという目的はもはや介人だけの戦いではなくジュランをはじめとするゼンカイジャー全員の戦いとなっていた。その為諦めかけた介人に喝を入れようとメンバー総出で反論する。なんだかんだ言って年長者であるジュランの漢気が感じられる台詞であり、介人もこの言葉に感銘を受けて功博士を救うことを諦めずに踏みとどまった。
ハカイザー改「貴様らさっきから何のマネだ!?」
「お前の…あんたの心に呼びかけてんだよ!」
ゼンカイガオーン「君は介人のお父ちゅあんで、ヤツデの子供なんだ!」
ゼンカイマジーヌ「あったかい家族の記憶、絶対ある筈!」
ゼンカイブルーン「どんなに心の奥に封じ込められていても、ある筈なんです!」
「最後に懸けるとしたら、ぶっちゃけ愛だろうが!!」
同上、功博士の記憶を呼び戻すべく他のメンバーと一緒に当時の写真を見せながら功博士の生い立ちから介人生誕、そして現在に至るまでを語った際の台詞。ベタではあるもののこの展開に燃えない視聴者は殆どいないだろう。
「そうそう、こいつが見たかったんだ」
同上、戦いの末に功博士を取り戻し、親子三代の再会を見ながらの台詞。普段おちゃらけていてもキメるときはキメるイケおじ、それがジュランである。
ブルーン「すみません、ジュラン…私の好奇心で招いたピンチだというのに…私は只、コタツでぬくぬくとするばかりニャ…」
「なーに言ってんだ今更、しょうがねぇだろ」
ブルーン「ですが…1人で皆を起こし続けるのは体力も…」
「そこは根性でカバーよ、俺はホラ…そう言う世代のイケオジなんで」
第42カイ!にて、ブルーンの好奇心で全員がコタツワルドの能力の影響を受け、猫化の進行を阻止する為に暑がりのお陰で能力を唯一脱したジュランが本作のオープニングテーマのダンスを只1人で踊っている際にあった会話。光景はジュラン以外はコタツに入った状態なので凄くシュールだがそんな中でも皆がジュランの存在の大きさを改めて感じる良いシーンでもあったりする。元々ファンからは「イケオジ」と認定されていたが、この話からファンからの「イケオジ」認定が加速する。
なお、これを見たガオーンは「僕らにお父ニャンが居たらあんな感じだったのかニャ」と発言していたが、ある意味ジュラン…というより、ジュランを演じる浅沼氏のイメージを突いた発言となっている(余談を参照)。
「お初だね、バイクさん。よろしこ!」
「あれ? 返事ねえと調子狂うな…」
同上、先行登場のドンゼンカイオーにドン全界合体する際の台詞。相方が純粋な機械だからか意思はなく、勝手の違いに困惑する。なお、詳細は余談に後述するが、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』本放送時は逆に視聴者の方が困惑する側になる。
「武器持って暴れるだけが、戦いじゃねんだなぁ…」
第44カイ!にて、SDワルドとの戦いに対して協力を拒まれ意気消沈するフリント達に対する慰め。事実、今までのトジテンドとの戦いでカッタナーとリッキーはフォームチェンジ要員及び巨大戦力として、フリントはメカニックとしてゾックスを助けており、それらのサポートがあったからこそこれまで戦ってこれた。ジュランのこの言葉によりフリントは今自分が何をすべきかに気付き、己のメカニックとしての責務を果たすことになる。
「こういう時なんつーんだっけなんつーんだっけ! ほら、マジーヌしか勝たん!」
マジーヌ「そうっす!」
第45カイ!にて、マジーヌが主体となって見事オミクジワルドを撃破した際の、彼女への称賛。公式サイトを見るに、例の如くアドリブのようである。
「~しか勝たん」とは、勝るものはない、という意味で現在は使われるスラング。近年のニチアサ作品の女性キャラクターの演者が使用することの多いスラングでもあり、第20カイ!で相互コラボ先の『仮面ライダーセイバー』からゲスト出演した神代玲花 / 仮面ライダーサーベラの演者であるアンジェラ芽衣女史絡みでも使われていたため、そちらを連想していた視聴者も少なくないかもしれない。
「俺らは生まれた時から、お前らに苦しめられてきた! その親玉を倒すチャンスが、やっと来たんだよ! よっしゃ行くぞー!」
第47カイ!より。敵の拠点トジテンドパレスに直接乗り込み、暴君ボッコワウスのもとに向かう際、立ちはだかる敵兵をなぎ倒す際の台詞。ジュラン達は台詞通りトジテンドの圧政に苦しめられていたため、敵地への侵攻の際にはちゃめちゃにテンションが高い。
ガオーン「僕らの力、見せてやろう!」
ジュラン「応よ相棒!」
同話での全界合体時の掛け合い。最初はてんでばらばらだった二人だが、遂に相棒とまで言い切っている。
ジュラン「恐竜パワーと」
ガオーン「百獣パワー!」
二人『ゼンカイオージュラガオーン!』
同話における名乗り。合体後の名乗りであるためか、機体名義の変則的な名乗りとなっている。また、この後ブルマジーンも同様の名乗りを行ったが、ブルマジーンにはこの時、普段は後方支援を担当しているセッちゃんがコクピットに搭乗していたため名乗りに参加し、ゼンカイジャー初の6人揃っての名乗りと相成った。
「ぶっちゃけ1つだけ感謝してんだわぁ。」
ゼンカイザー「え!?」
「俺等をあっちの世界に連れてってくれたことだけはなァ!!」
ガオーン「おかげで介人やヤツデ、沢山の人間ちゅわんや可愛い生き物達…!」
セッちゃん「可愛いチュン!」
ガオーン「それに…大事な仲間と出会えたから!!」
同話より。イジルデとの最終決戦の際に。トジテンドの凶行が、キカイトピアで暗い人生を送っていたキカイノイド達に結果として多くの仲間達との出会いを与え、皆それに救われたのもまた事実で、そこに関しては素直に感謝を示す。勿論、だからといってイジルデやトジテンドが行った事は決して許すことは出来ず、そのあたりは直後にマジーヌが流れを継いで怒りを代弁している。
「承知!」
「聞いたぜ。あんた、ココが弱いんだって?」
第48カイ!より。スーパーゼンカイザーが突撃をかけ、ボッコワウスが迎撃した隙に、介人の言葉に即座に合わせ、ボッコワウスの背中にゼンリョクゼンカイキャノンを突き付けての一言。この直後、弱点を挟んでの挟撃で見事ボッコワウスを討ち取ることに成功する。
阿吽の呼吸で死角に入り、暴かれていたボッコワウスの弱点をピンポイントで突く様は、流石の絵に描いたようなイケおじである。
「なぁ介人。俺達ゼンカイジャーは敵を倒すために集まったんじゃねえ」
「ぶっちゃけみんなお前のことが好きで集まった仲間だ。だからこれからも末永くよろしこ!」
最終カイ!より。全ての戦いに決着が付き、ゼンカイジャー全員で全世界を巡る旅に出る際の介人への感謝。初めは成り行きと偶然だったバラバラの戦隊も今ではすっかり介人が大好きになっていた。これからも彼等の絆は続いていくことを言葉にするジュラン。彼は最後の最後までしっかり決めるイケおじであった。

迷台詞

TV本編

「よろしこ」
「ぶっちゃけ」
「ちょ、待てよ!」
「メイビー」
口癖。2段目以外はほぼ死語と化しているが、他メンバーも引用したり一緒になって発言することがある。『DD』においても健在。
ジュラン「さあ、キ~ノコさん!」
介人「あよいしょ!」
ジュラン「お入んなさい!」
介人「はいってー」
第2カイ!。『大戦隊ゴーグルファイブ』(SRW未登場)のギアを使い、新体操でキノコワルドに対抗しようとしたものの、新体操のリボンが絡まってしまう。そこから急に絡まったリボンを介人と二人で回し出し、縄跳びに見立ててキノコワルドを誘う。そして何故か飛び込むキノコワルド。予告でも流れて視聴者を茫然とさせたシーンであり、所謂「ゼンカイ脳」のはじまりである。
「それ俺も通った道…」
同話より。ガオーンがギアトリンガーを渡された際、変身という概念に思い至らず速攻で敵を撃った際の台詞。実際ギアトリンガーを渡された際に使い方を介人に訊いたのはブルーンだけであり、他3人は敵に撃ったり、自分に撃って自滅したりしていた(ジュランは台詞通り第1カイ!にて前者)。
ジュラン「ん? な~にやってんだお前!」
ガオーン「気持ち悪ぅ!?」
同話より。ゼンカイオージュラガオーン初合体シーン。ジュランティラノ形態でガオーンライオン形態のガオーンと口喧嘩していた際、どこからともなく聞こえる「全界合体!」のアナウンスの直後、身体が勝手に動いてキス紛いの事故を起こしてしまう。こんなんでいいのか、初合体。
(口々に技名を叫ぶ声)
第16カイ!。ダイジシャクワルドへのとどめの一撃のシーン。ジュラン含めキカイノイド4人全員別々の技名を叫びしっちゃかめっちゃかなシーンになってしまったのだが、これは字幕の原文ママ。この時点でとうに字幕も仕事を放棄してしまっていた。
ジュラン「俺じゃダメか?俺じゃダメなのか?」
ガオーン「キュンです……」
第18カイ!。レンアイワルドの世界改変能力によって、お互いが好きで好きで堪らなくなったジュランとガオーン。
自らの同族嫌悪に悩むガオーンに、ジュランは後ろから抱きしめながら甘く囁くのであった……。
「このサイズ、翔さんもビックリだぜ!」
第19カイ!。カブトムシワルドの攻撃で、周りの物全てがカブトムシに見える幻覚の虜になってしまったゼンカイジャーの面々。
単身事態解決を図ろうとするツーカイザーをカブトムシと間違えて、虫取り網を被せてしまった際の台詞。
ちなみに「翔さん」とは、昆虫飼育家として知られる俳優・哀川 翔氏の事。
テニスワルド「さあ、最初の相手はどなたテニス?」
ジュラン「俺だ。俺様の妙技に、酔っちゃいな」
第29カイ!。テニス以外の攻撃手段が通じない厄介な防御特性を持つテニスワルドを攻略するべく、ゾックスの指導の下トンチキ全開な修行を積み、リベンジマッチに臨むゼンカイジャーとゴールドツイカー一家。余裕綽々のテニスワルドに対するジュランの台詞。
元ネタは漫画『テニスの王子様』。例の如くアドリブだが、アフレコ前から入れる気満々だった台詞。この時『ゼンカイジャー』にはゾックス・ゴールドツイカー役ぐらいしか声優ネタならぬ俳優ネタの対象がいなかったにも関わらず、脚本から監督、キャスト陣まで大暴走してしまったため、これでも序の口という…[8]
「ツッパる事が男の勲章なんだよ!」
第33カイ!。ガクエンワルドを誘き出すため、ヤツデのアイデアで不良学生となり、同じく不良学生となったゴールドツイカー一家相手に乱闘騒ぎを起こすゼンカイジャー一同。止めようとする教師役のクダイターに対して、上記の台詞で啖呵を切る。
元ネタは幾つかあるが、大元になっているのはドラマ『天まであがれ!』の主題歌「男の勲章」の一節で、歌っているのは後に『超獣戦隊ライブマン』にてレッドファルコン / 天宮勇介を演じ、OP・EDも歌った嶋 大輔氏。つまり、戦隊レジェンドの中の人ネタでもある。
「校長…そんな事言ってくれた先生、ぶっちゃけアンタが初めてだわ!俺、ラグビーもやるよ!」
同上。クダイターの救援要請を受け、熱血教師気取りでケンカの仲裁に現れたガクエンワルドに対して。
「ラグビー~」の元ネタはドラマ『スクール・ウォーズ』だが、これも戦隊レジェンド絡みのネタである[9]
ジュラン「やべぇ、なんか緊張する。おいブルーン代わって代わって」
ブルーン「え!?私?やっていいんですか?」
ジュラン「怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
ブルーン「嬉しいな~。あ、足よろしくお願いします。ゼンリョクゼンカイフィナーレバスターーーあああ~~~~~!?」
ジュラン「…ま、結果オーライってトコだよね」
マジーヌ「うわあああっ!?」
ガオーン「ブルーンの上半分が無いいいいいっ!!」
第36カイ!。ハカイザーとステイシーザーの相手で手が離せないゼンカイザーからゼンリョクゼンカイキャノンを渡されたジュラン。ガオーン達と共にビックリバコワルドを追い詰め、トドメのゼンリョクゼンカイフィナーレバスターを4人で撃とうとするも、緊張からか発射直前になってブルーンにキャノンを渡す。
ブルーンは嬉々としてフィナーレバスターを撃ち見事ビックリバコワルドを撃破するが、発射の反動で上半身がはるか後方へ吹き飛ばされてしまう。この惨劇(?)にガオーンとマジーヌは絶叫し、ジュランは涼しい顔をするのであった。
ちなみにゼンカイブルーンは元々上下半身を分離して活動する能力があるため、この後何事もなかったように復帰している。
ジュラン「俺の番きた! 俺の番!」
サンジョ「な…なんじゃ!」
ジュラン「恐竜パワー! ゼンカイ…」
サンジョ「こらっ!」
ジュラン「アイタッ! 痛いって! ジュラン! 邪魔!」
サンジョ「何?」
ジュラン「ジュランだよ~! 変なのいるけど…」
ガオーン「横がうるさい!」
第38カイ!の名乗り(字幕表記)。敵怪人ボンワルドによって復活させられた先祖サンジョが、さらにボンワルドにより敵対させられている状態で、迎撃のために変身した状態での名乗り。サンジョ、本当に敵対させられているのか…?
名乗りシーンには通常、変身後の名前が背景に出てくるのだが、この時ばかりはジュランとサンジョの台詞がそのまま飛び交い、字幕にない範囲の台詞まで描かれているため、画面が非常にうるさい。直後に名乗りを挙げるガオーンまで思わずぼやくレベルである。
「侍のパイセン!?…違うな…誰だ誰だ誰だ!?」
「あんなパイセンいたっけなぁ?…誰だか知らねぇが助かるぜぇ!」
第42カイ!にて、コタツワルドを打倒すべくゼンカイザーがドンブラザーズギアで召喚したドンモモタロウの戦う様を見ての感想。「刀で戦うレッド」という部分とジュランの台詞から恐らく『侍戦隊シンケンジャー』のシンケンレッドと間違えたのだろうが、実際はパイセンではなく後輩である
「そんなパイセンいたの!?」
「ちょっと何コレ、え…ちょ何コレ!?」
第45カイ!より。敵のオミクジワルドによって、ゼンリョクゼンカイキャノンで呼び出されるヒーローが強制的に操作された際の一幕。呼び出されたメンバーの選定が分からず困惑するゼンカイジャー一同だが、「取り返しのつかない不幸に見舞われたヒーロー」という説明をセッちゃんから受ける最中、気づけば呼び出された中の一人である『バトルフィーバーJ』のバトルコサックがいつのまにか強化服を脱いで綺麗に畳み、生身になっていたことに困惑する。そして、そのままゼンカイジャーや他の呼び出されたメンバーと共にオミクジワルドの攻撃を受け爆散してしまった。
これはバトルコサックが、中盤戦闘服なしの戦いで殉職し代替わりしたことと、その回で戦闘服を携行しなかった言い訳で、本当は別の理由があるのに「戦闘服をクリーニングに出した」と誤魔化したことが元ネタと思われる。他の呼び出されたメンバーも皆殉職したメンバーであり、その殉職が完全に再現されてしまっているため、恐ろしく不謹慎なシーンである。

劇場版・スピンオフ・その他

「ああ~腰がいい感じに伸びるねぇ~」
バンダイ公式チャンネルで公開されていた、玩具を紹介する動画「ひみつ全開ファイル」の第2弾にて。キックボクシングワルドの手により小さくなってしまった(現実で発売される玩具になってしまった)ゼンカイジュランを手動で機界変形させる際に、腰を開いた時の台詞。実際の玩具が言ってきたら嫌な台詞である…。
「何だよ何もねーじゃ…ああー!?」
「そう何度も小さくさせられるジュランさんだったぜ…」
「やっちゃったぁもうこれ!?」
「ひみつ全開ファイル」第3弾にて。第2弾で小さくさせられた後の戦いで、「そう何度も小さくさせられるジュランさんじゃねえぜ?」と意気込むが、プレスキワルドの古典的な言動にひっかかりまたしても小さくさせられてしまう。
「にじゅうよ…若っ!? 息子でもおかしくない…」
ブルーレイディスクの映像特典「ゼンカイ豆劇場」の第1話にて。『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の面々が紹介された際、ティラノレンジャーの年齢が24歳であることに衝撃を受ける。が、この年齢は1億7千万年もの長い眠りを計上していないものと追加で説明を受け…。
「ティラノレンジャーパイセン…いや、ティラノレンジャー師匠! 俺、これまで以上に、きっちり恐竜パワー、継がせていただきまぁぁーす!!」
同話〆の台詞。軽率に年齢でマウントを取ろうとした自分の過ちを知り、夕陽に向かって走りながら叫ぶ。間接的にしか接点がないのに勝手に師匠呼ばわりしてしまっている。本編第25カイ!で師匠呼ばわりしていた上述の台詞はこのため。
「ねえこの白いのは好きな奴書いていいってこと?」
「ゼンカイ豆劇場」第11話にて。麻雀に興じている筈のゼンカイジャー一同だが誰一人麻雀を知らない…という話をひとしきり展開した後、ED直前の台詞。駄目です。
なお、ジュランの言及している無地の牌は三元牌の白。日本でのみ一般的な仕様であり、海外ではフレームが記載されていたりする。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

凱「あの二体も君達みたいに、うまくやれればいいんだがな」
ガオーン「っていうか、僕達は介人が無理矢理くっつけちゃうんだけどね」
ジュラン「それもあるけどよ、意見が違っても一緒に戦っちまえばもう勢いだ勢い」
『DD』のイベント「激突、王と王の戦い」にて。左右で意見が合わず超竜神が合体できないことでがジュラン達を引き合いに出した際の台詞。
「ま、目指すものが同じなら、ぶっちゃけ細けえことは関係ねえんじゃねえか?」
上記の台詞に炎竜氷竜が反応したため、続けて。この台詞が2機のAIに深く刻み込まれ、土壇場で炎竜と氷竜はシンメトリカルドッキングを決めることに成功した。さらっと口癖が入っているのもポイント。
「そうこなくっちゃ! やっぱ赤い戦士ってのはセンター張るのが定番だからな!」
「俺達が他の色の連中を引っ張ってってやらなきゃなんねえのよ!」
炎竜「世界最高のAIを搭載している身としては当然の任務だぜ!」
特訓の最中、左右合体ロボットの赤つながりで炎竜と意気投合して。とりあえず、2機とも確実にセンターポジションではない。

搭乗機体・関連機体

ジュランティラノ形態を経由し、他メンバーと合体することでゼンカイオーとなる。ジュランの合体担当は左半身。

ゼンカイオージュラガオーン
ジュランティラノとガオーンライオンが合体した姿。接近戦を得意とする。必殺技は「ジュランソード円月クラッシュ」。
ゼンカイオージュラマジーン
ジュランティラノとマジンドラゴンが合体した姿。背中の翼「マジーヌウィング」による空中戦が可能。
スーパーゼンカイオージュラン
ジュランティラノがスーパーゼンカイザーと合体した姿。重武装、高火力ながら飛行も可能。
ゼンリョクゼンカイオー
ジュランティラノ、ガオーンライオン、マジンドラゴン、ブルーンダンプ、ゼンリョクイーグルが全力全界合体した最強形態。ジュランは右腕を担当し、同時に歴代の恐竜モチーフ戦隊[10]の力を使うことができる。
ドンゼンカイオー
ジュランティラノが、2022年の戦隊『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に登場するドンモモタロウ / 桃井タロウが駆るバイク型ビークルのエンヤライドンと合体した形態。『ゼンカイジャー』本編でも第42カイ!にて先行登場し、その時のパイロットはエンヤライドンを一時貸与された介人が務める。

余談

  • スピンオフ作品『ゼンカイレッド大紹介!』では人間態が登場する。
  • 血縁者の名前からの推測だが、名前の元ネタは地球の地質時代の1つ「ジュラ紀」ではないかと思われる[11]
  • 年齢不詳だが、番外編では24歳のティラノレンジャーや31歳のドラゴンレンジャーに対して「若造」「息子でもおかしくない」と発言しており、50代の可能性がある。
  • ジュラン役の浅沼晋太郎氏は学生時代のアルバイトでヒーローショーを演じた際、初めて着用したヒーローの衣装が『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のものだったらしい。他にも『ゼンカイジャー』の制作陣には浅沼氏にまつわる偶然が多かったとのこと[12]
    • また、浅沼氏はジュランを演じる際、浅沼氏が幼い頃に亡くした父親をイメージしていたとのこと。
    • 現場では浅沼氏があまりに作中でアドリブを行うため、脚本段階で先んじてアドリブを入れそうな場面に台詞を入れるなど、様々な先回りが行われてしまっている。通称「浅沼封じ」だが、結局コレを回避してアドリブが発生するため、ほぼ意味を成さない。
  • 次回作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にも、ドンゼンカイオーへの合体のために召喚される形でジュランティラノが出演する。ただし、『ゼンカイジャー』本編とは異なり人語を喋らず、恐竜であるかのように鳴き声を上げているため、どの形態でも饒舌に喋っていた本来のジュランの印象とは大きくかけ離れている。

脚注

  1. 第31カイ!のデータ内における作中表記。
  2. 2.0 2.1 ジュランの変身前の衣装は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のティラノレンジャー / ゲキをモチーフとしている。
  3. 設定上リーダーではないレッドは過去作にも存在するが、それでも作劇上はレッドが主人公であり、チームとしてもセンターであった。センターでもリーダーでもないレッドはジュランが初となる(追加戦士で2人目のレッドが登場するなどのケースは除く)。
  4. 変身時はなんと身長110cm且つ2頭身。そのため、本編では3DCGで描写されている。ちなみに、CGが使えないステージショー等では「スーツの頭部を大きくする」という力技で違和感を軽減させている。
  5. https://www.toei.co.jp/tv/zenkaiger/story/1226316_3141.html
  6. 言葉は勿論のこと、筆談や絵による対話を試みても全てがダイヤになる。
  7. https://www.toei.co.jp/tv/zenkaiger/story/1227475_3141.html
  8. https://www.toei.co.jp/tv/zenkaiger/story/1227156_3141.html
  9. 主演の山下真司氏は『獣電戦隊キョウリュウジャー』にて、キョウリュウレッド / 桐生ダイゴの父親で後に2代目キョウリュウシルバーを襲名する桐生ダンテツを演じており、キョウリュウジャー本編でも『スクール・ウォーズ』にちなんだ台詞を発している
  10. 恐竜戦隊ジュウレンジャー、爆竜戦隊アバレンジャー、獣電戦隊キョウリュウジャー、騎士竜戦隊リュウソウジャーの4戦隊。
  11. 曽祖父のサンジョは「三畳紀」、父のハクアは「白亜紀」からと推測できる。この地質時代はジュラ紀を挟み、ちょうど恐竜が生息していたとされる地質時代である。
  12. https://www.toei.co.jp/tv/zenkaiger/story/1228315_3141.html

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