トロンベは『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』の登場キャラクター。

トロンベ
外国語表記 Trombe
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
SRWでの分類 ユニットパーツ
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プロフィール
種族
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概要

エルザム・V・ブランシュタイン(レーツェル・ファインシュメッカー)の愛馬。名はドイツ語で『竜巻』の意。青鹿毛でアウセンザイター同様に白い鬣を持つ黒馬である。彼とその妻であるカトライア・F・ブランシュタイン以外には心を開かないとされる。

登場作品と役柄

基本的にはレーツェルの回想場面でしか登場していない。

単独作品

スーパーロボット大戦DD
2023年9月から「我が愛馬、トロンベ」名義でレーツェルに対応した支援ユニットパーツとして登場。トロンベとして実装されているが、当然ながらトロンベにセリフはなく、レーツェルがトロンベを語っている形であり、従来通りの回想シーンでの登場となる。
レーツェルの台詞の後にトロンベが嘶くという珍しいアニメ構成。セリフのない支援パーツはラピス・ラズリの前例があるが、他のキャラクターが喋るというのは初となる(支援演出中にフェイスアイコンが表示されているのも初)。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
初登場作品。レーツェルの回想シーンに登場。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
『OG2』同様。

ステータス

支援効果

パーツ メイン効果 サブ効果 精神コマンド 専用演出対応
我が愛馬、トロンベ 運動性ダウンIII タイプ強化IV・HP・ダメージ増加(攻撃&命中)(レーツェル・ファインシュメッカー) 信頼 アウセンザイター
レーツェル・ファインシュメッカー

BGM『Trombe!』

エルザム(レーツェル)のテーマ曲も同じく『Trombe!』。ファンの間では専用テーマを持つボス敵やイベントによってBGMが固定されるシーンであっても常に優先して流れ、BGMセレクトが実装された後も一切変更できない曲として有名(なお、ツインユニットを組んだ場合はメイン機のBGMが優先される)。

エルザムが初登場したOG1では、ボス専用テーマ曲よりこの曲が優先されるのはバグによるものだった。だが、この現象がどんな機体に乗ってもトロンベと叫ぶエルザムのキャラクターに合致していたことや、曲自体の人気が高かったこともあり、以後正式に固定テーマ曲となった。このBGMがエルザムやレーツェルのキャラを濃くするのに一役買った形となる。

この曲より常に優先されるのは、長らく第2次αにおけるレオナルド・メディチ・ブンドルの『青く美しきドナウ』のみであったが、第2次OGでは、HPを減らすとメインテーマ・主題歌が流れるボス達(ペルフェクティオアダマトロンなど)に敗北した。もしかしたらバラン=シュナイルにも負けていたかもしれないが、こちらは分岐の都合で対峙することはない。実際には『Trombe!』が最優先BGMに設定されているらしいのだが、主題歌が流れるボスとの戦闘にはいると一時的にBGMの優先度が専用BGMを持たないモブ(即ち戦闘してもBGMが今流れている曲から変更されない)と同じレベルに書き換えられるために敗北するのが真相のようである。

なお、第2次αと第3次αのBGMには没データとして『Trombe! Ver.R』が存在する。 『Trombe! Ver.R』はレーツェル用にリミックスされた曲と思われ、第2次αのサウンドトラックに特典として収録されている。

エルザム(レーツェル)の専用機としてのトロンベ

エルザム(レーツェル)にとってトロンベはかけがえのない存在である。そのためか、彼が戦場を駆ける際には、どんな機体や戦艦に搭乗しようともそれを愛馬に重ねて『トロンベ』と呼ぶ。シリーズの進行に伴ってお馴染みとなったこの姿から、ファンにとってトロンベとは半ばエルザムやレーツェル自身を指す言葉にもなっている(「トロンベ兄さん」などと呼ばれる。また、ゲーム中でもOG2でアイビス・ダグラスが「トロンベの人」と呼んだことがある)。

彼はこれまで幾つかの機体を専用機として駆っているが、それらには決まって以下のような特徴がある。

  • 黒・赤・金系の原色主体で配色されている(トロンベカラー、トロンベ色などと呼ばれている)。なお、このカラーリングは、彼の人種であろうドイツの国旗と同じカラーリングである(ドイツの国旗も黒・赤・金である。黒・赤・黄は誤り)。
  • ブランシュタイン家の紋章がある。
  • 既に試作・量産された機体の場合、いつの間にか元の機体よりも強化されている(ファンの間では『トロンベ仕様』という俗称を持つ)。

このような独特な機体の特徴は、レーツェルに変装してからも全く変わる気配がない。乗機をトロンベと呼ぶ癖が治っていないこと、サングラス程度の変装しかしていない(これはハリー・オードとの声優ネタの可能性もある)ことと相まって、正体が容易に看破される原因となっている。エルザムが本気で正体を隠すつもりならこのようなことはしないはずなので、レーツェルという姿は体裁に過ぎないのかもしれない。

エルザム(レーツェル)専用カスタマイズ機一覧

なお、エルザム(レーツェル)は以下の他、OGシリーズでシナリオ上必ずゲシュペンストMk-IIクロガネに乗るが、これらには特にカスタマイズは施されていない。

ガーリオン・トロンベ
エルザム専用のガーリオン・カスタム
ヒュッケバインMk-II・トロンベ
ヒュッケバインMk-IIの2号機。
ヒュッケバインMk-III・トロンベ
ヒュッケバインMk-III・タイプRのカスタム機。
アウセンザイター
ダイナミック・ゼネラル・ガーディアンの2号機で、当初からエルザム(レーツェル)専用機として開発された。『プフェールト』モードにより、馬そのものの形態に変形できる(ゲーム中では合体攻撃時しか変形しない)。この仕様が実現したのは、エルザムのトロンベと共に駆けるという望みを開発者のビアン・ゾルダーク博士が汲み取っていたため。現在では、トロンベと言うとこの機体を指すことが多い。
コスモリオン・トロンベ
アニメ『ディバイン・ウォーズ』に登場。リオンの宙間戦闘用カスタム。
ガーバインMk-III・トロンベ
アニメ『ジ・インスペクター』に登場。ヒュッケバインMk-IIIの改修機。
SF-29ランゼン
エルピス事件当時搭乗していた宙間戦闘機。ゲーム版では通常カラーだったが、『OGIN』の回想ではトロンベカラーとされた。時系列上、最初にエルザムが駆ったトロンベカラーの機体。
クロガネ
スペースノア級万能戦闘母艦参番艦。ユニットとしてはトロンベの名はついていないが、赤・黒・金のトロンベカラーであり、レーツェルが艦長を勤める際にはこの艦もトロンベとして扱われている。

シュツルム・アングリフ

シュツルムは『嵐』、アングリフは『攻撃』を意味し、シュツルム・アングリフという一語にすると『突撃』という意味を持つ。ガーリオン・トロンベの場合はソニック・ブレイカーが該当するのに対して、アウセンザイターの場合は全く異なり、敵に対して突撃・強襲し、専用の携行武器である「ランツェ・カノーネ」を用いた怒涛の攻撃を仕掛ける必殺技になっている。一方、敵に対して突撃する必殺技を持たない機体の場合は、『シュツルム・アングリフ』も存在しない。このことから、『突撃』という意味に相応しく、『トロンベ』の名を冠した機体から行なわれる、機動力を活かした突撃系の必殺技の総称を『シュツルム・アングリフ』と呼称しているのだろう。

なお、OG2ではレオナの愛機であるガーリオン・カスタムにレーツェルを乗せてソニック・ブレイカーを使うと「シュツルム・アングリフ」と叫ぶ。ガーリオン・トロンベで行なっていた時の再現だろう。

余談

  • 「アウセンザイター」という競走馬が2023年に日本でデビューしており、案の定そちらも一部のファンから「トロンベ」と呼ばれている。なお青鹿毛であるスパロボのトロンベと異なり茶色がかった鹿毛で、外見は似ていなかったりする。