ウズミ・ナラ・アスハ
ウズミ・ナラ・アスハ(Uzmi Nalla Athha)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED
- 声優:大川透
- 種族:地球人(ナチュラル)
- 性別:男
- 所属:オーブ連合首長国
- 階級:(前)代表首長
- 称号:オーブの獅子
- 年齢:不詳
オーブ連合首長国前代表首長で、オーブ五大氏族のアスハ家の当主でありカガリ・ユラ・アスハの義父。威厳と決断力、更にはカリスマを合わせた人物で、「オーブの獅子」という異名で地球連合軍、ザフトの双方から脅威と見なされている。
作中に登場した時点では弟のホムラに代表首長の座を譲っているが、未だに強い影響力を持ち、実質的なオーブの指導者となっている。外伝の『ASTRAY』でウズミが代表首長の座を退いた経緯が語られている。
パナマ攻略戦の後、政治力学の関係からか再び代表に就任。ザフトと地球連合の争いの中で中立の理念を貫いていたが故に、地球連合軍による無条件降伏も同然の参加要請を拒否し、会談要請を行ったものの、それを無視した地球連合軍は強引に武力制圧に乗り出してきた為、已む無く市民に避難勧告をし、国防軍を動員させて開戦となる。モルゲンレーテ本社とマスドライバー施設を自爆させ、自身は「国を守りきれなかった者」として側近と共にその自爆の炎に包まれて還らぬ人となった。
彼の理念はカガリが受け継ぐことになるが、ロンド・ミナ・サハクやシン・アスカのように「理念を追いすぎて肝心の国民を犠牲にした」として批判する者もいる。もっとも、ウズミ自身もその決断が決して正しいとは言えない事を自覚してはいた。
登場作品と役柄
- 第3次スーパーロボット大戦α
- ほぼ原作と同じ役回りで、連邦から逐われたαナンバーズを庇う事となる。グレートブースター、パーンサロイドといった各研究所からの支援物資を、オーブへと搬入させる段取りも取っていた。
- スーパーロボット大戦J
- スーパーロボット大戦W
- 本作のシナリオは「DESTINY」を意識した面が多々あり。カズィを庇った際にウズミは「自分を恨んでくれてもいい、それでもオーブの子供たちに生きて欲しい」という言葉を遺している。
人間関係
- カガリ・ユラ・アスハ
- 義理の娘。自身の言葉を受けたカガリは、その遺志を継ぐ為に、オーブの新たな代表を目指していく事になる。
- キラ・ヤマト
- 義理の娘の実弟。自身の選択を「一番大変な事」であると評しながらも、その選択が決して間違いではないと、認めている。
- カズイ・バスカーク
- 原作では特に絡まないのだが、Wでは彼をテッカマンランスの攻撃から庇う。
- ロンド・ミナ・サハク、ロンド・ギナ・サハク
- ウズミの理念を徹底して非難する。
- シン・アスカ
- ウズミの行動が、結果的に彼の家族の死を招いてしまい、彼からも激しく憎悪される。それ故に、娘のカガリも逐一彼から横柄な態度をぶつけられる事になる。
- 劇中では、既に故人であるが故に、一方的非難をされるしかない状態となっているが、もしも存命しているウズミとシンが対面していたら、彼のウズミへの印象はどうなっていたのか…。
他作品との人間関係
名台詞
- 「お前が誰かの夫を討てば、その妻はお前を恨むだろう。お前が誰かの息子を討てば、その母はお前を憎むだろう。そしてお前が誰かに討たれれば、私はそいつを憎むだろう。こんな簡単な連鎖が何故解らん!」
- 戦争する事で生じる物について何も知らないカガリの様子を看破していたウズミが、彼女に語った言葉。
- 「そんな安っぽい、独り善がりな正義感で何が出来るか!!」
「銃を執るばかりが戦いではない。戦争の根を学べ、カガリ。」 - 義憤に駆られたからといって戦う道を選んでは何も解決しないとするウズミは、娘に「戦う以外の方法」で戦いを終わらせる事について知る事を説いた。
- 「カガリ…。もしもお前が力を欲する日来たれば、その希求に応えて私はこれを贈ろう。教えられなかったことは多くある。が、お前が学ぼうとさえすれば、それは必ずやお前を愛し、支えてくれる人々から受け取ることができるだろう。故に私はただ一つ、これのみを贈る。力はただ力。多く望むのも愚かなれど、無闇と厭うのもまた愚か。守るための剣、今必要ならばこれを取れ。道のまま、お前が定めた成すべき事を成すためならば。が、真に願うのはお前がこれを聞く日の来ぬ事だ。今この扉を開けしお前には届かぬ願いかもしれないが。どうか幸せに生きよ、カガリ」
- ウズミが娘のカガリの為に残した遺言。娘のカガリが戦い続ける事を望んでいなかったウズミであったが、戦わねばならない時もある事を理解していたウズミは、『守る為の力』としてアカツキをカガリに託す。ウズミが国を守る者として成長する事を最後まで信じてくれていた事に気付いたカガリは号泣し、オーブの指導者としての揺るがぬ決意と威厳を備える事になった。