クストウェル・ブラキウム

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クストウェル・ブラキウムは『スーパーロボット大戦J』の主役メカの一つ。

クストウェル・ブラキウム
外国語表記 Coustwell Brachium
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

デザイン 山田耕司
初登場SRW スーパーロボット大戦J
SRWでの分類 機体
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スペック
(J)
分類 オルゴン・クラウド搭載機
全高 22.4 m
重量 20.0 t
動力 オルゴン・エクストラクター
機体制御システム サイトロン・コントロール
開発者 フランツ・ツェッペリン
主なパイロット
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スペック
(OG)
分類 オルゴン・クラウド搭載機
全高 22.4 m
重量 51.3 t
動力 オルゴン・エクストラクター
機体制御システム サイトロン・コントロール
開発 フューリー
主なパイロット
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概要

スーパーロボット大戦J

外装はクストウェルとほぼ同じであるが、肩の武装パーツは大型化しており、出力も大きく上昇している。

他のオルゴン・クラウド搭載機と同じくオルゴン・クラウドを発生させることで、空間転移やバリアの形成が可能。クストウェルと同様に『ラースエイレムキャンセラー』が機体コアに組み込まれており、フューリーの切り札であるラースエイレムを無効化できる。

本来の設定はフューリーによって開発されていた「オリジナルのクストウェル」というものであったが、ゲーム内ではクストウェルと同型のプロトタイプを基に強化・改修した後継機という扱いである。ちなみに、好意的に考えると「クストウェルの同型を基に、フューリーのオリジナルを再現した機体」という捉え方も可能ではある。

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ

本機は騎士機ラフトクランズと同様に対ヴァウーラ用に開発され、禁士団所有の決戦兵器という設定に変更された為、純フューリー製となっている。玉座機の護衛も務める。また『J』と違い、『ラースエイレムキャンセラー』ではなく『ラースエイレム』そのものが搭載されている。

設定上一人乗りを想定しているはずであり、二人乗るスペースがあるのか甚だ怪しいものだが、乗り込めている以上サブシートを取り付けるスペースくらいはあるのだろうか(トーヤ搭乗時は三人乗りとなるためかなり辛そうではあるが……)。

登場作品と操縦者

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
主人公用の後継3機体のうちの一つ。他の2機体に比べるとやや使いづらい面があるものの、機体のシンプルなシルエット、カットインやオルゴンブラキウムフィニッシュの演出は見ものである。ちなみに、字数制限に引っかからなかったため、主人公の後継機群の中では唯一名称が省略されずに済んでいる。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
主人公2人の機体にグランティードベルゼルートが採用された関係で、まさかのジュア=ム機として登場。敵としては高スペックではあるものの、登場する頃には自軍戦力が充実していることや、マップ兵器を持っていないこともあり、落ち着いて対応すれば決して危険な相手ではない。なお、敵対時の戦闘デモを見て気付いたプレイヤーもいるかもしれないが、実は全てのモーションが味方用で作られている[2]
第35話でエクサランス・レスキューがマップにいる状態かつ、撤退の条件を満たすことなくトーヤで撃墜するという少々困難な条件を満たすと味方として使用可能になる。なお、1周目のみ第30話でカルヴィナとジュア=ムを戦闘させる必要もある(ルート分岐の真っ最中なので実質月ルート限定)ので1周目で入手したい場合は注意。
隠し機体故か性能自体は高水準であり使いやすい全体攻撃も備えるので使い勝手は悪くないのだが、全武器にバリア貫通効果がなく、設定の都合上トーヤとカルヴィナ以外は搭乗できず、デフォルトの搭乗機であるベルゼルート・ブリガンディ及びグランティード・ドラコデウスが非常に強力であり強制出撃も多い為倉庫番になりやすい。特に比較的相性の良いトーヤは、フューリーとの最終決戦となる45話や最終話ではグランティード・ドラコデウスで強制出撃となるので肝心な時に乗せられない。
カルヴィナは成長傾向と機体特性がいまいち噛み合っていないのが厳しい。一応ラフトクランズとは相性が良い為アル=ヴァンとのリレーション補正を利用する為にカルヴィナを乗せる手は無くはないが、そもそもの参入が遅いアル=ヴァンに合わせる為に格闘特化で育成する必要があるかは疑問が残る。
なお入手条件を達成した場合、第44話のジュア=ムは再びラフトクランズに搭乗するのだが、正直クストウェル搭乗時よりも戦いやすいため、使用する予定がなくとも狙う価値はあるといえる。

装備・機能

『J』ではクストウェルのプロトタイプもしくはオリジナルの機体であるだけに、格闘戦用という特徴はクストウェルと変わらない。攻撃も全てP武器のみであり、必然的に射程の短さという欠点もそのまま残っている。 OGシリーズでは『J』での必殺技・Oブラキウムフィニッシュがオミットされた代わりに(味方時は)最大射程6とある程度射程に関しては改善されている。

武装・必殺武器

その名称から、クストウェルと攻撃手段は全く同じであることがわかる。デフォルト武器名の先頭に付いている「O」は「オルゴン」の略(恐らく字数制限の関係で)と推定される。 また、OGではブラキウム・スラッシュが別武装の名前となった。

ブラキウム・スラッシュ
OGのみの武装。Jでは設定のみだった腕についた籠手型のクローで攻撃する。
Oブラキウムショット/ブラキウム・ショット
Oショットの強化版。2体の分身を作り出し、敵にオルゴナイトの拳を3発放つ。
OGシリーズでは最初に分身を1体作り出しオルゴナイトの拳を2発同時に放ち敵機を殴り飛ばし、更に追撃として大量の分身を生み出し一斉にオルゴナイトの拳をぶつける。全体攻撃。P属性は後述の調整の為か消滅。この分身は「シャドウ・マネージング」と呼ばれる本機独自の機能で生成される。
敵対時は射程3~8と格闘系機体とは思えぬとんでもない射程を備えるのだが、何故か味方機になると最大射程が6まで落ちる(その代わり最短射程も1になる)。
Oブラキウムスラッシュ/ブラキウム・レイド
Oスラッシュの強化版。激しい連打攻撃を浴びせる。OGでは更に蹴りの連打も加える。
OGシリーズではブラキウム・スラッシュが別の武器となった為、唯一武器名が大幅に変更されている。
ブロークン・アーム
両肩に装備されたショルダー・アーマーを分離・接続した大型の格闘戦用クロー。
Oブラキウムブロー/オルゴン・ブラキウム・ブロー
Oブローの強化版。肩の武装パーツが大型化したのに伴い威力も上がっている。
Jではクローでの「一撃」を重視した攻撃だったが、OGでは大幅に変更。メルア版Oブラキウムフィニッシュを取り込んだ演出となっており、ブロークン・アームを接続して爪部分にオルゴナイトを生成、そのまま連撃で殴り飛ばした敵を転移で回り込んで蹴飛ばし、追いついてさらに蹴りの連打で弾き飛ばし、爪の斬撃を乱舞で叩き込みつつ転移で詰めて捕獲、バスカー・モードを起動して最大出力で握りつぶしてトドメ。
Oブラキウムフィニッシュ
クストウェル・ブラキウムの必殺技。他の後継機と同じく、同一パートナーを20回以上出撃させないと使用できず、また搭乗パートナーによって演出も異なる。カティアの場合はOフィニッシュを受け継いだクローでの一撃、テニアの場合は4体の分身を駆使した凄まじい連打攻撃、メルアの場合は肩の武装パーツと連携し真上から蹴りを叩き込む。
OGではオミットされ、一部演出がオルゴン・ブラキウム・ブローに統合された。

特殊能力

オルゴン・クラウド
無条件で全属性のダメージを軽減するバリア。更に気力130以上になると、分身による回避効果が加わり、地形&ENコストや敵機を無視して移動できる。フューリーの上位機体の特徴と言える能力。
オルゴン・クラウドS
気力130以上で全属性ダメージを軽減し、かつ空間跳躍によって移動時のEN消費と移動コストを無視する。さらに移動タイプが空陸水に変化するが、この機体では意味が無い。Jにあった分身はラースエイレムとして分割された。
ラースエイレム
気力120以上の時、一瞬だけ時間を止めることで攻撃を特殊回避する。
EN回復S
毎ターン自軍フェイズ開始時に、ENが最大値の10%回復。
EN回復(中)
OGMDではこちら。武器の燃費が良いため、継戦能力は抜群。
ロボットブロック
OGMD版のみ。R系の状態異常を無効にする。

移動タイプ

()
飛行可能。OGではフューリー機が軒並み飛行能力を奪われる中、唯一飛行能力を持つ。
オルゴン・クラウドSが発動すると空陸水に変化する。

サイズ

M

カスタムボーナス

格闘武器の攻撃力+200、攻撃対象の特殊能力「ラースエイレム」無効
『OGMD』より。OG世界では存在しないラースエイレムキャンセラーを再現した形となる…のだが、実はグランティード・ドラコデウスと全く同じボーナスだったりする

機体BGM

「Limit Over」
男主人公時のデフォルトBGM。『OGMD』ではデフォルトBGM。
「Guardian Angel」
女主人公時のデフォルトBGM。
「Resolution」(カティア) / 「Powerful Eater」(テニア) / 「Sweet Suite」(メルア)
Oブラキウムフィニッシュ使用時はサブパイロットに応じた専用BGMに変更される。左からカティア、テニア、メルアの曲。
これらの曲名は『OGMD』で判明したもので、『J』ではBGMセレクトからは選択不可能。
「Moon Knights」
敵対時のBGM。

関連機体

クストウェル
改修前の原型機。
ベルゼルート
グランティード
ヴォルレント

脚注

  1. 玉座機たるグランティードと違って彼女が乗る必要性は全く無い。不都合は無い処か非常に(精神コマンド的な意味で)ありがたいのだが…
  2. 基本的に隠し要素で味方になる敵機は、敵側を基準に製作されるのが伝統であった。