デメクサ・シーエ
デメクサ・シーエ(Demexor Cie)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 声優:遊佐浩二
- 種族:地上人(エチオピア出身)
- 性別:男
- 年齢:23歳
- 所属:神聖ラングラン王国→アンティラス隊
- 階級:魔装機操者
- 搭乗機:ファルク
- キャラクターデザイン:河野さち子
地上から召喚されたラングラン王国の魔装機操者。乗機はかつてテュッティが使っていたファルク。
エチオピア人で趣味は読書と釣り。性格は穏やかで、他人に対して温厚で争いごとを嫌う。元オリンピックの長距離強化選手で父親は政府の高官。強化合宿で家を空けた日にクーデターで家族を全て失っている。幼い兄弟を不安にさせまいと笑顔を作るうち、人前では常に笑顔でいることが癖になってしまった。表面的には昼行灯のようだが、一方で優れた洞察力と感情に左右されない冷徹さを備えている。
EXの時期にはカークス軍に所属していたが、リューネやヤンロンとは別任務に就いており顔を合わせる機会はなかった。カークスがルオゾールと組んだ際に破壊神ヴォルクルスの神殿の存在を知り、以後、独自に神殿を監視するようになる。LOE第二章では、ルート次第で居場所を知っていたゲンナジーの案内の下、マサキ達と再会する。
魔装機神IIでは、ソラティス神殿における短期間(約2ヶ月)の修行でテュッティを超える魔力と魔道の冴えを身に付けた模様。
SFC版では「シーエ・デメクサ」名義だった。SFC版ではデメクサ本人が「デメクサと呼んでください」と言っていたが、エチオピアでは自分の名前の後ろに父の名前を付ける習わしがあるのでこれは間違い。原作者の阪田雅彦氏はアトランタ五輪の女子マラソン金メダリスト、ファトゥマ・ロバ選手を紹介する番組からこのことを知り、大きく後悔したという。そのためか、リメイク版以後は「デメクサ・シーエ」に改名された。
登場作品と役柄
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 出番は多くない。第二章では合流して神殿を探るかそのまま一人で監視を続けるかのどちらかを選ぶ。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 役柄自体は全く変更はないが、エチオピアの命名規則に従い名前が「デメクサ・シーエ」に変更されている。なお、彼の搭乗機ファルクが、「絶望の淵で」でのグランゾン、「調和の結界」のナグツァートと改造が連動しているというバグが存在していたため、プレイヤーからは「邪神」呼ばわりされることも。もっともそのバグに気をつけなければいけないのはテュッティ搭乗期間だったりするのだが・・・
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 第2弾PVで登場。ヴォルクルス教団との戦いでティアンを失い傷心しているミオに、自分の悲しい過去といつも笑顔でいる理由を話す。なお、ヤンロンルートに進むと「この戦いが終わったらプロポーズする」等次々と死亡フラグを立てる。愛機のファルクも他の途中離脱するユニットのようにランクアップする武器が存在しないので、プレイヤーの中には戦々恐々とした者もいるかもしれない。実際は…。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
- イブンからの勧誘もあり、アンティラス隊を離脱してソラティス神殿に所属する事になった。
- 第2次スーパーロボット大戦OG
- 直接は登場しないが、ラ・ギアスに転移したリュウセイを保護、事情を説明していたことが語られた。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
能力は可も不可もないといったところ。
精神コマンド
支援系の精神コマンドがずらりとそろっているが、戦闘系のコマンドが一つもないので使いにくさも抱えている。続編では直感、気合、魂を習得。攻守両立型に変貌を遂げたが、ファルクが攻撃型でない上に南部ルートだと最終話出撃不可。
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 信頼、再生、友情、激励、P回復、再動
- 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
- 友情、直感、脱力、気合、魂、自由枠
特殊技能(特殊スキル)
気配察知、再攻撃、分身
人間関係
- ゲンナジー・I・コズイレフ
- カークス軍同士仲が良かったのか、オリンピック関係者故に仲が良かったのか(それとも影が薄い者同士なためか)、何故かデメクサの居場所を知っていた…が、聞かれない限り、彼はデメクサの居場所を語ろうとはしない。…結構酷いヤツである。そして、他ルートとの戦力を比較すると大抵の場合、聞かない可能性が高い。その場合、もう意味がなくなった神殿をずっと見張っていると思うと、デメクサが可哀想な気がしなくもない。
- テュッティ・ノールバック
- ファルクの前操者。ラングラン動乱時にデメクサが表立って活動していなかったことを問い詰め、「戦争が嫌い」という言葉を真に受けてしまい、批判する場面がある。
- マサキ・アンドー
- テュッティがデメクサを批判した際に、デメクサには何らかの事情があることを見抜き真相を話させる。その際、デメクサはマサキの成長を称えており、それだけ彼にとってかつてのマサキは未熟に見えたのだろう。
- ミオ・サスガ
- ティアンを失い傷心している彼女に対して自身の悲しい過去を伝えた。
- ガエン
- 無神論者の道を選択した彼に助言を行った。
- ホーリー
- アンティラス隊に所属する同僚の女性で、フリングホルニのクルー。どのルートでも彼女に求婚する。
- リュウセイ・ダテ
- 前述の通り、ラ・ギアスに転移した彼を保護していたことがリュウセイ本人の口から語られた。
名台詞
- 「あなたたち、人を殺してばかりいますが、自分が殺されるのは恐いようですね」
- 第一章でテロリストと対峙した際に。
- 「野心に身をとらわれ、滅ぼされていった幾多の人達……そういう人達からあなた、何も学ばなかったようですね」
- 第二章「逆襲のラセツ」で最後まで力にこだわり続けるラセツに対して。
- マサキ「おまえ、戦争が恐いなんて言うのはウソだろう」
デメクサ「ウソじゃありませんよ、恐いものは恐いですし、嫌いです」
マサキ「じゃ、なんで、いまだにファルクに乗ってる?魔装機操者なんかやめちまえばいいだろう」
デメクサ「……」
マサキ「なにがあった、言ってみな」
デメクサ「マサキさん、成長しましたね。まさか、こんなに鋭くなってるとは思いませんでしたよ。実は、あの戦争のとき、わたしは一時カークス将軍の陣営にいたんです。ヤンロンさんや、あの、リューネというお嬢さんとは、任務が違いましたから、顔を合わせることはありませんでしたけど。そして、カークス将軍がルオゾールと手を組んだとき、知ってしまったんです。この近くに、ヴォルクルスの神殿が存在することを」 - 第二章で再会した際に、テュッティを失望させる対応を見せたデメクサの真意を見抜いたマサキとの会話。
- マサキ「ヴォルクルスか……。調べてみるか」
デメクサ「えっ?でも、いいんですか?あなたにはなにか、やるべきことがあるんじゃ?」
マサキ「ああ、けど、それがヴォルクルスと関係ある可能性もある。用心にこしたことはないぜ」
デメクサ「いやあ、本当に慎重になりましたね、マサキさん。昔とは比べものになりませんよ」
マサキ「いちいち昔のことを引き合いに出すなよ」 - 再会後に神殿を捜索する選択をしたときの会話。率直なのかイヤミを込めているのかいまいち判断しづらい。
- 「笑わないとね……泣くんですよ。妹や弟が」
- ティアンの死後、落ち込むミオにいつものように笑顔で慰めようとしたことについて、「なんで笑ってられるのか」と問い詰められて。ここから、デメクサのあまりにも悲しい過去が語られる。
- 「急いで家に帰った私が目にしたのは、虫の息だった弟と妹です。泣きたかったですよ、呪いたかったですよ。でもね……そうすると弟や妹が……泣くんですよ。泣かせたくないじゃないですか。最期くらい……安心させてやりたいじゃないですか。その日から私は……笑顔で居続ける事にしたんです。たとえそれがかりそめでも……」
- 「ああ、デメクサと呼んでください。シーエは父親の名前になりますので」
- ROE「暗躍する影」シナリオデモにて自分のことをシーエさんと呼んだライコウに対して。後ろの名前が父親の名前だと説明するのは、阪田氏がSFC版でやってしまったミスの影響であろうか?ちなみに、ラ・ギアスにある国の一つであるメディーナ国ではエチオピア同様、自分の名前の後ろに父親の名前を付ける習わしがあるとのこと。
- 「ええ。水中呼吸の魔術が何とか間に合いまして。いやぁ、脱出装置の故障ってたまにあるものなんですねぇ。皆さんも気を付けてくださいね~」
- 魔装機神IIのシナリオ「イクナル海峡海戦」で、ファルクを撃墜された際に発生する会話イベントから。水の中を自由自在、もはや常人の域を超えてしまった感がある。