超合金Zとは、『マジンガーシリーズ』に登場する超合金。
概要
マジンガーZの装甲や、内部フレームからネジ一本に至るまで用いられている有名な合金で、極めて堅牢とされている。その頑丈さは、どんな攻撃も容易に弾くだけに留まらず、逆に攻撃に使用された武器が砕け散るほどである。
日本の富士山の裾野にしか存在しないジャパニウムという新元素及び鉱物から生成される。また、ジャパニウムを超合金Zに精錬する際に抽出されるエネルギーが「光子力エネルギー」であり、マジンガーZは光子力エンジンだけでなく、機体そのものにエネルギーを蓄えていると言える。
上述の通り極めて堅牢で、他作品のロボットの装甲と比較されることも多い。しかし、トロスD7の角やDr.ヘルの開発した合金Xには貫かれ、ミケーネ帝国の戦力やOVAの『マジンカイザー』版では冒頭の機械獣との戦闘で容易に破壊されてしまっており、これでもマジンガーシリーズ内で言えば脆い部類に入ってしまう。また物質である以上、超合金Zといえど経年劣化は避けられずTV版では一定期間ごとにオーバーホールを行なう様子が描かれていた。
強化発展型としてグレートマジンガーの装甲材として使われ、後にマジンガーZの新たな装甲材としても用いられる「超合金ニューZ」、特殊変異型にはマジンカイザーの装甲材として用いられる超合金Zシリーズ最強の超合金「超合金ニューZα」がある。
また、アフロダイAの装甲材として使われ、他の超合金と異なって燃焼する(Dr.ヘルの台詞より)超合金Zの不完全版「合金Z」なるものが存在する。漫画版では、逆に合金Z製のアフロダイAの攻撃をびくともしないマジンガーZを見た弓教授が、「合金Zを超えている」という意味で「超合金Z」と名付けた。
一方『真マジンガーZERO』では頑丈さがより顕著で、Dr.ヘルが地球征服後に宇宙への侵攻を見越して建造した、バードス島そのものが変形する銀河系強奪超ド級機械獣のゴードンヘル(SRW未登場)からのあらゆるものを一瞬で蒸発させる高出力レーザーを何百発も同時に浴びて尚、超合金Zが温まる程度である他、マジンガーZが米粒に見える程の巨大質量での叩き付けや、押し潰しにも耐えてみせた(この時のマジンガーZは、先の戦闘で機械獣あしゅら男爵の超合金Zでコーティングされたニードルによる攻撃の修理が間に合わず、装甲の至る所に穴が空き、ヒビが入っている状態であるにも関わらず、この頑丈さを発揮している)。ミケーネとの戦闘に話が移った続編の『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』ではやはり容易に破壊されてしまっているが、これは戦闘獣が特殊な波長の振動を発生させることが可能で、超合金Zの分子結合を綻びさせていたという前提があったためである(実際にこの振動を無効化できるグレートには全く通用しなかった)。
なお具体的な方法は不明だが、上記のようにマジンガーの装甲からネジなどの細かいパーツにまで加工、製造、研磨などが可能。『真マジンガー』でもくろがね屋の面々や協力者の使う銃弾や糸にまで幅広く加工されている。またジャパニウムから生成する際だけでなく一度超合金Zになった状態からでもしかるべき方法など取れれば加工は可能なようで、例として『真マジンガーZERO』では機械獣軍団との大戦で破壊されたマジンガー軍団に使われていた超合金Z(メッキとして使われていた)をDr.ヘルが回収・精製することで機械獣あしゅら男爵の武器や装甲にリサイクルしている。
登場作品
消費アイテム扱いの作品
「ちょうごうきんZ」表記。
- スーパーロボット大戦
- 使用するとぼうぎょが1アップする。
- 第2次スーパーロボット大戦
- 使用するとぼうぎょが1アップする。ショップにて購入可能。価格は3000G。
強化パーツ扱いの作品
作品名 | 効果 |
---|---|
F完結編、64、α、COMPACT、COMPACT2、A | HP+1000、装甲+300 |
COMPACT3 | HP+1000、装甲+300、運動性-5 |
α外伝、第2次α、第3次α、R、D、J、GC、XO | HP+1000、装甲+200 |
MX | HP+1000、装甲+150 |
新 | HP+750、装甲+200、運動性-12、移動力-2(実際はバグにより装甲もマイナス) |
IMPACT | HP+500、装甲+150 |
コンプリートボックス | HP+200、装甲+150 |
NEO | HP+1000、防御+4 |
第2次Z 、第3次Z 、V、X、T | HP+1200、装甲+250、EN回復10% |
関連項目
余談
- 今や、バンダイ製の玩具の代名詞的な存在として一般にも高い知名度を誇る「超合金」だが、永井豪氏によると「マジンガーシリーズの第1号モデルであるマジンガーZが発売された当時、『超合金』という聴き慣れないネーミングに『新素材の誕生か?』と勘違いした各研究機関から、ダイナミックプロへの問い合わせが殺到した」という。
- 実際の玩具は亜鉛ダイキャスト製なのだが、その混合比率は秘密とされた。プラスティック製玩具とは異なるずっしりとした重量感や、精巧な造形から当時の子供たちに大人気となった。現在は「超合金」の名称はバンダイが商標登録しており、他社の玩具シリーズでは使えない。また「超合金」ブランドそのものも、主にスーパー戦隊シリーズの巨大合体ロボ玩具を主とした80〜90年代にかけての展開を経て、現在は「超合金魂」「スーパーロボット超合金」等の、「番組放映当時子供だった大人向け」のハイクオリティ玩具ブランドへとシフトしている。
- そのため、競合他社からは「ビッカー合金」「ジンクロン合金」等の怪しげな模倣品が雨後の筍の如く発売されることとなった。しかしそれがヒットしたかと言うと、現在それらを冠した玩具が発売されていないことから察して頂きたい。